レモンの実を収穫するにはコツが必要
気軽に始められる家庭菜園の1つとして人気を集めている、レモン。せっかく実をつけたのであれば、適切なタイミングで収穫したいですよね。大きさや色など、収穫の目安となるポイントを踏まえた上で取っていけば、美味しいレモンを楽しめるようになります。
家庭菜園でレモンを収穫しよう
本記事では、レモンを育てる際に意識しておきたいポイントや収穫の目安についてご紹介します。基本の育て方の他に、収穫時に意識しておくとよいコツも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
また、収穫量を増やしたい時は挿し木の仕方も要チェックです。レモンは簡単な方法で挿し木できるので、チャレンジしてみませんか?元気のよいレモンを育てて、どんどん収穫していきましょう。
要チェック!育て方の基本
実を取るためには、適切な育て方で生育をサポートすることが大切です。まずは、基本的な育て方についてご紹介します。初心者でも簡単に栽培できるので、家庭菜園を楽しむために取り入れてみてはいかがでしょうか。
日差しのよい場所に置く
暖かい場所で生まれたレモンは、日当たりのよい場所が大好きです。地植えにする時も、鉢植えにする時も、日当たりのよい場所を選ぶようにしてください。日陰が中心の場所に設置すると枯れてしまうこともあるので、注意しましょう。
水は多めに与える
たくさんの水を与えるのも、栽培時に意識しておきたいポイントです。特に夏は土が乾きやすいので、普段よりも多めに水を与えるようにしてください。冬が訪れると生育が緩やかになるので、水やりも控えめにしておきましょう。
春から夏に肥料を与える
元気に育てて実をつけるためには、栄養が欠かせません。春から夏にかけて、肥料を与えるようにしてください。おすすめは、果樹ように配合された肥料です。実をつけるために必要な栄養がたくさん含まれているので、活用しましょう。
レモンを取れるようになる時期
基本を踏まえた上で育てていけば、やがてレモンに花が咲き、実をつけるようになります。ここで重要となるのが、問題なくレモンを収穫できるようになる時期を押さえておくこと。時期を逃すとせっかくのレモンが無駄になってしまうので、詳しく確認しておきましょう。
春の花に受粉を行おう
気温が上がって春が訪れると、少しずつ花が咲くようになります。白くて可憐な雰囲気が魅力。花を近づけると、レモン特有の爽やかな香りがします。花が咲いたのを確認したら、受粉を行いましょう。
実は、レモンの花には雌しべと雄しべの両方が存在します。場合によっては放置しておいても受粉することがありますが、確実に実をつけるなら自分で受粉するのがおすすめです。花の中央が雌しべ、周りにある細いものが雄しべなので、雄しべの花粉を取って雌しべにつけてください。
夏の花は摘んでおく
春に咲いた花は積極的に受粉させるのがおすすめですが、夏に咲いたものは摘んでおきましょう。夏に咲いたものをそのままにしておくと養分が取られて、実の方に十分な栄養が行き渡りにくくなります。摘んだ花からはよい香りがするので、しばらく飾って楽しんではいかがでしょうか。
半年後に大きな実がつく
夏の間の水やりをしっかりと行い、日当たりを意識して育てていれば、実はどんどん大きくなっていきます。ただし、1つの枝にたくさんの実がついているようなら、大きいものを残して後は取っておくようにします。そのままにしておくと、それぞれの実が小さくなってしまうので、注意が必要です。
収穫できるようになるまでの時期は、半年が目安。半年後を迎えたら、タイミングを見て収穫をスタートしてください。
翌年の初頭までには収穫を終えよう
半年後に収穫をスタートしたら、遅くとも翌年の初頭までには収穫を終えてください。レモンをそのままにして放置しておくと、木が弱る原因になります。翌年に実をつけなくなる可能性もあるので、気をつけておきたいポイントです。収穫時期を逃さないようにしていきましょう。
収穫時に意識したい大きさ・色の目安
実をつけてから半年を目安に収穫を行うレモンですが「どの程度になったら取ってよいのかわからない」と感じている方も多いのではないでしょうか。そこで、ここからは収穫の際に意識しておきたい大きさと色の目安を解説します。参考にして、レモンを取りましょう。
直径6cmを目安に収穫する
一般的に、レモンは直径6cmくらいになったら取っても問題ないとされています。収穫のタイミングに迷った場合は、大きさを計ってみましょう。6cm以上になっていれば、早めに取るようにするのがおすすめです。
大きくなりすぎたレモンは食味が落ちる他、酸味が強くなると言われています。酸味と甘味のバランスが取れた状態で取るのがベストなので、時期が訪れたらレモンの大きさに注意を向けるようにしてください。
グリーンからイエローに変わる途中がベストタイミング
大きさの他に注目しておきたいのが色です。レモンはイエローの印象が強いですが、家庭菜園で収穫をするなら、グリーンからイエローに変わる途中がベストなタイミング。まだ完全にイエローになりきらない時点で取っておき、しばらく常温で放置します。
すると、追熟が始まり、少しずつイエローに変わっていくでしょう。スーパーなどで並んでいるレモンは、このように追熟させたものです。自宅でも追熟を行って、美味しいレモンを味わってはいかがでしょうか。
あえてグリーンのまま収穫する方法も
場合によっては、グリーンの状態で収穫するのもおすすめです。直径が6cm以上であれば、グリーンの時に取っても支障はありません。
グリーンの状態のレモンは、さっぱりとした爽やかな風味が魅力。フレッシュな風味を感じられます。イエローに色が変わるごとに甘味が増していくので、好みに合わせて収穫のタイミングを決めてみてはいかがでしょうか。
表面の滑らかさも要チェック
大きさや色以外には、表面の様子もチェックするようにしてください。小さな実の時は表面がゴツゴツしていますが、大きくなるごとにハリが出て、滑らかな状態になります。触れた時に滑らかな感触があったら、収穫しておきましょう。
押さえておきたい挿し木のコツ
収穫を終えた後に「もっと木を増やしたい」と思ったら、挿し木をするのがおすすめです。挿し木ができるようになれば新しく苗を購入する必要はなくなるので、経済的。ここでは挿し木のコツをご紹介するので、参考にしてください。
収穫後に肥料を与えてから枝をカット
実を取り終えた後は、ありがとうの気持ちを込めて肥料を与えましょう。それから2週間後に、実をつけていた枝を園芸ハサミで10cmほどカットします。下についている葉っぱは邪魔になるので、取ってください。
浸水させてから発根剤をつけて挿し木にする
切り口の部分を水に浸し、1〜2時間ほど放置してください。次に発根剤をつけ、果樹用の土に植え込みます。植え込み時は、少し斜めになるようにするのがポイントです。水やりの際は、枝が倒れないように土のほうに水を与えるようにします。2ヶ月ほどで根がついて、安定するでしょう。
美味しいレモンを収穫しよう!
美味しいレモンを自宅で取るためには、適切なタイミングを見極めることが大切です。大きさは6cm、色はイエローからグリーンに変わる途中、といったように目安を覚えておくとよいでしょう。
もし、酸味が効いたレモンがお好みであれば、あえてグリーンの状態で取る方法もあります。自分にとってどれがベストな状態がどれなのか、いろいろ試してみるのも楽しそうですね。ぜひ、大切に育てたレモンを美味しくいただいてみてください。
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美味しいレモンを収穫するためには、育て方の基本を押さえておくのがポイントです。関連記事では栽培のコツや育て方をご紹介しているので、レモンをたくさん収穫するために役立ててください。
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