つるむらさき 種
つるむらさきの栽培方法を収穫まで解説!
つるむらさきは初心者の方でも簡単に育てられます。畑はもちろん、プランター環境でも育てられますので、興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。
今回はそんなつるむらさきの収穫までの栽培方法を、種まきの段階から詳しく解説しました。収穫タイミングは美味しくたべるために重要なポイントとなりますので、ぜひ参考にしてください。
つるむらさきとは?
つるが紫色の野菜
つるむらさきはその名前の通り、つるが紫色をしたつる性の植物です。ツルムラサキ属の分類の1年草で、原産地は東南アジア。野菜として扱われており、葉も花もつるも食べられますが、現在食用として扱われているのは緑色のつるの品種です。
元々は観葉植物として、また紫色の染料として古くから使われてきた植物でしたが、現在は食べ物としてのイメージの方が強いでしょう。初心者でも簡単に育てられるのがポイントです。
つるむらさきの栄養は?
夏場でも育てられる丈夫な野菜であることに加え、栄養価が高いことも人気の理由です。カルシウム、ビタミンAやC、鉄分が豊富に含まれていることで知られています。
つるむらさきは薬草としても使用されている程ですので、「頼りにします」という花言葉がつけられているほどです。美容、健康にもよいでしょう。
つるむらさきは初心者でも収穫できる!
つるむらさきはとても丈夫な野菜ですので、初心者の方でも収穫まで手軽に育てられます。家庭菜園初心者の方もぜひ育ててみてください。プランター環境でも育てられますので、畑がない方でも問題ありません。
また、大きく育ちますので、収穫には興味がない日除け植物を探している方にもおすすめです。夏場の暑さに活用してください。
つるむらさきの冬越しは?
夏場に強い野菜ですので、逆に冬の寒さには耐えられません。元々1年草の植物になりますので、冬越しは狙わずに、種をとって翌年また育てるとよいでしょう。種をとる方法も後述していますので参考にしてください。
つるむらさきの栽培方法
プランターで育てるならどこで育てる?
つるむらさきは日光が好きな植物ですので、日当たりが重要です。畑で育てるときはもちろん、プランター環境で育てるときも、日がよくあたって風通しもよい場所で育ててください。日当たりが悪いと病気の発生原因になります。
また、剪定をしなければ2mほどまでつるが伸びますので、日除け植物として使用可能です。
つるむらさき栽培の用土は?
つるむらさきの用土選定は神経質になる必要はありません。ホームセンターや園芸店などで販売されている野菜用の培養土を使用するのがおすすめです。畑で育てる場合や既にある土を使う場合は、植え付け前に少し手を加えてください。
植え付け2週間前に、苦土石灰を1㎡あたり100gほど混ぜます。1週間経ったらさらに堆肥と有機肥料を混ぜ込み、もう1週間待ってから植え付けするのがベストです。
つるむらさきは種まきでも苗からでも育てられる
つるむらさき 種
苗も販売されていますが、種まきから育てても簡単です。種はネットでもお店でも安価で販売されていますのでチェックしてみてください。種まきの適期は4~5月です。吸水しにくいタイプの種ですので、一晩水につけてから種まきするのがポイント。
育苗ポットにまいて、本葉が5枚くらいになってから植え替えするか、直まきの形でも大丈夫です。苗と苗の感覚は40㎝ほど空けておくとよいでしょう。プランターの場合は2株育てるのがおすすめです。
つるむらさきへの水やりと肥料
プランター栽培での水やりのタイミングは、土の表面が乾いたら行ってください。水やりをする際はたっぷり与えてください。夏場は乾きやすいので注意が必要です。
畑に植えた場合は雨水がありますので、晴天が続いた時に水やりをします。肥料は植え付け前に有機肥料を混ぜていれば、追肥はほぼ必要ありません。肥料分が足らない時は、化成肥料を月に1回、一握りまいておくとよいでしょう。
つるむらさきの収穫
つるむらさきは早めに先端を収穫!
肝心の収穫タイミングですが、早めの収穫がポイントになります。育ちすぎたつるは硬くなって美味しくなくなりますので、先端から15㎝ほどの部分を収穫して食べるとよいでしょう。
また、株自体が大きくなりすぎる前に食べた方が美味しいので、60㎝くらいの高さになったらどんどん食べてください。つるも葉も花も食べられます。
つるむらさきを長く収穫するには?
収穫タイミングまで育ったら、まずは主枝の先端を15㎝ほど切って収穫します。すると次は、左右のわき芽が育っていきますので、このわき芽を育ててまた収穫してください。わき芽を育てては収穫を繰り返すことで、秋の終わり頃まで収穫が可能になります。
収穫後の種とりは?
花穂は暑さが高まってきたら出てきます。実がなりだすのは秋からで、黒くなったら熟したサインです。熟した実を手袋かなにかでこすって果肉を取り除き、きれいに洗い流して保管してください。翌年の春にまた種まきをして育てます。
実を水で洗うときに紫色が広がりますので、色移りには気をつけてください。また、果肉を取り除くのは意外と大変ですので、そのまま日の下で乾燥させて貯蔵する方法もあります。
収穫後の食べ方は?
ほうれん草に味が似ており、「セイロンホウレンソウ」という別名が付けられているほどです。ほうれん草の味に加えて粘り気があるようなイメージになります。
おひたしやお味噌汁の具、炒め物、てんぷらなど、いろいろな調理方法が可能です。普通の葉物野菜と同様に扱えますので、どんどん収穫して使ってください。
収穫せずに観賞用にする場合
収穫せずに観賞用として育てる場合、どんどん伸びていきますので、支柱やネットに絡ませてください。支柱を立てなくても育てられますが、観賞用としてはやはり、立てることをおすすめします。
野菜として食べるのは青茎種が一般的ですが、鑑賞用として育てるなら紫の茎のものとミックスして育てるのも綺麗です。
つるむらさき栽培の注意点は?
害虫はアブラムシに注意!
定番の害虫であるアブラムシに注意してください。つるむらさきは生命力が強いので害虫の心配も少ないのですが、アブラムシがつくことがあります。発見したら潰すか、ブラシなどでこすって駆除します。もし沢山発生していたら、食品由来成分の安全な殺虫剤の使用もおすすめです。
ヨトウムシを逐一チェック
ヨトウガの幼虫であるヨトウムシに食べられてしまうこともあります。葉の裏に卵を産み付けてきますので、定期的に葉の裏をチェックするとよいのですが、中々大変です。先に防虫ネットを張っておいて、侵入を防いでおくとよいでしょう。
また、幼虫は昼間は土の中に隠れます。食べられているのが発覚したら、土を少し掘って探してみてください。
まとめ:つるむらさきを収穫しよう!
つるむらさき栽培方法は簡単!
今回はつるむらさきの収穫までの栽培方法をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたか?つるむらさきは早めの収穫がポイントとなること、先端から15㎝ほどを収穫することの2点を押さえてください。
夏場は乾燥しやすくなりますので水やりに注意して、あとは収穫タイミングが遅れないようだけ気をつけて育ててみてください。
つるむらさきの収穫が気になる方はこちらもチェック!
今回はつるむらさきの収穫までについての解説をお届けしましたが、暮らしーのではこの他にも家庭菜園に関する記事を多数ご紹介しています。もっと家庭菜園のことが知りたい方はぜひチェックしてみてください。

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出典:https://www.photo-ac.com/