ローズマリーは収穫方法が大切!
初心者でも簡単に育てられるハーブとして人気を集めている、ローズマリー。定期的にカットすることで、料理に使ったり、アロマとして活用したり、さまざまな方法で使えるのが魅力です。そんなローズマリーを元気に育てるためには、正しい収穫方法を押さえておくことが秘訣になります。
どうして正しい収穫&剪定が必要?
元々、樹木の一種であるローズマリーは、全く枝をカットしていないと、どんどん硬くなり、葉っぱをつけなくなります。気づいたら、ほとんど葉っぱがついていない状態になってしまう場合も。正しい方法で収穫をして、元気いっぱいなローズマリーを栽培していきましょう。
収穫と剪定方法にこだわろう
ローズマリーの収穫方法を押さえておくことは、正しい剪定にも繋がります。収穫と同時に剪定も行って、形を整えていきましょう。そこで、本記事ではローズマリーの具体的な収穫・剪定方法をご紹介します。
また、ローズマリーを収穫するのに適した時期もまとめて解説。基本を踏まえた上で、栽培を行ってみてください。
基本的な収穫と剪定方法
「ローズマリーを育てているけど、どのようにして枝を切ればよいのかわからない」と迷っている方も多いのではないでしょうか。ここでは、簡単な収穫と剪定方法についてご紹介します。収穫と同時に剪定もして、綺麗な形を保っていきましょう。
花が終わった部分を中心に収穫する
どこを収穫・剪定するか見極めるためのポイントになるのが、花です。ローズマリーは春先に花を咲かせ、梅雨が始まる前には花が終わります。収穫と同時に剪定をする際には、花がついた部分を中心にカットしましょう。
花がついていない部分を残しておくことで、新しい枝が伸びる余地を残すようにしてください。カットしてからしばらくすると、グングン枝が伸びてきて、元気な様子を見せてくれます。
花を放置していると弱る原因になる
花が咲いた後、そのままにしておくとローズマリーが弱る原因になることがあります。花が咲いたら「そろそろ収穫と剪定を行う時期だな」と考えるようにしてください。
もし、花を楽しみたいのであれば、まだ咲いている時にカットしても問題ありません。カットした花付きのローズマリーを花瓶にさして、グリーンインテリアを楽しんでみましょう。
枝分かれが多い場合は根本からカットする
ローズマリーの育て方によっては、枝分かれが多くなりすぎてしまう場合があります。枝分かれが多いと葉っぱが混み合い、蒸れやすくなることも。そのまま梅雨を迎えると蒸れがひどくなり、ローズマリーが枯れる原因になります。
もし、枝分かれが多いのに気づいたら、花の位置は関係なく根本からカットするようにしてください。一気にカットすることで、枝分かれが多くなりすぎるのを抑えられます。
バランスを見ながらカットしよう
混み合っている部分に隙間ができるよう、収穫と剪定を行うことが大切です。近くで見ているとバランスがわからなくなることがあるので、時々ローズマリーから体を引いて、全体を見るようにしましょう。混み合った枝の中心部分をカットするように心がければ、簡単にバランスが取れるようになります。
枝分かれが少ない場合は先端をカットする
場合によっては、ほとんど枝分かれせずに真っ直ぐ伸びすぎてしまうことがあります。垂直に伸びた枝が多いと見栄えが悪くなるので、注意しましょう。
ローズマリーを綺麗な形に整えるためには、適度な枝分かれも必要。枝分かれをさせるには、収穫・剪定の際に先端部分を中心にカットする切り方がおすすめです。カットした部分から枝分かれが始まり、簡単にふんわりとした綺麗な形に整えられます。
いつが適切?ローズマリーを切る時期の目安
元気なローズマリーを栽培するためには、収穫・剪定に適切な時期の目安を覚えておくことも大切です。ここからは、いつローズマリーの収穫・剪定を行うべきか、基本的な情報をご紹介します。間違った時期に収穫を行わないように気をつけて、お手入れを行いましょう。
ローズマリーの収穫は1年中可能
ローズマリーは、どんな種類でも通年収穫が可能です。収穫をするだけであれば、春夏秋冬いつ行っても問題ありません。料理やインテリアで必要になったタイミングで、先っぽの部分をカットする切り方で収穫をしてください。カットしたところから新しい枝が伸びて、元気よく育っていきます。
多めに剪定する場合は春か秋に
「枝が混み合ってきたから、全体的にバッサリとカットしたい」と考えている場合は、春に咲いた花が終わり、梅雨が訪れる前のタイミングを目安に行ってください。また、秋に行うのもおすすめです。この時期にしっかりと剪定を行っておくと、次のシーズンにたくさんの新しい枝をつけやすくなります。
夏にたくさん剪定をする育て方はNG
気温が高い時期に大量の枝をカットすると、株が弱って枯れる原因になります。梅雨の前にしっかりと刈り込んでおけば夏に枝を切る必要はなくなるので、きちんと気温が上がる前の準備を整えておきましょう。
花を咲かせるなら冬の剪定は控える
たくさんの花を咲かせるのであれば、冬にたくさん枝をカットするのは避けてください。冬の間に少しずつ付いてきた花芽がなくなってしまいます。冬は先っぽの部分を少しカットするくらいに留めておき、暖かくなってきた頃に花が咲くのを楽しみにしておきましょう。
気をつけておきたい切り方の注意点
適切な育て方でローズマリーを栽培するには、注意点を押さえておくことも重要なポイントです。間違った育て方をしていると、いつの間にかローズマリーが弱ってしまうことがあるので、気をつけましょう。ここでは、意識しておきたい切り方の注意点をご紹介します。
園芸用のハサミを使う
他のハーブと比べて、ローズマリーは枝が硬くなりやすいです。普通のハサミを使うと刃先がこぼれる原因になるので、必ず園芸用のハサミを使いましょう。また、園芸用のハサミの方が綺麗な切り口になるので、株が弱るのを防げます。
葉っぱは少し残す
枝を多めに剪定する際は、葉っぱを少し残すようにしてください。葉っぱが残っていないと、新しい枝が生える余地がなくなってしまいます。再び新しい葉っぱが伸びていくように、余裕を持たせながらカットしていきましょう。
硬くなった部分を一度に切りすぎない
硬くなって全く葉っぱをつけなくなった部分は、根本からカットする必要があります。ただし、硬くなった部分を一度に切りすぎると、株が弱る原因に。
葉っぱのない硬い枝がたくさんある場合でも、一度に切るのは1〜2本に留めてください。カットした後は1週間以上時間を置いて、再び他の枝を切りましょう。
正しい方法で収穫をしよう
どのような種類のローズマリーでも、定期的な収穫と剪定が元気に育てるための秘訣になります。大規模な剪定を行う際には、春と秋を中心に行い、適切なタイミングを逃さないようにしましょう。
間違った時期にたくさんの枝をカットすると、徐々に株が弱っていきます。いつまでも元気に育て続けるために、大規模な選定の時期には注意してください。小規模な収穫に関してはいつでも行えるので、料理などに活用してみてはいかがでしょうか。
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