大根の収穫時期を判断する方法3種類!
地中で実る大根の収穫タイミングは解りづらいもの
せっかく育てるなら美味くて立派な大根を収穫したいもの。しかし地中で生育する大根は収穫時期の判断が付きにくく、いざ収穫してみても思ったよりも小さい場合もありますね。
そんな時は残念な思いをしてしまうものです。しかし心配することはありません。大根収穫の3つのサインから適した時期を見計らうことができます。
大根を美味しいタイミングで収穫する目安を詳しく解説
大根を栽培するには3回の間引きが必要となります。家庭菜園で上手に大根を育てる際の間引き注意点をしっかりと抑えることで、立派な大根を収穫することが可能となるでしょう。
間引きをしながらおこなう大根栽培の説明と、その後の収穫時期の見極め方を詳しく解説していきます。
大根の基本情報や特徴について
大根の基本情報
科・属 | アブラナ科ダイコン属 |
原産地 | 地中海沿岸・中央アジア |
英語名/学名 | Japanese Radish/Raphanus sativus L. |
栽培難易度 | 普通 |
大根の特徴
大根の収穫時期が難しいのは、その季節に応じた品種があり夏から秋冬まで採れるタイミングが違うという理由もあります。
土中で生育する野菜もたくさんありますが、古くから人気があり漬物・味噌汁・サラダなどと幅広く活用でき季節の半分は収穫時期でもあることから、その豊富な品種と合わさりさまざまな楽しみ方ができる作物となっています。
大根の開花時期と収穫の季節
大根の植え付けは春3月ころから夏から秋10月ころまでと品種や地域によってタイミングが変わってきます。
中間地域で種まきから収穫まで3ヶ月半、寒い地域になれば4ヶ月ほど暖かい地域だと収穫まで短い期間ですみ、秋まき秋冬収穫でも2ヶ月半から3ヶ月の間くらいには収穫できるようになる野菜です。
品種を複数植え付ければいつまでも楽しめる
大根は植え付けの季節にもよりますが品種によっても収穫時期が変わるというお話をしましたね。
スーパーなどで見慣れた、葉に近い部分が青く縦に長く成長する青首大根・青くならない白く細長いものは辛味が強く薬味用に重宝されたり、煮物や名物の漬物などにも使われる丸い品種など多くが存在します。
これらには適した収穫時期がありますので、夏から秋冬・翌年の春近くまでいつまでも楽しめるのが大根栽培のよいところです。
大根は収穫まで間引きをしながら育てる
美味しい大根を生育には間引きをしながらよいものを選ぶのも大切なポイントです。植え付けてから間引きをするタイミングも決まっています。この間引きの時期を逃してしまうと、のちのちの収穫にも大きな影響を与えるでしょう。適した収穫時期の前にまずは間引き注意すべきタイミングを覚えてください!
大根の収穫と間引き回数
よい大根を収穫するにはよい株を残してそれを大きくするのが一番適した方法です。間引きをするのは種まきから地植えで育てる野菜となりますので、大根は種まきから育てるのが効率的でよい方法といえます。
計3回行われる大根の間引きを適切な期間におこなうことにより、家庭菜園でも売り物のような立派な大根を収穫しましょう。
1-2回目の間引きのやり方と時期
大根の間引きの1回目はふたばが完全に開いた時です。虫食いがない・葉がきれいに開いている・できるだけ2枚とも大きくバランスのよいものがよい株になる目安となります。この時に1箇所に3本になるよう調整してください。
次に行う間引きタイミングは本葉が2-3枚伸びて来た時です。この場合は大きすぎず小さすぎず、見た目もよくバランスの取れたものがよい大根として収穫できるといわれています。2回目で1本減らし2本立ちとしましょう。
3回の間引きで1本立ちにし収穫まで育てる
最後の3回目の間引きは本葉が6-7枚になった頃におこなってください。この頃になると生育具合にも株によりだいぶ差が出てきます。よく見比べて元気がよくより葉色がよいものを選ぶようにしてください。
最後に1本立ちとなりますのでこれが最後まで育てて収穫する大根となります。種の状態で立派な大根として収穫できるのは難しいので、たくさん蒔いてよいものを選ぶ間引きという方法が、美味しい大根を収穫するコツです。
よい大根の収穫は間引きの上手さで決まる
収穫するまでに3回も選別されたよりすぐりの苗を育てる大根栽培は、よい大根収穫のコツでもありその上手さでできあがる大根の質も決まります。
土質や日当たりなどでも出来は変わってくるものですが、もともとの大根の丈夫さ・健康度合いがなければ同じお世話をしても収穫するものが変わってきてしまうのは仕方ありません。
1株で1本しか収穫できない大根栽培における間引きは、非常に大切で重要なポイントです。
間引きのコツは不整形葉を取り除くこと
とはいえ初めて栽培する方には大根の間引きは難しく感じることも多いでしょう。もちろん虫食いがない葉が片葉しか育っていないなどわかりやすいものもありますが、困った時は不整形葉から取り除いていくとよいでしょう。
地中で成長する大根にとって、地上にある葉部分も大切な成長を左右する要素だからです。
大根の収穫タイミングと期間3つのサイン
それでは大根の収穫のために注意しなければいけない、大切なサインを3つ解説していきます。大根は土が硬いと曲がったり生育が悪くなりますので、畑や庭はしっかりと耕した土で栽培している前提です。
1.大根収穫を植え付け時期から判断する方法
大根の収穫期間は前述のように地域によって変わります。寒さに強い涼しい気候が好きな作物ですが、暖かい地域になるほど収穫までの期間は短くなるのが特徴です。
大根の種を購入したとき種袋や種苗カタログに地域別の収穫期間が明記されていますので、それを参考にして収穫時期を判断してください。一般的な大根で中間地域で3ヶ月が目安となります。
2.大根収穫を株元のサイズで判断する方法
大根など野菜の収穫はカレンダーどおりというわけにはいきません。年によって気温が高かったり低かったり、日照時間に大きく差が出る年もあるからです。
そんなときは株元のサイズを収穫時期のサインとします。長い形のもので8cmほどあれば収穫OKのサインです。
肥料が十分なら大きくなりすぎないうちに収穫をする
株元がしっかりと大きくなっていて、青首大根であれば地面から出た部分が緑に色づいているものがよいです。特に秋冬はいつまでも収穫しないでおくとすが入るといって大根の中に空洞ができすかすかとして味も落ちます。
3.大根収穫を葉っぱから判断する方法
これは大根という植物の終わりを見極め最大まで成長したかどうかを判断する方法です。収穫でもよく使われる方法なので、迷った時は葉っぱのサインで判断してください。
大根の葉っぱで株の寿命と収穫期限がわかる
大根の葉は通常ほぼ真上に向かってぴんと張っていますが、株も終わりに近づくと葉がだんだんと元気がなくなり下に垂れ下がってくるものが増えます。この葉が垂れ下がる様子が成長限界のサインとなるでしょう。このあとは枯れるだけですのでこのタイミングで必ず収穫を終えてください。
まとめ
大根を上手に栽培して美味しく収穫しよう!
大根は品種を複数栽培することで、夏から翌年の早春まで長く収穫が楽しめる野菜です。一般的には秋まきで冬に収穫する青首大根が人気ですが、サラダに使う二十日大根や薬味に便利な夏の白い大根もそれぞれの味や使い方が楽しめる野菜となっています。
よい作物の収穫には間引きをしつつ育て日当たりとよい株選びに注意して、あとは収穫タイミングを逃さないよう作っていきましょう!
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出典:https://photo-ac.com/