リュックには便利な機能が満載!
リュックのパーツはさまざま
リュックには日帰りハイキングや普段使いに便利なデイパックや、宿泊での山行に使うバックパックなど種類が豊富です。デイパックは比較的シンプルな構造ですが、初めて利用する方には使い方が不明なパーツが付いていることもあります。
また、登山用のバックパックにはメインの荷室以外にも複数のポケットが設けられ、さまざまな用途で使えるのが魅力です。肩ベルト以外のストラップ類も豊富にあり、使い方をマスターすればアウトドアをより楽しめます。
リュックのパーツの名称や機能を確認しよう
リュックにはさまざま開口方式のものがあり、形状も大きく違います。具体的にはクラシックな雨蓋(ぶた)式や、デイパックなどに見られるフロントからジッパーで開閉する方式、最近流行りのロールトップ式などです。
ここでは多彩なバックパックのタイプを例に挙げながら、開口部・荷室周辺・収納・ハーネス類に分けてパーツの名称や機能、調整方法の解説をしていきます。本記事は2022年2月28日の情報をもとにしました。
リュックのパーツの名称と機能【トップ】
1.クラシックな開口部は雨蓋式
多くの登山用リュックの開口部の上にはフードがあり、雨蓋またはトップリッド(リッド=蓋)という名称です。名前の通り防水機能があり、製品によっては小物用のポケットが付いていることもあります。
また、蓋の上には2つのリングが付いていることも多く、このパーツの名称は「トップギアリング」です。このリングにストラップという名称の登山用パーツを取り付けると、マットやシュラフなどを積んで持ち運びができます。
2.最近はロールトップ式も流行り
近年は街中でも使いやすいおしゃれなリュックが人気で、雨蓋がないものも増えています。その代表的なものがロールトップ式という名称で、先端をロールのように巻いて収納するのが特徴です。
多くのロールトップタイプは、巻いた後にバックルという名称の留め具を使って本体に固定するスタイルになります。ちなみに、雨蓋タイプの本体への固定も、バックルで行うのが一般的です。
3.日帰り用にはジッパー式も多い
日帰りハイキングや普段使いに使われるシンプルなパックパックは、デイパックという名称になります。多くのデイパックの開口部は、ジッパーという部品で開閉するしくみです。チャックやファスナーなどの名称でも呼ばれますが、同じ機能のパーツを表しています。
最近では止水ファスナーと呼ばれるパーツを装備したリュックも販売中です。こちらはスライドする部分(ファスナーテープという名称)を、ポリウレタンなどでコーティングして水の侵入を防ぐ機能があります。
4.ほかにもある開口部のタイプ
雨蓋に似たような形状で、フラップというパーツを備えたタイプもあります。薄くて長い蓋(=フラップ)がフロント側に垂れ下がるスタイルで、バックルで本体に固定するのが定番です。
このパーツが付いたリュックはオーバーフラップ式という名称でも呼ばれることもあり、防水性の高さとクラシックな外観が人気になっています。
リュックのパーツの名称と機能【荷室周辺】
1.荷室の名称や構造について
リュックの荷物を入れるスペースは「荷室」や「コンパートメント(=個室)」と呼ばれます。最も大きな収納はメインコンパートメントという名称で、リュックを選定する際にも重要なポイントです。
その構造は、一部屋のみの一気室と仕切りのある二気室があり、下の荷室はボトムコンパートメントという名称になります。二気室は2方向から出し入れができるのが特徴で、着替えやレインコートなどの汚れたものを分けて入れられるのもメリットです。
2.荷室の中にはさまざま機能がある
リュックは通勤や通学用としても人気で、パソコン用のスリーブ(=袋)というパーツが装備されているものも多数です。裏側にパッドというクッションパーツを設置し、衝撃から電子機器を守ってくれます。
また、荷室内に固定用の補助ベルトを装備する製品もあり、アイテムの整理用パーツとして便利です。ほかにも、小物を整頓できる仕分けポケットが付いている製品は、ビジネスにも活用できます。
3.荷室へのアクセス方法やパーツの名称
登山用バックパックの場合は、上から荷物にアクセスするトップローディング式が主流です。雨蓋を外したり、ドローコードという名称の調整ひもを緩めたりしなければならないので、手軽に出し入れすることができません。
そのため、リュックによっては、前側からファスナーで簡単に出し入れできるフロントアクセスという名称のパーツが設けられています。また、カメラ撮影など素早い出し入れが必要な用途では、背負ったままでも取り出せるサイドアクセス付きが人気です。
リュックのパーツの名称と機能【収納】
1.アクセスしやすいフロントポケット
リュックの容量は荷室の大きさを表すスペックです。追加のポケット数が多ければ、スペック以上の荷物を運ぶことができます。なお、タウンユースにも兼用する場合は、ポケットは携帯電話や財布などの小物を収納する必須パーツです。
前面にある場合はフロントポケットという名称で呼ばれ、多くの製品に標準装備されています。簡単にアクセスできるので、登山の場合はマップや行動食などの頻繁に使うアイテムを入れておくのにぴったりです。
2.サイドポケットはペットボトルの収納に便利
秋冬へ向けて登山リュックとソロキャップ用品はびっしり詰め込み、もちろんパックロッドもサイドポケットに差し込み何時でも出掛けられる体制は整った‼️😅
— carol king(沖縄県在住) (@rockabilly33591) November 18, 2019
手軽さ故の、プチアウトドアとルアーフィッシング‼️👍️ pic.twitter.com/SnlugBaS1I
リュックの側面についているポケットはサイドポケットという名称で、主にペットボトルや水筒などの飲料容器入れとして使います。このパーツはメッシュ素材で作られていることも多く、濡れの防止が可能です。
また、サイドポケットにある程度の頑丈さがあれば、トレッキングポールなどの登山ギアの保管場所としても利用できます。
3.ほかにもあるさまざまな収納
自転車にも大活躍な「薄くて」「軽くて」「層になったポケット付き」のバックパックがこれ! | MonoMax(モノマックス) - https://t.co/O8K0ymsVf5 pic.twitter.com/50S0SXEoJZ
— MonoMax (@MonoMaxWEB) February 27, 2022
フロントやサイド以外にも収納を設けたリュックもあります。雨蓋の側面や裏側、ショルダーハーネスなど製品ごとに違うので、個々にご確認ください。
また、本格的な登山用になるとハイドレーションポケットなる名称の収納があります。ハイドレーションシステムとは、柔らかい水筒からチューブで給水する仕組みで、ペットボトルなどのように出し入れする必要がないのがメリットです。
4.コード類で収納力をアップ!
倒産した名門マウンテンダックスのザックが半値で、あまりにも安かったので購入。昔、ここのアタックを愛用していて良かった。格安で手にいれた28リットルのザックは、ピッケルホルダー、ディジーチェーンほか、やっぱり最高に機能的で良かった♪ pic.twitter.com/mxp0vwTdAG
— ClubNature (@club_nature) January 10, 2016
リュックのフロント部には伸縮性のあるひもが張り巡らされていることがあります。このパーツはバンジーコードという名称で、防寒着を挟んでおくなど、着脱が頻繁なウェア類の保管に便利です。
また、リュックのフロントなどには、いくつもの輪が連なったベルトが装備されていることがあります。このパーツはディジーチェーンという名称で、カラビナという金属製リングを活用して登山用の小物を取り付けるのが一般的です。
リュックのパーツの名称と機能【ハーネス】
1.ショルダーハーネスはリュックに標準装備
リュックを背負う時に使うベルトはショルダー(肩)ハーネスという名称になります。荷重が最もかかる部分のため、クッション材で肩への負担を軽減しているのが特徴です。
また、このハーネスの上部分には、ロードリフターという名称のパーツが付属することもあります。肩とリュックの距離を調整できるパーツで、重心を上半身に移し、左右のブレを軽減するのが役割です。ただし、しめすぎると肩の動きを狭めますのでご注意ください。
2.リュックを快適にする工夫が満載!
艦これのリュックはチェストストラップが付いてなくてあまり使い勝手が宜しくないので、モンベルのチェストストラップ付けた
— 悶 (@mon_hage) March 2, 2019
1200円くらい pic.twitter.com/3D7JHIHUUN
登山ではリュックの揺れを減らし、体力のロスを防ぐ必要があります。肩ハーネスなどで首回りのブレは防げますが、全体の固定はできません。そこで多くのリュックに装備されているのが、チェストストラップとウェストベルトという名称のパーツです。
前者は胸の前を絞るパーツで、肩のハーネスが重さで開くのを防いでくれます。このパーツを使ってハーネスを肩の中心位置に固定しましょう。
ウェストベルトの効果や調整方法
ウェストベルトはリュックを身体にフィットさせる働きがあり、荷重を腰にも分散させてくれるパーツです。リュックの背中部分は背面パネルという名称で、背中の形に沿った形状のものも多くなっています。
リュックを体に近寄せて、背中全体を使って背負う感覚を意識しましょう。しめすぎないようにするには、息を吸った状態で取り付けるのがコツになります。
3.さらに快適にしてくれるパーツも
BLACK EMBER FORGE最高すぎる。かなり拡張するので容量が凄いし、オプションのコンプレッションストラップで圧縮出来るのも良い。 pic.twitter.com/zah2keEV4g
— kei_bass (@KeiKeibass4) January 2, 2022
トレッキング用リュックの一部にはほかにも便利なパーツが満載です。サイドコンプレッションストラップという名称の本体横のハーネスは、圧縮して内部の荷物の暴れを防ぎます。また、サイドポケットに入れたポールの固定にも効果的です。
リュックの下部にはスリーピングバッグストラップという名称のループがあり、寝袋やマットなどを持ち運べます。フロントには、アイゼンホルダーというピッケルなどを止めるループが装備され、冬山トレッキングなどに有効です。
リュックを使いこなしてアウトドアを満喫!
リュックのさまざまなパーツ対して、名称や使い方をご紹介してきました。クラシックな雨蓋式だけでもさまざまな名称のパーツがあります。パーツ数が多くなることにより機能が増え、使い勝手がよくなるのがメリットです
リュック初心者の場合はパーツの細かい名称にはこだわらず、各パーツの使い方を体で覚えるのも上達のコツになります。製品によっては詳細なマニュアルや、メーカーのデモ映像などもあるので、参考にして快適なアウトドアをお楽しみください。
リュックのパーツ・名称が気になる方はこちらもチェック!
リュックのパーツの種類や名称が分かると、メーカーのカタログも理解しすくなります。下には、おすすめメーカーや、選び方のポイントについての特集をリンクしました。具体的なバックパックのおすすめ品の記事も付記しますので、あわせてご一読いただけるとうれしいです。
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