レックマウント・Type19Garminマウント
イーストン・EC90エアロハンドル
イーストン・EC70 エアロハンドル
ハンドルを変えて自転車をレベルアップ!
イーストンとはどんなブランド?
エアロハンドルを販売するイーストン(EASTON)は、アメリカ・カリフォルニア州に本社を置く老舗のスポーツ用品のブランドになります。野球のバットやアーチェリーなどの金属加工を中心に発展し、今ではハンドルやホイールなどの自転車部品のメーカーとしても有名です。
また、最近ではその高度な製造技術をカーボン加工にも生かし、軽くて強度のある製品も展開しています。
エアロハンドルとは
エアロハンドルは上ハンドルが通常の丸形でなく、平らになっているのが特徴です。最近ではスポーツ自転車のプロ選手の多くが利用し、テレビなどでも見る機会があるのではないでしょうか。
エアロダイナミクスを考えた構造で、抵抗が少なく高速に走れるのが魅力になります。このハンドルは見た目もスタイリッシュなので、街乗り用として利用する方も増えてきました。メーカーごとにデザインやスペックが違いますが、なかでもイーストンの商品は手によくなじむと評判です。
イーストンのエアロは2種類
イーストンはアルミニウムやカーボンなどの多彩なハンドルを提供していますが、エアロとしては、EC90とEC70という2タイプがあります。イーストンならではのカーボン加工技術が使われていて、軽くて頑丈なのが特徴です。
ほかにも、このイーストン製品の魅力が満載なので、項目別にレビューしていきます。本記事は2022年2月15日の情報をもとにしました。ご購入の際には商品サイトなどで最新情報のご確認をお願いいたします。
イーストンのハンドルの仕様
最近のエアロハンドルは複雑な形状のものが多いため、カーボンで作られることが多くなっています。そのため高価になりがちなのがデメリットでした。その点、イーストンの製品は3万円からと、リーズナブルなのも人気点です。
下では2つのエアロ製品のスペックを、共通と個別の2つに分けてご紹介します。また、エアロにしては軽いのも特徴のため、他メーカーとの比較も付記しました。
エアロハンドルの共通スペック
イーストン・EC90エアロハンドル
ここでは、イーストンのエアロハンドルEC70とEC90の共通部分のスペックをご紹介します。幅は40cm・42cm・44cmの3タイプです。また、リーチ(下ハンドルの進行方向への出っ張り)は80mmと小さめで、ドロップは標準的な125mmになります。
また、ステムのクランプ径は31.8mmです。万が一合わない場合は、イーストンから適合するステムが提供されていますので、一緒に入手してはいかがでしょうか。
エアロハンドルの個別スペック
イーストン・EC70 エアロハンドル
このイーストン製品の頭についている「EC70」や「EC90」は、イーストンが開発した高性能カーボンの名称になります。EC90は最高ランクで、軽くて剛性があるのが特徴です。また、EC70 はしなやかさがあり、振動をよく吸収してくれます。
幅42cm同士で比較すると、重さはEC90が230g 、EC70が255gです。アメリカの自転車パーツ大手・ジップのエアロタイプ(SL-70)が240gなので、比較してもひけをとらない軽さになります。
イーストンのハンドルの特徴
1.イーストン製はフィット感が抜群
イーストンのエアロハンドルまーじカッコいい。 pic.twitter.com/yBDZXTgBBi
— ぜっと。 (@RIDLEY0531) July 10, 2019
このイーストン製品はMCD(マキシマム・コンタクト・ドロップ)という独自の形状を採用しているのが特徴です。なだらかな曲線を描いているので、どこを握ってもフィット感があるのが魅力になります。
また、下ハンドルが4度の角度で広がっていて、握ったときに上ハンドルとの干渉がしにくいのも人気点です。グラベル用ほど上下の幅の差はありませんが、広くなることで安定感が増します。また、(手を少し広げ気味の)自然な姿勢になるので、体重をかけやすいのも利点です。
2.ケーブル類内蔵で外観がすっきり
多くのエアロタイプと同じく、イーストン製もケーブルは内蔵式です。内側・外側の両方に穴が設けられていて、多彩なメーカーのシフトやブレーキに対応できます。
また、穴は大きめなので複数のワイヤーを内蔵することも可能になりました。また、シマノの人気シフトレバー・Di2のケーブルの配線もできます。見た目がスタイリッシュになるだけでなく空気抵抗が減るので、走りが軽やかになる効果も大きいです。
3.ハンドルのかっこよさも購入のポイント
ついに入荷!!エアロハンドルならイーストン「EC90エアロ」で決まり!! https://t.co/UeuAJ9Chmz pic.twitter.com/3v5PMMxE8T
— 【休止中】ワイズロード関西地区 (@yskansai) April 27, 2018
上で見た目に触れましたが、エアロならではの形のかっこよさが、購入の決め手になったという方も多数です。また、カーボンの高級感のあるイーストン製品は、所有欲を満たしてくれます。
外観での選び方としては、目立ちたいならEC90を、シックがお好みならEC70をというのが定番です。もちろん価格が異なるので財布との相談も必要になります。
4.エアロハンドルとしては安い!
イーストン取り扱い再開します!
— サイクルショップカンザキ吹田店 (@81496suita) January 31, 2018
EC70エアロハンドル、コスパ良いですね♪ pic.twitter.com/5ZrbMlQjYI
このイーストン製品の価格はEC70が30800円、EC90 が41800円ほどになります。例えば、重さでも比較したジップのエアロハンドル(マットブラックが41300円)よりも安い価格帯です。
高価になりがちなカーボン製のエアロハンドルですが、イーストン製は他の有名ブランドと比べてもリーズナブルなのが魅力になります。
イーストンのエアロハンドルをインプレ
フィット感や外観などについても魅力をレビューしてきましたが、このイーストン製品の最大のメリットである走行時の性能はどうなのでしょうか。ここからは、実際にバイクに乗ってみてのインプレをご紹介していきます。
1.ハンドルに対する抵抗が減る!
イーストンのEC70エアロ使ってます pic.twitter.com/F2HToBaEJk
— ASANO (@vSRtxo7ROs4Dnbc) March 4, 2019
イーストン製を搭載したバイクに乗った方からは、ほかの製品と比べて空気抵抗が少ないのを実感できたとの口コミが多数あります。特に時速25km程度からは、違いがはっきりわかるほど効果があり、速度を落とさずに気持ちのよいサイクリングが可能です。
平坦な道では効果が絶大で、プロのレーサーでなくても時速40km以上で走れるとのインプレもありました。ただし、自動車と同じく公道では速度制限がありますので、ご注意ください。
2.さまざまな乗り方ができる!
新しい自転車紹介!
— まぷ(*´ω` (@masaprilia) July 19, 2020
フォーカス IZALCO MAX DISC8
コンポはアルテグラR8000
ホイールはフルクラム RACING3 DB
ハンドルはイーストン ec90 AERO
ステムはイーストンec90 SL
サドルはファブリック Line Pro
ブレーキローターは見た目の好みでカンパ!(*´ω`) pic.twitter.com/ZClouP7IDl
このイーストン製品が軽いことはスペックのところでご説明しました。そのおかげで快適なライディングを楽しめます。例えば、速度を上げる際には立ちこぎをすることがありますが、軽量のイーストン製なら車体を左右に振ってもバランスを崩しにくいのがメリットです。
また、ハンドルのすべてのエリアを握れるため、長距離でも疲れにくいのも魅力になります。フラット部も握りやすい形で、前傾が浅めのタウンユース用としても人気です。
3.エアロハンドルは登り坂が少し苦手!
ADH、EASTON EC90,s-works
— ⚜️あるはかぜ⚜️ (@venge_type_R) June 4, 2018
エアロハンドルはいいぞ。 pic.twitter.com/dZXqQ7CEAZ
よいこと尽くしのイーストン製品ですが、少し苦手とするのが登り坂でのライディングになります。速度の遅い登りの場合は空気抵抗がもともと低いので、エアロの効果が大きくありません。
イーストン製にかぎらず、通常の丸型ハンドルと比べると重い傾向があり、登りがエアロタイプの弱点ともいわれています。アップダウンのある道路でイーストンのエアロを使う場合は、より軽いEC90を選ぶのがおすすめです。
イーストン製品のハンドル交換の留意点
イーストンのエアロハンドルはバイクのステムに、4本の六角ねじで接続されているだけです。抜き差しだけなら簡単にできますが、時間を使うのがケーブル類の内装化や、搭載されていた部品の載せ替えなどになります。
このイーストン製品にドロップやリーチのラインナップはないですが、部品の交換で姿勢のフィット感を上げることが可能です。
1.ケーブル類の長さに注意!
バーテープ音符になり、イーストンのエアロハンドルになり、ステム変えて、コラムカットした☘️ pic.twitter.com/cD66rTiYwo
— そねふくろうD🦉 (@Sone_owlD) October 30, 2020
イーストン製のエアロハンドルは、変速機やブレーキ類のケーブルを全て内部に通す仕様です。そのため、各ケーブルをいったん外す作業が必要になります。また、シマノDi2などの電子式の変速機の場合はそのまま使える場合が多いですが、メカニカル式のブレーキケーブルなどは調整が必要です。
場合によっては長さが不足し購入の必要があるので、事前に確認しておきましょう。安全に直接かかわる部分のため、不安な場合はお近くのショップでご相談ください。
2.部品はそのまま搭載できる?
レックマウント・Type19Garminマウント
エアロハンドルを交換するときに盲点になりやすいのが、ライトやメーター類の載せ替えになります。エアロハンドルは平たい形のため、通常のクランプでは接続できないことがほとんどです。
そんな場合は、レックマウント(REC-MOUNTS)製のType19ガーミンマウントなどを利用して搭載しましょう。中央部にクランプを介して付けるタイプで、同じ部品でも交換前とは雰囲気が変わり新鮮な気分になれます。
3.部品変更でフィット感をアップ!
在庫あったので買っちまった
— ときちゃん (@tokicyan1013) April 12, 2019
コレでエアロハンドルはイーストン一択w pic.twitter.com/YfIPIAdIgA
スペックのところでご紹介したように、このハンドルにはサイズ(幅)は3種類ありますが、ドロップとリーチは標準かやや小さめに設定されています。小柄な方や浅い姿勢でバイクに乗る場合には適していますが、大柄な方や深い前傾がお好みの方には少し物足らないかもしれません。
そんな時に簡単に調整できるのがステムの交換です。少し長いステムにすればリーチが長くなり、大きな方にもフィットするようにできます。
かっこいいハンドルで快適にサイクリング!
イーストンのエアロハンドルについて、スペックやその魅力、インプレや交換時の留意点などについてご紹介してきました。ハンドルのどこでも手にフィットしやすく、風を切って走れる性能がこの製品の大きな魅力になります。
また、他の同型ハンドルと比べて安いのも人気のポイントでした。エアロハンドルへの交換をお考えの場合は、イーストン製も候補にしてみてはいかがでしょうか。
イーストンのハンドルが気になる方はこちらもチェック!
ここではイーストン製品に絞ってレビューしてきましたが、ほかのブランドからも魅力的なハンドルがリリースされています。下にはドロップ型やブルホーン型のハンドルの特集をリンクしました。また、イーストン以外のロード用エアロの記事もリンクしますので、お楽しみください。

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