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アシナガバチに刺されたらどうなる?症状から対処&治療方法まで徹底解説!

刺されると危険なハチとして知られているのはスズメバチですが、アシナガバチもスズメバチに劣らず危険なハチです。そこで今回はアシナガバチに刺されたらどうなるのかから、刺された時の対処の方法や刺されないようにする方法などを紹介していきます。
2022年2月1日
Forest9
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アシナガバチに備えて楽しいアウトドアを

備えがあればアシナガバチは怖くない

出典:https://pixabay.com/

自然の中での楽しいキャンプやBBQ、ハイキングなども何か事故があっては台無しです。しかし、自然の中で行うアウトドアには必ず危険が伴います。

ハチに刺された経験がある方もみえることでしょう。ハチの中で怖いのはスズメバチだけではありません。同じスズメバチ科のアシナガバチも強い毒性を持ち、刺さたら危険なハチなのです。
 

備えあれば憂いなし

ハチ刺されを必要以上に怖がることはありません。きちんとハチに刺されない方法を知り、もし刺された時もその対処法を知っていればアウトドアも安心して楽しめます。

少しでもアウトドアを楽しめるように、今回はアシナガバチに刺された時の対処法を紹介していきます。アシナガバチに関わらず他の虫に刺された時にも応用できますよ。

アシナガバチについて知っておこう

刺されて危ないアシナガバチとは?

Photo byClaudiaWollesen

日本にいるアシナガバチにも種類があり、強毒と攻撃性を併せ持つのは、低山地に多いキアシナガバチと、平地に多いセグロアシナガバチです。

アシナガバチと一般的に言われているのは、弱毒性のフタモンアシナガバチで街中でもよく見られます。小さ目のコアシナガバチも攻撃性があるハチです。

こんな時に刺された人が多い

子供が枝などで巣を刺激したりした時、洗濯物の影で休憩しているアシナガバチに気付かず取り込んだ時などに刺さたという話をよく聞きます。

スズメバチと比べればアシナガバチはおとなしいハチです。巣を突っついたり手で触ったりしなければほとんど攻撃してくることはありません。

 

夏から秋にかけては要注意

アシナガバチの要注意時期は6月~10月です。11月頃ほとんどのアシナガバチは死に女王蜂のみ越冬します。春に女王蜂が目を覚まし5月頃に産卵ですのでこの間は安全です。

6月頃に成長して働き蜂となり注意が必要です。そして7月頃に最盛期を迎え8月末に新女王蜂が誕生し、働き蜂の警戒心が強くなり最も危険な時期を迎えます。

アシナガバチに刺されるのを防ぐには

色の薄い衣服で出かける

出典:https://pixabay.com/


ハチは動くもの、濃色系のものに刺激される携行があります。黒っぽい服装はアシナガバチの絶好の攻撃対象になりやすいですので、きる限り白や明るい色の服を着ましょう。また、長袖、長ズボン、帽子を着用するのがおすすめです。

匂うものは身に着けない!

アシナガバチも甘いものが大好きです。甘い香りの香水や整髪料などにも寄ってきます。汗にも寄ってきますのでお風呂でしっかり汗を流し、当日は匂いのする物は身に着けないようにしましょう。

ジュースの空き缶などの放置もダメです。もし、置いておくなら水で中をよく洗ってからです。
 

アシナガバチを見つけても慌てない!

アシナガバチは基本おとなしく自分から襲いかかることはほとんどありません。ハチを見つけても刺激しないように注意してください。

大声・大きな物音は要注意で、ハチが近づいても振り払わないようにしましょう。と言ってもハチが近付いてきたらできないですよね。でも方法を知っていれば多少は抑えられます。
 

アシナガバチに刺されたらどうなる?

人によって症状は違いますが、刺された周辺に痛みやかゆみ、腫れなどが出ます。ひどく腫れることも多々あります。もう少し重いと、めまい・吐き気・息苦しさ・体のだるさ・発汗・じんましんなどが起こります。重篤な場合は脈拍異常・腹痛・嘔吐・血圧低下・呼吸困難・意識障害なども起こります。


いずれの場合でもアシナガバチに刺されたら病院で診てもらのがおすすめです。

アシナガバチに刺された時にまずやろう

刺されたら安全な場所に退避しよう

出典:https://pixabay.com/ja/

まずはそれ以上アシナガバチに刺されないように安全な場所に退避しましょう。アシナガバチは人を刺した後も針を持ち続け、同じハチに再度刺される恐れがあります。

そして、刺された場所の近くには巣があるかもしれません。まずは慌てることなくその場から20m以上離れた所に退避してください。

症状を観察しよう

安全な場所に退避したら刺された患部を中心に異常を確認します。体を動かすと毒が早く回りますので、退避するときも含めて体はできるだけ動かさないようにしましょう。仰向けに寝かせ、何かを台に足を高めに保持する姿勢がいいでしょう

局所の症状は刺された周辺の変化で、痛み・かゆみ・腫れなどがあり、周辺に薬を塗り冷やすことで対処できます。全身症状の場合は重症ですのでもう少し説明を加えます。

全身症状

刺された患部以外の異常です。めまい・吐き気・息苦しさ・体のだるさ・発汗・じんましんなどに注意して、刺された後最低1時間は注意してください。治まったとしても早目に病院で治療を受けましょう。

脈拍異常・腹痛・嘔吐・血圧低下・呼吸困難・意識障害などは至急の治療が必要です。迷うことなく救急車を要請してください。アナフィラキシーショックかもしれません。
 

アナフィラキシーショックだったら


アナフィラキシーショックはハチ毒・食物・薬物などが体内に入った時に起こるショック状態です。放置すると短時間で命を落とすことがあります。

重篤なアレルギーのある人の多くはエピペンという注射器を病院から処方されていて、注射することで症状を和らげ、救急車到着までの時間が稼げます。エピペン注射は誰でも打つことが許されています。

アシナガバチに刺された時の応急処置

出典:https://pixabay.com

「応急処置って誰でもできるの?」と思う人がいるかもしれませんが、事前に準備をして方法さえ知っておけば意外に簡単にできます。ではアシナガバチに刺された時の応急処置のポイントを紹介します。

アシナガバチに刺された時の応急処置のポイント

  • 刺された周辺を水で洗い流す
     蜂の毒は水に溶けやすいですので、傷口周辺の毒を洗い流します。
  • 毒を吸い出す
     ポイズンリムーバーを使いましょう。なければ指や爪などで圧迫して出します。
  • 塗り薬を塗る
     腫れなどの炎症が強い時はステロイド、かゆみが強い時は抗ヒスタミン剤が含まれたものがいいでしょう。どちらも虫刺され用として広く販売されています。抗ヒスタミン剤には内服薬もあります。
  • 患部を冷やす
     濡れタオルや氷・保冷剤などで患部を冷やすようにします。患部を冷やすことで周辺の血管が収縮し毒の回りを遅らせます。

刺された時に絶対にしてはいけない処置

口で毒を吸い出しては絶対ダメ!!

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口の中に思わぬ傷があったりするとそこから毒が入り、思わぬ被害に合うことがあります。絶対に口で吸い取ってはいけません。

ポイズンリムーバーというハチや虫に刺された時の毒を吸い出す道具が一番有効です。ポイズンリムーバーはドラッグストアやホームセンターでも購入できます。

尿を掛けては絶対ダメ!!

「蜂に刺されたら尿をかける」という習わしがありますが絶対にNGです。

尿に含まれるアンモニアは蜂毒を消すという言い伝えですが、蜂毒はアンモニアでは中和されないことが医学的に分かっています。刺さった患部にかけると返って雑菌が増殖して悪化させます。
 

必要と思ったら躊躇せず救急車の要請を

アシナガバチに刺されて全身症状が出たら救急車の要請を考えましょう。キャンプなどでは都心部と違って救急車の到着に時間がかかりますので、早目の要請が必要です。

もし、救急車が必要か迷ったら「#7119」で救急電話相談すれば専門相談員が判断してくれます。緊急性が高かければすぐに救急車の手配してくれ、緊急性がないときでも治療できる病院や受診のタイミングなどアドバイスしてくれます。

アシナガバチに刺された後にすること

軽症でも病院で治療してもらおう

出典:https://www.pakutaso.com/

アシナガバチに刺された時に大したことがなくても応急処置だけで済ますのでなく、病院での治療を受けましょう。

刺された後に応急処置をしても、後々患部周辺の腫れ・痛み・かゆみがひどくなることも多いです。病院での治療を受ければ治りも早くなります。
 

刺された人を一人にしない、させない


アシナガバチに刺された症状は刺された直後に出るとは限りません。何時間後に出て治療が必要なこともありますので、患者を一人にしないように注意をしてください。一人の時に意識がなくなったら助けを呼ぶこともできません。

ソロキャンプのときにもできる限り刺されたことを他の人に知らせ、人がいるところで安静にする方法を講じましょう。

刺された日は運動・お風呂・飲酒は控える

Photo byRyanMcGuire

運動・お風呂・飲酒などは血の巡りが良くなり、刺された患部の腫れがひどくなります。アシナガバチに刺された当日は運動したりお風呂に入ったりするのは控えましょう。飲酒も同様です。刺された後は安静にするのが基本です。

2回目のハチ刺されは怖い?

「2度目にハチに刺されたら危険」とよく言われます。しかし、怖いのはハチ毒アレルギーを持っている人です。1回刺されたことでハチ毒アレルギーになる人は全体の1~2%で、その中でも危険性の高い全身症状を起こす人はまれです。

病院でハチ毒アレルギー検査ができますので、血縁者にハチに刺された時に重症だった人がいたり、今まで虫に刺された時に強い炎症を起こしたことがある人は検査をおすすめします。

アシナガバチ対策のチェックポイント

POINTアシナガバチ対策の事前準備で楽しいアウトドアを!

  • アレルギーを持っている人の把握
    いろいろなアウトドアでは、ハチ毒アレルギーばかりでなく、食物アレルギーの人もお互いに把握しておきましょう。
  • エピペンの確認
    アレルギーを持っている方でエピペンを持っている方がみえたら、常時どこにあるかを確認し、使い方についても知っておきましょう。
  • ポイズンリムーバーを持っていく
    応急処置で蜂毒を吸い出すのに便利です。他の虫刺されにも使えますのでアウトドアの時にあると便利です。

ハチ刺されは準備と応急処置で怖くない

出典:https://pixabay.com/

アシナガバチにさされることが怖いからと、アウトドアを必要以上に避ける必要はありません。きちんとした準備をして応急処置方法などを知っていれば、もし刺されたとしても恐れることはありません。

キャンプや自然の中でのBBQは自宅では味わえない楽しさを持っています。家族と、友達と、いろいろな人とのつながりが持てる機会を十分に楽しみましょう。

他の虫刺されについても知りたい方はチェック

「暮らしーの」ではいろいろなアウトドアの記事を扱っています。アシナガバチ以外の虫刺されやポイズンリムーバーについて知りたい方下の記事も参考にしてみてください。