クリステンソンサーフボード・ツインフィッシュ(5'7)
ハダクラフト・CT-3
チャネルアイランズ・CI-FISH(5'8)
ファイヤーワイヤー・シーサイド&ビヨンド(7'0)
クライム・ロングフィッシュ(7'1)
リブテック・ラウンドノーズフィッシュリダックス
初心者にも扱いやすいと評判のボード
フィッシュボードとは
フィッシュボードはショートボードやロングボード以外の「オルタナティブボード」に分類されるボードです。1960年代にカリフォルニアのスティーブ・リズ氏というシェイパーにより生み出されたスタイルで、テールに切れ込みが入り多くはツインフィンを搭載しているのが特徴。魚のヒレのような見た目からネーミングされました。
テールの面積が小さいためターンがしやすいなど多くの利点があり、人気が高くなっています。
フィッシュボードのバリエーションは豊富
最近では多くのサーフボードブランドからフィッシュボードの新商品がリリースされています。開発された当初の姿を残すレトロタイプから、最新の技術を取り入れた斬新なデザインの商品まで種類が豊富です。以下ではフィッシュボードの魅力や選び方について解説し、おすすめの商品をジャンル別でピックアップしていきます。
本記事は2022年6月9日の情報をもとにしました。商品をご購入の際は最新の情報を再度ご確認ください。
フィッシュボードの魅力とは
1.高い浮力と操作性を両立
フィッシュボードの長さはおおよそ5フィートから8フィートまでで、ショートからセミロングまでのサイズ感です。比較的短めのため取り回しもよく、ターンのようなアクションにも向いています。
また、多くのフィッシュボードは幅広で厚みがあるため浮力が大きいのが特徴です。そのため、同じ長さの他タイプのボードと比較すると安定性が高いのも魅力になっています。
2.形状を活かした多彩な乗り方を楽しめる
浮力が高いフィッシュボードは、パドリングスピードも上げられるのもメリットです。厚い波でも波をとらえやすく、ゆったりとしたライディングを楽しむことができます。ノーズの面積が広いのでロングボードのようなノーズライディングも可能です。
また、フィッシュボードのターンは大きめのラインを描くのが一般的ですが、慣れてくるとカットバックのような多彩な技を繰り出すこともできます。
フィッシュボードの選び方
1.レトロとモダンの2種類がある
フィッシュボードはレトロとモダンの2種類に大別できます。レトロフィッシュはレールやテールが厚い昔ながらのデザインで、安定性が高いのが特徴です。また、テイクオフスピードが速く初心者から楽しむことができます。
レトロは初心者&モダンは中級者以上におすすめ
モダンフィッシュはレトロフィッシュの操作性をさらに上げるために、ショートボードにより近いデザインを施したタイプです。小波でも乗れるようにノーズ側に重心を集めているボードも多く、乗りこなすには慣れが必要となります。
2.ロングフィッシュは初心者にも乗りやすい
フィッシュボードでも長さが6フィート8インチから8フィートまでのボードはロングフィッシュと呼ばれています。ボリュームが増えたことで浮力が大きくなり、安定性が高いのが特徴。2つに割れたテールやツインフィンにより、一般的なセミロングボードとは違う独特の乗り味を楽しめます。
おすすめのモデル【レトロフィッシュ】2選
1.クリステンソンサーフボード・ツインフィッシュ(5'7)
クリステンソンサーフボード・ツインフィッシュ(5'7)
長さ | 170.2cm |
---|---|
幅 | 53.3cm |
厚み | 5.7 cm |
クリステンソンサーフボードは、カリフォルニア州の有名なシェイパー・クリス・クリステンソンが立ち上げたブランドです。レトロなフィッシュボードをベースにして、機能性とデザイン性をさらに向上させています。
こちらでご紹介するのはショートタイプのフィッシュで、価格322000円ほど。中央部にあしらわれたトレードマークのスカルのロゴはビーチでも注目を浴びそうです。
波に応じたライディングを堪能
同じ長さのショートボードと比較すると厚さや幅があり、安定性が高いのが特徴です。テイクオフからの加速力もあるので、ツインフィンの特性を活かした多彩なアクションを試してみましょう。
浮力が大きいため、小さな波にも対応しゆったりとしたライディングを楽しむこともできます。モモから頭オーバーまでの幅広い波のサイズで遊べるのも人気のポイントです。
2.ハダクラフト・CT-3
ハダクラフト・CT-3
長さ | 172.7cm |
---|---|
幅 | 51.4cm |
厚み | 6.4cm |
CT-3は湘南エリアにある「ハダクラフト」というサーフショップが扱うクラシックな形状のフィッシュです。中央部は先端から後端に向かって少しずつ細くなる「ウェッジストリンガー」という木材を埋め込むことにより、ボードを補強するだけでなく、しなりの効果で伸びのあるターンができるようになっています。
ストリンガーと同じブラウンカラーのオリジナルフィンもセットで、価格は192000円ほどです。
初心者から上級者まで幅広く対応
CT-3は同じサイズのショートボードに比べて幅や厚みがあるので、安定性が高く初心者でも乗りやすいボードです。前モデル(CT-2)と比較してノーズの幅が広い設計のため、ノーズライディングで優雅な乗り味を満喫しましょう。
また、ボトムの中央部に施された大きめの溝(ディープ・コンケーブ)は浮力を大きくする効果もあり、スピード感のあるライディングをするのもおすすめです。
おすすめのモデル【モダンフィッシュ】2選
1.リブテック・ラウンドノーズフィッシュリダックス
リブテック・ラウンドノーズフィッシュリダックス
長さ | 172.7cm |
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幅 | 50.8cm |
厚み | 6.4cm |
スノーボードの人気ブランド・リブテックと、サーフボードブランドのロストがコラボした商品です。EPS素材を進化させた「EZAEPS」の採用により、水を吸いにくく、車で踏んでも壊れないほどの耐久性があります。
デッキにはハニカム形状の特殊なファイバーを貼りつけることにより、硬さとしなやかさを兼ね備えているのも特徴。5'4から6'2までの長さのラインナップがあり、価格は152000円ほどです。
テイクオフが速く多彩な乗り方を楽しめる
ノーズの面積は広めの設計のため重心がフロント寄りになり、弱い波でもスムーズにテイクオフができます。後方に向かって深くなるパターンでシングルコンケーブが施され、初速を出しやすく、速度コントロールも可能です。
また、テール部のボトムはV字型(VEE)のデザインで、ボードを傾けての激しいパフォーマンスも楽しめます。フィンはツインだけでなく、トライやクアッドの設定もできるので、多彩な乗り味を満喫しましょう。
2.チャネルアイランズ・CI-FISH(5'8)
チャネルアイランズ・CI-FISH(5'8)
長さ | 172.7cm |
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幅 | 52.1cm |
厚み | 5.8cm |
1969年に人気シェイパーのアルメリック氏が設立したチャネルアイランズサーフボードの商品です。レトロフィッシュをもとにして、若いサーファーの意見を取り入れながら改良を加えています。
こちらで取り上げたのは5'8インチの商品ですが、5'6から6'8までと幅広いラインナップがあるので、お好みのものを選びましょう。クリアカラーにハニカムロゴをあしらったシンプルなデザインで、価格は162800円ほどです。
クルージング&パフォーマンスを満喫
CI-FISHはノーズ寄りに厚みのあるデザインになっていて、小さな波にも乗れるのが特徴です。ゆったりとしたクルージングを楽しみましょう。
全体的に薄めの設計のためボードを動かしやすく、両側のテールを支点にしたクイックターンなど多彩なパフォーマンスが可能です。また、ノーズ側のロッカー(ボードの反り)は大きめで、リッピング(波頭で行うターンのこと)の際の引っかかりを防いでくれます。
おすすめのモデル【ロングフィッシュ】2選
1.ファイヤーワイヤー・シーサイド&ビヨンド(7'0)
ファイヤーワイヤー・シーサイド&ビヨンド(7'0)
長さ | 213.4cm |
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幅 | 54.2cm |
厚み | 6.7cm |
ファイヤーワイヤーはオーストラリアの人気サーフボードブランドで、シーサイド&ビヨンドは同社のシェイプデザイナーとプロサーファーを兼ねるロブ・マチャドが監修したボードです。
7フィートのセミロングボード程度の長さがありますが、ショートボード並みの回転性能があると好評を得ています。EPS素材の採用により軽くて頑丈なのも特徴で、価格は184800円ほどです。
コンディションに応じて楽しめる
ノーズからテールまではボトム中央に1つの溝を掘り、テールからテールエンドまでは2つの溝を施した「シングルダブルコンケーブ」構造により、前方への推進力と後部によるコントロール性能を両立させています。
また、フィッシュボードとしてはテールが薄く、クワッドフィンとの相乗効果により操作性を上げているのも特徴です。のんびりとクルージングしたり、技を繰り出したりと波に応じた乗り味を堪能することができます。
2.クライム・ロングフィッシュ(7'1)
クライム・ロングフィッシュ(7'1)
長さ | 238.8cm |
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幅 | 58.74cm |
厚み | 8.41cm |
2016年にサンフランシスコで創業したクライムが販売するソフトタイプのボードです。一般的なスポンジタイプと異なり、最新のサーフボードと同じEPS素材をメインに用いています。表面は柔らかい素材ですが、裏面は硬い素材でコーティングされているため、水がしみて簡単に劣化する心配はありません。
カラーはライトブルーや日本限定のブラックなどがあり、価格は79200円ほどと他のボードと比較してもリーズナブルです。
初心者にもおすすめのリーズナブルな商品
ロングフィッシュにはツインフィンや工具も付属するので、すぐにでもサーフィンを開始できます。デッキ面には滑り止めの「クロコダイルパックスキン」がラミネートされているため、ワックスを塗る必要がなくメンテナンスがしやすいのもメリットです。
ソフトボードですがフィッシュらしい回転能力があり、ロングボードからショートに乗りかえる練習用としても最適。多彩な波の環境下でさまざまな乗り方を試してみましょう。
流行りのボードで乗り味を楽しもう
おすすめのフィッシュボードをご紹介してきました。幅広い波のコンディションに対応できるフィッシュボードは中上級者のセカンドボードとしても人気です。また、浮力が大きく回転性能も高いので初心者から楽しむことができます。
特にモダンフィッシュには独自の工夫が施され、レベルなりのパフォーマンスが楽しめるのが魅力です。気になる商品がありましたら、お近くのショップなどで実物を確認してみてはいかがでしょう。
フィッシュボードが気になる方はこちらもチェック!
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