クレストン・ミッド・フューチャーライト
セイバーフォーミッド・アウトドライ
カラサワ・ミスト・オムニテック
ティトンブーツ
キーン・ピレニーズ
スクランブラーミッド・GORE-TEX・インビジブルフィット
ツオロミーブーツ
キャラバン・C1_02S
登山には専用の靴を!
登山靴は山登りを安全で快適にするために重要な登山用品です。一般的なスニーカーと比較して靴底が硬い設計で、足の屈曲を減らし疲労がたまるのを防いでくれます。
また、足首をホールドする機能があり、足が靴の先後端に当たるのを防ぎ、ねんざの予防にも効果的です。ほかにも防水透湿性やクッション性、すべり防止といった多彩な機能もあり、選定の際の重要なポイントになります。
登山靴の種類は豊富!
登山・アウトドア用品のメーカーを中心におすすめの登山靴がたくさんあります。防水性の高いゴアテックスを用いたものや、特殊なゴムや凹凸パターンの採用により、従来より1.5倍以上も滑りにくい商品などバリエーションが豊富です。
そんなおすすめの登山靴をメーカー別でご紹介していきます。本記事は2022年3月23日の情報をもとにしました。ご購入の際は商品サイトで最新情報をご確認ください。
登山靴の種類や選び方
1.登山靴の構造とは
登山靴は上半分の「アッパー」と下半分の「ソール」に分けられます。「アッパー」には足首を前から支える「タン」や横・後ろから支える「アンクルパッド」、つま先を保護する「トゥパッド」が取り付けられているのが一般的です。
また、ソールには地面と接する「アウトソール」と、靴底とアウトソールとのクッションの役割をする「ミッドソール」があります。
2.アッパーの機能はメーカーごとに多彩
アッパーは登山靴の印象を決める顔になりますが、他にも重要な機能があります。表面の材質は登山道の障害物との擦れにも強い耐久性が必要です。
快適さのためには、水の侵入を防ぐ防水性や、中の湿気を放出してくれる透湿性も求められます。各メーカーでは独自の防水透湿性素材を用いた製品を販売していて、比較するポイントになります。
3.ソールの性能は安全性に直結
ソールは登山路を滑らずに快適に歩くために重要なパーツです。アウトソールの凹凸パターンはメーカーによって大きく違い、目的とする登山の性質によって選び方も違います。
またミッドソールのクッションには、EVA樹脂やポリウレタンの板が用いられるのが一般的です。板が硬いほど足元の凹凸の影響を受けにくくなりますが、重くなる傾向があり、平坦な道のハイキングには向きません。用途に合ったミッドソールの製品を選びましょう。
4.登山の難易度に応じた形状とは
登山靴は足首周りの高さで3種類に分けられ、選ぶ際のポイントになります。「ローカット」はスニーカーのような外観で、ハイキングや軽登山に向いています。
また、「ミドルカット」は足首の一部をホールドする登山初心者にもおすすめの形状です。「ハイカット」はくるぶしまでしっかりとホールドし、凹凸の多い登山路でもねんざをしにくく、障害物と接触した場合も足を守ってくれます。
おすすめの登山靴【ノースフェイス】2選
1.スクランブラーミッド・GORE-TEX・インビジブルフィット
スクランブラーミッド・GORE-TEX・インビジブルフィット
サイズ | 7インチ~10.5インチ |
---|---|
重量 | 413g(片足) |
カラー | タン・ブラック |
アメリカの有名なアウトドア用品ブランド・ノースフェイスの登山靴です。側面には等高線をモチーフにした登山靴らしいデザインが施され、全面にマイクロスエードの柔らかい素材が用いられています。
初心者にもおすすめのミドルカット仕様で、400g台とご紹介する製品のなかでも比較的軽量です。同じ色で統一されたシンプルなカラーリングで、登山から普段使いまでさまざまな場面で活躍します。
ノースフェイスの独自技術が詰め込まれた登山靴
登山靴のアッパーは「ゴアテックスインビジブルフィット」という防水透湿性の高い素材を採用し、快適さを保ってくれます。また、ミッドソールに用いられる「圧縮成型EVA」は、高い衝撃吸収性があり、足になじみやすいのがおすすめポイントです。
アウトソールには地面の状態がドライまたはウェットにかかわらず、グリップ力を保持する「アンフィグリップラバー」の採用により、登山中に突然の悪天候に見舞われても安心して登山を続けられます。
2.クレストン・ミッド・フューチャーライト
クレストン・ミッド・フューチャーライト
サイズ | 7インチ~11インチ |
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重量 | 532g |
カラー | ブラック×ホワイト・ジンクグレー×ブラック、ブラウン×ブラック |
「フューチャーライト」とはノースフェイスが独自で開発した防水性と透湿性を併せ持つ素材のことで、ポリウレタン繊維をナノフィルム状に吹き重ねたものです。アッパーにはそのフューチャーライトを貼り付け、シンセティックレザーやナイロンメッシュを併用することで耐久性も保っています。
落ち着いた色調の3種類がそろい、タウンユース用途にも評判が高い商品です。ミドルカットとしては比較的軽量で、3シーズンの日帰りや小屋泊の登山に向いています。
疲れにくく快適性も抜群
登山靴のミッドソールには「クレイドル・ヒールテクノロジー」という独自技術が適用されています。かかとの周りを衝撃を吸収する硬い材質で囲み、その中央部にクッション材を配置することで、かかとのポジションを安定させるしくみです。
また、アウトソールとの間に硬い板を挟むことで、凹凸の多い路面でもシューズのねじれを防ぎ、快適に歩けます。また、日本人用のオリジナルの木型を採用しているので、フィットしやすいのもおすすめ点です。
おすすめの登山靴【コロンビア】2選
1.セイバーフォーミッド・アウトドライワイド
セイバーフォーミッド・アウトドライ
サイズ | 25cm~29cm |
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重量 | 420g |
カラー | メイプル・ブラウン |
コロンビアはアメリカのアウトドア用品の大手で、多くの登山靴を扱っています。最初にご紹介する商品はミドルカットの登山靴で、コロンビア独自の防水透湿の機能「アウトドライエクストリーム」が適用されているのが特徴です。
また、アッパーの表面に施された撥水加工は、半永久的に持続する耐久性があります。水に強く軽量で、ファッション性も高いので、登山からフィッシング、タウンユースまで幅広いシーンにおすすめです。
疲れがたまらない汎用的に使えるシューズ
セイバーフォーシリーズにはオリジナルのミッドソール「テックライト」が埋め込まれています。特殊な合成樹脂を使うことにより着地の衝撃を吸収してくれるので、長時間歩いても疲れにくいのが魅力です。
また、登山靴の紐がつま先の近くから配置されているので、足をしっかりとホールドできます。アウトソールには大きさや形状の異なる突起が設けられていて、さまざまな地面の状態に対応可能です。
2.カラサワ・ミスト・オムニテック
カラサワ・ミスト・オムニテック
サイズ | 23cm~28.5cm |
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重量 | 622g |
カラー | ブラック・カーキ・ネイビー |
「カラサワ・ミスト・オムニテック」はコロンビアが日本向けに手がけた商品で、北アルプスの「涸沢(からさわ)カール」が名前の由来です。
高山登山も可能なハイカットタイプの製品で、ポリエステルメッシュとスエードで強度を高めたアッパーは、岩や木との摩擦にも耐えられます。また、同社オリジナルの防水透湿素材「オムニテック」の採用で、雨の日やぬかるんだ場所でもスムーズに山登りができるのもおすすめ点です。
安心感がある日本向けモデル
カラーは3種類で、モノトーンのデザインは街にもよくなじみます。アウトソールには、イタリア・ヴィブラム社の凸凹の大きい「ヴィブラムメガグリップ」が採用され、濡れた岩場でも安全に登山ができるのがメリットです。
また、ハイカットの足首周りは厚みがあるので、しっかりとホールドしてくれて安心感があります。ミッドソールから上の材質は比較的やわらかく、足が包み込まれるような履き心地です。
おすすめの登山靴【モンベル】2選
1.ティトンブーツ
ティトンブーツ
サイズ | 25.5~28.5 |
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重量 | 559g |
カラー | オレンジ・ブルー |
ここからは国内のアウトドア用品の老舗・モンベルの登山靴をご紹介します。「ティトンブーツ」は、防水性に優れた「ゴアテックス」を採用するミドルカット型の商品です。アッパーには補強用のスエードレザーがあしらわれ、おしゃれなワンポイントになっています。
メッシュ構造なので通気性も高く、雨が降ってもドライな状態を保てるのもおすすめ点です。2色のカラー展開で足幅が広いワイドタイプもあります。
モンベル独自のやわらかいソールが魅力
ティトンブーツのアウトソールには、「トレールグリッパー」という柔らかいゴム素材の凹凸パターンが採用され、従来の1.5倍も滑りにくいとされています。やわらかい素材ですが、配合が工夫されているため摩耗しにくいのもおすすめ点です。
また、屈曲する部分(足の甲周辺)からストラップ用の金属フックを除くことで、やさしい履き心地になっています。ミドルカットとしては軽量で、タウンユースにもおすすめの登山靴です。
2.ツオロミーブーツ
ツオロミーブーツ
サイズ | 24ⅽm~28.5ⅽm |
---|---|
重量 | 595g |
カラー | グレー・ネイビー・カーキ |
次にご紹介するモンベル製品は、積雪のない夏山の富士山や日本アルプスといった高山にもチャレンジできるハイカットタイプの登山靴です。アッパーはゴアテックス素材のメッシュ構造で、防水透湿性が高いのが魅力です。
柔らかなメッシュ素材に加えて、2.2mm厚のレザーで補強することにより耐久性も確保しています。また、日本人の足型をベースにして作られているため、合わせやすいのもおすすめ点です。
3000m級の山にも挑戦できるハイカット登山靴
ツオロミーブーツはハイカット仕様のため、足首のホールドによる安定感が高いのが特徴です。特に凹凸の多い登山道や岩場など、ローカットでは足をくじいてしまいそうな場所で効果を発揮します。
ティトンブーツと同じくトレールグリッパーを採用しているので、地面が濡れていても滑りにくいのも特徴です。また、ミッドソールに硬い樹脂が埋め込まれ、地面に凹凸のある場合でもねじれることなく、安全に着地ができます。
おすすめの登山靴【その他メーカー】2選
1.キャラバン・C1_02S
キャラバン・C1_02S
サイズ | 22.5cm~29.0cm・30.0cm |
---|---|
重量 | 590g |
カラー | レッド・ブラウン・ネイビー・ブラックシルバー・ブラック |
キャラバンは1954年創業の日本の登山用品メーカーです。「C1-02S」というモデルはキャラバンでもおすすめのミドルカット製品で、「ゴアテックス」素材の採用により防水透湿性が高いのが魅力です。
アッパーはメッシュのポリエステルや合成皮革で補強され、耐久性も十分です。また、590gとミドルカットとしては比較的軽量で、長時間の登山にも向いています。評判の高いモデルですが、カラーが豊富で人と被りにくいのも人気のポイントです。
老舗ブランドのこだわりが満載
こちらの登山靴のミッドソールにはEVAの3段のクッションが埋め込まれ、着地時の衝撃を吸収してくれます。また、靴底にはメーカー独自の滑りにくい凹凸パターンが設けられ、濡れた路面でも滑りにくい仕様です。
また、足首周りの生地はやわらかく快適な履き心地で、可動範囲が大きいアキレス腱周りのカットは浅めにするといった細かい配慮もあります。アッパーのつま先部にはTPUの樹脂カップが埋め込まれ、指先を保護してくれるのもおすすめ点です。
2.キーン・ピレニーズ
キーン・ピレニーズ
サイズ | 25cm~30cm |
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重量 | 582g |
カラー | ブラック・オリーブ・ブラウン |
アメリカに本社のある靴メーカー・キーンが提供するおすすめの登山靴です。アッパーにヌバックレザーを使ったクラシックなデザインで、使い込むほどに風合いの変化を楽しめます。
レザーは耐熱性も高いので登山やキャンプ場の火を使うシーンにもおすすめです。また、メーカー独自の「キーン・ドライ」という防水透湿素材により、シューズの底面まで保護されているので、雨の日でも快適に過ごせます。
おしゃれで使い勝手も抜群
ピレニーズのアウトソールは、大小異なる凹凸パターンが施されたキーン独自の仕様です。マリン用のサンダルも扱っているメーカーだけに、濡れた登山道でのグリップ力には定評があります。
ミッドソールの中足部には硬いボードが埋め込まれ、足のねじれを防いでくれます。先端部が広いスクエア型は日本人にフィットする形状で、バランスがとりやすいと評判です。カラーは3種類あり、登山から街使いまで幅広く使えます。
お気に入りの靴で登山を満喫!
おすすめの登山靴をピックアップしてきました。登山靴を履くことにより安全性や快適性が増し、山歩きの楽しさを一層感じられるようになります。ハイキングレベルから3000m級の山用まで商品のラインナップも豊富です。
カラーやデザインもおしゃれなものが多く、タウンユースにも併用できる商品もたくさんあります。お気に入りの登山靴を入手して、アウトドアを満喫してみてはいかがでしょう。
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