初めてのサーフショップ
サーフィンを始めるならまずは人気のビーチに行ってみましょう。人気のビーチにはサーフショップがつきもの。そのサーフショップを一軒一軒見て回りましょう。サーフショップはサーフィン用品の宝庫です。
サーフィン人生のスタートを切るのに、これ以上の場所はありません。おまけにスタッフはベテランサーファーぞろい。必ずあなたのサイズや経験に応じて、サーフボード選びを手伝ってくれるに違いありません。
サーフショップにはサーフィン教室等のレッスンを行っているところもあります。まずはショップに行くことをおすすめします。
サーフボードの選び方①
サーフボードについて学ぶべきことがたくさんありますが、まずはファーストボードを選ぼうと言うこの段階では、覚えておいて欲しいポイントは2つだけ。大きさと厚みです。初心者にはまず何よりも自分に自信をつけてくれるサーフボードが必要です。
ここではサーフボードの種類や特徴をご紹介します。気になるポイントばかりですので、是非参考にしてくださいね。
ボードの種類①ショートボード
サーフィンで派手なトリックを決めているショートボードは、サーフィンの中でも花形です。典型的なショートボードは長さ6 1/2フィート(198センチ)で、幅が比較的狭く、厚みはロングボードよりはるかに薄く、ノーズは尖っていて、ほぼ例外なくトライフィンをつけています。
ショートボードの特徴や魅力
ショートボードにはロングボードほど厚みが無い為、浮力、安定感はありませんが、経験を積んだサーバーにとってはその小柄なサイズと、尖ったノーズがもたらす機動性の高さが魅力です。その反面ミスの許容範囲がぐっと狭くなり、サーフィン初心者には難しいサーフボードです。
ボードの種類②ロングボード
人生初のサーフィンをロングボードで始める人は少なくありません。一般的にロングボードは長さ約9フィート(274センチ)以上、幅は約23インチ(約58.4センチ)、厚みが約3インチ(約7.6センチ)です。
ノーズは丸くテール幅は広く、フィンはトライフィンかシングルフィンをつけています。ボードに厚みがあるため、浮力は高くその長さ、幅広さ、ローズの丸さが安定性を高めています。
ロングボードの特徴と魅力
ロングボードは、ショートボードに比べるとパドリングしやすく、また座りやすく波をキャッチするのもライディングするのも楽なボード種類です。ただし、長く厚みがあるため、持ち運び出来る車、保管場所が必要になります。
ボードの種類③フィッシュ
フィッシュは短く平で、幅広くずんぐりしたサーフボードです。通常のショートボードではなかなか楽しむことのできない、小さくてスローな波になるために特別に開発されたサーフボード。テイル部分に厚みがあるレトロ系と、テイル部分に厚みがないモダン系があります。
フィッシュの魅力
フィッシュは幅広で平らな為、小さな波をキャッチしやすく、またボードが短いため機動性が保たれているのがフィッシュの魅力です。夏のトロい波にも乗りたいという、経験豊富なショートボーダーには賢明な選択ですが、鋭く切り立って巻いている波には、全く向いていないので要注意です。
ボードの種類④ガン
ガンは、実はロングボードの部類に入るボードなのですが(長さは7フィート(213センチ)以上)、サーフィン初心者には向いていないボードになります。このボードはビックウェーブに乗るために特別に開発されたボードです。中にはショートボードほどの厚みしかないガンもあります。
ガンの特徴と魅力
幅の狭いノーズとテールのおかげで大きなサーブの中でも、コントロールを失うことなく、長さとボリュームのおかげで波をキャッチすることができます。12フィートを超える波にパドルアウトする準備ができた頃、きっとこのサーフボードが必要になるでしょう。
ボードの種類⑤ファンボード
ファンボードは通常長さ7〜8フィート(213〜244センチ)で、ロングボードによく似ていますが比較すると、長さはやや短く、そして薄く、幅も狭くなっています。そしてノーズは少し尖っています。
ファンボードはショートボードとロングボードの両方の良さを兼ね備えているサーフボードで、ロングボードの安定感を残しつつ、ショートボードの機動性を取り入れています。
ファンボードの特徴
ファンボードのほとんどがトライフィンをつけ、いずれショートボードにステップアップしたいと思っている人に向いています。ショートボードより厚みがあります。簡単に乗れるサーフボードではありませんが、ロングボードからショートボードへ転向する方にはおすすめのサーフボードです。
ボードの種類⑥ソフトボード
サーフィン初心者にお勧めのサーフボードと言えば、ポリエチレン素材に覆われたソフトボードです。ソフトボードはグラスファイバー素材で覆われた、サーフボードより柔らかく、エッヂが丸いため頭にぶつかってもそれほど痛くなく、安全なサーフボードです。
特に厚みがあるソフトボードは浮力が高いため、テイクオフが簡単で初心者にぴったりです。
ソフトボードの特徴
ソフトボードの欠点といえば、水の中での動きがやや遅いこと。どこからどう見ても初心者であることがバレバレな事ですが、他のサーフボードと比較しても安価なため、まずはこのボードからサーフィン一を始めて、慣れてきたら本格的なサーフボードにお金をつぎ込んでみるのも良いでしょう。
サーフボードの選び方②
サーフボードの寸法
通常サーフボードの寸法は、サーフボードのデッキのどこかに記載されています。またサーフボードの寸法はフィートとインチで表記されています。通常次の順番で並んでいますので覚えておきましょう。
長さ/ノーズ幅/中央部の幅/テール幅/厚さ
またまれに
長さ/中央部の幅/厚さのみの場合もあります。またノーズ幅とテール幅はそれぞれボード先端から1フィートの位置で測定されます。
サーフボードの選び方③
レール
レールとはサーフボードのエッジ部分のことを指します。様々な厚さや形があり、ボードの性能を左右します。エッジを効かせたときのボード反応の良さが、ショートボードの場合は特に顕著に現れます。初めてショートボードを選ぶときは許容範囲が広い、丸みを帯びた柔らかいレールのものを選びましょう。
サーフボードの選び方④
ロッカー
ロッカーとはサーフボードの反りの部分です。ロッカーはボードのスピード、ターンの性能力に影響します。ロッカーが強ければ、ボードのスピードは落ちますが、ターン半径が小さくなるためより素早いターンが決められるようになります。
サーフボードの選び方⑤
アウトライン(テンプレート)
アウトラインとはサーフボードの輪郭のことです。ボードが水中で同様の動きをするかは、このアウトラインで分ります。アウトラインがまっすぐであればあるほどスピードは速くなりますが、ターンが苦手になります。逆にアウトラインがカーブしていると、スピードは遅くなりますが、ターンが楽に決まります。
サーフボードの選び方⑥
ボリューム
ボリュームとは、サーフボードに使用されているフォームの量です。ホームが多いほど浮力と安定感が増します。初心者や体重の重いサーファーには、ボリュームの多いボードが向いています。逆に体重の軽いサーファーや、中上級者にはボリュームが少ないボードがおすすめです。
サーフボードの選び方⑦
フォイル
フォイルとはボリュームの配分のことです。サーフボードは胸の真下にある部分が1番厚さがあり、ノーズとテールに向けて、均等になだらかにテイパーしているのがベストです。
サーフボードの選び方⑧
ボトム
ボトムとはサーフボードの底面です。ボトムはボードの反応の良さを決定します。様々なタイプがあり、V(ヴィー)、チャンネル、コンケープなどはより繊細な動きを可能にしますが、サーフィン初心者のうちはフラットや、緩やかなラウンドタイプが良いでしょう。
サーフボードの選び方⑨
テール
テールとは、サーフボードの後方部分です。テールの形は、様々な波の状態においてボードがどのような動きを見せるかに於いて、大きな影響を与える部分です。例えば幅の狭いピンテールは大きく巻いた波ようにデザインされたテール、スクエアーテールは、日常的なコンディション様の普段使いによく見られるテールです。
サーフボードの選び方⑩
デッキ
デッキとはボードの表面、つまりサーファーが立つ面です。デッキ部分が膨らんだドームデッキタイプはエッジを効かせやすく、切り立ってパワーのある波に使われることが多く、フラットデッキは浮力が高く、安定性が高いため初心者におすすめです。
サーフボードの選び方⑪
ストリンガー
ストリンガーとは、サーフボードのノーズからテールにかけて、中心部を縦に走る細い素材(木材やカーボン素材)のことです。通常シナノキか、ヒマラヤ杉が素材になります。ボードの強度と柔軟性を決定する部分になります。
サーフボードの選び方⑫
フィン
フィンはサーフボードを前進するため、またボードをコントロールするために重要な部分です。様々な形、サイズ、厚さ、素材がありフィンによってボードの乗り心地や、ライディングの質が著しく変わると言うサーファーもいるほどです。
フィンの厚さがあると、安定性が増し、小さいフィンや柔らかいフィンは、機動性が高くなります。またフィンには大きく分けて3種類ほどあります。
シングルフィン
シングルフィンとは大きなセンターフィンの1つのシステムで、クラシックなロングボードによく見られます。反応性は遅く、ターン半径が長くなりますが、ドライブ性に優れており、チューブの中で高い安定性を持つため、シングルフィンデザインに全幅の信頼を寄せるサーファーもたくさんいます。
ツインフィン
ツインフィンとは2つの中型のフィンをボード両サイドの、それぞれに備えたシステムです。これは小さい幅広のテールのボードに、多く採用されています。1,970年代から80年代前半に流行していましたが、現在ではあまり見られません。コントロールが難しいですが、スピードが速いのが特徴です。
トライフィン
トライフィンとは、3つのフィンを備え、1つはサーフボードの最後部の中央1つはサーフボードの最後部の中央に、残り2つのフィンがボードの両サイド、もしくはセンターフィンの数十センチ前方に備えたシステムです。
トライフィンは安定性と加速のバランスが良いため、ほとんどのボードに採用され人気が高く、ショートボードにはほとんど、ロングボードには約半分程度がトライフィンを採用しています。
サーフボードの選び方⑬
素材の種類
サーフボードの素材は一般的に、フォーム・ブランクスという素材に、ガラスクロス素材(グラスファイバー)を巻きつけ、レジン樹脂で固めてあります。一般的な素材は、ポリウレタンとポリスチレンです。
ポリウレタン素材はポリスチレン素材より、重たく価格が安いのが特徴です。長持ちするボードは「エポキシ」素材です。もちろん高額ですが、長くサーフィンを楽しみたい方におすすめです。
おすすめサーフボードメーカー:1
QUIKSILVER(クイックシルバー)
クイックシルバーは、サーフィンおよびスノーボードなど様々な横乗り文化を発信するアメリカ合衆国・カリフォルニア州のハンティントンビーチに本拠地がある巨大メーカーです。創立者の一人の娘の名前にちなんだロキシーというブランドもあります。
おすすめサーフボードメーカー:2
Al Merrick(アルメリック)
世界最高峰のサーフボードメーカーのアルメリック。サーフィンをはじめたばかりの初心者の方から中上級者の方まで、欲しいボードが見つからないことがない程、豊富なラインナップ。毎年ニューモデルが発表され、常にボードメーカーのトップを走り続けています。
おすすめサーフボードメーカー:3
LOST(ロスト)
ロストは、サーフカルチャーの発信地であるアメリカ・カリフォリニアを舞台にサーフィン、スケートボード、音楽、アートなどを総合的にプロデュースしている総合メーカーです。現代的なボードからレトロなボードまで豊富な種類のボードが用意されています。
おすすめサーフボードメーカー:4
BEAR(ベアー)
サーフィン映画の金字塔「ビッグウェンズデー」の中で登場するサーフボードメーカーの『ベアーサーフボード』は、創業40年以上の老舗サーフボードメーカーです。今でもベアーのロングボードは世界中から愛されている、信頼度の高いメーカーです。
おすすめサーフボードメーカー:5
JS(ジェイソン・スティーブンソン)
JS(ジェイソン・スティーブンソン)は現在のオーストラリアの代表的なシェイパーの一人です。世界のトッププロも愛用するボードメーカーですが、サーフィン初心者の方から、またステップアップの練習にぴったりな、乗りやすいモデルもたくさんあります。
初心者におすすめサーフボード:1
クイックシルバー ディスカス
コンフォートとパフォーマンスに優れた初心者におすすめのサーフボード。最大のパドリング力と優れたプレーングを提供する大きなアウトライン。ロングボードからショートボードに転向する際にぴったりな、おすすめのサーフボードです。もちろん、自分の身体にあったサイズを選ぶ必要があります。
サイズ
長さ(ft) | 幅(inch) | 厚み(inch) | ボリューム(L) |
6.2 | 20 | 2 5/8 | 37.2 |
6.4 | 20 1/2 | 2 5/8 | 39.2 |
6.6 | 21 | 2 3/4 | 43.2 |
初心者におすすめサーフボード:2
CHANNEL ISLAND(チャネルアイランド) AL MERRICK AVERAGE JOE モデル
こちらもロングボードから、ショートボードに転向する際におすすめのサーフボード。ロングボードに慣れて来た、サーフィン中級者におすすめのショートボードです。誰でも簡単に楽しく波に乗れるボードというアイディアから生まれたショートボードです。
サイズ
長さ(ft) | 幅(inch) | 厚み(inch) | ボリューム(L) |
5.7 | 21 7/8 | 2 5/8 | 36.5 |
初心者におすすめサーフボード:3
ソフトボード CATCH SURF ODYSEA LOST RNF 5’5” THRUSTER キャッチサーフ オディシー ロスト ラウンドノーズフィッシュ
サーフィン初心者に扱いやすいソフトボード。丈夫な素材で出来ている為、初心者でも扱いやすく、ファイバー素材のサーフボードよりお求め安い価格です。もちろんパフォーマンスにも優れており、サーフィンが楽しく上達できます。
サイズ
長さ(ft) | 幅(inch) | 厚み(inch) | ボリューム(L) |
5.5 | 20 | 2.5 | 42 |
初心者におすすめサーフボード:4
クイックシルバー ザ・ブレイク
ファンボードを始めたい方におすすめの、クイックシルバー「ザ・ブレイク」。文字通りすぐに波をキャッチできるサーフボードです。もちろん、自分の身体にあったサイズを選ぶ必要があります。
サイズ
長さ(ft) | 幅(inch) | 厚み(inch) | ボリューム(L) |
7.0 | 20 3/4 | 2 3/4 | 45.9 |
7.3 | 21 | 2 3/4 | 48.5 |
7.6 | 21 1/4 | 2 3/4 | 50.9 |
8.0 | 21 1/2 | 2 7/8 | 57.6 |
初心者におすすめサーフボード:5
【BEAR】ベアー ALL AROUNDER (TLPC) Brown 9'6"
軽量な素材で出来ているベアーのロングボード、オールラウンダー。SURFTECH(サーフテック)TLPC素材で出来ており、初心者の方でも扱いやすい超軽量。長さも浮力も十分なオールラウンドモデルで、サーフィン初心者におすすめです。
サイズ
長さ(ft) | 幅(inch) | 厚み(inch) | ボリューム(L) |
9.6 | 23 | 3.20 | 78 |
初心者におすすめサーフボード:6
JSニトロ
JSニトロは、一番フラットなエントリーロッカーのサーフボードです。同じカテゴリの他のボードよりも充実したノーズを組み合わせて、フラットスポットを使ってスピードを生成して保持するボードを設計してあり、初心者や体力のない女性の方、中高年におすすめです。
サイズ(一部のみ抜粋)
長さ(ft) | 幅(inch) | 厚み(inch) | ボリューム(L) |
5.4 | 18 7/8 | 2 3/16 | 24.3 |
6.4 | 21 1/4 | 2 7/8 | 42.2 |
最後に
いかがでしたでしょうか。サーフィン初心者の方にサーフボードの選び方をご紹介しました。インターネットなど通販で、ファーストボードを買うよりは是非お近くのサーフショップへ行き、スタッフさんと相談して購入することをおすすめします。
ここで紹介した選び方を参考に、あなたも自分のスタイルや身体にあったサーフボードを見つけて、サーフィンを楽しんでくださいね。