「ブルースナイパー103L」実釣インプレッション!
今週はロッドのご紹介です
今週はロッドのインプレッション!ヤマガブランクスの「ブルースナイパー 103L」をご紹介します。昨シーズン後半と今シーズンで計2シーズン、堤防からブリ・サワラを狙ったプラグ主体の釣りから、フィーリングやいいところ、悪いところをお届けする内容です。
まだまだ青物を追いかけて堤防に通っているんですが、今週はコノシロが抜けてベイトが居ない&寒波で体調が悪いということで、気に入って使っているこのロッドをご紹介。堤防からミノーでブリを釣る、こんなコンセプトにジャストな1本です。新しいロッドを検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
「ブルースナイパー103L」とは
ヤマガブランクスのライトクラス青物ロッド
まずは「ブルースナイパー103L」がどんなロッドなのかを簡単にご紹介します。このロッドはヤマガブランクス「ブルースナイパー」シリーズから派生したアイテムで、堤防ライトショアジギングというよりも磯の青物ゲーム、という性質を持っているのが特徴。ロックショア用のLパワーなので、パワー自体はかなり強力なものを持っています。
どのあたりがLなのか、という部分についてはティップの曲がりを見ると一目瞭然。ティップはややハリがあって、ティップとベリーの間が大きく柔らかく曲がります。先端側はシーバスロッド的なテイストで、バットはロックショア的なテイストという構成です。プラグのアンダーは15g、シーバスルアーを使える剛竿といったモデルに仕上がっています!
大きく曲がるヤマガテイスト!
ロックショアな「ブルースナイパー」の系統ですが、ガチガチに硬いというロッドではなく、キャスト時に大きく曲がって鋭く戻る、ヤマガブランクスらしいキャストフィールを持っているのもこのロッドの特徴です。柔らかいティップ~ベリーとこの大きな曲がりが、軽量なプラグをしっかり投げ込めるキャストに繋がっています。
持つと太くて強いと感じるんですが、投げるとゴツいシーバスロッドもしくはヒラスズキロッドという感じで、意外にスパっとキャストできるのでいわゆる扱いやすい、投げやすいというタイプのロッドとイメージして検討してみてください!
「ブルースナイパー103L」の各種ルアー使用感をインプレッション!
各種ルアーの使用感を4つに分けてご紹介
続いては「ブルースナイパー103L」の使用感に関するインプレッションをお届け!各種ルアーのキャスト、操作性を4つに分けてご紹介します。
堤防からのブリ・サワラ狙いがメインなのでルアーがちょっと偏っていますが、シーバスルアーで動きの強いタイプであれば20gクラスも使用可能!スペック上はジグで40gまでとなっていますが、キャスト自体は60gでも振り抜けます!
①大きめのミノーは最高!
ミノーで青物を釣る釣りに使いたいというのがこのタイプのロッドの購入動機!自分の場合も「セットアッパー」竿を探していてこのロッドの購入を決めました。26gの「125S-DR」はもちろん、39gの「145S-DR」も使用感抜群!きれいな飛行姿勢でぶっ飛びます。柔らかなティップがリトリーブ時のブルブル感、抵抗感を掴んでくれるので、アクションの調整もかなり快適です。
「ブルースナイパー103L」はMAXでPE2号というスペックになっていて、ロッドから受ける強さの印象もPE2号相当です。標準フックの「セットアッパー」にはオーバーな強さがあるので、フックを交換したりラインを1.5号まで落として調整するのがおすすめです。「K2F142」なんかだと2号の強さを思いっきり活かせると思います!
②意外にジャークとの相性は◎
今年は魚が少なくて絶不調…なんですが、去年この竿で一番サワラを釣ったのがダイワの「ダーティンZ」。ティップに張りがあってベリーにかけて大きく曲がるこのロッドのセッティングは、ミノーのジャーキングとも相性がいいように感じています。4000XGでガシガシジャークしてちょうどいいです。
移動重心でない、もしくはジャーキング用にウェイトの移動をほどほどにおさえているタイプのミノーのはそもそも飛ばないというのがあるんですが、それを考えても飛距離の方はライトでしっかり曲がるシーバスロッドに分があります。ちょっと飛距離を我慢して、パワーを重視したロッドセレクトという運用です。
③バイブレーション・シンペンやトッププラグもOK
30g~40gのバイブレーションは飛距離、振動伝達とも調子がよく、相性がいいルアーと言えます。堤防で使う小型のポッパーやダイビングペンシルも操作性◎。シンキングペンシルのジャークやスキッピングもOKです。
このあたりのルアーもシーバスロッド的なテイスト、柔らかめのティップが利いていて、ジグ向けのロッドより明らかに扱いやすいです。シーバスルアーを中心に、いろいろなルアーを試してみたい方にはピッタリのロッドだと思います。
④ジグはオーバーウェイトにも対応可能
メタルジグはスペック表記でMAX40gですが、60gもしっかり投げ込めます。ただし、鋭くシャクるときはティップが入りすぎてちょっと疲れるので、快適にシャクれるウェイトが40g程度までのロッドとイメージして検討してみるのがおすすめです。
重いジグをガシガシシャクルなら、ジグ向けのロッドの方が快適!ベストなロッドはどんなルアーをメインにするか次第です!
「ブルースナイパー103L」はこんな釣りにおすすめ!
堤防でのブリ・サワラゲームに
強めのシーバスロッドではなく、敢えてこのロッドを選択する理由はやはりパワー。PE2号の強度をフルに発揮できるスペックと、ファイト時の安心感がおすすめのポイントです。10kgのブリとかメーターのサワラとか、堤防で掛かるMAXクラスの青物を想定する場合におすすめ。あくまでも堤防&シーバスルアーという条件の範囲の中でパワフルというのがポイントです。
ライトに遊べる磯でもバッチリ使えるロッドなので、ヒラスズキと青物、サワラ用で1本という方はぜひ検討してみてください!
堤防のロッドとしてはヘビーな使用感
「ブルースナイパー103L」の弱点についてもご紹介しておきます。まず1点目はシャープなフィーリングではないという点。バットが太く大きく曲がるタイプなので、細く硬いシーバスロッドのようなスパっとした使用感を求める場合はおすすめできません。大型青物用で、曲がるタイプのロッドです。
もうひとつ、些細なことなんですが、グリップエンドが凄く太い。自分が使っているシマノのバッカンのロッドホルダーにスッキリ入りません。グリグリやると入ります。友人のロッドを含め、グリップエンドの太さで入らないということは他のロッドで起きたことが無いので、特別太いと思います。安いロッドではないので、このあたりの事情も加味しながら検討してみてください!
「ブルースナイパー103L」で大物を手にしよう
夢の大物に備えるなら!
堤防で使うにはちょっとオーバーパワーで、にもかかわらずシーバスルアーをほとんど違和感なく扱える「ブルースナイパー103L」。想定される最大クラスの大物に備えて、こういうバランス感のロッドが欲しいというアングラーは少なくないと思います。強めのセッティングが好みの方は要チェックの1本です。
サーフで使うには重すぎ&太すぎなので、汎用ロッドではなくプラグでの青物攻略特化型として検討してみてください。混雑した堤防でも「ブルースナイパー103L」のパワーとPE2号の強度があれば、魚とのやり取りはバッチリです!
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今回ご紹介した「ブルースナイパー103L」も登場する堤防青物ゲームの実釣記事をご紹介します。メインで使っているのはミノーとバイブレーションで、どちらも使用感はいい感じ!こちらもぜひ合わせてチェックしてみてください!
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出典:ライター撮影