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【難易度別】穂高岳の登山ルートガイド!初心者向けの最短コース&厳しい縦走路も!

穂高岳は北アルプスの南部にある連峰で、主峰の標高は日本で3番目に高く、登山者なら一度は登って見たいと思う憧れの山です。距離が短い初心者向きから、岩場が続く超高難度の縦走コースまで多彩にある穂高岳の登山ルートを難易度別に解説いたします!
2022年1月12日
eiji0601

目次

穂高岳とは

日本で3番目の標高を誇る登山者憧れの山

出典:photo-ac.com

穂高岳(ほたかだけ)は長野県と岐阜県にまたがる北アルプスの南部に位置する連峰で、主峰の奥穂高岳は富士山(3776m)北岳(3192m)に次ぎ日本で3番目高い3190mの山です。穂高岳は変化に富んだ岩場や自然が非常に魅力的で、6月〜10月のシーズンには多くの登山者が訪れます。一度ならず何度も登りたい憧れの山です。


穂高岳は3000m級の山が連なる連峰

出典:photo-ac.com

穂高岳は主峰である奥穂高岳(標高3,190m)をはじめ、涸沢岳(3,110m)、北穂高岳(3,106m)、前穂高岳(3,090m)、西穂高岳(2,909m)など3000m級の山が連なる連峰の総称です。

登山者にとって1つを登頂すれば次々と征服したくなる魅力的な連山が穂高岳。今回は魅力ある穂高岳の登山ルートを難易度別に紹介いたします。

穂高岳登山3つの魅力

①圧倒的なスケールの岩壁


出典:photo-ac.com

圧倒的なスケールで立ちはだかる岩壁やザイテングラート(岩尾根)が、登山者の心を捉えて離さないのが大きな魅力です。穂高岳は剣岳、谷川岳と並び日本三大岩場に数えられています。

ジャンダルムや大キレットなど過酷なザイテングラートが続き困難な登山が強いられるのに、登山者の心を魅了するのが穂高岳です。しかも穂高岳はどの登山ルートも、それぞれ異なる味わいがあるのも魅力になっています。

②自然が繰り広げる四季の美しさ

出典:photo-ac.com

四季を通じて目を楽しませ心を和らげる穂高岳の自然も魅力です。岩肌に咲く草花や、遅い雪解けと残雪の白に芽吹く春、高山植物が咲き乱れる6月〜8月、紅葉と雲海の秋、雪と氷の世界で厳しくも美しい冬の自然は、登山者の心を和ませます。穂高岳に季節を変えて何度も登山したくなるのは、自然が繰り広げる四季の変化に魅力があるからです。


③登頂したときの達成感

出典:photo-ac.com

穂高岳の岩壁やザイテングラードは登山に慣れた上級者でも厳しい難所です。難所を乗り越えてたときの感動と達成感は、登山者が求める最も大きな魅力になります。穂高岳には3000m級が5つもあり、1つずつ征服できる達成感は登山者にはたまりません。次は別の登山ルートで攻略しようとモチベーションが上がるのが穂高岳連峰です。

初心者向き登山ルート2選

正直言って穂高岳の登山ルートに初心者向きはありません。一見初心者向きに見えるコースでも山頂付近には必ず難所が待ち受けています。初心者ルートとは無理をしない登山計画を立てることなのです。比較的歩行距離が短く初心者でも攻略可能なコースを2選して紹介します。

①ロープウェイ利用の西穂高岳登山ルート

新穂高温泉からロープウェイを利用し、標高1090mから2156mの西穂高口まで一気に登れるコースです。西穂高岳山頂(2,909m)までは標高差にして約750m、距離にして7kmなので簡単そうに見えますが、頂上付近には岩場の難所があるので1泊2日をおすすめします。

1日目の登山行程

ロープウェイを降りたら西穂山荘を目指し千石尾根を進みます。最初は樹林帯の中を歩き、最後に急な坂を登り切れば西穂山荘に到着。ここまでのコースタイムは約1時間半です。ここでゆっくり体を休め翌日に備えましょう。

2日目山頂アタック

西穂山荘を出発しハイマツ帯の岩場をしばらく登ると、西穂独標の直下につきます。ここはクサリを使って慎重に登り、さらに大小の岩峰を越えれば山頂に到着です。山頂の景色を堪能した後は同じコースを慎重に下山します。

POINTルート情報

  • 歩行距離:約7km
  • 1泊2日参考コースタイム:1日目:1時間30分 2日目:6時間45分
  • 難易度:3〜3.5(5段階)
  • その他:くさり場を通過できる身体能力、および地図読み能力が必要

②上高地〜中尾根経由西穂高岳登山ルート

北アルプスの玄関口・上高地から標高2909mの西穂高岳山頂を目指し距離は約13kmの穂高岳登山ルートでは比較的難易度が低めのコースです。ここも山頂付近は難所が続くので無理をせず山荘で1泊して体力を温存することをおすすめします。

登山行程

上高地を出発し梓川に沿って歩くと、西穂登山口に着きここから登山開始です。針葉樹林帯をしばらく登ると中尾根にでます。この尾根は細くやせているので要注意です。

窪地には木道が敷かれておりお花畑が楽しめます。焼岳登山道の分岐を右に進めば西穂山荘に到着しここで1日目は終了です。翌日2日目の行程はロープウェイを利用したコースと同じになります。

下山はロープウェイを利用し温泉足湯

下山にはロープウェイを利用し乗継ぎ駅の新穂高温泉駅にある掛け流し温泉足湯で登山の疲れを癒すのもこのコースの魅力の一つです。名物のゴンドラ焼きや飛騨牛まんじゅう、温泉卵などをほおばりながら足湯を楽しめます。

POINTルート情報

  • 歩行距離:約13km
  • 1泊2日参考コースタイム:1日目3時間20分、2日目7時間30分
  • 難易度:3.5〜4(5段階)
  • その他:くさり場を通過できる身体能力、および地図読み能力が必要

中級〜上級者向き登山ルート2選

穂高岳登山ルートの中で難易度が中程度のモデルコースを2つ紹介します。中程度といっても日本で屈指の岩場がある穂高岳連峰なので、必ず難所があるので油断はできません。無理をせず1泊2日で登山することをおすすめします。

①上高地〜前穂高岳登山ルート

上高地から前穂高岳(3090m)にアタックするルートで、歩行距離約13.46km、難易度は中程度です。途中に雪渓などで滑らないように歩く技術が要求されます。紀美子平を経由し岳沢小屋で1泊し、翌日に山頂をアタックするコースです。

1日目登山行程

上高地を出発し岳沢登山口より登山開始です。森林内をゆっくり登っていくと「天然クーラー」と呼ばれる風穴が現れます。風穴からの天然の冷気でほてりを冷ましてから、ガレ場を登り切れば宿泊先の岳沢小屋に到着です。ここまで難所はありませんが、翌日に備えてしっかり休みましょう。

2日目山頂アタック

岳沢小屋を出発し、岩場が多い急坂の「重太郎新道」を紀美子平を目指します。途中の斜面はハシゴや鎖で慎重に登ります。紀美子平から山頂までは約30分ですが、落石が非常に多い危険ゾーンなのでヘルメットは必須です。山頂の眺望を堪能した後は、もと来た道を落石に注意して下山しましょう。

POINTルート情報

  • 歩行距離:約13.46km
  • 1泊2日参考コースタイム:1日目2時間20分、2日目7時間30分
  • 難易度:4(5段階)
  • その他:岩場、雪渓を安定して通過できる技術・地図読み能力が必要

②新穂高温泉〜奥穂高岳登山ルート

新穂高温泉から北アルプスで最も高い主峰奥穂高岳(3172m)に登頂したという達成感が味わえるルートです。難易度は中の上クラスですが、岩壁や急登の連続になるので滑落に注意し慎重に登りましょう。モデルコースは1泊2日です。

1日目登山行程

新穂高温泉を出て右股林道の終点まで2時間ほど歩くと奥穂高岳登山口にでます。なだらかな樹林帯を抜け白出沢の岩壁に沿った岩切道を進み、険しくなる道を約3時間半で荷継小屋跡に到着です。さらにガレ場を約3時間半登れば穂高岳山荘に到着します。山荘でしっかり疲れを取りましょう。

2日目山頂アタック

早朝に山荘を出発し、いよいよ山頂にアタックです。1時間半弱の行程ですが、クサリやハシゴの急登が連続するので滑落や落石に注意して登りましょう。難所を登りきった山頂では、北アルプス最高峰の大パノラマと達成感が満喫できます。

POINTルート情報

  • 歩行距離:約22.83km
  • 1泊2日参考コースタイム:登り約10時間、下り約7時間
  • 難易度:4〜4.5(5段階)
  • その他:くさり場を通過できる身体能力、および地図読み能力が必要

上級者向き登山ルート

穂高岳の登山ルートには難易度が高い上級者コースがたくさんあります。そのくらい穂高岳は難易度が高い連峰で、その難易度の高さが逆に登山者の制覇したいと思う心をくすぐり憧れるのです。上級者向きのモデルコースを1つ紹介します。

北穂高岳登山ルート

北穂高岳(標高3106m)は連峰の北に位置し「鳥も通わぬ」と言われる滝谷のザイテングラートが削ぎ出し、登山者には厳しい難所で知られています。上高地から涸沢に入り涸沢小屋で宿泊する1泊2日の上級者向きコースです。

1日目上高地〜涸沢小屋

上高地から梓川の左岸の整備された遊歩道を約2時間進むと徳沢につきます。左前方に見える岩場が国内最大級の「屏風岩」です。徳沢から横尾までくると分岐があり、左に橋を渡れば涸沢への登山道になります。本谷橋から本格的な急坂の登山が始まるので、呼吸にに合わせ焦らずにゆっくり登りましょう。約2時間ほどで涸沢小屋に到着します。

2日目①涸沢小屋〜南陵ルート取付点

急勾配をゆっくり登り、登山道がジグザグになるとお花畑にはいります。お花畑を抜けるとハイマツ帯に入り東陵ルートと南陵ルートの分岐点がありますが、東陵ルートはロープワークが必要なので必ず左の南陵ルートを進んでください。大きな岩壁に長いクサリとハシゴが取り付けられているのが最も緊張する難所・南陵ルート取付点です。

2日目②南陵ルート取付点〜北穂岳山頂

南陵ルート取付点から岩壁をクリアすれば南陵ルートに乗ります。まだ岩場登りが連続するので足元を確認しながらクサリとハシゴで一つずつ落ち着いて進みましょう。南稜テラスといわれる台地を抜けて縦走路との分岐を右に進み、一旦下って登り返したピークが北穂高岳山頂です。山頂の360度の展望と難所を攻略した達成感はたまりません。

POINTルート情報

  • 歩行距離:約35km
  • 1泊2日参考コースタイム:約16時間(登り9時間30分、下り7時間)

  • 難易度:5(5段階)
  • その他:くさり場を通過できる身体能力、および地図読み能力が必要

超高難易度の縦走ルート

穂高岳には縦走ルートがいくつかありますが、その中から国内最難関「黄金縦走コース」と呼ばれる超高難易度のコース2泊3日を紹介します。上級者といえども絶対に単独登山は危険です。必ず熟練のガイドパートナーをつけることをおすすめします。

西穂高岳〜奥穂高岳縦走ルート

過酷な登山行程

西穂高岳から奥穂高岳に向かう稜線には登山地図で点線になっている岩場とナイフのように鋭いザイテングラートが続き、さらに多くのピークを越えるので腰にハーネスにロープとカラビナ、ヘルメットの着装が必須です。

間ノ岳や悪名高き天狗の頭、畳岩など鎖場とロープアップが連続するセクションをクリアして初めて奥穂高岳の山頂に到達します。過酷な行程をクリアする命をかけたスリルが登山者が穂高岳に憧れる魅力なのです。

憧れの穂高岳で登山の醍醐味を堪能しよう!

穂高岳登山ルートのまとめ

穂高岳は北アルプスの南部に位置し、主峰の奥穂高岳は日本で3番目の標高を誇る名峰です。ここまで穂高岳の魅力や登山コースを難易度別に紹介してきました。これらを参考にして自分に合うルートで憧れの穂高岳にアタックして登山の醍醐味を堪能してください。

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