THE NORTH FACE「クラウドジャケット」
モンベル「レインダンサー」
DOD「いつかのタープ」
カンタンタープ
雨でも快適にキャンプするには?
これまで、ソロ・ファミリーキャンプを含めたアウトドアを楽しむ際、週間天気予報を見ながら日程とフィールドを決めて予約してきました。
今回は雨でも強行するつもりでキャンプ場を予約し、実際に1泊2日過ごして雨キャンプの経験を得ました。今回は雨の中でキャンプするための対策や、意識したいことを紹介します。
訪れたキャンプ場「舞洲バーベキューパーク」
初心者でも快適なキャンプができそう&海の近くの気温や風の状況をお伝えしたいと思い、キャンプ場探しをしました。
いくつかの候補地の中から、ユニバーサルスタジオジャパンの近くにあるフィールド「舞洲バーベキューパーク」を選択。テントサイトが広々としており、快適な時間を過ごせるキャンプ場です。
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雨でも快適にキャンプするための設営
「舞洲バーベキューパーク」に到着し、受付を済ませたら天候はすでに小雨。今回、初めてヘキサタープを購入し、四苦八苦しながら初めてのタープ設営に取り組みました。
慣れれば10分程度でできるかもしれませんが、しっかりと風・雨に耐えられるような状態になるまで1時間以上掛かった次第です。
「慣れれば簡単」この言葉は初心者にとって高いハードルとなります。私が小雨に打たれながら学んだ押さえるべき手順は以下の通りです。本当は画像があればわかりやすいのですが、今回は余裕がありませんでした。
次回のキャンプでは、手順ごとに撮影しながらもっとわかりやすくお伝えします。ちなみに説明書に書いていますが、私はイマイチ理解できなかったため、より細かく手順を分割しています。
ヘキサタープの設営手順
- 1:タープを設営する方向を決めて地面に置く
- 2:2本あるタープポールを立てる場所を決める
- 3:タープポール先端にガイロープを2本結ぶ
- 4:ポールを中心に約45°の場所にペグダウン
- 5:ポールを立ち上げ、自在金具を調整してテンションを掛ける
- 6:反対も同様に立ち上げ
- 7:4つの角にあるガイロープもペグダウン
- 8:全体がピンとなるように自在金具で調整
- 9:完成
タープを設営できたらあとはいつも通り、準備をこなしていくだけです。しかし、ここでも失敗が……。雨が強くなる中、「濡れたくない」の一心でテントをタープの下に収まるように立ててしまいました。
そのため、リビングスペースを狭くしてしまい、窮屈な状態で焚き火をする羽目に。失敗だらけの雨キャンプデビューとなりましたが、改善点をたくさん得られました。次の項目でそれぞれに分けて解説します。
雨キャンプして得た対策とおすすめアイテム!
キャンプをしていても、雨は当たり前のように降り続けます。キャンパーとしては、できる準備をすべて整えてから挑みたいものです。ここでは、基本的な対策や実際に現地で失敗から得た教訓を解説します。
キャンプの計画を立てて、天気予報が「雨」だった場合に備えて、当記事をブックマークしておいてください!
1:レインコート着用
基礎の基礎ですが、レインコートを着用して設営に臨みましょう。小雨でもインナーウェアが濡れると風邪をひいてしまいます。
動きやすさから考えると、登山に使えるセパレートタイプがおすすめです。デザイン性が高いものを選ぶと、ウインドブレーカーのような着こなしもできます。
私のお気に入りは、THE NORTH FACE「クラウドジャケット」とモンベル「レインダンサー」です。ともにゴアテックスを使用し、内側にこもりがちな湿気を逃してくれます。それぞれのおすすめポイントを解説しますので、チェックしてみてください。
THE NORTH FACE「クラウドジャケット」
THE NORTH FACE「クラウドジャケット」
見た目の格好良さと、機能性の高さを併せ持った1着。普段着から登山、ランニングのウインドブレーカーまであらゆるシーンに着用できます。
値段は少し高くなるものの、着用する回数から考えるとコスパに優れたマウンテンパーカーです。
1年以上使っていますが、汚れる度にきちんと洗濯・メンテナンスをすれば撥水性をキープしてくれます。私はどんなシーンでも着回しやすいブラックを選びました。
しかし、「クラウドジャケット」には、全部で20カラーのバリエーションがあります。そのため、自分に合ったカラーを見つけやすいのもポイントです。
モンベル「レインダンサー」
モンベル「レインダンサー」
「レインダンサー」は、自転車や登山を楽しんでいた頃から使っているレインパンツです。防水性・撥水性がよく、機能面も充実しています。モンベルが心憎いのは、アウトドアでの使いやすさに特化している点です。
こちらのレインパンツに関していえば、膝までオープンできるファスナーが取り入れられているのがポイント。1つの機能で2つのメリットを得られます。
まず、暑くなったときにファスナーをオープンすると、ベンチレーター(通気口)としてこもりがちな熱と湿気をウェア外に放出可能。
もう1つのメリットは、靴を履いたままレインパンツを脱ぎ履きできます。登山やキャンプシーンで雨が降り出した際、靴を脱いでからレインウェアを着るのは非常に手間です。実際のアウトドアシーンをよく考えて作っているなと思います。
2:タープから設営
タープの設営方法は、先に解説したので省略しますが、雨避けとなる場所を確保するのは重要です。ファミリーキャンプであれば、子どもたちを雨に濡らしたくないもの。
ヘキサタープを使うのが不安な人におすすめしたいのは自立式タープです。ここでも私が使っているタープを2種類紹介します。
DOD「いつかのタープ」
DOD「いつかのタープ」
今回初めて導入したヘキサタイプのタープです。小さくコンパクトに持ち運べ、設営のバリエーションも豊富。スタンダードな設営はもちろん、タープポールを1本だけ使用したり、ポールを買い増してスペースを広げたりと状況に応じてアレンジできます。
使った感想としては、「ソロであればテントがなくてもタープだけでキャンプを楽しめる」と感じています。例えば、日中は日除けとしてスタンダードに設営し、夜間はパップテントのようにアレンジして前面をクローズにするなどです。
いずれ、実験してみようと考えていますので、楽しみにしていてください。
カンタンタープ
カンタンタープ
子どもが小さい頃に購入した自立式タープです。重たさが唯一のデメリットですが、フレームを広げて、天幕をファスナーテープで固定。好みの高さに調整すれば設営完了です。
小さい子どもと夫婦だけでキャンプへ行くような場合、1人で設営できるため、おすすめしたいタープです。アウトドアでは、親のどちらかが子どもを見ておかないと不安を感じます。その名の通り、1人でも簡単にタープを設営したい人向けのアイテムです。
3:カンガルースタイル
タープや大型テントの下に、入れ子のようにテントを設営することをカンガルースタイルと呼びます。雨・風を気にせずにキャンプを楽しめるのがメリットです。
今回は少し失敗しましたが、タープポールを使用し、タープ下の面積を増やしてリビングを確保したり、インナーテントだけ吊るしたりとアレンジの幅が広いのがポイント。
今後、色々な設営方法を試して、それぞれのメリットや気を付けるべき点をお伝えしていきます。
4:グランドシートは内側に折り込む
冷気をシャットアウトするためにグランドシートを購入しましたが、結果的に雨の対策となりました。普段はハーフインナーのテントであるため、テント内も砂・芝生がある状態です。
グランドシートを敷いてからテントを設営し、スカートの内側に折り込むと水が侵入しません。このときに、お風呂のバスタブのようにグランドシートの周囲を高くするようにしておくとより効果的です。
5:テントの周りに堀を作る
今回はしませんでしたが、「テントの境目にぐるりと堀を作ると大雨でも大丈夫」とアドバイスいただきました。次回に備えて、100均でガーデニング用のスコップを購入しておこうと思います。
また、テント内に浸水すると、すべてのギアを乾燥させなければならなくなるため、最悪の場合に備えておきましょう。例えば、車中に濡らしたくないものを移動しておく、ビニール袋やドライバッグを備えておくなども大切です。
6:ギアは全部乾かす
雨で濡れたギアは必ず乾かしましょう。そのままにしておくとカビが生えたり、劣化したりといいことがありません。私の場合、キャンプ場で乾かせるとそのまま車に積みっぱなしにしておきますが、乾かせなければ自宅へ持ち帰り、ベランダで陰干してから保管します。
雨でもキャンプを楽しもう!
今回は初めて雨の中でキャンプをしてきました。ちょっとした失敗をしながら、いろいろな対策を覚えられたのは私にとってもよい経験です。記事の中では触れませんでしたが、家族や小さいお子さん連れの場合は、延期してしまった方が安心できます。
楽しみたい気持ちはわかりますが、自分の楽しみを優先して子どもが体調不良になるのは本末転倒です。急に雨が降ってきたときの対策としてチェックしてみてください。
雨でもソロキャンプしてみたい人は、アイテムをそろえたり、ポイントを覚えておいたりと準備をしてお出かけしてみてください。私のようにノリで雨キャンプに出かけると、たくさん失敗しますよ。
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冬キャンプデビューに必要なアイテムや楽しみ方、魅力をお伝えする連載を担当させていただいています。初めて記事を読まれた方は、ぜひ過去の連載記事もチェックしてみてください!
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