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【初心者向け】山歩きの基本ガイド!必要な装備&関東でおすすめの山情報も!

山歩きの初心者は、まず必要最低限の服装や道具などを準備することから始めましょう。準備のあとは、出かける前に山歩きのマナーとルールもしっかり頭に入れておくのも必須です。今回は山歩きの基本的な情報の他に、関東近郊で人気がある初心者向けの山についてもご紹介します。
2022年2月23日
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山歩きで「大切な2つのこと」

Photo byzapCulture

山歩きの基本は、服装や装備・道具などの準備はもちろん、「自分の力量に見合った山選び」と「山におけるマナーとルールをきちんと守る」ことにあります。危険なことが多い山においては、これらのことをしっかり守ってください。

初心者のうちは基本的なことを念頭に、知識と道具を少しずつ揃えていきましょう。

山歩き初心者の「山の選び方」

「標高差」と「歩行時間」の確認

Photo byMaBraS

山を決めるときに考るべき点は、山の「標高差」と山歩きの「時間」です。初心者向きの山は、標高差300m以下・約2時間で歩けるコースとされています。

「標高差」は、登山口から山頂までの標高で、登山地図から測れます。登山レベルに関係なく山歩きを計画するときは、この点を必ずチェックをしてください。

登山客の多さとアクセス方法も確認

Photo by ume-y

初心者におすすめできない山は、アクセスしにくい山や登山客が少ない山です。標高差がなくて歩行時間が少ない山でも、登山客が少ない山は遭難などの万が一の際、山歩き初心者が一人では対応できないことが多いからです。

その点、登山客の多い場所は他の登山客が助けてくれる可能性が高いため、初心者でも安心できます。かといって不用意に助けを期待するのはよくないので、初心者も山歩きの際は準備をきちんとしてお出かけください。

山歩きツアーに参加する

Photo bytheSOARnet

初心者が山歩きを始めるときは、旅行会社などが主催する山歩きツアーに参加するのがおすすめです。多くは有料ツアーですが、登山の装備などの基本情報を教えてくれる講座もあるため、とても勉強になります。

自治体が主催する山歩きツアーもあり、無料もしくは低価格での参加も可能です。住んでいる自治体によい山があれば、自治体のホームページをチェックしておくとよいでしょう。

山歩きは必ず「登山届」を提出

登山計画と登山届は必須

Photo by 可樂邱

個人で山歩きをするときは、必ず「登山計画書」を作って「登山届」をしてください。

「登山計画」の内容は、日時・同行人数・山名・往復の登山口・コースとなります。登山計画を記したものは、山歩きをする場所の管轄の警察署に提出してください。もしくは場所によりますが、登山口のポストに投函する方法もあります。念のために登山計画書は、家族や友人にもコピーをして渡しておきましょう。

登山口の登山届ポスト

自治体や警察と提携しているオンラインサービス「山と自然ネットワーク コンパス」(公益社団法人日本山岳ガイド協会運営の総合サイト)による登山届も好評です。

登山計画書の作成を始め、同行者との登山計画を同期化、アプリ地図で目的地までに時間や距離と標高差を確認できます。他にも雨雲の動きや落雷地点など計画ルートの予報を表示してくれるため、便利です。

山と自然ネットワーク コンパス

登山ポストの″簡易″登山届

登山口には「登山者名・緊急連絡先」などを記すノートだけが置いてあることも多いです。それをもって登山届とする人が多いですが、やはり遭難などの万が一のことを考えると、「登山計画書」を自治体や警察に届けたほうが安心といえます。

山歩きの「マナーとルール」


登山道での「すれ違い」マナー

Photo by megu0919

登山道ですれ違う時のマナーは「登り優先」となります。道を譲る人は、待っている間に転落の危険性が高まる谷側ではなく山側に寄るのが基本です。

しかし団体とのすれ違いや下りの人が危ない場所を歩いているときは、この限りではありません。登りであっても、団体は少人数の人に先に下りてもらう、または危ない場所は先に下りてもらうなど、臨機応変に状況を見て判断してください。

道に迷ったときのルール

山歩きで道に迷ったときは、来た道を見つけて確実に引き返すことです。疲れがたまる下りでは道に迷いやすい状況といえます。道に迷ったときは無闇に歩かず、落ち着くためにまず深呼吸をしましょう。

決して沢や谷には下りないでください。沢や谷は、崖や滝・視界が悪い・電波が入りにくい・日商条件が悪い・落石が当たりやすいなどの危険性がますます高まるからです。

道に迷わないために小まめな「地図」確認

Photo byrottonara

山歩きで道に迷ったときは、初心者に限らず上級者も混乱をきたしてしまうものです。そのため登山道が明らかでないときは、必ず「登山地図」でコースを小まめに確認してください。

山歩きで間違えやすいのは、登山道と勘違いしやすい″涸れ沢″です。多くの登山道に貼られているポイントごとのピンクテープを確認して進みましょう。

登山は「早立ち・早着き」が基本

Photo byKanenori

山歩きで道迷いを防ぐ基本中の基本は、早めに出発して早めに下山できるようにスケジュールを組むことです。特に単独の初心者は、低山の山歩きであっても午後にはゴールするようにしてください。

山歩きの基本的な「上半身の服装」

上半身は重ね着で体温調節

Photo bymonicore

上半身の服装は重ね着(レイヤリング)が基本になります。基本スタイルは、下着・肌着の「ベース」・シャツやフリースなどの「ミドル」・ジャケットの「アウター」です。快適に山歩きができるように、3つの層に分けて体温調節を図ります。気温に合わせてアウターやミドルを脱ぎ着することで、余分な体力を消耗しないようにしてください。

さらに素材も必要なポイントとなり、それぞれに応じて吸水性・発汗性・保温性・防寒性のあるものを選びます。

ベースレイヤー(下着)

登山用アンダーウェア

出典:楽天
出典:Amazon
出典:楽天
出典:楽天
出典:Amazon

肌に直接触れるベースレイヤーは山歩きに大きな影響を与える服です。ベースレイヤーの素材で大切な機能は、吸水性・速乾性・保温性となります。

登山用のおすすめ素材は化学繊維と天然繊維(ウール)がありますが、いずれも汗による冷えを防ぎながら保温効果もあります。

ミドルレイヤー(中間着)

登山シャツ

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

ミドルレイヤーは吸水性・発汗性のある素材を選び、体温調整を図ってください。前を簡単に開けられるタイプがおすすめで、暑いときはシャツの前やフリースの首元を開けて体温調節をします。

紫外線や虫などから肌を守るために、襟元は立ち上がっているタイプがおすすめです。

アウターレイヤー(上着)

登山用ジャケット

出典:Amazon
出典:楽天

一番上に着るアウターレイヤーはレインウェアと同一になり、防寒性と防水性のあるものを選んでください。荷物になりますが、万が一のことを考えて山歩きでは晴天でもレインウェアの上下は必ず持参するのが原則です。

機能は、防水性・防寒性に加えて、汗による蒸れを軽くするために透湿性がある素材を選ぶことも大切なポイントになります。この点からも、100円ショップで販売されているビニールカッパは蒸れてしまうので選ばないようにしてください。


帽子は必須・保温着があると安心

帽子は日よけや雨水除けとなるため、必ずつばのついたものを選んでください。素材は撥水性の高いものを選びましょう。

3つのウェアの他に「保温着」もあると安心です。保温着は、薄手のダウンジャケットやセーターがよいでしょう。ミドルウェアの上にもう一枚着用してください。

足運びを重視した「下半身の服装」

ストレッチ性の高い素材を選択

登山用アンダーウェア

出典:Amazon
出典:楽天

山歩きではフットワークよく動けるストレッチ性の高い素材の服装を選ぶようにしてください。ウェアのように着脱はしませんが、上半身と同じように3層の重ね着が基本です。

リスクの多い山歩きで大切なことは、「ケガをなくす」ことです。歩きにくいパンツはケガを招く原因になるので注意しましょう。

ベースレイヤーとミドルレイヤー

登山用タイツ

出典:Amazon
出典:楽天
出典:Amazon

下着のベースレイヤーは吸水性・発汗性のよいものを選んでください。ミドルレイヤーは「タイツ」のことを指しています。ケガをした際の保護機能や、サポートタイツであれば筋肉の動きをスムーズにしてくれる可動性がよいため、山歩きに欠かせないアイテムです。

アウターレイヤー(パンツ)とスパッツ

登山パンツ

出典:Amazon
出典:楽天
出典:Amazon

パンツやスカートはストレッチ性が高く、足運びしやすい立体裁断のタイプを選んでください。パンツは、ショートパンツになる切り替え付きもあります。

装備品になりますが、パンツの上からスパッツを着けるとよいでしょう。スパッツを着けることで泥除けや防水の他に、膝にたわみができるため足さばきがよくなるメリットもあります。

靴下

登山用靴下

出典:Amazon
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快適な山歩きでは靴下も大切なポイントとなります。ある程度の厚さのクッション性のあるものがよいですが、素材は保水しやすいコットンは避けてください。おすすめは、ウール素材やコットンのような風合いで耐久性に優れたウイックロンです。

山歩きの基本的な「装備と道具」

装備

登山用リュック

出典:Amazon
出典:Amazon

山歩きで必要は装備は、「登山リュック」「トレッキングシューズ」「登山手袋」となります。「登山リュック」は容量が数タイプありますが、初心者は日帰り登山用の20~30Lがおすすめです。

「登山靴」は、登山装備で最も大切といえるものなので、より慎重に選んでください。初心者は、低山の日帰り向きの足首を中間程度にカバーした「ミドルカット」がよいでしょう。これらの他に「登山手袋」もご準備ください。

必要な道具

ヘッドライト

出典:楽天
出典:Amazon

初心者の山歩きで必要な道具は、「ヘッドライト」「地図・コンパス」です。「ヘッドライト」は日中の日帰り登山でも、遭難時のことも考えて必ず持参してください。

「地図・コンパス」は読み方と使い方の技術が必要ですが、やはり遭難したときに役立ちます。日帰り登山に出掛ける初心者でも、なるべく地図の読み方の勉強をしておくと安心です。

あると便利な道具


トレッキングポール

出典:Amazon

初心者の山歩きであると便利な道具は、「トレッキングポール」・「クッカー・ストーブ・燃料」です。トレッキングポールは歩行を補助してくれるもので、歩き疲れたときや足元が不安定な場所を歩くときに重宝します。

荷物になりますが山歩きが数倍楽しくなる「クッカー・ストーブ・燃料」は、山歩き初心者はシンプルなものを購入しておくのがおすすめです。

他の携行品

登山用携帯トイレ

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

他にも「ファーストエイド」・「日焼け止め」・「筆記用具」も必要です。ファーストエイドは絆創膏や消毒液などの基本的なものを用意してください。トイレが心配な人は「携帯トイレ」も用意しましょう。装備品のリスト表をホームページなどでダウンロードし、随時必要なものを用意すると便利です。

関東でおすすめの初心者向け山情報

ケーブルカーで楽々の定番コース

Photo bySichiRi

関東近郊の定番コースといえば、東京八王子市の「高尾山(599m)」・東京都青梅市の「御岳山(929m)」です。高尾山はケーブルカーとリフトで中腹まで上がれるため、初心者の山歩きにはおすすめのスポットといわれています。

「御岳山」も山頂近くの831mまでケーブルカーで行けて約30分で登頂できるため、やはり初心者の山歩きには外せません。茨城県つくば市の「筑波山(877m)」も、ケーブルカーやロープウェイがあるので便利です。

絶景の登山コース

Photo by senngokujidai4434

高尾山は富士山が見られる山としても有名ですが、その隣にある「陣馬山(854m)」からの眺めも絶景です。他には静岡県の葛城山や香貫山、もう少し体力がある人は神奈川県の「鍋割山(1,085m)」も人気があります。

さらに足を延ばして関東からアクセスしやすい「尾瀬」もおすすめ。関東在住の山歩き初心者は、近郊から初めて少しずつ遠くの山にも挑戦していくのがよいでしょう。

山歩きで絶景を堪能しよう!

出典:photo-ac.com

快適な状況での山歩きは体力増進・気分転換とよいことばかりです。しかし山の天気は変わりやすく不測の状態も起きやすいため、充分な準備が必要になります。

低山といえども山歩きは、油断すると初心者だけではなく上級者にとってもリスクが高いのです。服装・道具・装備、そしてマナーとルールをしっかり守って山歩きをお楽しみください。

山めしが気になる人はこちらをチェック!

山歩きの楽しみといえば絶景を眺めながらの山めしです。基本的な準備品をチェックしたあとは人気の山めしメニューも確認しておきましょう。真似するのもよし、自分好みにアレンジして味わうのもおすすめです。