シェラカップ ソトレシピ
シェラカップとは
登山で人気のアイテム
シェラカップとはキャンプや登山で使うクッカーよりも小さめのカップのことです。容量はメーカーにより異なりますがなみなみの状態で250~320ml程度となります。
小さい器ですが、そのまま調理器具兼用容器として使えることからクッカーでメインの料理を作っている横でおかずを作ったりソースを作ったり、料理を取り分ける時の皿として使ったりとさまざまな使い方ができ便利です。多目的使えて小さいため、登山で特に人気があります。
材質も豊富
クッカーをコンパクトにしたキャンプギアがシェラカップとなるため、クッカーと同じようにさまざまな素材のシェラカップがあります。ステンレス製のシェラカップが一般的ですが、チタン製のシェラカップだと極めて軽量になり、熱くなりにくいです。
そのため調理器具としてではなく、お皿として使いやすくなります。アルミだと熱くなりやすいため調理しやすく低価格になるなど素材により特性が異なるところがポイントです。
使い方に注意
シェラカップは定番のアイテムですが、一部製品は使い方に注意しましょう。シェラカップは料理をおしゃれに演出してくれるアイテムです。そのため近年では100均でも発売されています。100均のシェラカップはお皿や容器としては使えますが調理器具として使えないものが多いです。
直火NGになっているものは調理に向いていないシェラカップとなるため、購入前に直火可能かどうか注意書きを確認しましょう。
シェラカップの選び方
1:容量の確認
シェラカップを選ぶときは容量を確認しましょう。250~320ml程度のシェラカップが多いですが、メーカーによっては600ml程度の大きいシェラカップもあります。人数が多いときに容量が多いと便利ですが、その分重量が増えたりかさばりやすくなることから登山では特に注意しましょう。
料理を楽しむには450~600ml程度の大きさがあると便利です。
2:目盛りの有無
シェラカップの内側に目盛りが付いているタイプのほうが料理しやすくなります。前述したようにシェラカップとは小型のクッカーとしても使えるため調味料を合わせたり、シェラカップで炒めたり煮たりするときに目盛りがあると便利です。アウトドア料理に慣れていない初心者の方ほど目盛り付きのシェラカップがおすすめになります。
3:素材の確認
シェラカップの素材の確認も重要です。前述したように素材でシェラカップの特性も変わります。アルミ、ステンレス、チタンで熱伝導率が大きく異なりレシピ通り作っても焦げたり火の通り具合が異なることも考えられるため注意して選びましょう。キャンプで使うシェラカップの定番となる素材はステンレスとなります。
ただし、登山では携帯性や重量を優先し、定番のステンレスではなくチタンやアルミのシェラカップを使う方も多いでしょう。
シェラカップの魅力
万能に使える
シェラカップは鍋として使ったり、フライパンとしてつかったり、計量カップとしても使えます。また、お皿やおたまとしても使え、おしゃれなアイテムのため初心者でもキャンプをするなら一つは持っておきたいアイテムです。
さらにテントサイトのレイアウトとしても取り入れやすく、デイジーチェーンにシェラカップを吊るしているだけでも雰囲気が変わり非日常的な空間が作れるところが魅力になります。
購入しやすい
種類やサイズが豊富にあり価格もリーズナブルなものが多いため初心者でもシェラカップは揃えやすいところが魅力になります。シェラカップは、キャンプの基本的なアイテムとなりさまざまな使い方ができるおすすめキャンプ用品です。直火可能か確認する必要がありますが100均でも購入できます。
価格面だけではなく、キャンプの定番のアイテムとなるためアウトドア用品で必ず取り扱われているところも魅力です。
おすすめレシピ「ご飯」類3選
炊飯も可能
シェラカップは炊飯もできます。容量がクッカーと比べると小さいものが多いですが、250~320mlの小型のシェラカップでは0.5合の炊飯が可能です。450~600mlあると1合の炊飯も可能になるためシェラカップで炊飯や炊き込みご飯を作りたい場合は、450ml以上の容量がおすすめになります。
紹介するレシピはステンレス製の標準的なシェラカップを使っているものが多く、チタンは焦げやすいため注意しましょう。
作り方のポイント
シェラカップで炊飯するときは蓋が必須です。同じサイズのシェラカップをひっくり返して使うか、アルミホイルで簡単な蓋を作りましょう。シェラカップ用の蓋も発売しているため、シェラカップでご飯類の料理を作るときは用意しておくとより簡単に作れます。
シェラカップでの炊飯は定番のレシピとなりますが、調理方法に少し工夫が必要になります。
1: 簡単炊飯
材料
米0.5合
水(浸水含む場合)米より10%増量
水(浸水後水切り)米と同量
基本のレシピです。作り方がわかると材料を加えさまざまなレシピにすることができるため作り方を覚えておきましょう。炊飯方法はクッカーとあまり変わりません。水にしたした後は米と同量の水を入れ、中火、弱火と火加減を細かく調整しましょう。最終的には音が変わったら火を消し10分蒸らすとシェラカップでもおいしいご飯が炊けます。
最初は中火で沸騰してきたら弱火にするのはクッカーと同じです。蓋を必ずしましょう。
2:貝飯
材料 (1人分)
米0.5合
つぶ貝の缶詰(味付)1缶
水(缶詰のタレを合わせて)110cc
味付きの缶詰と一緒に炊飯することでシェラカップで炊き込みご飯が簡単に作れることから、シェラカップレシピの定番になっています。作り方は、米を洗いきちんと水にご飯を浸して吸水させます。この間に貝が大きいようなら適当な大きさになるように切りましょう。
吸水できたら貝の缶詰のタレと合わせた水と貝を入れご飯を炊けば完成です。炊き込みご飯系のレシピは缶詰の種類を変えるだけで味も見た目も変わるところがおすすめになります。
3:ピラフ
材料 (1人分)
米0.5合
冷凍ミックスベジタブル大さじ2
ロースハム1/2枚
コンソメ顆粒小さじ1/2
塩コショウ少々
バター5g
水100cc
(ドライパセリ)(適量)
人気料理のピラフはシェラカップで作るときは非常に簡単です。パセリ以外の材料を全て入れて炊飯するだけのレシピとなります。材料を変えるだけで和風になったり洋風になったりとご飯系のレシピはアウトドアでもさまざまな種類が簡単に作れておすすめです。
おすすめのレシピ「パスタ」類3選
ワンポットで作れるレシピが便利
麺類も大きいシェラカップで作りやすい定番の料理です。キャンプでは麺を茹でたお湯を捨てられますが、登山の場合お湯の処理が難しくなることからシェラカップだけで完結するワンポット系のレシピが人気です。
シェラカップはクッカーと比べると小型のため、麺を小さく折りましょう。また、短時間で食材に火が通りやすいように具材を小さくしておくのも基本となります。ペンネのように短いパスタはシェラカップでも使いやすいです。
1:和風パスタ
材料 (一人分(シェラカップ900ml使用))
パスタ100g
ツナ缶(オイルごと)1/2缶
キャベツ適量
玉ねぎ適量
しめじ適量
水250cc
コンソメ1/2個
バターまたはマーガリン適量
醤油適量
にんにく(チューブ)お好みで
小ネギお好みで
大きいシェラカップを使ったレシピです。作り方は調味料、にんにく、ネギ以外の具材をシェラカップに入れ水とコンソメを入れ沸騰させパスタの規定通り茹でながら食材に火を通していきましょう。ときどき混ぜながら茹でることで食材の焦げ付きを防ぎつつ加熱ムラがなくなります。
汁気がなくなったら調味料を入れ味を整えればシェラカップで作るワンポットパスタの完成です。パスタのレシピは製品により水の量が変わる点だけ注意しましょう。
2:ペンネ
材料 (1人分)
早茹でペンネ90g
サラダチキン半分
玉ねぎ1/8個
Knorr つぶたっぷりコーンクリーム1袋
塩ひとつまみ
コンソメ顆粒小さじ1/2
こしょう少々
ナツメグ(あれば)ひとふり
オリーブオイル小さじ1
ペンネのレシピはシェラカップで作りやすいです。作り方はオリーブオイルで玉ねぎをしんなりするまで炒め、一度別の容器にとりだしてからシェラカップでペンネを茹でます。この際規定の時間より少し早めに火を止めましょう。ペンネが茹で上がるとスープの素、コンソメ、ナツメグなどの調味料を加え味を整えれば完成です。
ワンポットパスタはキャンプや登山で人気の料理となりさまざまなレシピがあります。
3:トマトソーススパゲティー
材料 (1人分)
早茹でスパゲッティ90g
塩ひとつまみ
Knorrトマトのポタージュ1袋
玉ねぎ1/4個
ベーコン1枚
オリーブオイル小さじ半分
粉チーズ小さじ2
乾燥バジルひとつまみ
黒胡椒少々
パスタのレシピは、調味料を変えたりパスタを変えるだけで種類が増えるところも人気です。基本のレシピを覚えると応用しやすく初心者でもシェラカップで作りやすいレシピになります。
シェラカップを使ったトマトソーススパゲティーの作り方は、玉ねぎとベーコンを炒め別の容器に取り出しましょう。シェラカップでパスタを茹で始め水分が減ってきたら、スープの素を入れて水分が少なくなるまで似ていき最後に玉ねぎなどを加えれば完成です。
おすすめレシピ「スープ類」3選
一人前スープが作りやすい
シェラカップを使ったスープのレシピは豊富にあります。スープは簡単に作れるレシピとなるため、キャンプや登山でも人気です。シェラカップは小さいサイズで一人前のスープとなることから初心者でも分量がわかりやすいでしょう。
また、他のレシピと比べ事前にパスタを短くしておいたり、蓋を用意する必要がなくシェラカップだけで完結するところがポイントになります。調味料を変えると和、中、洋とさまざまなスープになるところが魅力的です。
1:ワカメ、玉ねぎスープの中華スープ
材料 (1人分)
ワカメひとつまみ
玉ねぎ少々
玉子ひとつ
お湯180cc
創味シャンタンDX小匙半分
塩胡椒お好み
胡麻油少々
シェラカップに胡麻油を入れて熱しましょう。香りが出てきたら玉ねぎやわかめなどの具材を入れて、最後にお湯と調味料を入れしっかり混ぜれば中華スープの完成です。具を小さくすることで250ml程度の小さなシェラカップでも作りやすいレシピになっています。
小型のシェラカップで一人前となるレシピのためキャンプだけではなく登山でも作りやすいです。家にいるときでも簡単に作れるため忙しいときにおすすめできます。
2:ニラ玉麻婆スープ飯
材料 (1人分)
冷凍おにぎり(家で作る)1個
ニラ1/4束くらい
卵1個
丸美屋 麻婆豆腐の素1回分
とろみ粉1袋
チューブ生姜(お好みで)1cmくらい
水200cc
シェラカップに麻婆豆腐の素と冷凍ご飯を入れ炊くと雑炊やリゾットのようなスープ、主食がシェラカップで作れます。作り方も非常に簡単であらかじめニラを切っておき、麻婆豆腐の素に水、とろみ粉、生姜を入れ、混ぜながら火にかけて沸騰するのを待ちましょう。
最後に冷凍ご飯とニラを入れほぐしていけば完成です。非常に簡単なレシピですが使う調味料を変えることでバリエーションが作れそうなレシピになっていて主食にもなります。
3:味噌汁
だし入り味噌
15g
水1カップ180ml
具(野菜、海藻、乾物、卵、納豆など)適量
シェラカップ(IH調理ならステンレス製)1個
シェラカップで味噌汁を使うと一人暮らしでも余ることがないため作りやすいです。シェラカップは一人分料理が作りやすいためキャンプなどのアウトドアだけではなく、普段使いにもおすすめのキャンプ用品となります。
味噌汁の作り方は、具材と水をシェラカップにいれ具材に火が通ったら火を止め味噌を溶くだけです。根菜など火が通りにくい野菜はレンジにかけておくといいでしょう。アウトドアでは小さく切ることで火が通りやすくなります。
おすすめレシピ「デザート類」1選
シェラカップでデザートが作れる
シェラカップでもデザートが作れます。シェラカップ単体では難しいデザートもありますが使い方を工夫するとさまざまなレシピに対応するところもシェラカップの魅力です。また、おしるこ(ぜんざい)のようにスープ系のレシピと似たレシピなどもありシェラカップで作れる料理は豊富にあります。
1:プリン
材料 (シェラカップ1個分)
卵1個
砂糖10〜15g
牛乳約100cc
■ 【カラメルソース】
砂糖約15g
水大さじ1
レシピ自体は通常のプリンのレシピと変わりません。作り方は卵と牛乳、砂糖を合わせ卵液を作り濾しながらシェラカップに注ぎます。シェラカップが入るフライパンやダッチオーブンを用意し水を入れた後にシェラカップを入れましょう。プリンはシェラカップを直接加熱するのではなく蒸して作ります。
蒸せたらカラメルを作ってプリンの上からかければ完成です。レシピどおりではありませんが先にカラメルを入れても大丈夫です。
レシピの応用について
プリンのレシピを少し変えると茶碗蒸しにもなります。茶碗蒸しは甘くないプリンと言えるぐらい工程がよく似ていて砂糖と牛乳の代わりにお吸い物素、水(ぬるま湯)を入れて蒸せば茶碗蒸しに変わりますよ。レシピの応用がしやすい料理です。
おすすめレシピ本
シェラカップレシピ
シェラカップ ソトレシピ
シェラカップを使ったレシピをまとめた本も発売されています。シェラカップは炒めるだけではなく揚げ物のレシピもあるぐらいさまざまなレシピが使える万能なキャンプ用品です。専用のレシピ本があると初心者でも料理が作りやすくなります。
例えばソトレシピ監修のシェラカップレシピの本は40種をこすレシピが掲載されていますよ。基本的にクッカーで作れるレシピは全てシェラカップでも作れるレシピです。
上手に料理を作るには
アルミと比べステンレスは熱伝導率が悪いため焦げ付きに注意しましょう。シングルバーナーで作る場合はバーナーパッドを使い均一に熱が広がるようにしたほうが作りやすくなります。その際にバーナーパッド全体を均一に暖め忘れないようにしましょう。
チタン製のシェラカップでの調理は上級者向きになることから初心者にはステンレスかアルミのシェラカップがおすすめです。
シェラカップは万能なアイテム
シェラカップのレシピのまとめ
今回紹介したレシピはシェラカップ向きのものですが、通常のレシピの分量を減らしてシェラカップで作ることもできます。小さなアヒージョなどは定番の料理として好んでシェラカップで作っている方も多いでしょう。
シェラカップは素材も使い方もクッカーと変わりません。そのため初心者でもレシピがあると料理がきちんとできるキャンプ用品となります。小さいため具材を細かくする手間はかかりますが、普段使いにもおすすめです。
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