飼育容器ケース丸型
クリーンアルファー クヌギ昆虫マット10L
クワガタ 幼虫スプーン
甲虫を家で羽化させる簡単な方法
家でクワガタの幼虫を育てる方法が知りたい
クワガタムシの幼虫は、成虫とは違うお世話が必要です。クワガタの成虫なら暖かくなると林などに現れ、涼しくなると姿を見なくなることからその活動期間を知ることは簡単です。
しかし普段は土や木の中にいる幼虫の生態は、はじめてのクワガタ飼育ならば知らないという人がほとんどです。クワガタの幼虫はどのように育てたらよいのでしょうか。
クワガタの幼虫の管理方法を詳しく解説
今回はクワガタの幼虫をはじめて育てる初心者の方にもわかりやすく、用意するものから飼育環境で気をつけること、定期的にしなければいけないお世話を解説いたします。
中には1年では足りず2年かけて成長するクワガタもいるため、初心者は死んでしまったのではいか?と心配になることもあるでしょう。そんな基本的な疑問にもお答えしていきます。はじめてのクワガタの幼虫管理のヒントとしてください。
クワガタの幼虫飼育に必要な4つのアイテム
1.飼育ケース
飼育容器ケース丸型
クワガタ幼虫飼育に必要なものは基本的に4つしかありません。その中でまず用意したいのが幼虫を入れておく入れ物です。
多くの人がやっている方法でコスパもよく、初心者のクワガタムシの幼虫飼育におすすめなものに、飼育ケースを使った育て方があります。
クワガタムシの幼虫は1匹につき1つのケースが理想であるため、大きなケースではなく小型の丸形瓶を使う人が多いです。
クワガタの幼虫は菌糸ビンでも飼育できる
クワガタの幼虫の飼育用の入れ物として、近年は菌糸ビンを使う人も増えています。菌糸ビンとは、きのこの菌糸を混ぜたとっても細かいおが屑を瓶に詰めたものです。サイズがありますので、幼虫の成長に合わせて取り替えて使います。
2.飼育マット
クリーンアルファー クヌギ昆虫マット10L
菌糸瓶にはあらかじめ細かいおが屑がセットされていますが、飼育ケースのみを購入した場合には幼虫が潜る飼育マット(醗酵した土)を別途用意します。
飼育マットも飼育期間内は何度か定期的に交換しますが、同じものでないと幼虫が気に入らず潜らないケースも出てくるため注意してください。できるだけ一度使ったものを成虫になるまで使い続けるのが理想です。
3.幼虫入れ替えスプーン
クワガタ 幼虫スプーン
幼虫は卵から初令・2令・3令まで段階をふんで大きくなります。ケースが小さくなったり、菌糸瓶の中身の食べ物が不足するようなら入れ替えてください。そのときあると便利なのが幼虫入れ替えスプーンです。これは柄の長いパフェを食べる時用のスプーンのようなもので、これで幼虫をすくって新しいケースに移します。
4.エサや水などの消費されるもの
幼虫のエサは使用している飼育マットや菌糸ビンの菌糸ですので、後から入れる必要はありません。逆に飼育マットや菌糸がエサですので、最初にそれらの選び方によって栄養がたっぷりあって大きくなるか、栄養がそこそこでゆっくり成長するかが決まってきます。
マットを醗酵させる(クワガタムシ幼虫の栄養)ために適度な湿り気も必要なので、乾燥させないよう水分を与える霧吹きもご用意ください。
サイズごとのクワガタの幼虫の飼育方法
1.買った幼虫や見つけた幼虫を2令まで育てる
クワガタムシは産卵から1ヶ月もかからず、卵から小さな幼虫が孵化します。この時期が初令と呼ばれる大きさです。大きさの明確な定義はなく、飼育している人が体の大きさではなく頭の大きさで判断しているとされています。ペットショップやホームセンターで購入した幼虫のほとんどは初令程度の小さなものです。
幼虫のサイズに合わせた小さなケースに醗酵させたマットを入れて2令と呼ばれる1段階大きなサイズまで育ててください。
2.幼虫が小さなうちはマットで飼育する
小さな幼虫は必ずマットで飼育するようにしてください。マットは時々乾燥していたら軽く霧吹きで水分をかけて醗酵を促します。醗酵しすぎると土の温度が上がりクワガタムシが生息しづらくなるので、頻繁に水かけをする必要はありません。湿り具合は手で握ってみて固まらない程度が目安です。
3.2令まで大きくなったら菌糸瓶かマットか選択する
クワガタムシの幼虫が大きくなり、今まで入っていたケースが狭くなったと感じたらここで菌糸瓶かそのまま容器サイズをアップしてマットで育てるか選択します。菌糸瓶の特徴は栄養豊富で早く成長しやすいです。ただし飼育にかかるコストは高くなります。
マットは安価で手に入りやすい初心者にもおすすめの幼虫飼育資材です。成長はゆるやかで、1年で成虫になれず2年かけてゆっくり大きくなる個体も出てきます。
4.以降3ヶ月ごとに菌糸瓶かマットを交換する
必要なもので紹介した幼虫入れ替え用のスプーンを使って、やさしい幼虫を取り出してマットや菌糸瓶の中に移し替えます。その後幼虫は、自分のまわりのマットや菌糸を食べて大きくなっていきます。エサ(マットや菌糸瓶)の交換期間は、3ヶ月を目処にしてください。
幼虫飼育の注意点
マットの温度は15度
幼虫が過ごしやすい環境は土の中の温度が大切です。冬は土が冷たくなりすぎなうように、マットを入れ替える時にも醗酵しすぎて土の温度が高い場合は醗酵が落ち着くよう数日そのままにしてから入れ替えをしてください。一般的に幼虫が快適な温度は15度といわれています。
蛹室を作ったらマットや菌糸瓶の交換はしない
幼虫の姿のままならば3ヶ月ごとにマットなどを交換し続けますが、体の色が茶色っぽくなってサナギになっていたらそのままそっと管理します。蛹室はサナギが羽化する部屋なので、決して壊さないようにしてください。サナギから成虫になるまでは、クワガタムシはエサを必要としません。
飼育の目安に!クワガタの一生
卵の時期
クワガタの一生のサイクルを知ることで、いつどのようなお世話をするのか育て方の目安になります。まずクワガタの産卵時期は初夏から夏にかけてです。秋になると冬眠の準備に入るため、交尾や産卵をしなくなってしまいます。
幼虫の時期
産卵から1ヶ月もかからず、卵から小さな幼虫が孵化します。この時期が初令と呼ばれる大きさです。初令から2令まで約1ヶ月、2令から3令までも一般的な成長速度で1ヶ月くらいとなります。
3令幼虫の時期が一番長く、半年から10ヶ月くらいこの姿で過ごす虫もいるので、いつまでもサナギにならないから死んだと勘違いせず、マット交換を定期的に行ってください。
サナギから成虫へ
体の色がうっすらと茶色がかってきて、蛹室と呼ばれる部屋を自分の周りに作っているような状態がサナギの初期です。そのうち成虫のような角が確認できるような形に変化してきます。色も茶色が濃くなり一般的には、サナギ初期から1ヶ月から1ヶ月半くらいで羽化するといわれています。
交尾・産卵して一生を終える
サナギから羽化した成虫はそのまま土の中で数ヶ月過ごし春になると土の上に出てきて活発に活動をはじめます。そのまま夏ころにはペアリングして、卵を生みそのまま寒くなるまで活動し次世代と交代するのが普通です。しかし中には成虫のまま冬眠して、翌年春にまた活動する個体もいます。
甲虫を育てるには土の乾燥や環境に注意
今回はクワガタの幼虫のお世話について準備するものや育て方を解説してまいりましたがいかがでしたでしょうか。幼虫の飼育はアイテムも少なく毎日エサを与える必要もありません。それだけにマットや菌糸ビンの交換を忘れないようにしてください。
人間と比べると短い期間しか生きられない昆虫ですが、上手に飼育することで次の世代へと命を繋いでいくことも可能です。
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出典:https://photo-ac.com/