アムズデザイン サスケ SF 75mm
ダイワ シーバスジグヘッドSS 3g #2
アムズデザイン メバカーム 60mm 4.8g
稚鮎を知って春を攻略!
春のベイト「稚鮎」を解説!
連載第104回!今週は春のソルトゲームを代表するベイト「稚鮎」についてです。
今週は久しぶりの遠征も大不発、見事になにも釣れないという内容だったんですが、夜の港でスロープに溜まる稚鮎を見つけることができました。本格化まであと少し、そろそろ稚鮎パターンの準備をするシーズンです!
今回はこれまで稚鮎をあまり意識してこなかった方向けに、基本的な行動パターンや集まりやすいスポット、対応するルアーなどを紹介するので、ぜひ春の釣りの参考にしてみてください。
稚鮎とは
遡上を目指す鮎の稚魚
ソルトルアー派のアングラーにとって淡水魚の鮎はあまり馴染みのない魚ですが、稚魚は河口で生まれて海で育つ一旦海水魚タイプの魚です。冬の間は海にいて、3月~5月に河口を目指し、成長しながら河川をのぼって馴染みのある淡水魚になります。
この遡上を目指す稚魚の群れは、さまざまなフィッシュイーターのベイトフィッシュです。春の港湾・サーフで釣るなら稚鮎を知って損はナシ!春の釣りに向けて「稚鮎」をチェックしておきましょう!
稚鮎はこんなベイト!
まずはルアー選びで重要になる稚鮎のサイズ感について!
稚鮎のアベレージサイズは6cm前後、30mmから80mm程度のルアーを用意しておけばOKというベイトなんですが、群れごとにサイズ感にバラツキがあります。エリアやその年の状況で小さい個体が多い傾向があったり、10cm程度で顔つきが鮎になっている個体が多かったり、このあたりはパターンをいろいろ試しておくべきです。
平均的なサイズ感を目安とするのであれば、ルアーサイズは2.5インチワーム~80mm程度のプラグが基準になります。
表層を泳ぐ
アムズデザイン サスケ SF 75mm
もう一点、ルアーを選ぶ上で重要になるポイントに「稚鮎は結構泳ぐ」というのがあります。
「稚」とついているし、マイクロベイトパターン的なイメージがありますが、泳ぐスピードは速いし多少海が荒れていても大丈夫。表層を好む傾向もあります。沈めたりゆっくり流す的なイメージでルアーを選ぶよりも、表層をある程度泳ぐようなイメージでルアーを選ぶのがおすすめです。
河口付近で一旦ストップ
稚鮎は海水から淡水への移動を目的としています。塩分濃度の変化に慣れるためでしょうか、一旦河口や港の近くで進行がストップして、しばらく岸近くに留まる期間があるのが特徴です。この河川に入りきらない稚鮎というのが、ソルトゲームに深く関連する4月頃までの稚鮎パターンになります。
季節が進むと遡上も進んで、河口や港湾ではなく河川で稚鮎が目立つようになり、成長した鮎が中流・上流で釣れるようになるというのが稚鮎パターンの基本的な進行です。
日中~夜までチャンスアリ!
河川に入る前の稚鮎は日中、夜とも河口が絡む港やサーフ、堤防まわりに留まっています。
日中は流れが落ち着いているところ、夜は常夜灯周りや岸際・シャローに出没。春先の海の水面に雨が降っているような波紋がポツポツと出ていたら、稚鮎の存在をイメージしてみてください。
シーバスと稚鮎の関係
稚鮎は春を代表するシーバスベイトパターン
シーバスゲームにおける稚鮎は、春を代表するベイトパターンのひとつ!明暗で発生する謎のボイルの正体も大体シーバスです。
シーバスは汽水域に入ることができるので、遡上前の稚鮎だけでなく、遡上する稚鮎を追って河川にのぼっていくことも有名です。今回は4月頃まで通用する遡上前、特に釣りやすいナイトゲームについてご紹介します。春の夜釣りの参考に、ぜひ試してみてください!
狙うポイントとタイミング
初心者の方でも稚鮎やシーバスの気配を感じることができる、つまり稚鮎が目視しやすかったり、シーバスのボイルが発生しやすいポイントから探ってみるのがおすすめ。河川があるエリア(隣という程度の距離である必要はありません)の港で常夜灯があるところ、シャローからチェックしてみましょう。
港の奥の奥、激浅のスロープエリアでもOKで、タイミングは暗い時間ならいつでもチャンスアリ。風がある日、うねりがあって外側が荒れている日は特に期待ができます。
使用ルアーについて
ダイワ シーバスジグヘッドSS 3g #2
使用ルアーはジグヘッド&ワーム、50mm~80mmクラスのシンキングペンシル、フローティングミノーがおすすめです。表層をしっかり引けることが重要なので、ジグヘッドは軽め、ミノーは浅いレンジを得意としているものを選んでみてください。
ルアーはダイワ「シーバスジグヘッド 3g」と「ミドルアッパー 2.5インチ」、「スイッチヒッター 65S」、ima「サスケ SF-75」などがおすすめ。ライトルアーの釣りですが、極端にスローに巻かなくてOKです!
ヒラメやクロダイもチェック
稚鮎を狙っている魚種は実にさまざまで、シーバスを狙っているとクロダイやヒラメに出会えることもあります。少しルアーを沈めてみたり、シャローから深くなっていくポイントを釣ってみたり、今回ご紹介した常夜灯シャローのサイド的なポイントを釣ってみるのもおすすめです。
使用ルアーも小粒であればチャンスがあるので、クロダイやヒラメを意識したルアーを用意しておくのもアリ!フックセッティングにこだわりたい方は別途用意しておきましょう!
メバルと稚鮎の関係
稚鮎は尺メバルチャンス!
稚鮎はシーバスゲームでマイクロベイト、小さいルアーを使うパターンに分類されますが、メバリングでは大きなルアーでも釣れるパターンになります。大きなベイトを狙えるサイズ、尺メバルチャンスのタイミングです。
存在感の強いプラグが効率がいい傾向がありますが、シーバスほど偏食しないのか他に食べているものがあるのか、小さなワームでも釣れるので、ルアーはいつものメバリングそのままでも大丈夫。ゴロタが特に強い時期なので、10gクラスのフロートをキャストできるタックルを用意しておきましょう!
狙うポイントとタイミング
大型を狙うならポイントは河川絡みの砂利浜やゴロタ浜がおすすめ!タイミングは暗い時間、セオリー通り潮が動く時間を狙えばOKです。
また、汽水のイメージが薄いメバルですが、多少淡水が入ってくる程度のエリアなら全く問題ないので、シーバスが釣れているポイントなどを目安にチャレンジしてみるのもアリです。メバルも稚鮎とのリンクが強いので、河口絡みのポイントを攻めてみてください!
使用ルアーについて
アムズデザイン メバカーム 60mm 4.8g
ジグ単とフロートはいつものワームを使えばOK!中間的な2インチ、1インチと思い切って2.5インチ、少し大きめを混ぜながらローテーションしてみましょう。プラグは必要な飛距離次第ですが、定番のシンキングペンシル系が使いやすいです。
おすすめルアーはima「メバカーム」!とにかくよく飛ぶというのがおすすめのポイントです。フックが小さいのでシーバスに対応するのは難しいルアーですが、よく飛ぶメバルプラグが欲しい方はぜひチェックしてみてください。稚鮎パターン狙いのときはちょっと速めに巻くのがポイントです!
シーバスが混ざるケースも
シーバスもメバルも稚鮎を追っているので、磯質で近くに河口があって明かりもあって、というポイントを釣ると両方が混ざって釣れる可能性があります。マルスズキ、ヒラスズキどちらも可能性アリ。セイゴクラスなら問題ありませんが、いいサイズが掛かったときに備えてルアーのフックサイズは事前に確認しておきましょう。
ランディングツールを用意して、フックサイズに合わせたファイトでオープンなスペースに誘導できれば、ライトゲームタックルでもキャッチできる可能性があります!
稚鮎パターンを楽しもう!
春は河口があるエリアをチェック!
稚鮎はどの魚にとっても絶好のベイトフィッシュ。サーフのヒラメやアジングでも、河口絡みで稚鮎にいい魚がついているケースがあります。春はグーグルマップで川を探しながら釣り場を検討してみてください。
自分の地元ではアミが終わって稚鮎は寄りがイマイチ、遠征先は稚鮎が目立つという感じなので、4月は遠征をメインに検討中!来月はメバルやシーバスの釣果をお届けできればと思います。春は河口を狙って釣果アップを目指しましょう!
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