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両神山(りょうかみさん)とはこんなところ!
両神山は埼玉県秩父郡小鹿野町にある、標高1723mの山です。三峰山や武甲山とともに秩父三山に数えられ、日本百名山にも選ばれています。
険しいのこぎり状の姿が特徴で、鎖やロープが設置された箇所も多数あり、本格的な登山を始めたい初心者にもぴったりの山です。
両神山は初心者でも楽しめる!
難易度がやや高い両神山ですが、初心者が挑戦できるルートもたくさんあります。ユニークなオオカミがシンボルの神社の観光もできる基本コースや、管理が行き届いた個人所有のルート、滝観光もできる穴場のコースなどバリエーションも豊富です。
そんな魅力的な両神山の初心者も楽しめる登山道を、ジャンル別にピックアップしていきます。本記事は2022年1月24日の情報をもとにしました。お出かけの際は、最新情報のチェックをお願いいたします。
両神山の環境&楽しみ方(全コース共通)
両神山のシーズンは?
12月から2月は雪に覆われていて、例年4月中旬が山開きの時期になります。ゴールデンウィークのある5月から山登りが本格化し、11月までがシーズンです。ちなみに、5月の平均気温は最高が12度で最低が3度前後のため、防寒具が必須になります。
また、7月・8月は気温が高く熱中症の危険があるので、特に初心者は避けたほうが無難です。4月・5月にはアカヤシオやニリンソウなどの高山植物が咲き、10月・11月は紅葉がきれいなことでも人気があります。
両神山の山頂付近での楽しみ方!
全てのコースが合流する両神山の山頂付近は、鎖を使いながらの山登りになります。整備されているので初心者にも技術的に難しい箇所はありませんが、道が狭くて片側が崖の箇所が多いので細心の注意が必要です。
山頂には小さな祠が鎮座し、山岳信仰の山ということが分かります。晴れていれば、富士山や八ヶ岳、筑波山や日光男体山などをパノラマで楽しめる立地です。なお、山頂は10人ほどが定員の狭い空間なので、長時間の滞在は控え、ゆずりあってお楽しみください。
両神山の登山口付近での楽しみ方!
両神山で初心者コースを満喫した後は、温泉を楽しむのもおすすめです。これからご紹介する登山口の一つにある両神荘では、大人800円ほどで日帰り入浴ができます。また、車をご利用なら、道の駅・両神温泉薬師の湯もおすすめです。山々を見渡せる展望浴場があり、600円ほどでご利用できます。
下には両神山周辺にある宿泊施設もリンクしますので、ご旅行計画のご参考にしてください。
両神山の初心者コース【基本】2選!
1.両神山・白井差(しらいさす)新道
両神山最短の初心者コースで、山中さんという個人の私有地内にあります。白井差登山口→昇竜の滝→オオドリ河原→ブナ平→梵天尾根と経由し、山頂に到る日帰りルートです。
距離は約6.6kmで標高差が875m、所要時間は4時間ほどと初心者も安心して登れます。コース利用の場合は、事前に電話予約が必要で、1000円ほどの環境整備費を支払う仕組みです。駐車場は20台ほどなので、お早目にご予約ください。
整備されているので初心者も安全!
この両神山のコースでは、最初に山中さん宅にて地図をお借りします。最新の注意点もレクチャーしてもらえるので初心者も安心です。
登り始めて15分程度の昇竜ノ滝では、マイナスイオンがたっぷり浴びられます。秋には紅葉がきれいなブナ平はフラットな地形で、森林浴をしながらお弁当を食べるのもおすすめです。梵天尾根へ出ると視界が開け、埼玉の山々を眺められます。山頂付近は鎖場もあるので、最後まで気を緩めずに登頂しましょう。
基本情報
白井差新道の登山口
- 住所〒368-0201
埼玉県秩父郡小鹿野町両神小森両神薄10139 - 公式サイトURLなし
- 電話番号0494-79-0494(山中氏)
- アクセス関越道・花園ICから車で約80分
2.両神山・日向大谷ルート
両神山のメインルートで、「表参道」とも呼ばれます。初心者向けですが、白井差新道よりは鎖やロープを登る場面が多く、中級者も楽しめる日帰りルートになります。
標高差は1100mほどで、往復距離が約10km、所要時間は7時間程度のコースです。日向大谷の登山口周辺には合計で50台分ほどの駐車スペースがありますが、週末には満車になることも多くなっています。また、バスでのアクセスも可能で、最寄りは日向大谷口です。
スリルを味わえる初心者にも人気のコース!
この初心者にも人気のルートの概要は日向大谷口→会所→滝分岐→清滝小屋→両神神社→両神山で、会所と清滝小屋が休憩スポットになります。途中で何度も沢を渡りますが、赤いテープの目印があるので初心者にも安心です。
トイレが設置されている清滝小屋を過ぎるころから鎖場や急坂が現れ、山登りの醍醐味を味わえます。ゴール間近には、イザナギ・イザナミ神を祀った両神神社があり、オオカミの姿をした珍しい狛犬がお出迎えです。
日向大谷ルートの登山口(両神荘)
- 住所〒368-0201
埼玉県秩父郡小鹿野町両神薄9991 - 公式サイトURLhttps://www.qkamura-s.com/ryokamiso/
- 電話番号0494-79-1221
- アクセス花園ICより車で約90分
両神山の初心者コース【穴場】2選!
1.両神山・七滝沢ルート
上でご紹介した日向大谷からの初心者ルートと並行するもう一つの参道になります。ルートは日向大谷口→会所→赤滝→養老の滝→鈴ヶ坂→両神神社→両神山で、会所と鈴ヶ坂にて分岐・合流する道のりです。
標高差は1100mほどで、往復距離が約14km、所要時間は10時間程度の初心者コースになります。往復で変化を付けたい場合は、往路か復路のどちらかを七滝沢ルートにするというアレンジもおすすめです。
変化の多い初心者にもおすすめの穴場!
表参道と比べてマイナーな道のため空いているのが魅力です。目印となる赤テープやリボンも多く、初心者でも迷わず山登りができます。会所から赤滝までは鎖場がない初心者も安心の登山道ですが、道が細く枯れ葉で滑りやすいのが注意点です。
赤滝から先には鎖場があり、中級者でも神経を使うエリアになります。途中には養老の滝などの見どころやテーブル・ベンチ完備の休憩スポットもあり、休みながら山登りを満喫できるルートです。
基本情報
七滝沢ルートの登山口(両神荘)
- 住所〒368-0201
埼玉県秩父郡小鹿野町両神薄9991 - 公式サイトURLhttps://www.qkamura-s.com/ryokamiso/
- 電話番号0494-79-1221
- アクセス花園ICより車で約90分
2.両神山・梵天尾根コース
中双里(なかそうり)地区をスタート地点にする、両神山の登山ルートです。穴場なので初心者でも周りを気にせず自分のペースで登れるのがおすすめ点になります。ルートは中双里→白井差峠→井戸山→梵天ノ頭→ミヨシ岩(石舟山)→両神山山頂で、往復距離は15㎞あまり、所要時間は10時間30分ほどです。
登山口に15台ほどの無料駐車場を完備しています。近くにバス停もありますが、本数が少ないので余裕をもった登山計画でお出かけください。
自分のペースで登れる穴場ルート!
この両神山の初心者ルートは、白井差峠まで登りの勾配が大きく、難所の一つです。峠付近にはベンチがあるので、ここで体力を回復してください。その先は梵天の頭やミヨシ岩などのピークを、アップダウンする本格的なトレッキングルートです。
鎖やロープの箇所はありますが、ペンキやピンクのリボンなどが整備されているので、初心者でも迷わずにすみます。ただし、すべりやすいヤセ尾根が点在するので、中級者以上を同伴して登るのがおすすめです。
基本情報
梵天尾根コースの登山口
- 住所〒369-1903
埼玉県秩父市中津川84 - 公式サイトURLhttps://tozanguchinavi.com/trailhead/trailhead-1046
- 電話番号非公開
- アクセス花園ICから車で約80分
両神山の初心者コース【ご参考】2選!
1.両神山・八丁尾根コース
ここからは鎖場などの登山を経験したことのある初心者(初級者)向けのルートです。最初は、上落合橋をスタートし八丁峠→行蔵峠→西岳→竜頭神社奥社→東岳→前東岳を通り、両神山山頂に到るコースになります。
往復で6km、標高差570mほどで所要時間は8時間ほどですが、アップダウンや鎖場が多いので、ガイドブックによっては中級者レベル以上の難易度です。登山口の上落合橋には15台ほどの駐車スペースがあります。
スリルが味わえる難コース!
この両神山のルートは20か所もの鎖場がある難易度の高いコースになります。初心者の場合は、中級者以上と同伴での登山が必須です。登山道に入って急な登りが終了すると、すぐに鎖場がはじまります。
その後、八丁峠や行蔵峠、西岳、東岳などのピークが続き、そのたびに鎖を使っての上り下りです。アトラクション感覚でスリルを楽しめると評判ですが、疲れが蓄積してくると注意力が低下するので、ペース配分にはお気を付けください。
基本情報
八丁尾根コースの登山口(上落合駐車場)
- 住所〒369-1903
埼玉県秩父市中津川 - 公式サイトURLhttps://tozanguchinavi.com/trailhead/trailhead-1038
- 電話番号非公開
- アクセス花園ICから車で約2時間
2.両神山・天理岳ルート
日向大谷登山口から奈良尾沢峠→天理岳→天武将尾根を経由して両神山山頂に到るコースです。鎖場は少なめですが、表参道の初心者コースと比較すると上り下りが激しく、体力が必要になります。
また、テープやリボンなどの道しるべが少ないため、初心者のみでのご利用はおすすめできません。往路が全長6kmほど、6時間40分ほどになります。復路は表参道を使うなど、異なるルートで変化を楽しむのが一般的です。
中級者をガイドに絶景を満喫!
この両神山ルートは、表参道ルートなどとは異なり、登山口から北の方向に向かいます。つづら折りの道を登り、尾根道を進むと奈良尾沢峠に到着です。周辺は見晴らしのよい場所もあり、足を止めての絶景鑑賞ができます。
天理岳は1173mのピークで、人も少ないのでゆっくりと休憩できる場所です。ここからの下りは迷う方が多いので、特に初心者は目印の赤テープに注意して進みましょう。その先にある天武将尾根は、禿岩なる岩場を除き比較的歩きやすい山道です。
基本情報
天理岳ルートの登山口(両神荘)
- 住所〒368-0201
埼玉県秩父郡小鹿野町両神薄9991 - 公式サイトURLhttps://www.qkamura-s.com/ryokamiso/
- 電話番号0494-79-1221
- アクセス花園ICより車で約90分
初心者もアップダウンやスリルを堪能!
両神山でおすすめの登山プランをピックアップしました。「日向大谷ルート」は休憩スポットも多く、神社参りなども楽しめる変化に富んだ道のりになります。また、管理者の方から安全情報を入手できる「白井差新道」は初心者にもぴったりです。
ほかにも、「七滝沢ルート」で滝の鑑賞をしたり、梵天尾根コースで長距離登山を楽しんだりと多彩な過ごし方ができます。初心者の方が両神山の登山をお考えなら、このようなコースをご参考に計画を立ててみてはいかがでしょうか。
両神山の初心者用コースが気になる方はこちらもチェック!
両神山のある秩父エリアには、ほかにも初心者が山登りできるルートが多数あります。下には、両神山も含めた秩父の登山コースの特集をリンクしました。両神山周辺の観光スポットの記事も追加でリンクしますので、旅行計画のご参考にしていただければ幸いです。
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