マルキュー グレパワーV9
意外に簡単!春の堤防フカセ釣り釣行!
ルアー派でも遊べる春のエサ釣りをご紹介!
連載第106回!今週も遠征釣行、春の南伊豆で堤防フカセ釣りを楽しんできました。普段はルアーゲームオンリーですが、ときどきこういう釣りも遊びます。
いつも遊んでいる堤防にはどんな魚がいるのか、食わせるためにはどんなアプローチが必要なのか、探求心を刺激する釣り味でルアー派の方が遊んでも楽しめるのがフカセ釣り。フカセ=磯釣りのイメージで敷居が高い雰囲気がありますが、堤防の小物釣りは気軽に遊べる釣りです。ぜひチャレンジしてみてください!
遠征デイゲームはフカセ釣り
アテが無くても何とかなる!
自分の4月遠征釣行はデカメバルが本命で、ヒラスズキが釣れたらラッキーというような釣りがほとんど。どちらもナイトゲームがメインなので、朝マズメ~夕マズメはいつも何か他の釣りをやろうと友人と話しています。
今回はアテが全くなし。なにも思いつかないときは何か釣れるだろう的な堤防フカセ釣り、ということになって、メジナ狙いのフカセ釣りにチャレンジです。
釣具店でエサを購入
仕掛けや道具は車に積んでありますが、エサ釣りはまずエサを買うところから!コマセ用に配合エサ1袋とオキアミブロック3kg、付けエサ用のオキアミと買って、支払いは3,000円を少し下回るぐらいです。
コマセ釣りのネックは他の釣りに比べてちょっとお金がかかること。半日遊んでエサ代でこれぐらいならという感じですが、イソメ500円という釣りと比べると初心者の方はハードルの高さを感じるかもしれません。その分いい魚が釣れるぞ、という気持ちでチャレンジしてみてください!
コマセを作って釣り場観察からスタート!
魚はどこからともなくやってくる
釣り場は磯の景色が広がる堤防、テトラや沈んだブロックがある外向きを選びました。人工物と穴があればメジナやクロダイのチャンスは十分。ポイントの雰囲気は堤防外側でライトゲームをする感じで選んでみてください。
海中を見てすぐに魚の姿が確認できるケースはそれほど多くありませんが、エサ取りも本命もコマセを撒けばとこからともなく集まってきます。コマセの準備をして、エサを撒いてしばらく様子を見る方法もあるので、まずは釣りやすい場所から試してみましょう。コマセ投入から20分ほど経って小魚が集まっていれば釣り座はとりあえずOKです!
バッカンでエサを混ぜる
ルアーオンリーの方にとって未体験ゾーンとなるコマセ作り。バッカンに配合エサと溶かしたオキアミブロック、指定量の海水を入れて混ぜ合わせます。難しいことをするわけではないので、初心者の方でも当日すぐに準備ができます。
動画のエサを混ぜる棒はミキサー、マゼラーと呼ばれる専用の道具。半解凍のオキアミブロックを切るように混ぜることができます。当日は堤防でこれを忘れた!となったんですが、友人は躊躇なく手で混ぜ合わせていました。本場の人は一味違います。
配合エサはどれを買えばいいのか
マルキュー グレパワーV9
配合エサはメジナ用とクロダイ用で内容に違いがあります。今回ご紹介しているような気軽な堤防釣りには、拡散性に優れるメジナ用がおすすめ。パワーイソメでもお馴染みのマルキュー「グレパワーV9」が定番です。
配合はオキアミブロック3kgに「グレパワーV9」1袋、海水900cc(空き袋で計量できます)。V9はバニラのような甘い匂いがします!
仕掛けの準備はライトゲーム的
仕掛けの準備はフロロの道糸にハリス(リーダー)を2mほど直結して、中通しのウキ、ウキ止めをセット。あとはハリを結んで完成です。ガン玉は必要だと感じたときに後から追加します。ハリスがちょっと短めですが、浅い堤防まわりの釣りならこのぐらいでOKです。
耳付き針を結ぶために「内掛け結び」という結び方を覚える必要がありますが、道糸とハリスの結束は3.5ノットでOK。準備に掛かる時間はライトゲームの遠投リグと同程度です!
エサ取りに苦戦しながらフカセを満喫!
海中がにぎやかになってから釣りをスタート!
コマセを撒いてから道具の準備をして20分ほど経過、何もいなかった海中にエサ取りが集まってきました。
先ほど準備のところでご紹介したように仕掛けはノーシンカー状態、エサはハリの重さで沈むのみなので、ハリスが張るまでに20秒ほどかかります。この糸がゆるんでいる状態でエサ取りがエサをつつくので、まずはアタリがよく分からないままエサが無くなるところからスタート。ここから仕掛けの投入位置やガン玉で調整をして、本命のアタリを待ちます!
いろいろな魚が出入りする
エサ取りはシマアジの稚魚、ムツにハタンポ、スズメダイにハコフグ?などなど実にさまざまで、どのレンジでどんなエサの取り方をしているか見ているだけでも面白いです。本当は20cmぐらいの小メジナもエサ取りに分類される魚なんですが、この日は気軽な堤防小物釣り。底から浮き上がる小メジナ狙いです!
この海中を見るというのがフカセ釣りの面白いところで、ルアーゲーム的に言うとかなりサイト方向なアプローチをします。見えているエサ取りが本命のテンションを上げて、付けエサが底付近までもったときにブラインドで本命が釣れるというようなイメージです。
小メジナとボラの引きを楽しむ
本命はやっぱりメジナ
エサ取りを表層に集めるべくコマセを撒いて、付けエサが底までもたなければガン玉をつけて、フォールが速すぎると食わないからガン玉を小さくして、こんな感じで仕掛けを調整しながら本命のアタリを待ちます。
すると今までウキ止めがちょろっと動くようなアタリばかりだったところから、ウキが横方向に動くしっかりしたアタリ!アワセを入れて、本命小メジナが登場しました。20cmぐらいですがよく引きます!
外道もファイトは面白い
この後も大きなアイゴが釣れたり、沖からやってきたボラに表層でエサを食わせて引きを楽しんだり、気軽な堤防釣りを満喫しました。
途中友人の竿に一度だけ強烈なアタリが合って、青物を掛けたような勢いでドラグが滑ってラインブレイク!大きなメジナかサンノジか、このタイプの魚は大物の引きが強烈です。糸が細く竿が柔らかいので、掛けてからのファイトもフカセ釣りの魅力と言えます。
初心者にもおすすめの釣った魚ヤエン
釣った魚でアオリイカ狙い
この日は釣れたハタンポを使ってアオリイカも狙ってみました。フカセ釣りのタックルそのまま、仕掛けは活きエサを固定するハリ1本です。活かしの道具無しで遊べるので初心者の方にもおすすめ。掛け針の役割を果たすヤエンだけ用意しておきましょう。
活きエサを投入したら後は待つだけ!バッカンを洗ったり、コマセがついた堤防を流したり、片付けをしながらアタリを待ちます!
ヤエンはアタリなく終了
残念ながらヤエンの方はアタリが無く、暗くなる前に片づけてメバル狙いに行こうということでこの日の釣りは終了になりました。
南伊豆では少しアオリイカが出始めているようですが、今年は海草の成長がイマイチで堤防からだとまだ少し早いのかなという感じです。お出かけになる方は海水温を見つつ、地磯も視野に入れて検討してみてください!
フカセ釣りで遊んでみよう!
ちょっと遊ぶだけでも簡単で面白い!
40cmオーバーのクロダイ、メジナを狙うぞ!となると知識も経験も必要になるフカセ釣りですが、今回のように堤防でちょっと遊ぶだけなら意外に簡単で初心者の方でも成功しやすい釣りです。
魚やラインの動きについて考えたり、本命を狙うために工夫をしたり、ステップアップに繋がる経験ができる釣りでもあるので、ルアー派の方もぜひ気軽に挑戦してみてください!
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