JEJアステージNCボックス #75
幼虫から羽化まで!カブトムシ多頭飼育のコツ
カブトムシをひとつのケースでたくさん飼いたい
カブトムシに憧れた経験がある方もいるでしょう。その中で子供さんの中には、複数のかっこいい成虫が戦う姿を見たいという希望も多く耳にします。しかし一般的にカブトムシの成虫は、1匹1ケースまたは多くてもオスメスつがいが推奨されている生き物です。
ですが、カブトムシの成虫を1つの場所で多数飼育することは難しいものの、幼虫の時期であれば複数の虫を一緒に飼う人も珍しくありません。
幼虫はまとめて飼育することが可能
多くの人のこれまでの飼育観察の結果から、幼虫の期間であればクワガタムシと違いカブトムシは多頭飼育することができるといわれています。
今回はカブトムシの幼虫の多頭飼育に必要なものや飼育管理のポイント・観察しやすい環境の作り方と、上手なサナギ化を経て羽化をめざす方法を解説いたします。
幼虫飼育に必要なものとあると便利なもの
幼虫の飼育に必要なものは少ない
カブトムシの成虫を飼うにはケースやエサ・隠れ場所となるオブジェや温度や湿度のための管理用品とこと細かく道具が必要となります。しかし幼虫はそれと比べて、必要になるものがとても少なく初心者向けでコストも成虫ほどかかりません。
カブトムシの幼虫の多頭飼育用ケース
JEJアステージNCボックス #75
今回は幼虫を多頭飼育するのが目的ですので、大きなケースが必要です。クリアタイプの中が見られる衣装ケースが、幼虫の多頭飼育には適したケースとして使われます。
あまり大きいとマットと呼ばれる土をたくさん使いますが、ケースが小さいと幼虫のエサ不足で育たないものが出てくるのでよくありません。目安としては虫用の飼育ケースLで8匹までとなります。これを元に大きさを比較して、何匹まで飼えるかの目安としてください。
カブトムシの幼虫用の飼育マット
極上発酵マット
カブトムシの幼虫は潜るための土がそのままエサとなります。食べているのは土の中で醗酵した木っ端や枯れ葉なので、まずは土におがくずなどをまぜて醗酵させる必要がありました。
しかし市販品の中には醗酵ずみのマットをカブトムシやクワガタ飼育用として販売しています。これらを使うことで、自分で未発酵マットを醗酵させる手間が減るのでおすすめです。
あると便利なもの
カブトムシの幼虫飼育に必要なものは上記の2つです。こちらは代用品などがたくさんあり、自宅にあるものの中から工夫して使うあると便利なもののご紹介となります。
昆虫飼育では付き物といわれるコバエの防止用品ですが、新聞紙やキッチンペーパーが便利です。蓋との間にはさんでおくことで湿度を保ってコバエが入り込むことを防いでくれます。ケースの大きさに合わせて、サイズの合うものをご用意ください。
羽化するまでの幼虫の管理方法
期間別で変わる幼虫の管理方法
カブトムシの幼虫は生まれてから3段階に分けて大きくなっていきます。卵から生まれたばかりとその後1回の脱皮後程度までは、カブトムシの幼虫といえどとても小さく、昆虫飼育ケースでも頭数を気にせず多頭飼育できます。
幼虫が大きくなってきたら
カブトムシの幼虫が2回脱皮すると、次はサナギになって羽化する段階となります。こうなると1つのケースごとの頭数も考えてあげないとエサ(マット)不足となり大きなカブトムシに成長しないばかりか、エサがなくて消滅してしまうことも少なくないといわれています。
この頃には前述のケースごとに入れる頭数を考えたり、大きな衣装ケースにまとめて飼育するようにしてください。
サナギになる傾向が現れたら
マット交換をする際に、幼虫の体の変化も確認しておいてください。これはサナギになる時に、できれば1匹ずつ分けて飼育瓶などに入れ替えることを目的としています。
その理由は広いケースの中でも幼虫同士の距離が近いと蛹室がうまくできないものが生まれ、奇形のカブトムシになってしまうことがあるためです。確実にそれぞれきちんと羽化させたいなら、サナギ化の傾向が見えたものは1匹ずつ飼育瓶や小さなケースに分けてあげてください。
カブトムシの多頭飼育でいつも必要な3つ環境管理
マット管理
マットはカブトムシの幼虫のすみか兼エサとなる大事なものです。幼虫は自分のまわりの土を食べて、同じような色の糞をします。土の表面がころころとした茶色いものが多くなってきたら、そろそろ土がなくなって糞ばかりという目安です。
幼虫の大きさに関係なく、新しいマットと交換してあげてください。糞と土の見分けが付きにくい場合でも、最低でも3ヶ月の期間を目安にマットは交換するものといわれています。
温度管理
カブトムシの幼虫が大きくなる時期は春から秋のあたたかい季節です。寒さは心配する必要はありませんが、暑すぎるのはNGです。カブトムシがストレスなく育つ温度は30度以下といわれています。また直射日光の下も嫌いますので、日陰で涼しい屋根の下で30度以下の温度となる場所にケースを置いてください。
湿度管理
湿度はマットの湿り気具合とカビの発生のために管理が必要です。マットのちょうどよい湿度は、にぎってみて軽く固まる程度が適切な湿り気具合といわれます。
衣装ケースのような蓋に空気穴のないタイプなら比較的内部の乾燥しすぎは防げるのですが、空気用の穴が開いている虫飼育ケースなら時々マットの湿気も確認して、不足するようなら霧吹きで水気を与えてください。
成虫はケースを分けた方がよい理由
成虫も多頭飼育ができるがカブトムシが弱る
喧嘩しまくりやわ、うちのカブトムシたち pic.twitter.com/9yPPXOz2aA
— がんばろう@神戸(JOIV-FM You’re listening to Kiss FM KOBE (@shirachan07) May 25, 2021
幼虫とくらべてカブトムシの成虫は、多頭飼育をしている人は少ないです。その理由はカブトムシが長生きしないためといわれています。
オスどうしなら喧嘩をして体力を使ったり傷ついて早死につながり、メスとオスならメスがオスに追いかけられて体力を消耗・早く死んでしまうのが理由です。
虫相撲が見たいなど複数入れる必要がある場合を除き、基本的には成虫の多頭飼育はおすすめできない方法となります。
長生きさせたいなら1匹ずつケースを分ける
交尾をしたりほかの成虫と戦ったりが時折ある、自然界の一般的なカブトムシの成虫の寿命は1-2ヶ月といわれています。人口的な多頭飼育の場合はこれがもっと短くなると考えてください。
逆に1匹ずつケースに入れて、なおかつ状態がよい場合はもっと長くなり2-3ヶ月は長生きしたという例も珍しくありません。
カブトムシのオスメスを交尾させる場合は
カブトムシの成虫を交尾させ、産卵させたい時には一時的に1つのケースに2匹入れるようにすることでメスの寿命を長くできます。子孫を残せる成熟した大人のカブトムシは生後(エサを食べ始めて)2週間が目安です。
この頃から1週間を限度にオスメスを1つのケースで多頭飼育してください。交尾が見られたら即オスのみを別のケースに分けますが、見つけられなかった場合も1週間たったら2匹を分けてください。
カブトムシの幼虫は多頭飼育できる
カブトムシは幼虫のみストレスを気にせず多頭飼育することができます。そのやり方やサナギ・成虫のケースの分け方などもご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
特に多頭飼育はしたいけれど成虫に長生きして欲しいという方は、期間ごとのケース分けに気をつけてカブトムシ飼育をしてください。
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出典:https://photo-ac.com/