ヤエー(YAEH)について
バイク乗りなら知っていて損はないヤエーとは
ヤエーはバイクに乗る人同士がおこなうコミュニケーションの取り方のひとつです。ヤエーという言葉は知らなくても、バイク乗り同士でハンドサインなどを交わし合うシーンは体験したり目にしたりしたことも多いのではないでしょうか。主にこのハンドサインでおこなう合図をヤエーといいます。
ヤエーの起源はいつから?
ヤエーの起源はいつからかというと、80年代にさかのぼります。当時バイク乗り同士の間でのみ流行った挨拶がこのヤエーです。
もともとはyeah!という英語でテンションがあがった時に使う言葉から来ています。日本に入ってきたときに、英語のつづりを間違えてyaehと紹介されてヤエーと呼ばれたのがはじまりです。
ヤエーにはどんな意味があるのか
ヤエーには単純に「こんにちは!」というような単純な挨拶としての意味にプラスして、よいツーリングを!運転に気をつけて楽しい走りを!というような意味があるといわれています。
車のドライバー同士のパッシングやホーンでの合図のような深い意味はありませんので、対向車にされたらうざいなどと考えずに気軽に返せばよいでしょう。
ヤエーは必ず返さないといけないのか
80年代に流行りはじめいつからか日本全国のライダーたちの間で常識のようにおこなわれるようになったヤエーですが、されても自分はしない・ヤエーされるとうざいというネガティブな意見も見受けられます。
ヤエーをするかしないかは個人の自由!
ヤエーは義務でも絶対的なルールでもないので、返さない人もいるでしょう。はじめて見る顔の近所の人にも会釈をする人や、顔見知り以外は無視する人と挨拶については人それぞれで絶対しなければいけないものではありません。
また自分がして返されないからと怒るのもヤエーの考え方から外れています。ほかの人の安全を祈ってあげる自分かっこいい!と気楽によい気分でいましょう。
ヤエー(YAEH)のやり方
基本的なヤエーのやり方
危なくない手でヤエーをする
基本的なヤエーはハンドサインですので手でおこなうのが一般的な方法です。この手については右手左手どちらでもよいのですが、できれば左手が好ましいです。なぜかというと右手周りにはバイクの操作に関するボタンなどが集中しているところだから。
ヤエーをされて返さなきゃと右手をあげてブレーキをかけるのが数秒遅れて怖い思いをしては、ヤエーの意味がまったくありません。相手の方もやらなきゃよかったと思ってしまうことでしょう。
ピースやサムズアップなど形は自由
海外のライダーの動画などではピースをしている方が目立ちます。ピースには安全・平和という意味があるからです。はじめてハンドサインをされるという方はまずはピースでよいでしょう。
控えめな人ならば手を軽くあげるだけ、頭を少し下げ会釈をする・目線を送るなどもヤエーと考えられています。その時に自分にできる安全なサインであれば、ヤエーは形にはこだわりません。
ヤエー(YAEH)の時は事故に注意する
ヤエーに手を使う場合は特に注意!
ヤエーのやり方として手を使うものも多いです。手をハンドルから離してハンドサイン、そしてまたハンドルに戻すという一連の動きをする場合におもわぬ事故が起こることもあります。
またまれにヤエーとして両手をあげたり・ウイリーをしたり・シートに立ち上がったりと曲芸まがいのテクニックを披露する人も見受けられるのです。
そんな場合は横を通り抜けるときに見とれてしまい、周りに対する注意が怠りがちになるのも注意します。
ヤエーをしない方がよいケース
手を使ったヤエーをする場合、されても無理に返さない方がよいケースがあります。カーブを曲がりながら・雨や雪ですべりやすい路面を走行している時・近くに注意力散漫な子供がたくさん通行していて飛び出してくる危険がある場合などがこれに当たります。
お気をつけて!という合図をするのに危険にさらされたり、通行人を危険な目にあわせては意味がありませんよね。
ヤエーは気をつけてやれば楽しいコミュニケーション
ヤエーは危ない行為ではなく、軽く会釈するだけでもよいのです。さきほどの子供がたくさん通行している横を通る場合、通行人の子供の方から手を振って合図されることもあるでしょう。
ライダー同士だけでなくそんな子供たちにも、気軽に挨拶を返すのも人と人の楽しいコミュニケーションとなるでしょう。ヤエーが嫌いでなければ危ないケースを除き、積極的に返すことでもっとバイクに乗るのが楽しくなる方もたくさんいます!
まとめ
ヤエー(YAEH)は安全を祈るサインだった
ヤエーをうざい・返さないという方の中には、相手の自己顕示欲が透けて見えてなんだかしゃくにさわるという意見をよく目にします。また自分は運転にまだ自信がないので手でのヤエーはおこなえないという方もいるでしょう。
そんな場合は無理に手をやる必要も、必ず返さなければいけないものではありません。違反でもルールでもないのですから、するしないは個人の自由です。安全と相手に対する思いやりをもって決めましょう!
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