赤岳鉱泉でのテント泊ガイド
赤岳とはどんな山?
赤岳は標高2,899mの八ヶ岳連峰最高峰の山です。山小屋が9軒営業する登山道もあるため、初心者でも安心して登れます。多くの山小屋は冬には営業を終えますが、赤岳周辺は冬でも営業している小屋が多いのが特徴です。
この記事は2022年8月15日現在の情報をもとに記事を作成しています。山小屋の営業やテント泊の料金、登山道の様子は天候や営業状況によって変わってくるため、必ず事前に公式サイトで確認してください。
八ヶ岳には多くのテント場がある
八ヶ岳連峰は全体で29軒の山小屋があり、主な登山道を網羅しているため登りやすい山です。その中でもテント泊が可能な山小屋は12箇所で、赤岳周辺では赤岳鉱泉のほかに行者小屋が有名なテント場になっています。
多くのテント場は水場やトイレが使用できるのも魅力で、山中でのキャンプを楽しみたい人にも人気のスポットです。
初心者におすすめの登山ルートを紹介
美濃戸口から赤岳山荘へ
美濃戸口バス停からはまず、登山道の分岐がある赤岳山荘を目指します。美濃戸口で登山届を提出できるので、人数や日程、辿るコース、家族の連絡先などを必ず記入して提出しましょう。安全に関わる最重要事項です。
美濃戸口からは整備された林道が続きます。柳川という流れに沿って1時間歩くと赤岳山荘に到着します。赤岳山荘のほかにやまのこ村や美濃戸山荘など多くの山荘があるので、前泊する方は利用してみてください。
赤岳山荘
- 住所〒391-0213
長野県茅野市豊平7693-26 - 公式サイトURLhttps://ja-jp.facebook.com/akdkesansou/
- アクセス美濃戸口から車で約15分(狭いでこぼこ道に注意)
美濃戸口までのアクセス
登山口である美濃戸口へは、JR茅野駅からバスを使うのがおすすめです。車で美濃戸口から先の赤岳山荘へ向かうこともできますが、悪路であることと駐車場が混雑していると引き返すことになるため、バスを使いましょう。
茅野駅から美濃戸口バス停までは1日2本から4本のバスが出ています。運賃は1人1,000円です。下山したあとの帰路でも美濃戸口から茅野駅へのバスが出ているので、積極的に利用しましょう。
北沢に沿って樹林帯を歩く
赤岳山荘を出発すると、北沢コースと南沢コースに分岐します。この中で南沢コースは行者小屋という赤岳鉱泉の近くにある山小屋に出てしまうルートなので、最短コースを進むなら北沢コースがいいでしょう。
北沢コースは北沢という清流沿いの林道を歩いていきます。ゆるやかな登りの樹林帯で、森林浴を楽しみながら南八ヶ岳連峰の中腹へと登っていくルートです。1時間10分ほどで赤岳鉱泉が見えてきます。
南八ヶ岳連峰を臨む赤岳鉱泉へ
赤岳鉱泉は、赤岳・阿弥陀岳・横岳・硫黄岳という南八ヶ岳連峰の山々を一望できる場所に存在します。登山口から近く、南八ヶ岳を1周できる場所にあるため、繁忙期は多くの登山客で混雑することに注意しましょう。
山小屋泊まりは完全予約制で、一泊二食付きで12,000円からになっています。個室を希望する場合はさらに値段が上がるため、事前に確認してください。
温泉付きのテント場でキャンプをしよう
赤岳登山のベースキャンプに最適
赤岳鉱泉は「鉱泉」と名のつくように温泉が湧いています。泉質は含鉄泉で、冬でも1,000円で入浴が可能です。小屋泊まりはもちろんテント泊の人でも入浴が可能なため、南八ヶ岳に登る登山客の拠点になっています。
硫黄岳には往復1時間ほどで到着するため、テントを張った登山客はまず硫黄岳に向かうことが多いです。赤岳へは途中で行者小屋を通り、2時間半ほどかかるため、準備をしっかりして出発しましょう。
赤岳鉱泉
- 住所〒391-0213
長野県茅野市豊平 - 電話番号090-4824-9986
赤岳鉱泉でのテント泊の方法
赤岳鉱泉では申請表の記入と料金の支払いを済ませると、テントに付けるタグを渡されます。必ずタグをつけてテントを張りましょう。テント泊の料金は1人1泊2,000円で、当日と翌日のトイレ使用料も含まれています。
50張りほどと小規模ですが、赤岳鉱泉のテント場には新鮮な水場があり、冷たい飲み物や山小屋でのお酒の販売も行われているので、荷物を軽くしたい人は利用してみてください。
テント泊の予約は可能?
赤岳鉱泉でのテント泊は予約制ではなく先着順です。1年を通して営業しているため、冬でも混雑することがあるので注意してください。赤岳や硫黄岳へのベースキャンプとして使う人も多いため、午前中には到着しておくといいでしょう。
赤岳鉱泉では夕食と朝食の予約ができます。夕食が2,500円、朝食が1,000円で、ステーキなどのおいしい食事で有名です。キャンセルする場合はなるべく早く連絡してください。
赤岳鉱泉へテント泊に行ってみよう
赤岳鉱泉でのテント泊について、アクセスやテント泊の方法、赤岳鉱泉の特徴などを解説してきました。赤岳の属する南八ヶ岳連峰は多くの山小屋があり、冬でも営業している場所が多いめずらしい場所です。
テント泊に予約が必要ない場所もありますが、夕食などを予約している場合はキャンセルは早めに行いましょう。混雑に気をつける必要がありますが、ぜひ八ヶ岳の中で入る温泉つきキャンプ場を堪能してみてください。
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