車中泊のベッドをウレタンチップで自作
本当はキャンピングカーが欲しいけれど、購入するとなるとかなりの金額がかかります。そんなときには自作で車中泊仕様にしてしまったほうがお金もかかりませんし自由にカスタムが可能です。
車中泊の車をより快適にしたいと考えた場合、やはり一番に考えるのは寝る環境でしょう。車内の寝る環境をよくするためにはベッドが必要です。ベッドは自作することができ、その素材はさまざまあります。
ウレタンチップを使って車中泊ベッドを作ろう
車中泊には欠かせないベッドを作る場合の素材としては、クッション性のあるマットや空気を入れて使えるもの、ウレタンチップなどがあります。素材の選び方によっても寝心地は異なり、どれを選べばいいのか分からない方も多いでしょう。
今回は、その中でも車中泊用のベッドに使われることの多いウレタンチップを使ったベッドについてご紹介します。キャンピングカーがなくても、DIYで十分快適な空間は作ることができるので、ぜひ参考にしてみてください。
ウレタンチップとはどのようなもの?
クッション性のあるウレタンチップにはスポンジの端材が使われ、接着剤を使って蒸気で押し固められています。押し固められて作られているので、通常よりもへたりにくいという特徴があるため、車中泊のベッドにはピッタリです。また、たくさんの端材が使われているので場所によって硬さやカラーが均一ではありません。
ウレタンチップだけでなくスポンジを併用する
レザーが無いから一先ずウレタンチップ貼り。毎度飲みながらねー🤗 pic.twitter.com/XtC3yEKoT9
— だいさん (@daisuke52719) July 7, 2021
車中泊用のベッドにおすすめなのはウレタンチップではありますが、ウレタンチップは硬めの素材なのでプラスしてスポンジを併用するのがおすすめです。
スポンジ(均一なウレタン)はふんわりと寝心地をよくしてくれるもの、ウレタンチップは床の硬さを感じず、底付き感を感じないためのものとなります。二つを合わせることでより快適に寝ることが可能です。
車中泊用ベッドのウレタンチップの選び方
では次に、車中泊用のベッドを自作する際のウレタンチップの選び方をお伝えしていきましょう。ウレタンチップは蒸気で圧縮して作るため、その圧縮の強さで硬さが変わってきます。
また、硬さの違い以外にも厚みにも違いがあるためどれを選べばいいのか分からなくなる方も多いです。ここではウレタンチップの選び方をお伝えしますので、参考にしてみてください。
車中泊のベッドの厚みについて
自作したベッドに使うマットは、「ウレタンチップ」と「高弾性ウレタン」の2層にすると寝心地がよくなりました😃
— ritzcamper (@ritzcamper) October 23, 2021
いろいろとスポンジを試しましたが、2層にすると全体の硬さと体に当たる感触の調整ができます。
これから車中泊用のベッドマットを作る方は、2層構造がおすすめです👍 pic.twitter.com/JGyZyNJDss
車中泊用のベッドですが、厚みが5cm以上あると寝心地が良くなります。ですが、この数字はウレタンチップを使った場合でなく、均一のスポンジ素材を使った場合の数字です。
ウレタンチップはもう少し密度が高く硬さがあるため、1.5cm程度でベッドを自作している方もいます。ですがその場合、寝心地は固くなるのでプラスしてスポンジを併用するようにしましょう。
車中泊ベッドのウレタンチップの選び方
ようやくウレタンチップが着弾
— エムキューブ@Lv.19(五挺め許可おりました) (@m3_emu_cube) June 20, 2019
コンパネ+1cmでカット&接着
あとはフェイクレザーで包んで、タッカーで止めれば、ベッドマット完成かな pic.twitter.com/oIlGg0J0Jh
次にウレタンチップの選び方についてですが、これは通常のベッドの硬さの好みによって変わってきます。人によってベッドの硬さの好みは異なるため、できれば実際に触れてみるのがおすすめです。
ホームセンターでは販売がある場所とない場所があるため、お近くの店舗にまずは確認してみるといいでしょう。通販サイトでは、サンプルなども見られるようになっているので、そういったサービスを利用するのがおすすめです。
ウレタンチップにスポンジを重ねて
ウレタンチップには硬さの違いがあるものの、やはりスポンジを重ねて使う方が気持ちよく寝ることができます。ウレタンチップに硬めのものを選んだ場合や厚みを薄くした場合は、スポンジで厚みを調節していくといいでしょう。
最終的な調整をスポンジでしていくという感じです。サンプルはありますが、やはり最終的な寝心地は実際に寝てみないと分からないため、スポンジを数枚用意しておき、寝心地の違いを確認して作っていくといいでしょう。
ウレタンチップベッドの自作は簡単
車中泊用のウレタンチップベッドですが、自作の方法は思っているよりも簡単です。実際の加工事例をお伝えする前に、実際の自作方法を簡単にご紹介していきます。自作を考えている方は作り方の参考にもなりますので、ぜひこちらも合わせてチェックしてみてください。
車中泊用ウレタンチップベッドを作るには何が必要?
車中泊用ベッドを自作する場合に必要なのは、ウレタンチップ、高弾性ウレタン、合板、フェイクレザーです。ウレタンチップの厚みは30mmで少し硬めのものを利用しています。道具にはタッカーを使っていきましょう。
車をキャンピングカー仕様にするための正規品のベッドは販売がありますが、これで作れば一万円以下でベッドを作ることが可能です。合板は自分でカットしてもいいですが、ホームセンターのカットサービスでもカットしてもらえます。
車中泊用ウレタンチップベッドの自作方法
ベッドの自作方法ですが、まずは板やマット、カバーに使うレザーを必要なサイズにカットしていきましょう。カットが終わったら、合板、ウレタンチップ、ウレタン、レザーの順で並べて、タッカーで固定していきます。
カットしてそのままタッカーで固定しようとすると、材料がずれてしまうので接着剤や両面テープなどで固定してから自作していくといいでしょう。
車種別加工事例をご紹介
では最後に、ウレタンチップを使って車中泊用のベッドを自作した例を見ていくことにしましょう。車中泊に人気のハイエースを使ってDIYした例や、ハイゼットカーゴ、MRワゴンを使った例など種類も豊富にお伝えしていきます。
ハイエースをキャンピング仕様にDIY!
ハイエースの内装ってほんま、好きな事できるし、夢広がるな〜😌
— JO⚡︎ (@Jou10forza) October 19, 2019
自分の使い方に合うようにこれからちょこちょこ手を加えて行こう!😃
とりあえず、簡易なベッド用マット製作してみた
コンパネにウレタンクッション引いて、革シート 貼ってみた pic.twitter.com/iivErY0SgM
こちらがハイエースにウレタンチップを使って車中泊用のベッドを自作した例です。ハイエースの広い車内に大きな車中泊用のベッドが入っており、すっきりと眠れる空間が作られています。ハイエースのベッドキットは2万円以上するものもあるので、自作の方が断然おすすめです。
ウレタンチップを使った自作方法にはこんなアイデアも
週末にハイエースのセカンドシートの裏にコンパネとウレタンチップ入れた♥️
— あめ玉@キャンディー (@amedama86) June 7, 2021
ベッドキットと質感一緒になったから寝やすくなり申した☺️ pic.twitter.com/WPD0dw20go
こちらもハイエースの車中泊仕様への自作実例なのですが、この方はベッドではなくセカンドシート裏のクッションにウレタンチップを利用しています。ベッドキットを利用しているようですが、シートを倒すと段差ができてしまうので、そんなときにもウレタンチップは活躍してくれるでしょう。
ハイゼットカーゴをキャンピングカー仕様に自作
ベットマット作ってた時の画像です。#ウレタンチップ 2枚貼りして硬めの #ウレタン を使用して #難燃 合皮を使ってパチンパチンとホチキスで。ベットに装着で完成です!#ハイゼットカーゴ #軽キャン #自作 #DIY #ソファーベッド #車中泊 pic.twitter.com/TopC5kGBkz
— 旅道 (@trip_road4785) January 3, 2022
この例は、ハイゼットカーゴを車中泊仕様にしています。ベッドは車の片側に配置し、下には収納が置けるようになっているためとても便利です。ウレタンチップとウレタン、合皮を利用しています。
カバーにはレザーを利用している方が多いです。やはり、高級感が出るからでしょう。フェイクレザーでも十分高級感のあるベッドは自作できるので、ぜひ自作してみてください。固定に使うタッカーは、100均でも手に入るので手軽に挑戦できるでしょう。
MRワゴンの自作ウレタンチップベッドも快適
仕事終わりにイメージを形にした💦運転席を車中泊の時に座椅子みたいにしたくて余ってた木材を皆んな大好きジグソーでカット🧩。これにウレタンチップ貼り、レザーで完成の予定。各パーツの裏側に高さ計算して脚を装着🦵した。水準器アプリ最高だぁ🤗 pic.twitter.com/f78cSbpPCz
— だいさん (@daisuke52719) July 7, 2021
MRワゴンの車中泊ベッドの自作実例です。軽自動車なので狭いと思われる方もいるかもしれませんが、最近ではアウトドア用の車も多いので、十分快適な空間は作れます。この方もウレタンチップにレザーを利用してベッドを自作していますが、車内の空間をたっぷり使ってすっきり眠れそうです。
まとめ
釣り&車中泊化計画
— ビアズリー@微浮上∠( ˙-˙ )/ (@beardsley1000) February 3, 2021
嫁様に手伝って貰い、板にウレタンチップ(厚さ30mm)&合皮貼り付け作業完了。
とりあえず乗せてみたけど、やはりベースとの固定(半固定)は必須事項っぽい。
あー、色々考えてるとワクワクする!
作業中、娘から
「お父さん家出して、車で生活するん?」
って・・・( ̄▽ ̄;) pic.twitter.com/JaGYRjo09g
今回は、車中泊に便利なウレタンチップを使ったベッドの自作について、材料の選び方や実例を見てきましたがいかがだったでしょうか。自作でも十分心地の良いベッドは作れるので、一度サンプルを取り寄せてみることをおすすめします。
車ではベッドがなくても寝ることはできますが、やはりウレタンチップを使ったベッドがあると安眠することが可能です。より快適な車中泊をするためにも、ぜひこの機会にウレタンチップを使ったベッドを自作してみてください。
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