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クワガタの飼育ケースを簡単自作。必要な物&マットのレイアウト例もご紹介!

クワガタやカブトムシも飼育頭数が多くなると飼育ケース代にかかる費用も財布の負担になってきます。クワガタ用の飼育ケースが高いと感じたら安く自作してみてはいかがでしょうか。今回はクワガタ用の飼育ケースの自作方法と自作飼育ケースの使い方を解説いたします。
2022年5月7日
佐藤3
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クワガタの飼育ケースを自作しよう

クワガタの飼育ケースのコスト削減にはDIYがおすすめ

クワガタも自宅で羽化させたり成虫を何匹も飼っていると、飼育ケースも1つや2つでは足りなくなってきます。そんな時におすすめなのが、市販の飼育ケース1つの値段でたくさん作れる自作クワガタ飼育ケースです。

ラックに飼育ケースを並べてきれいにレイアウトする場合も、同じサイズの方が整理しやすく見た目スッキリして管理しやすくなります。数が必要な方には特に、飼育ケースのDIYはおすすめです。

自作飼育ケースの材料や作り方を詳しくご紹介

今回は100均の材料でクワガタ飼育用の飼育ケースを、安く簡単に作る方法をご紹介いたします。空気穴に貼るコバエ防止の不織布シールも、押入れの中で眠っている材料を使った作り方がありますので、こちらも一緒に作ってみてはいかがでしょうか。クワガタムシだけでなくカブトムシ飼育にも使えます。

手作りのケースを使うメリット

自作飼育ケースのメリット1.市販にはないデザイン

飼育ケースを自作すれば、販売されているようなものにはないデザインのものも作れます。人によっては何段も飼育ケースを重ねて自然界のようなクワガタ飼育(クワガタリウムと呼ぶ)をしている人もいます。市販品は誰にでも使いやすい反面、規格が決まってしまっていて個性がないと感じる方には自作はおすすめです。

自作飼育ケースのメリット2.軽くて安い素材

Photo bykschneider2991

前述の通り、自作飼育ケースは安く作れるので数を用意するのが楽です。今回ご紹介する作り方では、市販のケース1個の値段で自作の飼育ケース4-5個作ることができます。クワガタの頭数が多くケースを複数使用したい場合は、この値段の差はとても大きく感じるものです。

また市販の飼育ケースよりもタッパの方が軽量ですので、たくさん購入して持ち帰る時にも楽というメリットもあります。


育成用ケース作りに必要なものは

1.飼育ケースとなるタッパや衣装ケース

クワガタムシの成虫用には個別に飼育ケースを用意したいので、小さなタッパなどが使えます。またお互い争わずそれぞれが離れて暮らす幼虫ならば、大きな衣装ケース1つで数頭飼育することも可能です。

作り方はケースがタッパか衣装ケースかに変わるだけで同じですので、飼育する形態に合わせて容器を用意してください。より観察しやすさを求めるならば透明度の高いものがおすすめです。

2.不織布シール

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不織布シール・タイベストシールなどの名前で市販されている、不織布の縁だけがシール状になっているコバエ防止の通気性のあるシールです。

ケースに開いている大きな空気穴からコバエが侵入するのを防いでくれるため、ある意味自作飼育ケースの必需品といえます。1シートあたり20枚ほどのシールが付いて、200-500円程度の値段で販売されているものです。

DIYで更にコスト削減!自作不織布シールの作り方

不織布シールも手持ちの不織布を適当な大きさにカット、両面テープを周りに貼ることで簡単に自作できます。飼育ケースを自作する前にとことん自作にこだわる方は、不織布シールから作ってみてはいかがでしょうか。

シール自体がそれほど大きくないため、使用する両面テープ幅は狭いものがおすすめです。学校見学の時にもらう不織布バッグが押入れに眠っている方は、両面テープ代だけでたくさん作れます。

育成用ケースの作り方手順

クワガタ飼育ケースの作り方1.


作り方はとても簡単で、まずは用意したタッパに空気穴を開けていきます。動画ではコンパス型のカッターを使って円形にくり抜いていますが、通常のカッターで四角く(1辺の長さ1.5-2cm程度目安)数カ所切り抜いてもかまいません。

動画のようなやわらかな素材のタッパーでなく、クリア度が高い硬質プラスチックのケースを選んだ場合は、以下の方法で穴あけをすることができます。

割れてしまうような素材は焼きごてで空気穴を開ける

プラスチック素材の違いで、カッターで切れない・ドリルで穴を開けると割れてしまうものもあります。焼きゴテ(これも100均で取り扱いがあります)を使って、上の写真のように熱の力で穴を開けると、割れやすいプラスチックも割らずに穴加工が可能です。

クワガタ飼育ケースの作り方2.

次の手順は開けた穴からコバエが侵入しないよう不織布シールを貼ります。市販品を購入したものでも手作りでもかまいません。この部分は中に入れた虫の脱出口ともなってしまう可能性があります。

動画にはありませんが脱出が心配な方は、内側に金属製のネット(こちらも100円のワイヤーネットが利用できる)を瞬間接着剤などで貼り付けるとよいでしょう。ケースの重量は重くはなりますが脱出の心配はなくなります。

超簡単な100均アイテムを使った飼育ケース

16分30秒あたりから動画にて紹介されている100均ケースは、DIYする手間もなく小型のクワガタのメスをたくさん一度に飼うことができるおすすめアイテムです。

小さな仕切りがたくさんついた収納ケースのひとつひとつに、濡れティッシュを入れて羽化してすぐの小型クワガタのメスを入れます。羽化してすぐはエサも食べず休眠期間となり動きませんので、このような管理が可能です。

マットレイアウトなど飼育環境の整え方

基本的な飼育ケースレイアウトの作り方

クワガタムシの成虫であれば、衣装ケースやタッパの中にクワガタムシが潜れる程度の深さにマットを敷きます。その上にクワガタムシの隠れ場所となる木の根や太めの枝(これは虫がひっくり返った時に足をかけて起き上がるのにも使います)を必ずレイアウトしてください。

昆虫ゼリー(餌台があればなお良い)は、最初は1匹につき1-2個設置してその減り方を見て翌日からの数を加減します。

4センチ以上の幼虫飼育は自作ケースは不向き


クワガタムシやカブトムシの幼虫は顎の力がとても強く、木枠のケースならかじって脱走するほどです。やわらかなプラスチックタッパの蓋だと、簡単に穴を開けて逃げ出してしまいます。

深さがあればマットの表面の高さを蓋から下げることでなんとか飼育することも可能ですが、4cm以上ある大型の幼虫は自作よりも市販のケース・またはガラス瓶を使うことをおすすめします。

写真で確認!クワガタの飼育ケースレイアウト

クワガタやカブトムシの飼育ケースの作り方も人によって個性が出ます。写真は自然な環境に近いレイアウト例です。太めの枝を配置してクワガタの転倒防止をした上で、枯れ葉も入れています。飼育ケースの中の様子を覗くのも楽しくなるような形です。

いくつものケースでたくさん飼う方は、ひとつひとつ丁寧にケースレイアウトをしてあげるのも難しいですが、少数であれば自然に近い凝った飼育ケースを作ってあげてみてはいかがでしょう。

自作飼育ケースで生育環境を整えよう

出典:https://photo-ac.com/

いかがでしたでしょうか。今回はクワガタムシのための飼育ケースDIY方法をご紹介してまいりました。必要なものはケースとなる容器と穴あけの道具・通気性をよくしてコバエを防ぐ不織布シールだけです。

穴を開けるのが少し大変ですが、少し大きめに開けてしまっても手作りの不織布シールであれば大きさも自分で調整できますので初心者の方にもおすすめです。

昆虫飼育ケースが気になる方はこちらもチェック

暮らしーのではクワガタ用の飼育ケースの作り方のほかにも、カブトムシ用の飼育ケースの作り方やクワガタムシのケース内環境の整え方についても詳しい記事をご用意しています。気になる方はこちらも是非ご覧になってくださいね。