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【岩壁と花が絶景】両神山の登山ルート3選!日帰りコースや人気シーズンもご紹介!

日本百名山の一つに数えられる両神山は、首都圏からも気軽に日帰り登山を楽しむことができるスポットです。両神山の人気の秘密は聳え立つ岸壁と咲き乱れる花の数々です。おすすめのシーズンや人気の登山ルート、コースタイム、そして服装や持ち物なども案内していきます。
2021年3月6日
ソラ
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目次

はじめに

両神山は、秩父多摩甲斐国立公園にある標高1,724mの山です。日本百名山の一つにも数えられ、原生林が生い茂る奥秩父連山の中でも岩がそそり立つ姿が特徴的で、初心者からベテランまで幅ひろいレベルのハイカーに人気です。

そこで、今回は両神山のベストシーズンや日帰りおすすめルートとコースタイムや難易度、そして、アクセス方法や服装、持ち物、下山後の温泉情報を紹介していきます。日帰りでも十分楽しめますので今度の週末にいかがですか。

両神山おすすめの登山シーズンは?

両神山は、都内からもアクセスすることができるので一年を通して初心者レベルでも日帰り登山が楽しめる山の一つです。そして、大自然がそのまま残っていることもあり春の花の季節や紅葉の季節などいつ登っても楽しめること間違いありません。

その中でもこれはという両神山へのおすすめ登山シーズンをまとめてみましたので、これからどのシーズンに両神山へ出かける計画を立てようかと悩んでいる方は参考にしてください。

一番人気のシーズンは?花が咲き乱れる春!

両神山の一番人気のシーズンは、なんといっても3月、4月 、5月の花が咲き乱れる春です。百名山の決め手となったニリンソウをはじめ、タチツボやシロバナタチツボ、そして可憐なフモトスミレが出迎えてくれます。

標高を上げていくとエイザンスミレやバイケイソウや規模日本一のセツブンソウの群生にも出会えます。GWを迎える頃には、ミツバツツジやアカヤシオオツツジも咲き乱れ花の中の気軽な服装での日帰りハイキングが初心者レベルでも楽しめます。

二番人気のシーズンは?やっぱり紅葉の秋!

2番目に人気のシーズンは10月から12月にかけての紅葉の秋です。登山者数もGWに続き2番目に多くアクセスも楽なので初心者レベルの方にもおすすめです。

両神山は標高が1,724mもあるので山頂から紅葉が始まり麓まで比較的長い期間楽しむことができます。特に山腹から頂上にかけては色づき鮮やかな紅葉が絶えることなく続くので最高の景色に出会えます。そして、山頂からの周りの山々の紅葉も大パノラマで見事としか言いようの無い感動が味わえます。
 

静かに登れるシーズンは?真夏と真冬!

人気のシーズンは人出も多くなり静かに山歩きをしたい人には不向きです。両神山を静かに登りたい人におすすめなのは真夏と真冬です。

夏は登山口の気温は街中と変わらないので日差しが強く汗だくになるので、この季節に訪れる人は少なくなります。しかし、新緑の景色がとても綺麗でそよ風が吹けば心地良い登山が楽しめます。また、2月くらいの真冬は服装や持ち物など雪山の知識が必要となり難易度レベルが上がり初心者には難しいですが、自然の静かさを楽しめるシーズンなのです。

両神山のおすすめルートはこれ!

奥秩父にある両神山は三峰山、武甲山と合わせて秩父三山と呼ばれています。山中にある両神神社にはイザナギとイザナミの神を祀っていることから両神と呼ばれ古くから信仰の山として地域住民からも親しまれてきました。

登山ルートとしては、日帰りの初心者レベルから岩場や鎖場といった難易度が高くコースタイムも長い本格的な登山が楽しめる中上級者向けレベルのルートまであります。それぞれのルートの特徴やコースタイム、アクセス方法を紹介していきますので参考にしてください。

両神山の表玄関【日向大谷コース】


両神山へのルートとして表登山道と呼ばれているのが、日向大谷登山道のルートです。特徴としては緩やかな所と急な所があり、また鎖場といった本格登山の醍醐味も味わえる初心者向けルートとなっています。

途中にある清見小屋までは穏やかな登りやすい登山道が続きます。清美小屋を超えると急な坂や鎖場が現れ、ちょっとした本格登山が味わえます。しばらく進むと両神神社に到着し、緩やかなルートを進んで山頂直前の鎖場を登りきれば両神山頂上に到着です。

コースタイムや難易度は?

日向大谷ルートの総工程距離は約12.2Kmとなり、標高差は1067mとなります。難易度としては比較的緩やかな登りが多くコースタイムはかかりますが初・中級者向きのルートなので初めての登山にもおすすめです。

ルートのコースタイムは総行程距離が長いこともあり約6時間となります。初めての人にとっては比較的長いコースタイムなので足元は登山用の靴など足首をしっかりとホールドしてくれるものを準備するようにしてください。

 

日向大谷登山口へのアクセスは?

車の場合には関越自動車道を利用して花園ICで下車、そこから国道279号経由し約1時間10分ほどで日向大谷登山口駐車場に到着します。駐車場は約50台分が無料で利用できるようになっていて、トイレも併設しているので歩き始める前に利用することをおすすめします。

電車の場合には西武秩父駅から秩父鉄道に乗り換え三峰口駅で下車します。そこから小鹿野町町営バスに乗車し終点日向大谷バス停で降りれば、目の前が登山口入り口となっています。

本格登山なら【八丁尾根ルート】

両神山の特徴である鋸のような稜線を縦走するルート、そして埼玉県で一番滑落者の多い鎖場として有名なのが八丁尾根ルートです。行蔵峠あたりから鎖場が10数ヶ所連続して岩場好きにおすすめなルートとなっています。ただし冬場は雪や氷で滑る箇所が多いのできちんとした装備で望むことをおすすめします。

尾根の稜線からは両神山の山容がよく見え、紅葉の時期にはベストショットが撮れるポイントもあるので山の撮影が趣味の方にも楽しめます。

コースタイムや難易度は?

八丁尾根ルートはコース全般を通して岩場や鎖場が多く万が一滑落した場合には大事故となる箇所も多く、難易度としては中級者以上におすすめのコースです。初心者レベルの人が行く場合には必ず慣れた方と同行するようにしてください。

コースタイムは鎖場や岩場多いことから時間が読みにくく6時間から8時間程度は見ておいたほうがいいと思われます。体力的には九十九折りの登り坂を除けばそれほどキツくないルートとなっています。

登山口へのアクセスは?

車でアクセスする場合には中央自動車道を利用し勝沼ICからフルーツライン、そして県道213号、国道140号、県道210号を経由して上落合橋登山口駐車場を目指してください。最寄りICからは1時間30分ほどかかります。また関越自動車道の場合には、花園IC下車し国道299号経由で向かってください。駐車場は約15台ほどで無料で利用できます。

電車でのアクセスは、秩父鉄道で三峰口まで行き、そこからはタクシーのみとなります。

最短距離なら【白井差新道ルート】

最短ルートで両神山山頂を目指すのならば白井差新道がおすすめです。このルートは標高差が少ないことと登山道が整備されている事から難易度も低く初心者レベルでも安心してアプローチすることができます。

なお、このルートは私有地となっているので事前に予約が必要となっており、ルートの説明を受けてから入山するようにしてください。そして、帰りに必ずお礼とともに借りた地図の返却及び環境整備費を支払うようにしてください。

コースタイムや難易度は?

白井差新道は登山口から山頂までの標高差は900mと両神山登山の最短のルートとなっていることから難易度もそれほど高くなく、初心者レベルでも問題なく走破できるレベルとなっています。

コースタイムも登りで 2時間30分ほど、下りで1時間30分ほど見ておけば十分となっています。ただし、最短コースのため急な登り箇所があるのである程度の体力が必要かもしれません。

登山口へのアクセスは?

車でのアクセスは関越道の花園ICで降りて県道37号、県道367号を経由し約1時間20分で白井差登山口駐車場に到着します。駐車場は無料ですが環境整備料として1,000円が必要となります。

電車でのアクセスは、秩父鉄道に乗り三峰口駅で下車し、そこから町営バスに乗り薬師の湯バス停で乗換、終点の白井差口バス停で降ります。そこから登山口まで徒歩で約2.5kmです。

なお、登山道は私有地のため、予約が必要です。(連絡先:0494-79-0494)

 


両神山に行くならこの服装や持ち物を!

おすすめの服装は?

両神山は都内からアクセスのいい山とはいえ標高は1,724mあるので登山のスタート地点と山頂では気象状況にもよりますが、気温差が10度〜15度ほど違ってきます。よって気温の変化に対応できるように必ず上に羽織れる服装を準備していくことをおすすめします。

また、ルート上に岩場や鎖場も多くあるので怪我予防の観点からも服装は長袖、長ズボンの着用は必須となります。ズボンについては足の自由が効くようにトレキング用の服装がおすすめとなります。

持ち物はこれを準備!

両神山に行くのにおすすめの持ち物として急な斜面や岩場などが多いので、足への負担を減らすために足首をホールドしてくれる靴やトレッキングポールを持ち物としておすすめします。また岩場や鎖場での怪我予防のためにも服装は長袖、長ズボン、そして手袋は持ち物として持参することをおすすめします。

そして、山の天候は変わりやすいので雨具や防寒具も必ず持ち物に入れるようにしてください。また、冬山の場合には服装や持ち物は別になりますので注意してください。

両神山近くのおすすめキャンプ場

両神山は日帰り登山でも楽しめる山ですが、周辺にあるキャンプ場に宿泊して1泊 2日での登山を楽しむことも可能です。奥秩父にある両神山の周辺には、車で宿泊できるオートキャンプ場やバンガローやコテージに優雅な泊まれる施設などがたくさんあります。もちろんテントを使った本格的なキャンプができる施設も揃っています。

せっかく一泊するならばテント泊の持ち物を準備して大自然を満喫することをおすすめします。

両神山麓キャンプ場

両神山麓キャンプ場は、両神山の麓を流れる川沿いのキャンプ場で両神山登山の基地としてはベストなスポットです。初心者レベルでも安心してキャンプができるようにバンガローやコテージも併設しています。もちろんオートキャンプ場のサイトも充実していますので車で行っても楽しめます。

キャンプ場周辺には歩いて30分も行くと日本の滝百選に選ばれている落差76mある丸神の滝もある大自然にかこまれているキャンプ場です。

つちうらキャンプ場

つちうらキャンプ場は、本格的なバンガローやログハウスがあり家族連れでも安心して利用できるキャンプ場で秩父市大滝にあります。もちろん本格的なテント泊もできるテントスペースも完備しているので両神山への登山での利用も楽しめます。

このキャンプ場のおすすめポイントは大自然の中で入れる露天風呂です。両神山に登った後にのんびりと露天風呂に浸かって、満点の星空のもとのんびりと過ごすには最適な環境を提供してくれます。

清滝小屋テント場

難易度は少し上がりますが登山途中でキャンプを楽しみたい人におすすめなのが清滝小屋テント場です。ここは標高1,290mの場所に位置し、避難小屋である清滝小屋に隣接していて約10張り程度のテントを設置することが可能です。

そして、清滝古谷には水道や洗面所があるので利用できるので便利ですが、なんといっても山の中腹にある場所なのでそれなりの装備をしっかりとした上で利用することをお勧めします。特に夜は冷えますので服装には注意が必要です。

両神山登山でおすすめの温泉は?


登山のもう一つの楽しみは、帰り道での温泉です。この両神山の周りにも多くの温泉が日帰りで楽しめますので、登山の疲れを癒やして帰路につくようにしてください。

どのルートから両神山へアクセスするかによって利用できる温泉が違ってきますのでルート選択と合わせて計画するようにしてください。温泉によって帰ることを考えると持ち物に、ちょっとした着替えとタオル類を忍ばせておくことを忘れないでください。

みとみ笛吹の湯

中央自動車道方面へ帰宅する場合におすすめの温泉は、みとみ笛吹の湯です。こちらは八丁尾根ルートの上落合登山口から中央自動車道へ戻る途中に位置する日帰り温泉施設です。日帰りですが、露天風呂や源泉の掛け流しも楽しめるので登山の疲れも癒やされます。

利用料金については山梨県が運営している公営施設なので大人510円、子供200円ととてもリーズナブルです。なお火曜日は定休日となっているのでご注意ください。

両神温泉薬師の湯

続いては秩父小鹿野町にある道の駅 両神温泉薬師の湯です。この温泉も日帰り入浴施設でポイントは温泉に浸かりながら秩父の大自然の景色を眺めながらゆったりと温泉に浸れるところです。また施設内で野菜の直売所や蕎麦打ち体験などもできるので合わせて楽しんでください。

利用料金は町営施設なので大人600円とこちらもリーズナブルです。また火曜日が定休日となっていますので利用の際は気をつけるようにしてください。

大滝温泉遊湯館

両神山登山帰りにおすすめ温泉最後は、大滝温泉遊湯館です。この温泉は岩風呂やヒノキ風呂があるので疲れた身体をしっかりと癒せまます。またサウナもあるのでサウナ好きにはとてもおすすめです。

また無料休憩所や食事をするところも併設しているのでとても便利なところもポイントです。利用料金は大人700円、小学生400円、小学生未満は200円、なお土日祝日は大人は800円、そして定休日は木曜日となっています。

まとめ

両神山は初心者レベルでも気軽にアクセスできる百名山の一つです。反面、岩場や鎖場といった難易度の高いスリリングなルートも楽しめるのも魅力の一つです。そして、花一面の季節から紅葉や白銀の世界も楽しめるのも魅力です。

登山の帰り道にも多くの温泉があり都心からでも日帰りで楽しめる山なので思い立ったら行くこともできますし、もちろんキャンプ場も充実しているので一泊二日の登山も楽しめるとてもいい山です。

両神山周辺の山登りが気になる方はこちらをチェック!