バイクのオイル交換について
バイクのエンジンオイル交換とは
バイクには使っていくうちに量が減ったり汚れたりして、継ぎ足したり交換しなければいけないものがいくつかあります。その最たるものが燃料であるガソリンなのですが、その次に気をつけたいのがエンジンオイル交換です。
量が減ったり汚れたりして、本来の役割を果たせなくなったバイクのエンジンオイルは、定期的に交換してあげる必要があります!
オイル交換はガソリンスタンドでするのがよい?
一般的に車やバイクのエンジンオイルの交換はガソリンスタンドで燃料を入れた時に「そろそろやった方がよいですよ」と勧められおこなうことが多いでしょう。
少しでもコストを節約しようとする方はガソリンスタンドで勧められてから、自分で大手量産店のモーターショップに持ち込み、安くしようとする方もいます。大きな車ではこの差は大きいです。しかしバイクに関しては量が少ないため手間とコスト削減の両天秤になることもあるでしょう。
バイクのオイル交換は自分でもできる!
ガソリンスタンドやバイク店でやる以外に、バイクのオイル交換は自分でおこなうこともできます。今回は自分でバイクのオイル交換をする方法が気になるという方へ、必要な道具やオイルの量・作業のやり方手順を解説していきましょう!
実際には店でオイル交換をされる方も、いざという時のためにやり方と必要な工具だけでも知っておくことをおすすめします!
バイクのエンジンオイル交換の必要性
エンジンオイルの役割1.汚れ取り
エンジンオイル交換をしてもらった時に古いオイルを見たことはあるでしょうか。古いオイルは真っ黒でドロドロに汚れています。そして新しいエンジンオイルはそれよりもさらっとした感じで茶褐色をしているのです。
これはバイクを運転しているうちにエンジンオイルがエンジン内の汚れを取り除いている証拠です。汚れたエンジンオイルでは逆にエンジン内を汚してしまいます!
エンジンオイルの役割2.潤滑油
バイクに限らずオイルは摩擦を減らして動きをなめらかにする潤滑油としての使われ方が一般的ですね。バイクのエンジンオイル交換もしないでおくとこの潤滑油としての役割が果たせなくなります。
オイル交換をしない弊害で一番怖いのがこの潤滑油効果の低下であり、最悪エンジンが壊れて乗せ換えということにもなるでしょう。そのためある一定の走行距離を走った時や、あまり走ってない場合でも一定期間でオイル交換をするのが推奨されています。
エンジンオイルの役割3.気圧調整
バイクのエンジンオイルには汚れとり・潤滑油の効果のほかにエンジン内の気圧を調整するという役割もあります。
シリコン内でピストンが動くために内部にはわずかな隙間を作っているものなのですが、オイルがないとこの隙間のためにエンジン内の気圧は安定せずスムーズなピストン運動ができなくなってしまいます。
正しいエンジンの動きにはその隙間を流動性のあるもので埋めてやる必要があるのですが、それがエンジンオイルとなっています。
失敗の少ないバイクのオイル交換手順
バイクのオイル交換に必要なもの
必要なもの | 備考 |
---|---|
交換するオイル | バイク取り扱い説明書にある量 |
ドレンパッキン(ワッシャー) | ワッシャーのみ交換する |
廃油バケツ | 古いオイルを受ける容器 |
ソケットレンチ | ドレンボルトのサイズに合うもの |
怪我や汚れ防止の手袋 | 適宜 |
オイル交換の手順1.ドレンボルトを緩める
オイルを抜くにはドレンボルトを外す必要があります。まずドレンボルトに手をかけずに、下に廃油受けとなるボックスやトレーなどを置いてから作業をはじめましょう!ボルトを緩める時はなめてしまわないように、しっかりとサイズに合ったソケットレンチなどを使用してください。
オイル交換の手順2.古いオイルを抜く
廃油ボックスやバケツ・トレーなどを下に置き、古いオイルを抜ききってしまってください。この時必ずオイルタンクの量分抜けるわけではなく、説明書に書いてある容量より少ないのが普通です。
内部に残るものもありますし、入れた時より量が減っていることもあるためそのようなことが起こります。オイル漏れがないのに量が少ないと感じたら、次のオイル交換頻度をもう少しこまめにするようにすればさらに安心です。
オイル交換の手順3.新しいオイルを入れる
古いオイルが抜けきったら、新しいオイルを入れる前にドレンボルトのワッシャーを交換して締め直します。この時締め付けすぎずゆるすぎず力加減がポイントです。元のドレンボルトの締め具合を思い出し締め付けすぎに注意して留めてください。
あとは用意しておいた新しいオイルを入れれば完了ですが、1度エンジンをかけてしばらく眺め、オイル漏れがないか確認しておけばより安心です!
バイクのオイル交換のQ&A
走ってないバイクでもオイル交換は必要か?
自分でバイクの整備をするだけでなく、店に頼む場合でも整備は3ヶ月6ヶ月1年と一定期間ですることをおすすめします。走ってないバイクでもそれは変わりません。今回のようなオイル交換もその整備のひとつで、半年に1度おこなうのがよいとされています。
走ってないバイクの場合はオイル交換だけでなく、セルを回してエンジンをかけ少し走っておいた方がバッテリーあがりで必要な時に乗れないという事態を避けられます。
走行距離によるオイル交換の目安は?
頻繁にバイクに乗る習慣がある方ならば、オイル交換は走行距離を目安にしておこなう方法も整備の予定に入れておきましょう。バイクのオイル交換目安は3000-5000kmといわれています。
前述のように使用すればバイクのオイルは汚れて粘度が変わったり量が減ったりしますので、走ってないバイクよりも頻繁におこなう必要がでてくるでしょう。
別の種類のオイルと混ぜるのは平気なのか?
バイクの説明書にはオイルの種類を混ぜるのはよくないというようなことが書かれています。理想的な話をするとそのとおりにするのが一番よいです。そのため自分でオイル交換をするのをためらわれる方も多いでしょう。
絶対に平気というわけではありませんが、タンクに残った微量の古いオイルの種類と新しいオイルの種類を混ぜる程度であれば不具合が起こったことはないというのが多くの方の意見となっています。
あくまでも主観です。同じ粘度、同じグレード、同じ性質であるなら銘柄違いはアリだと。
まとめ
バイクのためにもオイル交換は定期的に!
バイクのオイル交換を店に頼らず、自分でやる手順をご紹介してきましたがいかがでしたか?廃油受けを用意する、ボルトを緩めてオイルを抜く、ボルトを締めて新しいオイルと交換と非常にシンプルな行程なので失敗は少なくすむでしょう。
走ってきてすぐにおこなうという場合は熱くなっていますので、やけどや汚れを防止する手袋は必須です。自分でバイクのオイル交換をやってみたいという方の参考にしてみてくださいね!
バイクの点検が気になる方はこちらもチェック
暮らしーのではこのほかにも空気圧のチェック方法や、チェーン交換など自分でできるメンテナンス方法を解説した記事も多数ご用意しています。バイクのセルフメンテナンスにご興味がある方は、こちらも記事もおすすめですよ!
初心者必見!クロスバイクの空気圧をチェックする方法や注意点をご紹介!
クロスバイクに乗っていてパンクをした経験のある方もいらっしゃると思います。正しい空気圧で乗っていましたか?クロスバイクのタイヤには適切な空気...
バイクのチェーンを交換しよう!6つの手順でメンテナンスは完璧!
バイクにとってバイクチェーンのメンテナンスや交換はとても重要。また、専用特殊工具なども必要になってきます。今回は必要ギアやメンテナンスの時期...
出典:https://photo-ac.com/