シマノ クロスミッションBB B66ML-S
プロマリン オルターノ SLJ 63L
オリムピック プロトンUX 632-1-MJ
カヤック入門用のロッド選びを解説!
カヤックフィッシング3年目が教えるロッド選びのコツ
連載100回!今週も釣りの方は自粛ということで、今回は今季からカヤックフィッシングを始める方向けにロッド選びのコツを解説します。定番ドコロというのがあるジャンルではありますが、事前に釣り場に関する情報を集めること、そして選び方のポイントとステップアップのイメージを知っておくことで、より自分のスタートに合ったロッドを見つけられます。
まずは記事前半のロッド選びのコツ3つチェックしてから、記事後半で2022年春版のおすすめ3選をチェックしてみてください!
何度か出艇するまで何釣りがベストなのか分からない
1本目からベストを見つけるのは難しい!
まずはロッド選びのポイント1つ目!カヤックフィッシングは地域や出艇場所によって釣りをするシチュエーションが大きく異なることから、どんな釣りでどんな魚を狙うのがベストなのか経験を積むまで分からないぞ、ということを知っておくことからスタートです。
出艇場所付近のボート釣り釣果情報などがあれば分かりやすいですが、基本的にはメタルジグやジグサビキを持って、魚探を見ながらさまようところからスタートします。目で見て分かるような障害物を狙うなら岸釣りに近い感覚で釣れますが、深い場所を釣る場合はどのあたりに根がある、というところまで知っておかなければいけません。
1本目はSLJロッドから始めるのがおすすめ
生息域が広い定番魚種としてはアジや根魚、回遊があれば青物というのが定番。経験のある方に案内してもらうケース以外は、メタルジグを使うことが多くなると思います。シーバスロッド、タイラバロッド、SLJやジギング系のロッドが入門としては定番ですが、中でも特におすすめなのは、軽く小さいジグまでフォローできるSLJ系のロッドです。アジ・青物・真鯛と定番ドコロは全部狙えます。
スピニング、両軸どちらのモデルがいいかはシチュエーション次第、浅い場合はキャストできるスピニング、深い場合はバーチカルの操作が楽な両軸が便利です。将来的にどんな釣りをやってみたいか想像して、ジャンル違いでスピニング&ベイトの2本体制になるように揃えていくのがおすすめです。タイラバをやりたいならSLJロッドはスピニング、キャスティングをやりたいならSLKロッドは両軸というイメージで検討してみてください。
経験を積むまでポイントの水深や流れの速さが分からない
カヤックロッドはモデル選びが難しい
2つ目のポイントは、実際に釣りをしてみないと水深や流れの速さが分からない、つまり何gのジグがメインになるのか分からないという点です。目安になるのはは30g~60g程度ですが、100gぐらいないと全然分からないという釣り場もあります。
年間を通してやってみないと釣りの方向性も定まってこないので、1本目に関してはサブロッドになってもいいもの、中間的なモデルを選ぶのが無難です。自分の場合は40g前後のモデルを選択、つまり水深40m程度を想像して始めましたが、漕いで行ける範囲は永遠15m前後でジグも30gあれば十分だった、という形になりました。1本目はサブロッドに、2本目はかなりライトなSLJロッドを使っています。
まずは40g前後をイメージしておこう
自分のケースのように永遠浅いというのは砂浜系のエリアで起きる可能性が高く、逆に思っていたより深かったり流れが速いというのは磯系のエリアで起きる可能性が高いです。迷う場合は出艇場所の景色を参考にしてみてください。
とりあえず1本目はどうなってもいいように、という場合は万能なMモデル(20gから80g程度をフォローできるもの)を選ぶのがおすすめ。40m程度までとイメージする場合はMAX60gのMLを検討してみましょう。
岸釣りよりも破損・ロストのリスクが高い
安価なアイテムから始めよう
3つ目のポイントはアイテムのグレード選びについて!カヤックは岸釣りや遊漁船の釣りよりもタックル破損・ロストのリスクが高いです。海上で落としてしまったり、離岸・着岸時にひっくり返ってタックルが水没したり、ロッドで言えば2ピースの先側だけ無くなったということが起きてもおかしくありません。
慣れてくると見落としが減ってリスクも少なくなってくるので、1本目は安いロッド、余っているロッドから始めましょう。6フィート程度ならバスロッドから始めてもいいと思います。釣りに慣れている方はある程度いいものを選びたくなるところですが、ミドルグレード以上は2本目以降にするのがおすすめです!
将来的には2タックル体制で!
スタート時からいきなり2タックル用意する必要はありませんが、ラインが無くなったりティップが破損したり、タックルはトラブルに備えて複数とするのがベストです。扱いを考えると2タックルというのが丁度いいと思います。ロッド購入時は将来的に複数タックルになることを考えたモデル選びを意識しておきましょう。
自分の場合は「春夏=スピニングシーバスタックル&スピニングエギングタックル」、「夏秋=スピニングシーバスタックル&両軸SLJタックル」こんな形で使い分けることが多いです。
2022年春版のおすすめロッド3選!
初心者におすすめのカヤックロッドを3本ご紹介!
最後は初めての1本におすすめのSLJロッドから、初心者の方におすすめできるアイテムを3つご紹介します。タイプ、価格帯を分けて紹介しているので、ご自身の釣りのスタイルに合うものをセレクトしてみてください!
①プロマリン「オルターノ SLJ 63L」
プロマリン オルターノ SLJ 63L
とにかく安いもの、1本目はテスト的な運用でという方におすすめのロッドは浜田商会の「オルターノ SLJ 63L」です。5,000円程度から入手が可能。長さは63と66が用意されていて、カヤック初心者の方にはショートな63をおすすめします。ラインナップはスピニングオンリー、MAXルアーウェイトはMAX60gです。
カーボン含有率90%ということでグラスロッドではないんですが、安価なのでダルさや重さ、感度にはある程度目をつぶる必要があります。ですが、最大の魅力はこの安さ。スペック的にも失敗しにくい設定なので、1年目はコレでワンシーズンやってから改めてよいロッドを検討するという運用であれば十分に魅力があります!
②シマノ「クロスミッションBB B66ML-S」
シマノ クロスミッションBB B66ML-S
安価なグレード、1本で何でもできる万能タイプをお探しの方には、シマノの「クロスミッション」がおすすめ。SLJ、タイラバ、イカメタルにボートアジングとなんでもできる万能なセッティングが魅力のシリーズです。BBグレードなら13,000円程度から入手することができます。
スピニング、両軸と2タイプ用意されているので、両軸から始めたい方にはこのモデルがおすすめ!なんとなく地形を把握するまでは魚探を見ながら真下を釣る機会が多いので、手返しのよさを重視するなら両軸がおすすめです。MAXルアーウェイト80gの「B66ML-S」をチェックしてみてください!
③オリムピック「プロトンUX 632-1-MJ」
オリムピック プロトンUX 632-1-MJ
ステップアップ後も使えるハイコスパ、本格派なロッドからスタートしたい方には、オリムピックの「プロトンUX」がおすすめ!UXシリーズはオリムピックが各ジャンルに投入しているエントリーグレードシリーズで、陸っぱりからオフショア向けまで、初心者向けとは思えない本格派の仕上がりに定評があります。ラインナップは2本、スピニングオンリーでスローテーパーとレギュラースローテーパーから選択できます。
おすすめのモデルはレギュラースローテーパーの「632-1-MJ」です。20g~30gのマイクロジグを得意としていて、MAXルアーウェイトは50g。ある程度キャスティングができて、真下を釣るときもしっかり曲がって扱いやすいというタイプの1本です。浅い釣り場では投げて探るスタイルが非常に有効なので、万能ルアー「TGベイト」でアジイサキ真鯛、こんな釣りをイメージしている方はぜひ検討してみてください。
品薄傾向なので、実店舗のチェックや入荷予約がおすすめです!
カヤック入門用ロッドを手に入れよう!
タックルの準備も進めておこう!
釣り場の混雑を気にせず、自分の好きなタイムスケジュールで自分の好きなように釣りができるカヤックフィッシング。スタート時の費用がネックですが、何年も持つものなので元はしっかり取れる釣りです。
まずは自分の釣りでどんな釣りができるのか知るところから!タックルもしっかり準備して、カヤックフィッシングに出かけましょう!
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出典:ライター撮影