クロスバイクに楽しく乗っていますか?
クロスバイクを楽しんでいますか?風を切って街中を走り抜ける、サイクリングロードを疾走するなど、クロスバイクには楽しい要素が満載です。そんな魅力満点のクロスバイクをずっと楽しみ続けるための鍵のひとつにメンテナンスにも気を配るという点をあげることが出来ます。 今回はそんなクロスバイクのブレーキのメンテナンスと調整を紹介いたします!
クロスバイクのブレーキの効きは永遠じゃない
どの自転車も、新品を乗り出したときのブレーキの効き方はとても気持ちがいいものです。あまりに自転車が止まるのでビックリするほどではなかったでしょうか。ところが、しばらく乗っているうちにそのブレーキの効きも少しずつキレを失っていくものです。
クロスバイクのブレーキの調整の重要性
ブレーキの効き具合を常に買った当初と同じに保とうとするのは現実的ではありませんが、スピードのでるクロスバイクに乗る上で必ずブレーキが良く効くことを確かめることは欠かすことができません。 さらにブレーキが効く確信があれば、心おきなくペダルを踏むことができます。さらにブレーキがどのように作動してバイクのスピードを落とすのかを理解できるならクロスバイクがより一層楽しく感じられます。
クロスバイクのブレーキメンテと調整をすれば愛着UP!
メンテナンスと調整で一層愛着が湧いてきます
メンテナンスバイクの状態を良いものに保つことができるだけでなく、バイクに一層愛着がわいてくるものです。今まで気づかずに乗っていた自分のクロスバイクがどのように動いているのかを知るとそのバイクに乗っている自分にさらに自信がついてきます。 クロスバイクのブレーキのメンテナンスのためにはどんな方法があるのでしょうか。
クロスバイクのブレーキのメンテナンス・調整方法
クロスバイクのブレーキのメンテナンスには、清掃、油をさすこと、ワイヤーのテンションを確認すること、ブレーキシューの交換と調整などが含まれます。
クロスバイクの一般的なメンテナンスと清掃
クロスバイクを清掃することは、バイクのパフォーマンスを最大に引き出す上で欠かすことが出来ません。掃除することで溜まった泥やホコリを取り除くのは非常に大切です。 例えばチェーンを掃除したり、スプロケットとよばれるギヤの集まっている部分、その周辺のパーツは汚れがたまりやすい部分です。洗剤を使って水洗いすることでよい清掃とメンテナンスを行うことが出来ます。 洗った後に乗ってみると、その走りが再び良くなっていることを感じることが出来るはずです。
清掃方法と油をさす方法
余談ですが、水を使って行うクロスバイクの洗車後にきちんと乾かすことを忘れないようにしましょう。30分ほどバイクを逆さまにするなどして乾燥させます。そうすることでワイヤー内に入った水が抜けるのを助けることが出来ます。
その後、油をさすようにしましょう。チェーンその他の部分に油を差します。必要ならワイヤーにも油をさし滑りやすくすることも出来ます。そうすることでブレーキやギヤの操作をスムーズに出来るようになります。 ブレーキシュー(ブレーキのゴムのパッドの部分)とホイールのリムとには油分がつかないように注意しましょう。油がつくと滑ってしまうのでブレーキの効果を得られなくなってしまいます。
クロスバイクの種類とブレーキの種類
クロスバイクはマウンテンバイクとロードバイクの合の子のような存在です。バイクの種類によって区別することが出来ます。マウンテンバイクの要素を残した種類のクロスバイクかの、それとは反対にロードバイクに種類の近いものもあります。
クロスバイクの違いによってブレーキに違いが
クロスバイクのブレーキの種類で一番一般的なのはVブレーキと呼ばれるものです。マウンテンバイクに一般的に使われるブレーキの種類でフォークやフレームに固定されたバーにブレーキのパッドが取り付けられ、ワイヤーがそれを引き上げる時にホイールのリムを挟むという構造です。
別の種類はディスクブレーキです。ホイールの中心部分にディスクが装着されており、それを挟むことでタイヤの動きを止めます。
その他に、ロードバイクと同じ種類のキャリパーブレーキと呼ばれるものを使用しているクロスバイクもあります。 お持ちのクロスバイクのブレーキはどの種類でしょうか?きちんと種類を確かめてから調整や交換の準備をしましょう。
ブレーキの調整とワイヤーの調整
新しいクロスバイクを乗り初めてからしばらく経ちますか?クロスバイクを買い換えた場合だけでなく、ワイヤーを新しく交換した場合にもいえることですが、新品だったワイヤーが延びてくると必要なテンションがかからなくなるものです。これは、ワイヤーは不良品だったのではなく、基本的にどのワイヤーにも起こることです。そのときは調整が必要です。
クロスバイクのブレーキワイヤー調整方法 1
まず初めに試したいのがブレーキレバーのすぐそばにあるアジャスターボルトで調整することです。そのボルトをひねることでワイヤーにテンションをかけることができます。
簡単に出来ますが、走行中などにするべきではありません。大事な調整ですのでどうしても気になるときはきちんと下車してから調整しましょう。 もしそれでも調整しきることができない場合はどうしたらよいでしょうか?
クロスバイクのブレーキワイヤー調整方法 2
アジャスターボルトでワイヤーを調整しきることができない場合は、フロントとリアのそれぞれのブレーキ側からワイヤーを引いて調整しましょう。 六角レンチ(アーレンキー)を使ってワイヤーを抑えているボルトを緩めます。そうするとブレーキが完全に緩まります。次に手で両側のブレーキを理想の位置で抑えます。そしてボルトを締めワイヤーを固定しましょう。
クロスバイクのブレーキパーツ交換
クロスバイクのブレーキパーツの交換には二種類あります。ひとつはブレーキシューの交換です。そしてもうひとつはブレーキ自体の交換です。
クロスバイクのブレーキパーツ交換方法 1
ブレーキシューとは
ブレーキの構造を観察してみると分かることですが、クロスバイクのブレーキ(Vブレーキやキャリパーブレーキ)というのは、ゴム性のパーツがホイールを挟むことでバイクのスピードを落とすという造りをしています。当然、ブレーキをかける度にそのゴムのパーツは磨耗し、すり減っていきます。タイヤと同じで交換が必要なパーツなのです。
ブレーキシュー交換のタイミング
ブレーキシューはどの程度すり減ったら交換すべきでしょうか。ブレーキシューはホイールのリムに触れる部分がゴムで出来ています。靴やタイヤと同じで新品の時はそこに溝があります。その溝がなくなってきたら交換時期です。実際は溝がなくなってもまだゴムでできている台座部分がまだ少しあります。ですが、そこに達しているときに特に雨の日などの制動能力は弱いので要注意です。溝がなくなったら直ぐに交換しましょう。
その台座部分もすり減ると、ブレーキシューの内側の金属が出てきてしまいます。そうするとホイールを削ってしまいます。当然のことですが、そうなってしまうとブレーキのメンテナンス以上の手間と出費が求められます。
ブレーキシュー交換が必要になった時は同時にブレーキワイヤーの状態も観察しましょう。古くなってほつれかけている部分があったり、つぶれてしまっている箇所はないでしょうか。そういったことがブレーキを握ったときの違和感とスムーズに力が伝わることを妨げます。もしも古くなっていると観察されたならブレーキワイヤーも同時に交換しましょう。
ブレーキシュー交換と調整方法
どのようにブレーキシューを交換できるでしょうか? ブレーキシューの交換はとてもシンプルです。新しいブレーキシューは自転車屋さんで購入できますので、それを古いものと交換するのです。
ひとつだけ注意が必要なのはブレーキシューを固定するための付属のパーツの向きと順番を間違えないようにすることです。リング(スペーサー)は2個ずつが2組(合計4つ)さらにワッシャーが両端に1つずつと六角レンチ用のボルトがあります。リングには凹の形のものと凸の形のものとがあり、それぞれが組み合うように出来ています。
装着方法を間違えないためににできることがあります。古いものを一度に全て外すのではなく、一つ外したら新しいものをその部分に装着し、そして次に進んでいくのです。そうすることで、古いブレーキシューがどのように付いていたかを見て確かめることが出来ます。 さらに、古いものを取り外す際にリングの向きと順番を見失わないように上手に外し、それを見ながら新しいものを装着することも出来るでしょう。 写真を参照にしつつ、2個2組4つのリングとワッシャー2つ、ボルト1つがどの順番で装着されるべきなのかを確認することをおすすめします。
ハの字に調整することを忘れずに
ブレーキシューのセッティングで注意したい点があります。それは、ブレーキシューがホイールのリムに面する角度についてです。リムに対して平行に装着すると、ブレーキをかけるときにキーキーと音がする原因になってしまいます。それを避けるため、かつ有効なブレーキ効果を得るためにブレーキシューがハの字になるようにセッティングしましょう。前方に向かって広がっていくようにしてハの字にします。
その為に厚紙(またはそれに代わる2ミリ程度の厚さのもの)を用意しましょう。それをブレーキシューとホイールのリムの間に挟みます。ハの字にさせるためにブレーキシューの後方半分くらいを噛ませます。そしてブレーキレバーを握りブレーキシューが厚紙を挟んだままリムを押さえるようにします。その状態でボルトを締めます。こうしてハの字を出すことが出来ます。
クロスバイクのブレーキパーツ交換方法 2
さらにブレーキパーツの交換にはグレードアップのための交換もあります。ブレーキ自体を交換することもできるのです。 ここではVブレーキをどのように新しいものに交換できるかをご紹介します。
Vブレーキ交換に必要な道具
Vブレーキの交換に必ず必要なのは二つです。一つは六角レンチ(アーレンキー)そしてもう一つはプラスドライバーです。 準備できましたか?
Vブレーキの交換方法 ステップ1
Vブレーキの交換には三つのステップがあります。 まず始めに古いVブレーキの取り外し、次に新しいVブレーキの装着、最後に調整です。 ではまず古いVブレーキを取り外しましょう。 フロントのVブレーキはフォークに、リアはフレームに装着されています。六角レンチ(アーレンキー)を使ってボルトを緩め取り外します。同時にワイヤーも取り外します。やはり六角レンチを使用します。
Vブレーキの交換方法 ステップ2
次に新しいVブレーキを装着します。古いVブレーキがついていたのと同じように装着しましょう。取り外しのときに気づかれたと思いますが、それぞれのブレーキの台座部分に縦に三つの穴の空いている部分があります。Vブレーキのアームには小さな突起があり、それがその三つの穴に1つに入ることでブレーキのセッティングを補助します。新しいVブレーキの小さな突起がその三つの穴の中央に入るようにして装着しましょう。 次にワイヤーも古いVブレーキがついていたのと同じように通します。
Vブレーキの交換方法 ステップ3
ブレーキパーツが装着できたら、最後にブレーキの調整を行います。 ブレーキを交換するにあたって、ブレーキを装着する以上に手間がかかりますがとても大事なのがこの調整です。 Vブレーキはワイヤーで引かれて左右両側のアームが同じようにして動くわけですが、新たにブレーキを交換した場合、そのバランスを取るために調整が求められます。 ブレーキを装着したすぐ後は、アームの片側だけが動くようになるものです。一般に「片効き」と呼ばれています。
片効きの調整
片効きの調整のためにはプラスドライバーもしくは六角レンチ(アーレンキー)を使用します。 Vブレーキのアームに小さな調整用のボルトがあります。それをひねって調整しましょう。ブレーキのグレードによって調整がしやすいものとそうでないものとがあるようです。
調整すると右により、さらに調整すると左に少し行きすぎるという風になってしまうかもしれません。それを繰り返すために辛抱さが求められますが、その調整によってセンターを出すことが出来ます。
調整が難しいとき
色々やってみたがどうしても最終的に調整しきれない!なかなか上手に調整できない!というときはどうしたらよいでしょうか。近所のサイクルショップにクロスバイクを持っていきプロの整備士に調整してもらうようにしましょう!または、整備士の方に調整方法について相談してみましょう。バイクの整備を仕事にする方たちですから、私たちが自分のバイクを自分でメンテナンスし、調整したいという願いを持っていることに共感してくれるに違いありません。
プロの調整方法から学ぶ
自分のバイクを調整してもらっている間に隣でどのように調整するのかをよく観察するようにしましょう。もしかしたらプロ独自のコツがあるかもしれません。それを観察して学びましょう。私たち素人が購入するには高価な道具を使うかも知れず、その場合は整備士さんに調整してもらう方がよいかもしれません。そういったことも、整備士の方に相談して調整を手伝ってもらって初めて分かることです。 特にブレーキという私たちの身の安全と関係するパーツですので調整に困ったら整備士さんに相談することを躊躇しないようにしましょう。
メンテナンスと調整を楽しむ
メンテナンスや調整を面倒くさいものと考えないようにしましょう。自分の持ち物、乗り物の作りを理解するというのは素晴らしいことです。メンテナンスや調整方法を知り、クロスバイクを一層楽しむようにしましょう!
ブレーキシューによっては、ゴムの部分だけを交換することも可能です。