自由さが魅力!車中泊旅行
車中泊を取り入れた放浪は、自由な時間を過ごしたい人におすすめの旅。時間に縛られることなく、ふらりと思いたったままに行動できます。当記事では、車中泊の魅力からメリット、ライター自身の体験をご紹介。普段忙しくて、旅行の計画を立てるのも難しい人はぜひチェックしてみてください。
車中泊旅行の魅力!
自由な時間を過ごせる!
車中泊旅のよさは「自由」です。眺めたい景色を見つけたらそこに停まって、思いおもいの時間を過ごせます。宿泊地も当日予約。どこで眠るか、何をして過ごすか考えなくても楽しめるでしょう。
これは、普段スケジュールに追われている人にとって最大のご褒美と言えます。例えば、今日は出社して、◯時から取引先と打ち合わせ、次は移動して商談、そのあとは……。などのように「何かに縛られて」生きている人が大半でしょう。敢えて何も決めない・考えない時間を過ごせると、とてもリフレッシュできます。
お金をかけなくても始められる
車中泊を始めるのに必要なものは、車と寝るためのマットやシュラフだけです。キャンプギアを揃えるよりもリーズナブル&気軽に始められるのも魅力と言えるでしょう。また、宿泊費も無料〜格安です。「車で眠れるか不安……」と思う人でも、まずは近隣で車中泊できるスポットから挑戦してみてはいかがでしょうか?
どうしても寝る環境に馴染めなくて辛くなっても、自宅から1時間圏内のスポットを選べば帰って眠れます。
車中泊旅のメリットは?
1:リーズナブル
旅行において、宿泊費が占める割合は高くなります。例えば、ビジネスホテルで一泊すると、6,000円程度から、シティホテルでは10,000円程度が相場です。
車中泊を宿泊手段にすれば、無料から数千円に収まり、宿泊費用を大きく削減できます。もちろん、安く楽しむために車中泊をしてもいいでしょうし、浮いた費用を豪華な食事に回したり、お土産代に回したりすれば、旅の充実度を格段に上げられるでしょう。
2:時間的なストレスなし
車中泊には、時間的な制約が少なく、ストレスがほとんどありません。公共交通機関を利用した旅であれば、この自由さは味わえないでしょう。気に入った景色や場所を見つけたら、そこを宿泊地と決めてしまっても大丈夫です。(必ず、宿泊してもよい場所かを確認してください)
ほかにも、具体的な行き先を決めていなくても、「疲れるまで運転する」や「〇〇まで行ったらそこで宿泊する」などの選択肢も自由自在。車を使用してもチェックイン・チェックアウトなどの時間がある施設の場合は、時間的制限も多少はあります。しかし、ホテルステイほどの制約はありません。
3:車中泊自体が楽しい!
車中泊で過ごす時間すべてが楽しみとなるのも魅力のひとつ。もちろん快適な宿泊施設でくつろぐのも気持ちがいいものです。しかし、自分で快適な時間を過ごすために車中泊グッズやキャンプギアをカスタマイズするのも楽しみと言えるでしょう。
また、キャンプ自体を目的としていないため、アウトドア料理にこだわる必要もありません。レストランがあればそこで食事を楽しんでもいいでしょうし、レトルト食品を温めるだけでも、アウトドア気分を満喫できます。
デメリットもチェックしておこう
1:プライバシー&セキュリティー
ホテルなどの宿泊施設と比べて気になるのは、プライバシー&セキュリティー対策です。車に鍵をかけたとしても、不安に感じる要素のひとつと言えるでしょう。
プライバシー面では、カーテンや目隠しパネルを利用して外から見えないように対策しましょう。特に照明を使用する夜間は、車内の様子が外から見えやすい傾向にあります。
貴重品の携行とロックは確実に
また、財布やスマホなどの貴重品は肌身離さずに携行しましょう。さらに、トイレなどで車を離れるときは、たとえ短時間だとしても、鍵を閉めるようにしてください。さらに、車中泊スポットは周囲にあまり人がいない場所もたくさんあるため、ドラレコも準備しておくと安心感が高まります。
2:寝心地
車中泊をする上で、暑さ・寒さは快適に眠れるかに直結します。例えば、暑い日や寒い日にはエンジンをつけっぱなしにして、エアコンを使用したくなるでしょう。しかし、車中泊する際、エンジンを切るのは基本的なマナーです。外気温に車内環境が大きく影響され、寝心地を左右するのがデメリットと言えます。
夏場の場合は、USB扇風機やひんやり感を得られる冷感素材のアイテムなどを駆使し、少しでも涼を取れるようにしましょう。
上手にベッドルームを作る
多くの車種では、純正のままだとシートがフルフラットにならないことがほとんどです。しかし、車種ごとにフラットになるオプションパーツが販売されている場合があります。一番簡単なのは、空気で膨らむ大型のエアベッドを敷くことです。多少の凸凹はマットの厚みで感じなくなります。
今回のベッドルーム
私が試したのは、普段キャンプに使っているコットを使用しました。シートの傾斜に合わせて少し斜めになってしまいますが、シートの凸凹がダイレクトに当たらないため、快適に眠れます。今後、シートの取り外しやアイテムの買い増しを含めて検討していきます。
3:トイレ
トイレの清潔さは、車中泊スポットで気持ちよく過ごせるかに関わります。最近では、綺麗で整備された道の駅が増えているので、ほとんどの場合は心配する必要はないでしょう。しかし、スポットによってはニオイが気になる場合や、あまり綺麗でないこともあるかもしれないのがデメリットです。
おすすめの調べ方
出かける前に対策としては、事前に宿泊する道の駅などの施設情報を公式サイトや口コミから調べておくことです。おすすめの方法は「(訪れる道の駅) トイレ きれい」で検索すると、利用者の口コミを簡単に探せます。
これだけは気をつけておきたい!
1:場所選び
コンビニの駐車場や路上での車中泊はNGです。しかし、防犯面ではまったく人気がない場所も避けたほうがよいでしょう。一般的に、高速道路のサービスエリアや道の駅が車中泊のスポットとして選ばれています。しかし、車中泊を目的とした利用を禁止しているスポットもあるため、必ず訪れる前に確認しましょう。
マナーを守る
サービスエリアや道の駅は、休憩や仮眠を取るための施設として整備が進められてきました。利用規約に「長時間の使用(車中泊)禁止」が明確に書かれている場合があります。休憩・仮眠と車中泊の線引きが明白でないからこそ、マナーを守って楽しみましょう。
快適な車中泊を!RVパーク
迷惑をかけることなく、安全で快適な車中泊をしたい人におすすめしたいのがRVパークやオートキャンプ場です。RVパークは、一定の条件を満たした車中泊施設。電源が用意されている、ゴミの処理、入浴施設の利用しやすさなどの基準が定められているので、快適な時間を過ごせます。
キャンプの楽しみをプラスしたい人に!オートキャンプ場
オートキャンプ場を選ぶ場合は、サイトに車を横付けできるスポットから探しましょう。テントを張らなくても就寝場所を確保できます。また、キャンプサイトにタープを張ればくつろぎのスペースを作れますし、焚き火やバーベキューも楽しめます。
車中泊に加えて、キャンプ場でしかできないアクティビティを満喫したい人におすすめです。
2:エンジンは必ず切る
マナー面・安全面から眠るときは、エンジンを必ず切りましょう。自分が眠る時間は、周りの人も休んでいる時間です。周辺住民や他の利用者に騒音と感じさせる場合がありますので要注意。キャンプ場で経験がありますが、シーンと静まった夜間〜早朝のアイドリング音は気になります。
騒音だけではなく、自分の命も危険!
安全面では、万が一マフラーが詰まってしまうと、車内に一酸化炭素が入り込む危険性が考えられるでしょう。一酸化炭素中毒を起こすリスクがありますし、最悪の場合、死亡事故につながります。夏場は枯れ草や枯れ葉がある場所、冬場は積雪する状況でトラブル発生の高まりますので覚えておきましょう。
3:エコノミークラス症候群
車中泊は気軽に旅を楽しめます。しかし、事前に最低限の準備を整えなければ、快適に眠れません。また、エアマットなどを使用せずにシートをリクライニングしただけの状態で眠ると、エコノミークラス症候群のリスクが高まります。
エコノミークラス症候群の原因は、同じ姿勢を長時間続けることです。狭い場所で長時間体を動かさないと、血栓ができてしまい、肺の静脈を詰まらせることによって発症するといわれています。
食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こり血液が固まりやすくなります。その結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発する恐れがあります。
快適に過ごす工夫が最大の予防法!
車中泊の際、エコノミー症候群を予防するには、足を伸ばして寝られるように寝床作りを大切にしましょう。また、ときどき体を動かしたり、ゆったりとした服装をしたりと快適に過ごせる工夫も欠かせません。
ライターが車中泊旅をやってみた!
ノープランで気ままに過ごす!
実際に休暇を利用して、3泊4日のソロ旅に出かけてみました。ノープランで決行しましたが、結果的に1日目は車中泊、2日目はキャンプ、3日目はフェリーで帰る行程です。
初日の宿泊地は、広島県三原市にある道の駅「よがんす白竜」を選びました。どこに出かけるかも考えていませんでしたが、当日の朝にウェブで予約。おすすめのサイトは「Carstay」です。
快適な車中泊を楽しめるスポット探しや、キャンピングカーをカーシェアできる個人やお店を探せます。途中で尾道で観光スポットを巡りながら、当該の場所へ訪れました。
「よがんす白竜」はこんなところ!
尾道から車を走らせること約2時間。「よがんす白竜」は自然に囲まれた静かな場所で、車中泊にピッタリな場所です。事前にクレジットカードで決済していたため、チェックインはスタッフの方に声をかけるだけで完了しました。
チェックイン後、明るいうちに車で寝られるように後部座席を整えてから、川岸でチェアリング。ビールを飲みながらくつろぎの時間を過ごしました。
基本情報
住所:〒729-1321 広島県三原市大和町和木652-3
連絡先:847-35-3022
営業時間:(平日)9:00~17:00 レストラン/10:00~17:00(16:30L.o)(土日・祝日)9:00~18:00 レストラン/10:00~18:00(17:00L.o)
定休日:毎月第3木曜日
人気スポットとなっており、物産展では地元の新鮮野菜を販売。また、レストランでも定期的に限定メニューが提供されています。公式Facebookでは、最新情報が公開されていますので、訪れる前にチェックしてみてください。
車中泊したリアルな感想
レストランや売店が整備されているため、食材の調達に困ることはないでしょう。閉店時刻(17:00)までに過不足がないかを確認しておくと安心。特にイタリアンレストランは、地元の食材がふんだんに使われており、とても美味しい料理や世界のビールを複数取り揃えているのがポイントです。
トイレは綺麗だが……
トイレはしっかりと清掃されており、比較的綺麗な状態が維持されています。しかし、「よがんす白竜」は自然の中にあり、目前には川が流れているため、小虫がトイレに入りやすいようです。夜間などは明かりを頼りに虫がトイレ内に入ってきやすく、気になる人がいるかもしれません。
気になる車中泊環境は?
8月ということもあり、首掛け扇風機や冷感ジェルなどで対策しても、暑く寝苦しい夜でした。事前に暑さに対する工夫を考えておかなければ、寝られなかったと思います。
利用した日は平日だったため、車中泊としての利用客は私だけでした。車中泊用スペースは敷地の中でも、奥まったところに準備されたスペースなので、一般利用者は入ってきません。
そのため、周囲の雑音などを気にすることなく静かな時間を満喫。夜間でもドライブ途中に休憩しにくる人や、周辺の若者がスケボーをしている音が聞こえてきましたが、特に怖い・危険と思うことはありませんでした。
車中泊しながら旅を楽しんでみよう!
車中泊を利用した旅は、自由さを満喫できます。忙しい毎日を過ごしていると、思ったままに行動したり、何もせずにくつろいだりするのは難しいでしょう。事前に訪れる場所が車中泊できるスポットかと少し装備を整えるだけで快適な時間を楽しめます。
車中泊旅の魅力からライター自身の体験を交えてご紹介しました。自由な時間を過ごしてみたい人は、当記事をチェックしてからふらりと旅に出かけてみてください!
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