チネリ・アルミハンドルバーピスト
イーストン・E100ロードバー
トムソン・カーボンカイザーバー
日東・B809AA
デダ・エレメンティダバーハンドルバー
プロファイルデザイン・Wing/Aブルホーンバー
ピストバイクはシンプルでおしゃれ!
ピストバイクとは?
「ピスト(piste)」はフランス語で競輪場などのトラックを意味する言葉で、ピストバイクとはレース向けの自転車のことを指します。ロードレーサーと似た形状ですが、トラック競技のルール上、ギアが固定でブレーキがないなどのシンプルな構成が特徴です。
国内の公道ではブレーキの取り付けが義務化されているので、街乗り用としてはブレーキ付きの製品が販売されています。
ピストバイクのハンドルは種類が豊富!
最近ではピストバイクのファッション性が注目され、日常使い用としても人気です。部品が少ないためカスタム化がしやすいのも魅力で、特にハンドル周りはバイクの印象が大きく変わるポイントになります。
マウンテンバイク風のピスト初心者でも簡単に乗りこなせるものから、本格的なピストバイクの雰囲気を楽しめる製品まで種類も豊富です。そんな魅力的なピストバイク用のハンドルを厳選してご紹介します(本記事は2022年2月5日の情報をもとにしました)。
ピストバイクのハンドルの交換方法
最初にピストバイクのハンドルの種類について簡単にふれた後に、カスタム時などに必要になる交換方法について解説します。周辺部品との互換性についても付記しますのでご参考になさってください。
ピストバイクのハンドルの種類
ピストバイクのハンドルにはドロップ・フラット・ブルホーンハンドルなどの分け方があります。ピスト専用のドロップ型は、ロードレーサー用のようにフラットな部分がないのが特徴で、スリムな形状が特徴です。
また、フラット型はMTBなどにも使われる姿勢が楽なハンドルで、「ライザーバー」という少し角度のついたものもあります。ブルホーン(=牛の角)型は、バーが前方に向かって角のように突き出ているのが特徴で、縦・横に握れるピストらしいハンドルです。
交換の手順や留意点!
ハンドルはステムという取り付け金具でバイク本体と接続するようになっています。上でご紹介した各部品に交換する際は、ステムにあった「クランプ径(接続部の直径)」のものを選ぶのがベストです。ちなみにピストバイク用ハンドルの標準は25.4mmとされています。
もし、同じ径サイズのものがない場合ではステムも合わせて変更しましょう。また、ハンドルとステムがセットになった商品を購入するのもおすすめです。
ピストバイクの交換は簡単!
交換前にハンドルに付いているライトやブレーキレバーなどを外しておきましょう。次に、ステムの六角ボルトを緩め、横にずらしながら抜いていきます。新しい部品をステムに差し込み中心位置で固定し、部品をもとに戻せば完了です。
手順は簡単ですが、ブレーキのワイヤーの長さが合わない場合は、カットしたり新しいものに交換したりといった追加作業が発生します。そのため、事前に新しいハンドルに取り付けるブレーキレバーの位置を確認しておくのがおすすめです。
ピストバイクのハンドル【フラット】2選
1.日東・B809AA
日東・B809AA
アメリカのサンフランシスコを拠点にする「MASH」という、ピストバイクチームのクルーが愛用したことでも話題になったハンドルです。製造元は埼玉に本社を置く日東で、伝統の焼入れ技術により、強靭でしなやかな自転車部品を提供しています。
クランプ径は31.8mmなので、標準的なピストバイクの場合はステムなどの変更が必要です。カラーはブラック1種類のみで価格は9000円ほどになります。
有名チームも採用する扱いやすいハンドル!
このピストバイクにもおすすめの製品は、フラット型でもライザーバーという曲げがあるタイプです。ライズ(=曲げ量)は32mmと少なめで、やや低い位置でのライディングになります。また、ハンドル幅は730ⅽmと大きいため、バイクの操作がしやすいのがメリットです。
なお、細い道を利用する場合はその幅が邪魔になる場合もあるので、気になる方はカットして使う方法もあります。スマートな形状はシンプルなピストバイクとも相性がよく、人気が高い製品です。
2.トムソン・カーボンライザーバー
トムソン・カーボンカイザーバー
アメリカの自転車パーツの有名メーカー・トムソンが販売しているハンドルです。クランプ径は31.8mmで、バックスウィープ(後ろ側への曲がり角度)が8度、アップスウィープが(上側への曲がり角度)5度で、ライズが15mmと力を入れやすい角度になっています。
材質はカーボンで215gと軽量なのも特徴です。カラーはブラック1種類で価格は22000円ほどになります。
人気のアメリカブランド品は街によくなじむ!
このハンドルはマウンテンバイクからピストバイク、クロスバイクなど幅広く対応します。また、白色のさりげないブランドロゴはおしゃれで、ブルホーン型などと比べ街中で目立ちにくく、気軽に乗れるのも利点です。
このハンドルは幅が75cmのワイドサイズなので操作性がよく、好きな長さにカットしてカスタム化もできます。また、カーボンが衝撃をよく吸収してくれて、ピストバイクでのロングライドも可能です。
ピストバイクのハンドル【ドロップ】2選
1.チネリ・ピストアルミハンドル
チネリ・アルミハンドルバーピスト
チネリはイタリアのプロ自転車選手により、1948年に創業された自転車の部品メーカーで、この商品は伝統的なピストバイク用のドロップハンドルです。クランプの両側にはブランドのロゴマークが刻印されバイクの見栄えを一層よくしてくれます。
幅サイズは400mmと420mmの2種類があるので、体格に合わせて選んでください。クランプ径は31.8mmで重さは330gほど、価格は10450円ほどになります。
ピストバイクならではのフォルムが魅力!
このピストバイク用のハンドルは先端までゆるやかな曲線状です。そのため、どこでも握りやすいのが特徴で、競技用から街乗り用にまで幅広く活躍します。
クラシックなタイプの割には、ステム付近がややフラットになっているのが特徴で、その部分にマウンテンバイク用などのブレーキを転用して取り付けるのが一般的です。少し手間はかかりますが、ピストバイクならではの美しいシルエットが魅力になります。
2.イーストン・E100 ロードバー
イーストン・E100ロードバー
上でご紹介したピストバイク用のドロップハンドルは、曲線が美しいのが特徴でしたが、慣れるまで少し扱いにくいのがデメリットです。
ピスト用にはロードバイク用のドロップ型を適用する方も多く、そうすれば上ハンドルやブラケット(ブレーキの部分)、下ハンドルなどを使ったさまざまなポジションをとることができます。ここで取り上げるのはイーストンのコンパクトタイプのドロップハンドルです。
ドロップハンドルでも楽なのはこちら!
このピストのおすすめ品はサイズが40cm・42cm、44cmの3種類あり、カーボン製で178gという軽さも特徴です。リーチは80mm、ドロップは125mmほどと比較的前傾が少ない姿勢で乗れるため、長距離でも疲れにくいのも人気点になります。
また、ケーブルを沿わせるガイド溝などもあり、すっきりとした仕上げられるのも利点です。カラーはマット仕上げのブラックの1種類で、値段は42000円ほどになります。
ピストバイクのハンドル【ブルホーン】2選
1.プロファイルデザイン・Wing/Aブルホーンバー
プロファイルデザイン・Wing/Aブルホーンバー
プロファイルデザインはトライアスロンなどのレース向けの部品を提供するブランドです。ブルホーンというピストバイクやクロスバイクなどにも人気のハンドルで、少し変わったスタイルにカスタムしたい方にもおすすめできます。
素材は耐久性のある6061-T6アルミニウムで、285gと軽いのも魅力です。サイズ(幅)は400mm・420mm・440mmの3サイズから選べて、カラーはブラックのみ、値段は8950円ほどになります。
ピストバイクらしい独特の外観が魅力!
このピスト用のハンドルは中央部分から先端まで曲線ですが、高低差がほとんどないので姿勢を楽に変えられて疲労がたまりにくいのがメリットです。また、ステムの周辺は扁平しているので手のひらにもよくなじみ、街乗りにも使いやすくなっています。
また、シフトレバーやブレーキは部品の種類によって取り付ける場所が違うので、自分好みのチューンアップができるのも人気のポイントです。
2.デダエレメンティ・ダバーハンドルバー
デダ・エレメンティダバーハンドルバー
デダエレメンティはイタリアの自転車パーツブランドで、トッププロなどにも製品を提供しています。ダバーハンドルバーはそのスタイリッシュな外観が、ピストバイク競技から街乗り用としても人気です。
クランプ径は31.7mmでサイズは420mm、ウィング角度はほぼ平行になります。材質はUDカーボンで210gという軽さも特徴です。カラーはブラックで価格は22600円ほどになります。
街乗りでも見栄えがすると評判!
このピスト用のハンドルは、マットブラックの下地に大きめのロゴマークが白で印刷されおしゃれな外観です。また、ケーブルは内装できる構造で、ハンドル周りをスマートにできます。
UDカーボンとは、単一方向に繊維を並べた最新素材で、衝撃をよく吸収してくれるので手が疲れにくいと口コミでも評判です。また、直径が少し太めの設計なので、手になじみやすいのも魅力になります。
おしゃれなピストバイクで街乗りを満喫!
ピストバイクのハンドルの交換方法を解説し、おすすめ品をご紹介しました。ピストのハンドルはクランプ径やブレーキ位置などに注意すれば、比較的簡単に交換ができます。
フラット型の「日東・B809AA」は気軽に乗れる街乗りの定番です。また、丸形がおしゃれな「ピストアルミハンドル」や牛の角のような「ダバーハンドルバー」は街中でも目を引くピスト用ハンドルになります。ピストバイクのカスタムの際は、このような人気ハンドルも候補にしてはいかがでしょうか。
ピストバイクのハンドルが気になる方はこちらもチェック!
ピストバイク向けには他にもおすすめのハンドルがたくさんあります。下ではロードバイクとも兼用できるドロップやブルホーンハンドルの特集をリンクしました。詳細なハンドルの交換方法の記事も付記しますので、ご一読頂けるとうれしいです。

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