KCNC・アンチスリップライトウェイトシートポスト
セライタリア・FLITE1990
トーケン・TK868TBT
Aceoffix・リアラック
自転車の軽量化の手段は多彩!
ブロンプトンとは
ブロンプトンとはイギリスの同名のバイクブランドが販売する、折りたたみ自転車のことです。スーツケースに入ってしまうほどコンパクトにたためるのが特徴で、小さな車輪とおしゃれなフォルムが人気になっています。
ブロンプトンの欠点として挙げられるのが重いことで、定番のCラインが約11から12kg前後です。長期間パーツが変わっていないことから軽量化のカスタムをする人も多く、ネットではたくさんの軽量化の例がレビューされています。
ブロンプトンの軽量化方法は多彩!
自転車の部品にはフレームをはじめ、ハンドルやシート、タイヤなど多彩な部品があり、除去したり交換したりして軽量化を楽しめます。交換することによって軽量化だけでなく、ブロンプトンの乗りやすさなどが向上するのもカスタムの魅力です。
ここでは、そんなブロンプトンの軽量化でも比較的簡単な方法を、効果別でご紹介します。本記事は2022年3月13日の情報をもとにしました。軽量化に挑戦される際は、交換パーツなどの最新情報をご確認ください。
ブロンプトンの軽量化【250g以上】2選
1.マッドガードを外す
コレは後輪タイヤ交換ついでに割れたマッドガードを撤去したら思いの外スッキリしたブロンプトン pic.twitter.com/DwRjkai4ra
— 茶かてきん (@katekin67) July 26, 2021
最初に取り上げるのはブロンプトンの部品を除去するだけという簡単な軽量化の方法になります。注目するのはマッドガードの部分で、純正品は合計で280gほどあるので、それだけの軽量化が可能です。
取り外しは比較的簡単ですが、マッドガードの泥除け以外の機能を補うために、ケーブルがタイヤに擦れないようにする「ケーブルフェンダーディスク(約1000円)」や折りたたみ時に使う「フロントアクスルフック(約1650円)」の取り付けが推奨されています。
マッドガード交換でも軽量化可能!
ブロンプトンのフェンダー替えた。
— 迷弦 (@maigehn) August 8, 2015
サイクルハウスしぶやブランドの奴に。本所工研製。
フロントは前が長めでクラシカルなふいんき。
アルミ製でポリッシュ仕上げ。ひひひひ。 pic.twitter.com/MGWGKp7VCg
ブロンプトンのマッドガードの除去は、追加部品の費用が発生する上に、雨の日には乗りにくいなどの弊害が発生します。そんな場合におすすめしたいのが、日本製の本所工研・ブロンプトン用オリジナルフェンダーへの交換です。
材質の種類がありますが、軽量化をするならアルミ(228g)になります。ブロンプトンの純正品からは50gほどの軽量化ができる上、正規品の割れやすいいう欠点も克服できる部品です。価格は16500円 ほどと高コスパになります。
2.リアキャリアを外す
迷いに迷って、ブロンプトンにリアキャリア付けてしまった。
— Old-Time (@kotoki01) March 9, 2014
どう使うかは、今後考えます。 pic.twitter.com/2AaO2uHKw0
リアキャリアも軽量化がしやすい部品です。ブロンプトンの場合は小さな車輪がついているのが特徴で、荷物を載せるだけでなく、折りたたんだ時に輪行用のキャリアとして活躍します。
ブロンプトン純正品のリアキャリアは530gほどあり、除去すればその分だけの軽量化が可能です。後部がすっきりした外観になるのもメリットになります。
交換でスタイリッシュな外観になるのも魅力
Aceoffix・リアラック
ブロンプトンの軽量化はしたいけれど、輪行もしたいという方におすすめなのが、Aceoffixというメーカーが提供する互換タイプです。こちらは、アルミ合金でできていて重さが190gと軽く、ブロンプトンの正規品と比べても340g程度の軽量化になります。
また、サイズは正規品よりも小ぶりで、スマートな外観になるのも人気点です。交換も簡単なので費用は部品代(約4500円)のみになります。軽量化と輪行が楽になりコスパもよいと口コミでも好評です。
ブロンプトンの軽量化【150g以上】2選
1.サドル交換(セライタリア製)
セライタリア・FLITE1990
軽量化効果の大きいブロンプトンの部品の一つがサドルです。交換する商品は、セライタリアという老舗の革サドルメーカーが1990年に発売した「FLITE1990」で、現在も復刻版が人気を得ています。
プロのレーサーが実際に使用してきた部品で、ロードはもちろんマウンテンバイクとも相性がよいと人気です。トップ部分の素材は手触りのよいレザーで、カラーはブラックの1種類になります。値段は15950円ほどです。
軽量化以外にもメリット満載のアイテム
この軽量化におすすめの部品のサイズは幅146mm・長さ280mmと細身で、重さは230gです。ご紹介するなかでも部品交換が簡単で、標準的なブロンプトン用のサドルより160gもの軽量化になります。
この部品交換の効果は軽量化だけではありません。イタリア製ならではのデザインはスタイリッシュで、ブロンプトンをさらにおしゃれにしてくれます。また、長距離を乗り続けられるクッション性や、20年以上も使えるというコスパも魅力です。
2.シートポスト交換(KCNC製)
KCNC・アンチスリップライトウェイトシートポスト
ブロンプトンのシートポストも大きく軽量化できる部品です。シートポストとはサドルと自転車をつなげ、高さ調節もする重要な部分で、サイズが合っていることが交換の条件になります。
おすすめは、CNC加工(コンピューターによる加工)が得意な台湾ブランド・KCNCから提供されている「アンチスリップライトウェイトシートポスト」なるブロンプトンの専用製品です。シルバーとブラックの2種類があり、どちらも費用は25300円ほどになります。
高品質なシートポストでさらに軽量化!
このブロンプトンの部品は、頑丈なアルミニウムを材料に高精度加工されたもので、外径は31.8mmで全長は56cmです。なお、肝心の軽量化についてですが、この部品は249gで、ブロンプトンの標準品は400g程度なので、150gほど軽くする効果があります。
また、この軽量化部品のボトムは裾が広がった形状になっていて、引き抜いて盗まれるのを防止してくれるのもおすすめ点です。
ブロンプトンの軽量化【30g以上】2選
1.ハンドル交換(カーボンドライ製)
ブロ用新しいハンドルバー(中間の高さ)
— カーボンドライジャパン (@carbondryjapan) August 24, 2020
クランプ径25.4φなんで、合えば他もいけます。https://t.co/Y7EsjdhuuU pic.twitter.com/myiJmF1V0c
ハンドルを軽量化するのはブロンプトンの初心者にも比較的簡単です。ブロンプトンのハンドルには主にM型と呼ばれるライザーバー(両端が持ち上がった形状)と、MTBなどにも似たストレートなS型の2種類があります。
取り上げるのは自転車パーツの開発などを行う日本ブランド・カーボンドライが販売するブロンプトン対応のハンドルで、SタイプとMタイプ(95mm曲げ)、Rタイプ(45mm曲げ)の3種があります。費用は20000円ほどです。
ハンドルの軽量化でより走りやすく!
Bromptonカスタム一例!ハンドル編CarbonDryJapan Mハンドル https://t.co/O2IoeiRgQ7 pic.twitter.com/gbWfSz7l0x
— 【休止中】ワイズロード関西地区 (@yskansai) March 6, 2017
この軽量化のための部品は、ブロンプトンの標準品と同じ長さ(520mm)にカットすると、約30g軽くする効果があります。また、カーボン素材のため耐久性としなやかさを両立していて、疲れにくいのも利点です。
また、特に曲がりが大きいMタイプは力が分散されるため、振動が少なく快適と口コミでも評判になっています。一方、Sタイプは小柄な方や前傾でスポーティーに走りたい方向けです。軽量化を機にタイプを変更してみてはいかがでしょうか。
2.ボトムブラケット交換(トーケン製)
トーケン・TK868TBT
次に軽量化するパーツはBB(ボトムブラケット)です。自転車のペダルが付いている回転軸の軸受け部分で、回転を軽く滑らかにする役割があります。ブロンプトンにも使えるのが、トーケンという台湾の自転車パーツメーカーから販売されている「TK868 TBT」という商品です。
セラミックベアリングにチタンコートを加えた「ティラミックベアリング」なる同社オリジナルのタイプで、耐久性と回転性能が高い製品になっています。
軽量化だけでなく走行性能もアップ!
この軽量化部品の交換も比較的簡単ですが、タップでのネジ穴加工が必要となるため、ショップに依頼する場合は、部品代(17000円ほど)に手数料が費用としてかかかります。
ブロンプトンの正規部品のBBの重量は275gほどで、交換する部品が160g程度のため、115gほどの軽量化ができる見込みです。部品の軽量化だけでなく、走行のスムーズさも体感できる高コスパな部品になります。
ブロンプトンの軽量化【番外編】
ブロンプトンには多彩なラインナップがあり、軽量化のベースとなるのはCラインといわれるタイプが大半です。以前は「-x」が末尾につくスーパーライトモデルなどもあり、そちらのホイールを転用するなどのカスタム例もありました。
近年では、ベースとなるブロンプトン自体が軽量化しているので、最初からこちらを購入するのも選択肢です。下には代表的な2モデルをご紹介します。
新ブロンプトン・Pライン
ブロンプトンとポタ
— taro (@taro62327006) November 24, 2021
夕方は寒いですね。
S2Lユーザーとしては新型Pラインが気になる。外装4速。
でも2速で十分行けますよ。#ブロンプトンアドバイザー pic.twitter.com/UZNbj7GuIX
ブロンプトンには昨年発表のPラインという軽量モデルがあります。フレーム類や泥除けなどにチタンを使った贅沢な仕様で、9.65kgと従来品に対し軽量化されたモデルです。
ホイールは泥・水・砂などでの耐久試験をクリアした新しい仕様になります。また、輪行用の車輪は従来品より大きくすることで、凸凹があると通りにくかった従来の欠点を克服しました。価格は396000円ほどと安くはありませんが、カスタム費用を考慮すると高コスパではないでしょうか。
新ブロンプトン・Tライン
ブロンプトン Tライン、現代的な規格を採用して大分モダンな外観になった。現行のミニやチンクと同じ雰囲気がする pic.twitter.com/dAlmayL4aD
— kan (@kan126) January 19, 2022
今年の1月になって急に発表されたのがTラインという新しいブロンプトンです。車体の重量はなんと7.45kgとさらに軽量化され、重いことがブロンプトンの欠点ではなくなってきました。
メインフレームやリアフレーム、ステムなどがチタン製で、フォークやハンドル、クランクなどの部分はカーボン製と、軽量と強度を両立しています。現在はロンドンやニューヨーク、パリなどの一部エリアでのみの販売予定ですが、日本での発売が楽しみなブロンプトンです。
ブロンプトンのカスタムを楽しもう!
ブロンプトンについて6つの部品の軽量化方法をピックアップし、番外として軽い新製品の情報をご紹介しました。リアキャリアを外せば500g以上ものスリム化ができるほか、サドルシートでも150gを超える軽量化ができます。
軽量化以外にも、サドルが乗りやすくなったり、ハンドルを自分に合った形状に変更できたりと機能・性能に上げられるのも魅力です。ブロンプトンを購入したら、このような多彩なカスタムを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ブロンプトンの軽量化が気になる方はこちらもチェック!
ブロンプトンには電動型のユニークな商品もあり、ブロンプトンと同じく電車に持ち込みができる自転車はほかにもたくさんあります。下ではそのような製品の特集をリンクしました。また、ブロンプトンの軽量化でも取り上げたシートポストについての記事も付記しますので、こちらもお楽しみください。

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