モンベル|アルパインパック50
オスプレー|ザック OS50156 カイト36L
ミレー|SAAS FEE 28+5 LD サースフェー 28+5 LD MIS2049
カリマー|リッジ40
ドイター|リュック (ツアーライト) ツアーライト32 D43063
マムート|Trion Light 40L+
グレゴリー| DENALI 100
登山にかかせないザック(リュック)を知ろう
登山といえばザック(リュック)
登山にかかせないものと言えば、まず思いつくのが荷物を背負うためのリュックです。登山ではリュックのことをザックと呼ぶことが主流で、ここでもリュックのことをザックと明記させていただきます。大きなザックにパンパンの荷物を詰め込んで山を登る姿は、とてもかっこよく見えます。ここではおすすめのザックをブランド、メーカー別にご紹介いたします。おすすめのザックを紹介する前に、ザックについて少しご説明します。
ザック(リュック)の歴史
はじまりは登山
リュックサックとは本来ドイツ語の発音で、ザックもドイツ語で袋という意味です。日本では、物を背負って運ぶ習慣はあったものの、一方の肩にだけ掛けるもので、ほとんど背負子に背負わせていたため両肩に背負うリュックサックは人々に関心をもたれませんでした。アルピニストの視点でリュックサックに興味をもった人物が複製したのが日本製リュックサックの始まりだそうです。
登山者の命を預かるザック(リュック)
ザックは登山者と過酷な山を何時間も、時には何日も行動を共にするものです。命を預けるザックは、巷で使用するザックとは違ってとても丈夫に作られています。そして、ザックは荷物さえ入ればなんでもいいわけではありません。その人の登山スタイルや歩く山の特徴、行程によってザックのサイズを決めていきます。スピーディーな登山をしている人には容量の少なめで軽量な小さいサイズのザック。長い工程の登山では大きなサイズで容量が多く、テント泊などではものが出しやすいようにザックが二層に分かれている機能性のあるものを選んだりします。
ザック(リュック)の容量
日帰り登山?宿泊登山?
ザックには主に二種類あり、ひとつは日帰り用のデイバックと呼ばれるザックです。街でよく見るリュックの形に、収納口はひとつだけだったり、少ないことが多いです。二つ目はテント泊や小屋泊で使用することが多い縦長のザックです。デイバックでも縦長のザックはあります。雨蓋があり、二気室構造になっていたり、背中に収納口があったりと荷物が様々な場所に収納でき、容量が大きくなっています。主な容量の目安を紹介します。
ザック(リュック)の容量の目安
●10リットル〜30リットル 日帰り用に最適な大きさです。30リットルなら一泊の小屋泊ができる容量です。 ●40リットル〜50リットル 寒い時期の小屋泊や一泊のテント泊ができる容量です。雪山など装備が多くなる登山でも活躍できます。 ●60リットル〜80リットル テント泊も十分できて、たくさんの荷物を持っていける容量があります。 ●80リットル以上 何泊もできるくらいの容量があるので、長い間登山をする人に向いています。
ザック(リュック)の収納
必要なのは容量だけじゃない
ザックを選ぶにおいて、同じ容量でも収納のバリエーションによって使い勝手が変わってきます。使う人の使いやすいザックを選ぶのが登山を楽しく快適にすることに繋がるので収納面も注目してみましょう。
サイドポケット
ザックの両脇にあるポケットです。ポケットの大きさや深さがいろいろあり、メッシュになっていたりチャックになっていたり様々あります。私は主にペットボトルを入れていて、歩きながらでも出し入れができるのでかなりおすすめです。
背中ポケット
ザックの外側にあるポケットです。ないデザインのザックもあります。チャック式になっていたり、メッシュで出し入れが楽になっているものもあります。よく使うものなどを入れておくとすぐに出し入れができます。
雨蓋ポケット
ザック内部への入口の上に被さるようについているのが雨蓋です。雨蓋が雨を防いでくれて、内部に雨が入りにくくなっています。雨蓋も出し入れが簡単なのでよく使うものを入れておくといいです。ザックの種類によっては雨蓋が取り外し可能なデザインもあります。
ウエストベルトポケット
ザックと体を固定するウエストベルトにポケットがついていて、小さいものなら収納できます。歩きながらでも簡単に出し入れができるので、私はデジカメや行動食を入れています。ここに収納があるのはとてもおすすめです。
メイン気室
メインの収納スペースにも、中にチャックがあって、ちょっとしたものを収納できるようになっているデザインもあります。貴重品を入れたり薬をいれたり大切なものを取り出しやすくする場所としてもおすすめです。
ザックカバー内蔵
ザックによっては雨からザックを守るザックカバーが内蔵されているものもあります。その場合、大抵ザックの最下部にチャックなどがついていて、外からでも出し入れができるようになっていて、ザックと繋がっていたりします。
ザック(リュック)の機能について
背面調整
背中の長さに合わせてザックの背面の長さを調整できる機能です。ザックの背面が可動式になっていて、マジックテープでくっついて、はがして調整する機能のものもあります。リュックが体に合っているかは、リュックの大きさによるものではなく、背中の長さ、つまり背面長によるのです。リュックのサイズは大きくても背面は短くないと体にフィットしない、リュックのサイズは小さくても背面は長くないとフィットしないなど、背面長は人それぞれなのでリュックで微調整をしないといけません。背面のフィット感は登山を行ううえでとても大切なことなので、重要な機能です。
ストラップ
ザックには各部にストラップがあります。これはフィット感を調整する機能です。上記の背面調整でも紹介したように、背面長を調整したら体へのフィット感を腰ベルトのヒップベルトストラップ、肩へのフィット感をショルダーストラップ、胸のフィット感をスターナムストラップ、体とザックの間をロードリフターストラップで調整します。ザックと体を安定させるとても大切な機能です。ザックのサイズによってはスターナムストラップがなかったり、ヒップベルトストラップがなかったりします。
ハイドレーション
ハイドレーションとは、専用パックに水分を入れ、そこからゴムチューブを引いて飲むことができるもののことです。行動しながらでも簡単に水分補給ができるので登山にはペットボトルや水筒の出し入れをしなくて済むのでとても便利です。このハイドレーションシステム専用の収納場所がはじめから備わっているザックもあり、ハイドレーションシステムの設置に悩む必要もなく、使用する人にとってはとてもおすすめです。
雨蓋取り外し
60リットル以上のザックで可能なのが、ザックの雨蓋の取り外しです。大型のザックでは、山頂まで大荷物を背負っていくのは大変です。そこで、直下の山小屋にザックをデポ(置いていく)して、軽量な雨蓋をサブザックとして使用して、山頂を目指すことを目的として作られました。とても便利な機能です。
登山におすすめザック(リュック)の紹介
メーカー・ブランド別のおすすめ登山ザック(リュック)
さぁ、いよいよメーカー・ブランド別のおすすめ登山リュックのご紹介です。洋服や靴、と同じく同じザックでもメーカーやブランドによって特徴は違いますし、力を入れている箇所も違います。デザインも違いますので気になるメーカー・ブランドを見つけてみましょう。
1/7.モンベル アルパインパック50
モンベルは日本発のアウトドアメーカーで、テレビや雑誌でもよく使われています。そのブランド名を目にする機会も多いとおもいます。ザックだけでなく、様々な登山用品が人気で、価格は安いのに機能性がよいのでコストパフォーマンスはとてもいいです。日本発なこともありサイズ感、背負い心地もよく、種類も豊富なのでおすすめです。
モンベル|アルパインパック50
2/7.オスプレー カイト36 OS50156
ザック専門メーカーのオスプレー。みさご(オスプレー)という鳥が羽を広げたロゴで有名なブランドです。アメリカで誕生し、今は世界中に展開しています。軽量モデルで背面長が調整可能なのでサイズを合わせやすいのが特徴で、おすすめです。価格は少し高めです。
オスプレーは活躍場所によって必要な機能を備えているブランドです。トレッキングポールを、ザックを背負ったまま収納できる「トレッキングポールアタッチメント」を搭載していたり、女性の体に合わせたヒップベルトのつくりやショルダーハーネスの位置など工夫されています。「カイト」は軽量で、二気室から一気室にもできる構造をしています。日帰りも小屋泊にも適応していて、とても使い勝手がいいのが特徴です。バックパネルはメッシュ構造で取り出しがしやすいです。背面調整が可能で、サイドポケットからメイン気室にアクセスできて便利な女性モデルです。身長の低い方にもフィットするとサイズだと評判です。
オスプレー|ザック OS50156 カイト36L
3/7.ミレー サースフェー 28+5 LD MIS2049
ミレーはフランス発症のアウトドアメーカーです。初のヒマラヤ登山隊にザックを提供したことで有名になりました。ザックへの知識や情熱はとても高く、破けても広がらず、とても丈夫に作られています。丈夫なのに軽量で、背面の湿気も乾きやすい機能性もあるおすすめのザックがミレーです。
ミレーは登山家たちに高い支持率を得ています。ミレーのリュックは丈夫で補修もしやすく安心して山を歩けますす。ミレーのリュックでおすすめするのはサースフェーというリュックで、背面長が3サイズあり、体に合ったサイズを見つけやすいです。二気室構造ですが、ファスナーにより仕切られているので、一気室としても使える機能性の高いリュックです。ハイドレーションシステムを備えていて、レインカバーも付属しているのでおすすめです。ポケットも九ヶ所あり、収納性も抜群です。
ミレー|SAAS FEE 28+5 LD サースフェー 28+5 LD MIS2049
4/7.カリマー リッジ40 ridge 40
イギリスで誕生したカリマーは「もっと運べる」という意味の「carry more」がブランド名の由来です。イギリス国旗のロゴがとても有名です。機能性が高く作りがしっかりしています。デザイン性も収納性もよく普段使いにも人気なおすすめザックです。
リッジは明るすぎないカラーに、グレーのツートンで締りがあるスタイルになっています。女性、男性、長身用の三つの背面長サイズを揃えています。二気室構造を採用しているため、荷物の出し入れがしやすく日帰りにも泊まりにも対応できるサイズです。新素材を使用したことで、軽量化をはかるとともに強度を保つ安心の作りになっています。専用のレインカバーもついていて、見た目も機能性もおすすめです。
カリマー|リッジ40
5/7.ドイター バックパック ツアーライト 32
ドイツのザックメーカーです。グレゴリーやオスプレーに比べて安価です。背面のフィット感について独自のシステムをそれぞれのモデルに取り入れているため、決して軽量というわけではありませんが、体に合うザックとしておすすめです。
ドイターのザックの特徴とも言われる独自の背面長システムであるアルパインパックシステムを採用しています。背面のパッドを二列にして熱を上方へ逃がすので蒸れが軽減されます。軽量という面ではおすすめはできませんが、必ずしも軽量であることが良いザックであるわけではないので、その重量をドイターはフィット感や頑丈さで補っています。また、価格も比較的安価で手がだしやすいです。
ドイター|リュック (ツアーライト) ツアーライト32 D43063
6/7.マムート Trion Light 40L 2510-02211
マムートはスイスで誕生したブランドです。なんと言っても黒と赤のコントラストのマンモスマークはとても有名です。スタイリッシュで機能性もよく、フィット感にも定評があります。価格は少し高めですが登山用品として有名で、おすすめです。
種類が豊富なマムートのザックでおすすめを絞ってあげるのは難しいのですがここでは登山向け最高峰とも言われるTrion Lightをおすすめします。とてもかっこいい見た目のザックです。軽量面では、マムートの中では最軽量アルパインバックパックです。ハイドレーションシステムを採用していて、必要な機能だけ残した使いやすいザックです。フィット感も良いです。
マムート|Trion Light 40L+
7/7.グレゴリー デナリ100 バサルトブラック 649172917 バサルトブラック
ザック専門メーカーのグレゴリーは、カリフォルニアでウェイン・グレゴリー氏が設立したブランドです。登山の象徴である山のロゴが有名です。背負い心地に重点を置いたグレゴリーのザックは安定性があり容量や収納性も高く、背負う人のことを考え作られています。価格は少し高めです。
遠征登山の最高峰とも言われるグレゴリーのデナリ。雨蓋やヒップベルトが外せてその日の登山の用途によってカスタムできるザックです。メイン気室へアクセスできるサイドジッパーがあり機能性も良いです。雨蓋の内側にジッパー式のメッシュポケットがあり、サイドポケットもとても大きく収納も抜群です。いつかは背負ってみたい憧れの一品でもあります。
グレゴリー| DENALI 100
登山でのザック(リュック)の役目
登山者の命を守るザック(リュック)
ザックは登山者とともに山を歩くパートナーです。命の源になる水分や食料、衣服やその他の装備品など生きるための全てをザックに詰め込んでいます。それだけでも十分に命を守る大切な存在なのですが、時に、荷物を運ぶという本来の用途以外で登山者の命を守ります。ヘルメットのない状況で大粒の雹や大きな岩が降ってきたとき、ザックを頭に乗せることで頭や体を守ることができます。転倒した場合なども、ザックがクッションになって頭を打たずに済むこともあります。ザックは登山者の命を守る大切な役割を果たしているのです。
お気に入りのザック(リュック)で登山へ
登山の思い出も詰め込んで
ザックについて少しわかっていただけたでしょうか。お気に入りのザックに、登山用品や食料、そしてたくさんの思い出を詰め込んで、山を楽しんでください。たくさんの思い出を詰めに、ザックを背負って出発しましょう!」
モンベルは日本のメーカーなだけあり、日本人の身長に合わせて作られているためフィット感は抜群です。各収納部のサイズもちょうど良く、荷物をパッキングしやすいです。モンベル内のオリジナルネームであるゼロポイントのリュック。開口部が大きく、荷物の出し入れがスムーズにできます。スリムでシンプルなデザインなので軽量で飽きにくく、細い道も通りやすい動きやすいサイズです。収納箇所も多く、二気室で使いやすいです。ハイドレーション機能も備わっているので使用者には重宝することでしょう。背面の通気性もよく耐久性もあり、コストパフォーマンスは抜群です。