サーフボードの塗装に挑戦!
サーフボードを自分好みのデザインに仕上げ、利用している方を見かけ、自分も塗装に挑戦してみたいと思ったことはないでしょうか。実は、サーフボードの塗装は思っている以上に簡単にできます。
今回は塗装に必要なアイテムはもちろん、塗装を失敗しないためのコツや剥がし方などもご紹介していきます。DIYのやり方を知って、オリジナルデザインに仕上げていきましょう。
中古ボードを使えば格安でおしゃれにできる
新しいサーフボードを買おうと思ったとしても、価格が高くて手が出せないこともあるでしょう。そんな時には、中古で購入する手もあります。中古で購入したとしても、自分でペイントしてしまえば新たに生まれ変わらせることが可能です。
今持っているサーフボードの塗装はもちろんですが、新たに違ったボードの購入を考えている方もぜひ、今回の記事を参考にして塗装に挑戦してみてください。
塗装の注意点
塗料の選び方に注意
サーフボードの塗装をするなら、塗料の選び方に注意しましょう。塗料にはウレタンやアクリルといった種類があります。二種類を比較すると、アクリルの方がアセトンやシンナーで落としやすいため、また塗装をする可能性がある場合はアクリルを選びましょう。
また、エポキシ樹脂のボードには、アセトンは使えないためその点も注意して塗料を選ぶ必要があります。
作業時の注意点
塗料を使うときは、室内ではなく外で作業しましょう。もしくは、十分に換気できている場所で行うことが大切です。また、作業中には軍手やマスクなどを利用すると安心です。塗料はあまり体によくありませんので、その点に注意して作業していきましょう。
サーフボードが重くなる場合も
塗装をしてしまうと、重くなってしまうということも覚えておきましょう。重くなることにより、乗り味も変わってくる可能性があります。特に濃い色を塗りたい場合などは、何度も塗料を塗ることもあり、その分重くなってしまいます。
塗装に必要なアイテム
紙やすり
紙やすりは、塗装の初めの工程で必要になるアイテムです。表面を削っていく材料で、やすりの目の粗さには種類があります。やすりの粗さの種類には、500番と1000~1200番の二種類を用意しておきましょう。紙やすりはホームセンター、100均でも手に入ります。
スプレー
スプレーといっても、種類がありますので、一つずつご紹介します。サーフボードについた油分をふき取るためのシリコンオフ、下地用のスプレー、ペイントする色のカラースプレー、そして仕上げのクリアスプレーを用意します。なお、スプレーを使用する場合は必ずよく振ってから利用しましょう。
マスキングテープ(養生テープ)
マスキングテープ、もしくは養生テープを用意しましょう。全部同じカラーにペイントする場合は必要ないのですが、デザインのあるボードに仕上げたい場合、色を塗らない場所にマスキングする必要があります。養生したいスペースが広い場合は、マスカーやビニールを用意しましょう。
その他アイテム
マスキングテープを利用して、デザインを描きたい場合はカッターがあると便利です。また、汚れを落とすのに汚れてもいい布、キッチンペーパーを用意しておきましょう。もしデザインを描きたいなら、マスキングテープを使う以外にも、スタンプを利用したり、ポスカを利用することもできます。
塗装作業の手順
①やすり掛け
簡単に、作業の手順をご紹介していきます。まずは塗装面にやすり掛けを行っていきます。やすり掛けをすることで、表面に傷が付き、塗料が密着しやすくなるためです。まずは500番を利用して傷をつけていきましょう。
②養生
サーフボードの塗装しない場所、色を変えたい場所に、マスキングテープを貼りつけていきます。塗装しない場所が広い場合は、ビニールとマスキングテープを合わせて養生、もしくはマスカーを利用して覆っていきましょう。
塗装を失敗しないために気を付けたいのは、この養生です。養生がうまくいかなければ、きれいな線が出ませんし、マスキングの貼り方によってはガタガタになってしまうでしょう。そのため、マスキングは丁寧に行うのがおすすめです。
③シリコンオフと下地塗装
やすり掛けと養生が終わったら、今度はシリコンオフでサーフボードの油分をふき取っていきます。ふき取りの後、下地用のスプレーを吹きかけていきましょう。下地用スプレーを使うことで、よりカラースプレーとボードの密着度が良くなります。
④メイン塗装
下地スプレーをしたらある程度時間を置き、乾いたところでカラースプレーをかけていきます。カラースプレーは一度では色がうまく乗らないこともありますので、2回、3回と塗装が必要です。
1回目は全体的に均一に塗れるよう、少し離れたところからスプレーしましょう。表面が乾いたら、(艶がなくなるまで)2回目、3回目とスプレー掛けを行っていきます。回数が増えるごとに、重さが増していきますので、その点は覚えておくようにしましょう。
⑤仕上げ
仕上げのクリアスプレーを塗っていきましょう。この工程も、3回ほど行うのがおすすめです。カラースプレーと同じく、一工程ごとに時間を空け、しっかり乾いてから次のスプレー掛けをします。最後に1000~1200番のやすり掛けをして完成です。
ワンカラーの塗装方法
まずはワンカラーの塗装からご紹介しましょう。ワンカラーの塗装であれば、養生をする必要がないため、特にDIYをしたことがない初心者の方におすすめの方法です。ワンカラーであれば簡単にできますし、手間もかかりません。
自分の好きな色のカラースプレーを用意し、作業していきましょう。今回ご紹介する動画では、リサイクルショップの激安ボードを使っています。安いボードでも、ペイントによりおしゃれに生まれ変わらせることが可能です。
サーフボードの塗装方法
動画で紹介しているボードには、デッキパッドの跡があるため粗目の240番のやすりを使って削っています。この方は、デザインを残すために養生を行っていますが、こちらもお好みで作業しましょう。表面が削れたら、油分取りをしていきます。
カラースプレーを塗っていきましょう。時間をおいて乾いたら、2回目、3回目と塗っていきます。マスキングテープを剥がし、クリアスプレーを塗り、やすり掛けしたら完成です。この方は下地用スプレーを使用していませんが、密着度をよくするために利用するのがおすすめです。
ツーカラーの塗装方法
せっかくサーフボードを塗装するなら、デザインのあるものを作ってみたいと思う方もいることでしょう。そんな方のために、ここではツーカラータイプの塗装方法をご紹介します。もちろん、同じ方法で3カラー、ボーダーなどデザインは自由に変更可能です。
特に難しい作業が必要なわけではなく、養生の工程があるだけなので簡単に作業できます。お好きな色を選び、まっすぐに分けたり、斜めに分けて色を入れたりと自由にデザインを作っていきましょう。
ツーカラー塗装のやり方
まずはフィンを剥がしていきます。ステッカーなどが貼ってある場合は、それもすべて剥がしていきましょう。この方はワックスリムーバーも利用しています。さらに油分を落とし、色を付けないところにマスキングテープを貼っていきます。
カラースプレーを塗り、しっかり乾かしていきましょう。この方はさらにプラスして、スタンプしたり、ポスカで文字入れをしています。お好みでデザインを作っていきましょう。フィンにも色を付けたい方は、同じように塗っていきましょう。
デザインのある塗装方法
最後はデザインのあるサーフボードを作りたい方におすすめの方法をご紹介しましょう。道具には通常必要になるアイテム以外に、レース布や細かい作業ができるデザインカッター、筆を利用しています。
また、細かいデザインを作るために、マスキングテープには5mm幅を使っています。マスキングテープを使えば、カッターでカットして絵を描くことが可能です。また、レース布を使ってレース柄が描けます。
デザイン塗装のやり方
他の工程と同じく、まずはやすり掛けを行っていきます。やすり掛けができたら、マスキングテープとカッターでデザインを描いていきましょう。この方は水が垂れるようなデザインにしています。
下地、カラースプレーができたら、レース布を貼りつけてさらにカラースプレーを塗っていきましょう。筆で縁を塗り、クリアスプレー、やすり掛けを行います。この方はさらに、コンパウンドで艶を出しています。磨き終えたら完成です。
塗装の剥がし方
塗装を剥がしたい場合はどうすればいい?
塗装をしたけれど、少し経ってみてもう一度やり直したいと思うこともあるでしょう。でも、もうしっかり乾いてしまったては、もう剥がせないんじゃないかと思うかもしれません。
ですが、塗装は剥がせますので安心してください。剥がし方を知っていれば、失敗したとしてももう一度DIYにチャレンジできます。作業も難しくはありませんので、覚えておくといいでしょう。
塗装の剥がし方
塗装を剥がすには、アセトンを利用します。ポスカ、アクリル塗料は、アセトンで剥がせますので、ホームセンターなどで購入しておくといいでしょう。
なお、注意点でもお伝えしたように、エポキシ樹脂のサーフボードにはアセトンは使用できませんので注意が必要です。また、利用する場合には屋外、もしくは十分換気のされたところで作業しましょう。
オリジナルの塗装でサーフボードをかっこよくしよう
サーフボードは思っているよりも簡単に塗装ができます。ワンカラー、ツーカラー、デザインのある方法と、いろいろやり方もありますので、お好みの方法で作業していきましょう。
まずはどのようなデザインにしたいのかを、SNSなどで見てイメージを膨らませてみてはいかがでしょうか。自分で作ればオリジナリティのあるサーフボードが作れます。ぜひ、満足のいくサーフボードに仕上げてみてくださいね。
サーフボードが気になる方はこちらもチェック!
サーフボードについての記事は、他にもサーフボードの選び方、おすすめ商品、リペアのやり方についての記事があります。今回の記事以外に気になることがある方は、こちらも参考にしてみてください。
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