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【タープの張り方】基本のロープワークを解説。ガイロープの選び方についても!

タープをきれいにはるには、張り方だけではなくロープ使い正しい結び方でタープポールをする必要があります。今回はタープポールを固定するために使う二種類のロープの結び方と覚えておくと便利な結び方、自在金具やペグについても紹介します。
2022年7月11日
揚げ餅
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タープがあると快適に

快適性が大きく異る

Photo bychulmin1700

キャンプやバーベキューはタープを使わなくてもできますが、タープを使うと日差しを遮ってくれたり視線を遮ることもでき快適なキャンプができます。また、暖かい季節ではテントを使わずタープだけで過ごすこともでき非常に使い勝手いいアイテムです。

特に長方形や正方形のレクタタープはグロメットの数が、六角形のヘキサタープよりも数が多くさまざまな形にアレンジ可能です。そのため、タープだけでもテントのように快適なキャンプができます。

正しい張り方が重要に

キサタープやレクタタープなどのオープンタープは、フレームを組んで設営しないためテントと比べると風の影響を受けやすい形状です。そのため、風が強く吹くと倒壊する恐れがあります。倒壊を防ぐにはタープポールをきちんとペグで固定したり、使い方に応じたロープを選ぶ必要があります。

また、ペグにも地面との相性があり打ち込んだ状態を確実に保持できるペグが必要です。地面との相性が悪いと抜けてしまい、非常に危険です。

ガイロープの選び方

素材によってガイロープの特徴が異なる

Photo byMyriams-Fotos

タープやテントを固定するガイロープは主に化繊を使用しています。化繊は天然繊維の綿や麻と比べると価格が安定し水を吸い上げにくく腐る心配がありません。

しかし、同じ化繊でもナイロンやポリエステルなどの種類によってそれぞれ紫外線に対する強度、吸湿性(吸水性)などの特徴が異なるため、素材の違いはロープ選びの大切な要素になります。年に12回以上もキャンプをする場合は紫外線に対する強度も考えて選ぶようにしましょう。

素材の違い早見表

主な素材のポリエステル(PE)、ポリプロピレン(PP)、ナイロンの比較表です。それぞれ特徴があるためよく見比べて購入しましょう。
 

  ポリエステル(PE) ポリプロピレン(PP) ナイロン
強度 PPより少し弱い 若干PEより高い PE、PPより高い
耐紫外線 普通 紫外線に弱い 普通
吸水性 吸水性し変質する
価格 普通 安い 高め

太さ・編み方

Photo bymilivigerova

ロープの太さや編み方も大切な要素。太いと強度と重量が増し、細いと強度は下がりますが軽くなります。そのため登山では携帯しやすい3~4mmのガイロープを使い、大型テントやタープを固定する場合は4~5mm程度のロープが安定します。

編み方とはロープをどのように構成しているかということです。ブレイド編みやパラコードがありますが、パラコードは表面が滑らかなため自在金具が滑りやくあまりガイロープにはあまり適しません。

ガイロープに輪を作るための結び方

もやい結びについて

もやい結びは船の係留でも使われている結び方です。もやい結びの特徴としては先端に任意の大きさで輪が作れます。また、力が加わっても輪の大きさは変わりません。きつく結んでも解くときは簡単に解けるため非常に便利な結び方です。もやい結びは、タープポールの先端の金具を通す輪を作るときに役立ちます。


もやい結びの結び方

本記事ではロープの長い方を「もと」、ロープの先端側を「先」といいます。まず最初に結び目になるところに先が上になるように輪を作り、輪の中に先を下から通します。輪に通した先をもとを下からすくうようにくぐらせた後、再度最初に作った輪の中に入れてロープの両側を持って結び目を締め上げるともやい結びの完成です。

エイトノットについて

結び目が8のようにみえるためエイトノットと呼ばれており簡単に結べ、強く結べますが簡単に解ける結び方です。タープを設営するときは自在金具に通したロープが抜けないようにするための結び目に使用したり、輪も作れるためもやい結びと同じようにポールの先端を通すための結び目として使えます。

エイトノットの結び方

ロープの先を30cmほどもとの方に折り返して持ちます。折り返した部分をロープのもとに巻きつけて先端にできた輪に通して引っ張るだけです。非常に簡単なため初心者でもくくりやすいおすすめの結び方です。もやい結び、エイトノット共にタープを設営するときに使用できますが、エイトノットのほうがわずかに強度が高い結び方です。

ポールの先端を通すループは荷重がかかりやすい部分のためきちんと結びましょう。

覚えておくと便利なガイロープの結び方

自在結びについて

自在結びとはロープの張り具合を金具を使わなくても調整できる特殊な結び方です。後述する自在金具が不要になるため、荷物の軽量化や使い勝手がよくなります。下の方に結び目を作るのではなく上の方に作ると調整するたびにしゃがまなくてもいいため楽ですが、折り返す部分が長くなるため長いロープが必要です。

 

自在結びの結び方

自在結びの結び方は、4回簡単な結び方を繰り返しているだけです。先をペグに引っ掛けたあとロープのもとの方に折り返し、巻きつけるようにロープのもとの下から輪に通します。

先程作った結び目から少し離し同じ結び方で2つ目の結びを作ります。さらに、同じ結び方をひとつ上にして3つ目の結びを作りましょう。最後は2つ目の結び目の下に同じ結び目を作るだけです。言葉ではややこしいですが動画で確認すると意外と簡単に結べます。

張り具合の調整方法

自在結びで張り具合を変えるときは一番目の結び目(ペグに一番近い結び目)を緩めて、下にある2~4回目の結び目でできたコブを動かすだけです。コブを上下することでロープの張り具合の調整ができ、タープポールをきちんと固定できます。

自在金具がなくても張り具合が調整できるため非常に便利な結び方ですが、結び目が緩む可能性もあるため注意しましょう。

タープを張る時の注意点


風向きに注意

出典:pixabay.com

タープは風の影響を受けやすいため風向きに注意して設営しましょう。風があるとロープに荷重かかりやすいため、適切なくくり方やペグが大切になります。風の影響を受けないようにするには、タープの正面から風を受けるようにしてタープ内を風が吹き抜けるように設営しましょう。

ペグの長さが足りていないと風の影響で抜ける危険性もあるため下準備として、設営する方向や風向きは非常に重要です。

平坦な場所で設営

斜面に設営すると荷重が一定方向にかかりやすくなりロープやペグに負担を掛けるため、平坦な場所でタープを設営するというのも重要です。斜面をできるだけ避けて荷重が一定になるようにして設営しましょう。タープの設営だけはなくテントもガイロープとペグを使用するため、できるだけ平坦な場所で設営するようにすることで安定します。

事前にロープの下準備する

Photo bypalmera

長いロープをカットして長さを調整した場合は、必ずロープの下準備として両端の処理をしておきましょう。ロープは荷重がかかっても切れにくい強度がありますが、切断面から解けやすいためライターやマッチなどの炙って処理する必要があります。カット面を炙ると一旦溶けて冷えた後に塊になり解けなくなります。

市販のロープは基本的には両端に処理が施されていますが、処理がされていない場合は解けるので必ず炙っておきましょう。

自在金具の選び方について

自在金具について

自在金具はロープの張り具合を調整するための金具です。2つ穴、3つ穴などの種類がありロープに標準で付属することも多い基本道具のため、きちんと使えるようにならないとタープは張れません。

2つ穴タイプと3つ穴タイプの違いは扱いやすさと保持性の違いです。2つ穴タイプは扱いやすい反面、長時間経過すると緩むことがあります。反対に3つ穴タイプはロープの張り具合をきちんと保持してくれますが、その分少し扱いにくい構造です。

穴の大きさに注意

自在金具に開いている穴と実際にタープを張る時に使うロープの経が合うようにしましょう。穴に対しロープが太いと通せません。反対に穴に対しロープが細すぎると緩すぎて張り具合を保持できません。

特に保持力が必要な大型タープやテントを設営する場合は3つ穴のほうが長時間保持しても緩みにくいため向いています。しかし、標準で付属することが多い2つ穴のモデルでも問題ありません。

デザインや素材について

自在金具には2つ穴、3つ穴以外にも特殊な形状をしたデザイン性の高い金具もあります。形状によりロープの通し方が異なるため使い方をよく確かめて購入しましょう。

自在金具には樹脂(プラスチック)とアルミ製のものがあります。樹脂製は安価で蓄光機能などもあります。反対にアルミ製は強度が高い特徴があり長く使用しても割れにくい素材です。ロープの素材で説明したように樹脂は紫外線の影響で徐々に割れやすくなります。

ペグの選び方


長さと形状を確認

ペグの選び方のポイントは長さ、形状、材質です。大きなテントやタープは保持力が強い30~40cmのペグがおすすめです。小型テントやタープなら多少短くても問題ありません。

形状は地面の相性によって異なります。サンドペグとスノーペグは名前の通り砂場と雪上専用のペグとなっており柔らかい地面でもきちんとタープやテントを固定できる作りです。その反面硬い地面や雪がない場所では使えません。

材質を確認

ペグの材質は主にアルミやアルミ合金、鍛造(鋼材)、プラスチックなどがあります。プラスチックは柔らかい土に向き、アルミ合金や鍛造ペグは小石が混じった場所でも使える強度の高いペグです。特に鍛造ペグは硬い地面でも強度が一番高い素材のため曲がることが少なく、最後まで打ち込めます。

ただし、鍛造ペグは重たくアルミやアルミ合金と比べると高価になるところは注意しましょう。反対にアルミは安価で軽量ですが、曲がりやすいです。

ペグの使い方

ペグの使い方もタープの設営の重要な要素です。ペグの頭とロープが平行になるようにしながら地面に対して60~90度で打ち込むようにしましょう。角度が合っていないと荷重に耐えられず抜ける可能性があります。

タープ張りに重要な結び方は2つ

Photo bymoritz320

タープを設営するにはタープポールをきちんと固定する必要があります。タープの張り方問わず、もやい結びやエイトノットは必要になるためキャンプするには覚えておきましょう。もやい結びは輪の大きさが変わらないため人命救助にも役立ちます。

ロープは素材によって特性が異なるため選び方に注意しましょう。また、ロープの長さを調整するために途中でカットした場合は下準備としてきちんとカット面の処理をすることも重要です。
 

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タープはワンタッチで設営できたり、テントのような形状だったりとさまざまなモデルがあるため選び方が大切です。当サイトにはタープに関する記事が豊富にあるためよかったらチェックしてくださいね。