ミドルクラスバイクは魅力的
ミドルクラスバイクとは排気量が600cc〜900ccクラスのバイクで、400ccのバイクを大きく凌駕する余裕のパワーと走行性があります。また1000ccを超す大型バイクに比べてスリムで軽量なボディにより、狭い道やカーブでのワインディングでも快適な走行ができる点が魅力です。
今回は、ミドルクラスバイクの特徴やおすすめの最強モデルを10選ご紹介していきますので、今後のミドルクラスバイク選びの参考としてください。
(なお、当記事の内容は2022年2月時点の情報となります)
ミドルクラスバイクの特徴
エンジンは水冷DOHCがメイン
ミドルクラスバイクに搭載されているエンジンは「水冷式4ストローク」がメインで、モデルの多くは、シリンダーヘッドにカムシャフトが2本付いたDOHC(ダブル・オーバー・ヘッド・カムシャフト)になっており、吸気バルブと排気バルブがそれぞれ2本を装備した4バルブとなっています。
空冷エンジンは、厳しい排ガス規制をクリアするのが難しいため、今やモデルは少なく、カワサキW800シリーズなどのレトロなスタイルのバイクに残っているのみとなっています。
最高出力や馬力がチェックポイント!
モーターバイクは一般的に、エンジンの最高出力・馬力が大きいほど価格が高くなる傾向にあります。ミドルクラスバイクは250ccや400ccのバイクより高価ではありますがで、余裕のパワーや馬力があり、爽快なツーリング走行や高速道路などでも快適な走りが楽しめるのが魅力です。
ミドルクラスバイクに必要な免許
ミドルクラスバイクの運転に必要な免許は「大型自動二輪」で、1996年から認定自動車教習所にて取得できるようになりました。
大型自動二輪免許は排気量を問わず、全てのバイクに乗れる最強の免許といえます。免許取得可能な年齢は、四輪の普通自動車免許と同じ18歳からです。
100馬力以上のミドルクラスバイク3選
人気のミドルクラスバイク①:カワサキ Ninja ZX-6R
カワサキの「Ninja ZX-6R」は、低めのセパレートハンドルやバックステップなど先鋭的なライディングポジション設定のデザインとなっており、サーキットなどをハイスピードで駆け抜けるために誕生したモデルです。
エンジンは636ccの水冷4ストロークの並列4気筒DOHC4バルブを搭載し、車体重量197kgに対して最高出力は126馬力というミドルクラスバイクでは最強レベルのパワー出力があり、余裕のツーリングパワーを有しています。
ツーリングから街乗りまで!
KQS(カワサキ・クイック・シフター)の搭載によりライダーがクラッチ操作をすることなくシフトアップが可能となっており、またパワーモードの選択やインテリジェント・アンチロック・ブレーキなどの最新電子制御システムも採用しており、サーキットからロングツーリング、街乗りなどさまざまなシーンで快適な走行が楽しめます。
ミドルクラスバイクの仕様
モデル名 | Ninja ZX-6R |
全長×全幅×全高 | 2025x710mm×1100mm |
車体重量 | 197kg |
エンジン | 水冷4ストロークV型4気筒DOHC4バルブ |
排気量 | 636cc |
最高出力(パワー) | 93kW(126PS) |
ミッション | 6速 |
価格 | 125万円 |
人気のミドルクラスバイク②:ホンダ CBR600RR
ホンダの「CBR600RR」は、サーキットで勝つための空力性能や運動機能を追求したデザインのモデルとなっています。前面や側面投影面積の最適化を目指した「マス集中フォルム」をベースとして、徹底的な空力性能向上を追求したスタイリングです。
また燃料タンクの上面を従来のモデルより10mm低くし、レーシング時にライダーのヘルメット位置をより下げることによりで前面の風力抵抗を極力削減するなど、究極・最強の空力デザインが反映されています。
流れるような空力フォルム!
600ccの水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒エンジンの搭載により、圧倒的なパワーフィールや力強いトルク感と高いレスポンスにより、121馬力のパワーを引き出し、サーキットでも余裕の走りを実現しています。
メーターにはフルカラーのTFT液晶メーターを採用しており、多くの走行情報を見やすく的確に表示してライダーに伝えています。またLEDのヘッドライトは双眼となっており夜間などのライダーの視認性が向上されている点が特徴です。
ミドルクラスバイクの仕様
モデル名 | ホンダ CBR600RR |
全長×全幅×全高 | 2,030mm×685mm×1,140mm |
車体重量 | 194kg |
エンジン | 水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ |
排気量 | 599cc |
最高出力(パワー) | 89kW(121ps) |
ミッション | 6速 |
価格 | 160.6万円 |
人気のミドルクラスバイク③:スズキ GSX-S750
スズキの人気シリーズ、スーパースポーツ「GSX」モデルに、「S」の名前を付けたスーパーネイキッドモデルです。排気量はスズキのリーダーモデル大型の1000ccに次ぐ、ミドルサイズの「750cc」となっています。
エンジンは水冷4気筒DOHCの搭載により高出力の112馬力を達成し、サーキットでの爽快な走りに加え、ツーリングなどでも流れるような走りを実現。また「ローRPMアシスト」機能により、市街地での発進と停車を繰り返す走行もスムーズです。
ミドルクラスバイクの仕様
モデル名 | スズキ GSX-S750 ABS |
全長×全幅×全高 | 2,125mm×785mm×1,055mm |
車体重量 | 212kg |
エンジン | 水冷4ストロークV型4気筒DOHC4バルブ |
排気量 | 749cc |
最高出力(パワー) | 83kW(112PS) |
ミッション | 6速 |
価格 | 98.8万円 |
70馬力以上のミドルクラスバイク4選
人気のミドルクラスバイク①:ヤマハ XSR700
ヤマハの「XSR700」は、前面の一眼ヘッドライトが何か懐かしさを感じさせるネオレトロスタイルのロードスポーツバイクです。水冷4ストローク直列2気筒のエンジン搭載により、使用頻度が高い走行域でのエンジン回転数・3000~6500rpmでの粘り強い走りを実現します。
またタンクサイドカバーやヘッドランプステー、ラジエターサイドカバー、ハンドルなどがアルミ製となっていて軽量化が図られています。
長時間走行でも疲労が少ない!
全体にレトロで伝統的なモデルのスタイルを引き継ぎ、流行に左右されないクラシカルなフォルムが強調されているデザインです。ハンドルはワイドな740mm幅となっていて操作しやすく、ダブルシートはフィット感に優れているので、ライダーはリラックスしたポジションにより、長時間の走行でも疲労が感じにくいデザインとなっています。
ミドルクラスバイクの仕様
モデル名 | ヤマハ XSR700 ABS |
全長×全幅×全高 | 2,075mm×820mm×1,130mm |
車体重量 | 186kg |
エンジン | 水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ |
排気量 | 688cc |
最高出力(パワー) | 54kW(73ps) |
ミッション | 6速 |
価格 | 91.6万円 |
人気のミドルクラスバイク②:ホンダ CBR650R
ホンダの「CBR650R」は、大型スーパースポーツモデル「CBR1000RR Fireblade」をイメージした先鋭的なデザインが特徴的です。サーキット走行も想定した走行風を整流するためのエンジンや車体を覆う流れるようなフルカバーのデザインが魅力となっています。
エンジンは水冷4ストロークDOHC直列4気筒の648ccエンジンを搭載し、スロットル全閉から3000~8000rpm付近のレスポンスを高めています。
LEDメーターは初心者でも見やすい!
重量をバランスよく配分したスタイリングにより、市街地での走りやすさに加えて、高速でのカーブを巧みこなすワインディング性能などが優れています。
メーターは表示面の液晶サイズを最大化したフルフラットデザインとなっており、速度計や時計、ギアポジション、水温計、エンジン回転数などがライダーにとって走行中でも一目で判別できる見やすいデザインとなっています。
ミドルクラスバイクの仕様
モデル名 | ホンダ CBR650R |
全長×全幅×全高 | 2,130mm×750mm×1,150mm |
車体重量 | 206kg |
エンジン | 水冷4ストロークV型4気筒DOHC4バルブ |
排気量 | 648cc |
最高出力(パワー) | 70kW(95ps) |
ミッション | 6速 |
価格 | 黒メタ105.6万円~レッド108.9万円 |
人気のミドルクラスバイク③:スズキ SV650X
スズキの「SV650X」は、スポーティさに加えて、60年代にロンドンで流行った低い前傾姿勢が取れるセレートハンドルのレトロな「カフェレーサースタイル」が融合したデザインが魅力です。
エンジンには1気筒あたり2本のスパークプラグを装備している「スズキデュアルスパークテクノロジー」を採用しており、高い燃焼効率によるスムーズな走りや優れた燃費性能、排出ガスの低減などに効果を上げています。
ミドルクラスバイクの仕様
モデル名 | スズキ SV650X |
全長×全幅×全高 | 2,140mm×730mm×1,090mm |
車体重量 | 197kg |
エンジン | 水冷4ストローク90°V型DOHC4バルブ |
排気量 | 645cc |
最高出力(パワー) | 56kW(76.1ps) |
ミッション | 6速 |
価格 | 77万円 |
人気のミドルクラスバイク④:ヤマハMT-07
「ヤマハMT-07」は、MT-09やMT-10など5機種揃っているヤマハMTシリーズの中で、丁度中間に位置するミドル・ネイキッドスポーツのモデルです。全体にバランスがよい仕上がりとなっていて、総合性能の高さが魅力となっています。
水冷直列2気筒エンジンの搭載により、力強さを追求したパワーや低速域での静かなレスポンス感が評判です。また街中でも頻繁なギアチェンジを繰り返すことなく、アクセルのオン・オフで爽快な走りが楽しめます。
ミドルクラスバイクの仕様
モデル名 | ヤマハ MT-07 |
全長×全幅×全高 | 2,085mm×780mm×1,105mm |
車体重量 | 184kg |
エンジン | 水冷4ストローク直列2気筒DOHC4バルブ |
排気量 | 688cc |
最高出力(パワー) | 54kW(73PS) |
ミッション | 6速 |
価格 | 74万円 |
70馬力未満のミドルクラスバイク3選
人気のミドルクラスバイク①:カワサキ Ninja 650
「カワサキ Ninja 650」のスタイリングは、Ninjaシリーズ共通のスポーティ感が魅力で、LEDヘッドライトや4.3インチTFTカラー液晶スクリーンなどを採用し、先進性と高級感を併せ持つモデルとなっています。
軽量でスリムなシャーシに低・中回転域の力強さをメインとした並列2気筒エンジンの搭載により、快適さに加えエキサイティングで速い走行が魅力となっています。初心者からベテランまで忍者をイメージする親しみやすいマシンキャラが人気です。
ミドルクラスバイクの仕様
モデル名 | カワサキ Ninja 650 |
全長×全幅×全高 | 2,055mm×740mm×1,145mm |
車体重量 | 194kg |
エンジン | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ |
排気量 | 194kg |
最高出力(パワー) | 50kW(68PS) |
ミッション | 6速 |
価格 | 83万円 |
人気のミドルクラスバイク②:ホンダ NC750X
軽量化を実現した新設計ダイヤモンドフレームにより、ロングツーリングを得意するアドベンチャースタイルのデザインです。タイヤのロックを回避するABSを標準装備したディスクブレーキなど、安全性も考慮されています。
コンパクトで明るさも充分ある独自デザインのLEDヘッドライトを搭載し、左右のシグネチャーランプと組み合わせたライト装備も魅力です。また豊富な情報をライダーが直感的に把握できるLCDメーターも人気となっています。
ミドルクラスバイクの仕様
モデル名 | ホンダ NC750X | |
全長×全幅×全高 |
|
|
車体重量 | 214kg | |
エンジン | 水冷4ストローク直列2気筒OHC4バルブ | |
排気量 | 745cc | |
最高出力(パワー) | 43kW(58ps) | |
ミッション | 6速 | |
価格 | 84万円 |
人気のミドルクラスバイク③:ヤマハ TMAX560
スクータースタイルの流れるような精悍なデザインが印象的です。スポーティで軽快な速い走りを実現するエンジンを搭載し、ライダーの意図通りに操れる中高速での加速性や駆動力が魅力となっています。
またフロントは倒立式サスペンションを装備しており、路面追従性や良好な乗り心地、軽快なハンドリング操作などが特徴です。さらに前・後輪共に大径のシングルディスクブレーキを採用し安全性も確保されており、初心者にもおすすめのバイクとなっています。
ミドルクラスバイクの仕様
モデル名 | ヤマハ TMAX560 |
全長×全幅×全高 | 2,200mm×765mm×1,420mm |
車体重量 | 218kg |
エンジン | 水冷4ストローク直列2気筒DOHC4バルブ |
排気量 | 561cc |
最高出力(パワー) | 35kW(48PS) |
ミッション | 無段変速 |
価格 | 116万円~129万円(TECH MAX) |
ミドルクラスバイクの走りを堪能しよう!
「ミドルクラス(600〜900cc)のバイク10選」のご紹介はいかがでしたでしょうか?ミドルクラスバイクには種々のモデルがあり、馬力も最小から最強までさまざまですね。また400ccなどに比べ余裕の速いツーリング走行などが魅力となっていますので、是非、その走りを堪能してみてください。
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