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【北岳】初心者でも登れる登山ルート徹底ガイド。宿泊におすすめの山小屋も紹介!

北岳は山梨県南アルプス市にあり、赤石山脈北部にある標高3,193mの山。富士山に次ぐ日本第二位の山で、初心者でも登れる山として人気になっています。この記事では、初心者が北岳に登る際の推奨ルートと山小屋を詳しく解説していきますので、参考にしてみてください。
更新: 2023年7月25日
maida0493
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目次

北岳に登山に行ってみよう

北岳は南アルプスと呼ばれる赤石山脈北部に位置する山で、初心者でも登れると人気です。山小屋が複数あり、登山者も多いため初心者も安心して登れます。この記事では、初心者でも登れる北岳の登山ルートを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

初心者は登り始める時間や下山を始める時間など、ペース配分に気をつける必要があります。コースタイムや地図を参考に計画を立ててみましょう。

初心者は一泊二日コースがおすすめ

北岳は初心者におすすめの登山ルートでも、登りに6時間半、下山に4時間20分かかるコースタイムです。初心者ではもっと時間がかかることが想定されるため、日帰りは現実的ではありません。また、登山は午後の早い時間に行動を終了することが必要なため、安全のために一泊しましょう。

北岳肩ノ小屋に一泊して下山するコースが最も初心者に向いています。事故を防ぐために、無理をしない行程にすることが大切です。

注意事項

この記事は2022年1月現在の情報です。北岳は比較的初心者でも登れる山ですが、天候や天災による登山ルートの状況によって登山自体ができなくなることがあります。県の防災情報や山小屋の公式ホームページなどで最新の情報をチェックしましょう。

また、登山計画を立てる際には、北岳の天気予報や直近で登った人たちの報告など、安全に登るための情報収集が必要です。油断せず安全な登山計画を立ててください。

北岳はここが魅力!

①日本で2番目に高い北岳

Photo by prelude2000

北岳の標高は富士山についで第二位の標高で、3,193mです。白根山系に属していて、間ノ岳、農鳥岳、白峰南嶺などに縦走が可能で、テントを持った山行から山小屋泊まりの山行まで気軽に楽しめます。

北岳は小太郎尾根から山頂までの、標高3,000mを歩くなだらかな稜線が人気です。眺望もとてもいい山ですが、3,000mをこえているため高山病に注意しましょう。体調が悪いときは早めに下山する判断が大事です。

②高山植物が豊富

Photo by Keiichiro Shikano

北岳には、北岳の名を冠するキタダケソウやキタダケトリカブト、キタダケキンポウゲなど多くの固有種の高山植物が自生しています。高山植物を目当てに登る人も多いほど人気で、花畑を目当てに登る人が多いのも特徴です。

北岳の登山ルートの中で高山植物が見られるのは、大樺沢や草スベリ、山頂付近があり、場所によって見られる高山植物が変わります。お目当ての花がどこに咲いているか確認してから向かうといいでしょう。


③初心者に優しい豊富な山小屋

Photo by422737

北岳は登山ルートに山小屋が多く、初心者に人気の登山道になっています。登山口にあたる広河原登山口にある広河原山荘、登山口から2時間半ほど歩いた場所にある白根御池小屋、北岳山頂から50分のところにある北岳肩ノ小屋が主な山小屋です。

山小屋は天候や体調に不安を感じたときに休めるほか、食事をしたりほかの登山客と情報交換をしたりできます。初心者には必要な設備ですので、積極的に利用しましょう。

北岳の登山初心者用共通ルート

Photo by megu0919

北岳の登山口は広河原と呼ばれる場所です。マイカーが規制されているため、最寄りの芦安という駐車場からバスかタクシーで登山口まで向かう必要があります。広河原から白根御池小屋までは共通のルートです。

白根御池小屋を通らずに大樺沢を通るルートもありますが、道が崩壊していたり鉄製の橋を通ったりするため、初心者は避けた方がいいでしょう。この記事では、白根御池小屋を通るルートを紹介します。

広河原山荘からスタート

北岳への登山口として利用されるのが、広河原山荘です。宿泊に訪れる人はあまりいませんが、初心者のうちは情報交換などの準備をしましょう。広河原山荘は現在新築中のため、公式ホームページなどで情報を確認してください。

広河原山荘から25分ほど歩くと白根御池小屋分岐に差し掛かります。八本歯ノコルという難所のあるルートは初心者には難しいため、白根御池小屋方面を選びましょう。

南アルプス市広河原山荘 | 指定管理者 特定非営利活動法人芦安ファンクラブ
指定管理者 特定非営利活動法人芦安ファンクラブ

まずは白根御池小屋へ

分岐点から2時間10分ほどのコースタイムで白根御池小屋へ到着します。白根御池小屋は宿泊のほか、昼ごはんや軽食が食べられるため、多く人に人気です。初心者は山小屋のスタッフに道の状況や安全なルートについて確認して、山頂へのアタックの準備をするといいでしょう。

白根御池小屋からは少し遠回りになりますが安全な大樺沢二俣ルートと、急な登り坂が大変な草スベリルートに分岐します。

白根御池小屋

  • 住所
    〒400-0241
    山梨県南アルプス市芦安芦倉 野呂川入西方1684
  • 公式サイトURL
    https://hirogawara.ashiyasu.com/
  • 電話番号
    090-3201-7683

南アルプス市白根御池小屋 | 指定管理者 特定非営利活動法人芦安ファンクラブ
指定管理者 特定非営利活動法人芦安ファンクラブ

白根御池小屋より分岐する2ルート

遠回りでも安全な大樺沢二俣コース

大樺沢二俣コースは、急な登りである草スベリを迂回するルートです。時間は30分ほど多くかかりますが、初心者は無理せず進めるこのルートの使用をおすすめします。大樺沢二俣には山小屋以外で唯一トイレがあるのも特徴です。

大樺沢は高山植物の宝庫としても有名なため、花を楽しみたい人はこのルートを通りましょう。大樺沢二俣からは小太郎尾根分岐を目指します。左俣ルートは難所なので、初心者は近づかない方が安全です。

急な登りの草スベリコース

草スベリコースは、その名のとおり草や小石で道が滑るため、初心者には少し難しいルートです。登り坂も非常に急なため、距離は短いながらコースタイムは2時間半と長くなっています。日陰が少ないため、夏場は暑さにも注意が必要です。

滑って転んだりバテたりすることは登山では危険なため、無理だと思ったら白根御池小屋に引き返しましょう。初心者の間はペース配分がわからないため、特に注意する必要があります。

小太郎尾根分岐から北岳山頂へ

眺望のよい小太郎尾根分岐から北岳肩ノ小屋

ルートの合流地点である小太郎尾根からは、南アルプスの絶景を拝める稜線歩きになります。北岳肩ノ小屋までなだらかな稜線が続き、天空の散歩道のようです。初心者でも安心して通れる広い尾根のため、景色を楽しみましょう。

北岳肩ノ小屋は一泊二日の登山で泊まるのに最適な位置にあります。日帰りで下山するのは初心者には難しいため、肩ノ小屋で一泊すると安全です。

北岳肩ノ小屋から山頂までは約50分

北岳肩ノ小屋から北岳山頂までは50分の稜線歩きです。往復で1時間半のため、肩ノ小屋に荷物を置いて軽装で山頂を目指す人も多くいます。山頂への道は一箇所だけ分岐点がありますが、急な下り坂になっているため間違えることはないでしょう。

北岳は標高が第二位のため、最高の眺めを楽しめます。また、キタダケソウなどの高山植物も咲いているため、花が好きな人にも人気です。


宿泊には北岳肩ノ小屋がおすすめ

北岳肩ノ小屋は小太郎尾根分岐と北岳山頂の間にあり、最大で150名収容できる大規模な山小屋です。小屋泊まりのほかにテント泊も可能で、多くの登山者で賑わっています。予約なしでも泊まれますが、確実に寝床を確保するには予約した方がいいでしょう。

北岳は下山にも時間がかかるので、大半の登山者が肩ノ小屋で一泊します。眺めのいい稜線に位置しているため、朝日に照らされた南アルプスは絶景と評判です。

北岳肩ノ小屋

  • 住所
    〒400-0241
    山梨県南アルプス市芦安芦倉643
  • 公式サイトURL
    http://katanokoya.com/
  • 電話番号
    055-288-2421
【北岳山頂まで50分】肩の小屋 公式サイト
宿泊やテント泊の北岳登山者で毎年賑わう肩の小屋。夏は高山植物の花畑が広がり、富士山や南アルプスを一望できます。条件が揃えばブロッケン現象が起きること。北岳登山の際にはぜひ、お立ち寄りください。

初心者でも北岳に登ってみよう

Photo byPexels

初心者におすすめの山小屋や北岳への登頂ルートを解説してきました。北岳は南アルプスの山の中では設備が整っていて、初心者でも登りやすい山です。ただ、往復10時間以上かかるため、日帰りは止めておくのが無難でしょう。

日本第二位の標高からの眺望や、多くの固有種がある高山植物など、北岳は多くの人をひきつけて止まない山です。安全に通れるルートを選んで、楽しめる山行にしてください。

北岳の初心者用ルートが気になる方はこちら!

北岳は初心者でも登れる山ですが、装備やペース配分などわからないことも多いでしょう。登山に興味を持った方は以下の記事も参考にしてください。このサイトには初心者に必要な知識や装備、南アルプスのほかの登山ルート、初心者向けの山の情報など、多くの記事があります。

登山は一歩間違えれば危険なため、知識や装備などはよく準備して挑むことが大切です。怪我なく安全な登山ライフを送るため、こまめに情報収集をしましょう。