始めてでもできる簡単なタープの張り方講座
タープの張り方を覚えて快適でおしゃれなキャンプを
アウトドアではタープがあることでただテントを設置するよりも、テント周りに椅子やテーブルを設置しやすくなりおしゃれに飾れたり、多少天気の悪い日でもテントから外へのアクセスが楽になります。
タープの張り方は難しそうと考えている人もいらっしゃるでしょうが、張り方のコツ通りに作業を進めれば、初めてでも1人で設営できるものです。
タープの張り方とコツ・アレンジ方法もご紹介
アウトドアでのタープの使い方が楽しいのは、単純な雨除けなどの特徴だけではありません。その機能はそのままで、タープアレンジにより自分のキャンプサイトを個性的に演出できることです。
今回はタープの基本的な張り方とコツ、それと人気のタープアレンジ例をご紹介いたします。
大きさや張り方でタープの種類を選ぶ
タープの張り方を試すには、まずタープが必要です。ブランドによってタープにも種類がありますが、大きく分けて基本的な3つの形が存在します。ここではそれぞれのタープの紹介と特徴をご覧ください。
タープの種類1.レクタタープ
長方形の形をしたタープで、多人数用に適した大きなサイズであるのが特徴です。広いキャンプサイトでも覆える広さがあり、雨や頭上からの虫・木の葉などからキャンパーや荷物を守ってくれます。
しかし大きく重いため設営にもやや時間がかかるのと、設営にも力のある成人2人以上の複数人数が適していることから、初心者には難易度が高いタープです。
タープの種類2.ヘキサタープ
ソロやデュオキャンプからファミリーキャンプまで幅広く使えるタープで、六角形の形をしていることからこの名前が付けられています。後半にご紹介する形のアレンジにも幅広く活用できるタイプで人気が高いです。
1人でも設営できるアレンジがしやすい広いタープをお探しならば、こちらの形をおすすめいたします。
タープの種類3.ウイングタープ
もっと初心者向けでソロキャンプでのみ使用するのであれば、ヘキサタープとともにこちらのウイングタープも人気があります。形は4点で固定するシンプルなひし形をしているのが特徴です。
狭いキャンプサイトでも使いやすいのはよいですが、タープでテント前の広い前室を手に入れたいという方にはやや不向きなデザインとなります。
タープの基本の張り方準備・必要なもの
タープの種類を確認したら、具体的にタープを張るにはどのようなものが必要なのか、前準備として気をつけたい場所決めのポイントをご確認ください。ソロキャンプとデュオ・ファミリーキャンプではタープの種類の違いこそあれ、必要なものと気をつけたい前準備には違いはありません。
張り方準備1.用意するもの
タープ | 1枚 |
ロープ | 太さ4-5mmで長さ3-4mのものが4本 |
ペグ | 基本的は30cmの長さのものをタープに合わせた本数 |
ポール | 基本はメインポール2本、アレンジによってサブポールを+2本 |
ペグハンマー | 1本 |
張り方準備2.設置場所決め
タープの張り方で重要なのはテントに対する角度・日差しや風向きに対するふたつの角度です。キャンプサイトによっては木の幹を利用しなくてはいけなかったり、地面のみを使って設置できるかの判断によっても設営方法が変わります。
初心者で基本のタープの張り方しかできないという方は、タープの張り方に慣れるまで林の中のキャンプサイトではなく、広い平地のサイトを借りられるキャンプ場を選ぶのも大切です。
2人で簡単!初めてのタープの張り方
時間をかけずにスペースに合ったタープを立てるには、作業人数が2人いると早いです。ただし工夫することで1人でも設営できますので、その点についてもコツとしてご紹介いたします。丈夫できれいに立てるには、どの手順においてもバランスを意識するのがポイントです。
タープの張り方1.シートを広げる
まずは立てたいスペースにタープを広げてイメージを確定させます。このとき風向きや日当たりも考慮できるとよいですね。雨後など地面がぬかるんでいる時には、シートが汚れますので内側を下にせず外側を下にして広げてください。
またポールやペグ・ロープなどもこのときにシートの周りに配置しておくと、後々の作業がスピーディに進みます。
タープの張り方2.ポールを立てる
基本的にはタープには中央に2本ポールを立てタープを立たせてから、ロープで各角を引っ張り屋根のような傾斜のある形にします。このとききれいに立てるために、2人で同時に作業をすすめるのがコツです。
1人で作業する場合はポール位置がずれないよう、最初にシートを広げた時点であらかじめペグでポールを立てる場所の印付けをしておいてください。
タープの張り方3.タープをポールとロープで固定
ポールを垂直に立たせることができたら、それに合わせて対称的になるよう意識しながら、ロープでシートをしわが出ないよう均等に張っていきます。
あまり最初からロープをきつく引いてしまうと歪みが出やすいので、最終調整をすることを意識してそこそこでとどめて置くのがきれいに素早く仕上げるコツです。
タープの張り方4.最終調整
ポールとロープでおおまかな形が決まったら、ロープの引き具合を調整してよりしっかりときれいにタープを立ててください。このとき画像のように自在具があると調整が素早くやりやすくなります。
慣れてくると自在具は不要という方もいますが、初心者にはあった方がよいちょっとしたポイントです。
雨後やテントinによるタープの張り方の違い
アウトドアではいつも晴天で地面はペグがしっかりと打ち付けられる土でできているわけではありませんね。風が強い・地面が砂または地面がぬかるんでいるといった悪条件でのケースや、タープの下にテントを入れたいなどアレンジが必要な場面もでてきます。
タープの張り方アレンジが必要な場合
タープの張り方は状況によって、アレンジを加えた方が安定したり便利になる場合も多々あります。形的なアレンジの前に、より丈夫にしっかりと設置し快適に使うための、タープの張り方アレンジをご紹介いたします。
タープの張り方アレンジ1.ペグを変える
基本的なペグの長さはタープ設営の場合は30cmが基本の長さといわれています。しかしこれは一般的な地面にペグダウンする場合によい長さであり、地面が雨後でやわらかくなっている・下が砂地であるという場合はもっと地面に深く打ち付けられる、40-50cmペグに替えて強度をあげてください。
タープの張り方アレンジ2.テントの位置
同じタープの張り方でもテントのサイズ・高さによりタープアレンジを必要とする場合があります。たとえばテントinしてフライシートのような使い方をする時です。
このタープ使用例はテントに対してちょうどよい角度を付けるために、タープを直接ペグダウンする・ロープを使って高さを変える・ポールの長さで前後違った高さにするなど角度・高さの調整アレンジをしてみてください。具体的なやり方は以下で詳しくご説明いたします。
形別のタープの張り方種類4選
張り方1.三角張り
タープの張り方で三角張りと呼ばれるものは、ポールやロープを使うのが中央2本のみでそのほかはタープを直接地面にペグダウンすることにより三角屋根のようなきれいなとんがり型タープに張る方法です。
メリットはあまり悩むことがないことで、ポールは2本とも同じ長さを選び・タープの長さとテントの角度に合わせて(またはテントに合わせたタープ長を選ぶ)外側4箇所のハトメにペグを差し地面に固定、簡単に設営できます。
張り方2.ムササビ型
タープの中にテントinしたときに後ろ側にくる部分は地面にペグダウンし、前方はポールとロープを使った形に張るアレンジ方法がムササビ型の特徴です。
ムササビ型のメリットとしては、テントの中への日差しや風をしっかりと防いでくれることとなります。そのため風の向きや日差しに対してテント内部を影にするようなタープの向きを、意識しておこなうようにしてください。
張り方3.小川張り
小川張りというタープの張り方はキャンパルジャパンのタープ付属のハトメがたくさん付いたベルトを利用してタープを張る方法です。形は三角とムササビの中間のような形となります。
メリットはテントとタープを接続させることによって、同じサイズの別のタープの張り方と比べてより広い前室が手に入ることです。タープを一度設営してからテントを入れその天井部分に合わせて後方の高さをベルトで調整するというやり方となります。
張り方4.混合変形型
こちらは三角張りからさらにアレンジを加えたもので、片側をロープを使わず直接ペグダウンし、もう片側はポールでテントの天井よりもじゃっかん高くまであげた状態でタープを張る形で特に名前は付けられておりません。
地面にペグダウンした方へテントを設営、高いタープ部分がまるまる前室として使用できるので、そこにキャンプギアをたくさん並べておしゃれなキャンプサイト作りが可能です。
まとめ
タープの基本の張り方とアレンジを覚えて便利に活用しよう
タープはまずたくさんの種類の中から、自分に適した形・サイズを選ぶことが重要です。ソロで張るならあまり大きすぎず、アレンジを楽しむならスクエアよりもひし形・六角形といった形を選んでください。
基本の張り方を動画を見て覚えて、手持ちテントとの兼ね合い・希望するタープの使い方アレンジからお好みの張り方を実践するのが、時間をかけずタープテクニックを習得するコツです。
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今回は初心者でもできる基本のタープの張り方とアレンジ例をご紹介しました。暮らしーのではこのほかにも時間のかからない簡単な張り方のコツや、テントと組み合わせたタープアレンジの例の解説記事も発信していますので、こちらもぜひ見てくださいね。

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