2種類のみょうがの栽培方法と収穫
みょうがを上手に収穫するにはコツがある!
薬味や天ぷらとして日本人に好まれるみょうがという植物は、花が咲く期間が長く年に何度かたくさん収穫できる作物です。植えっぱなしでも勝手に株が増えるので、気づいた時に収穫するだけでも何年ものかになると十分な量が採れます。
しかしそれだけではサイズが小さいものになってしまうことも多いです。大きいサイズで年に回数収穫しようとするのには、ちょっとしたコツが必要となるでしょう。
みょうがの収穫回数と株を育てる収穫の仕方もご紹介!
今回は植え付けたみょうがを複数回収穫する方法と、作物を大きく育てるコツ、収穫時期の見分け方目安だけでなくちょっと変わったみょうがの収穫方法もご紹介いたします。
薬味としてだけでなく山菜のウドのような、みょうがの食べ方を知りたい方必見のお役立ち情報が満載です!
みょうがについての基本情報や特徴
みょうがの収穫について解説する前にこの野菜についての基本情報と特徴を知りましょう。みょうがはほかの多くの植物とは少しちがった性質を持った野菜です。
みょうがの基本情報
科・属 | ショウガ科ハナミョウガ属 |
原産地 | 東アジア |
英語名/学名 | Myoga/Zingiber mioga |
栽培難易度 | 簡単 |
みょうがは日かげを好む植物
みょうがの可食部分は花が出てくる花芽と新しい茎です。一般的にスーパーで売られているみょうがは花みょうがといって花芽の部分。多くの人が知りたい収穫方法もこの花みょうがのことではないでしょうか。
多くの植物が日光を多く必要とするため日なたを好みます。しかしみょうがの栽培から収穫を上手にするには、日かげに植え付けた方がよいのです。
特徴的なみょうがの育て方
みょうがの色は日に当たることで発色し、時間経過で花が咲きます。花が咲くとみょうがは硬くなり食べ時を逃してしまうため、大きいみょうがの収穫にはわざと日光に当てないことも必要となるでしょう。
場合によっては乾燥を避け地下に埋めます。これを知らないといつも小さいみょうがしか採れないと悩むことになるのです。
地植えでも鉢植えでもみょうがの株は日なたではなく半日陰で乾燥しないような場所に置くようにしてください。
2種類のみょうがの収穫時期と注意点
みょうがは一般的な薬味として使われる花みょうがと家庭菜園ならではの珍しいみょうがだけと2通りの収穫物が得られる野菜です。自分で家で栽培をされるなら、ぜひスーパーなどではめったに出回らないみょうがだけも収穫して召し上がってみてはいかがですか?
花みょうがの収穫時期とやり方
みょうがの収穫といえばこれを指すのが花みょうがという作物でしょう。株元から出てくるつぼみのような赤っぽい色がまじった緑色の芽で、これが成長すると真ん中から白い花が出てきます。
花が出てしまうともうその花みょうがは硬くて可食には向かないため、花が出る限界まで大きくするのが難しいといわれます。1日待っただけでも白い花が出てきてしまうので、地表に出たらすぐに採るのがおすすめの方法です。
みょうがの収穫は手で摘み取るのが簡単でおすすめ
花みょうがは地表部分を指でたぐり地面の中でくびれているところまで、たどり着いたらそこを指でつまんでひねるようにしながらねじ切って収穫します。
掘り起こしてハサミで収穫してもよいですが、落ち葉や腐葉土でマルチングしているやわらかな土ですので、指で簡単に手間なく採ることができるでしょう。
花みょうがの1年目の収穫時期は夏から可能
その年に植え付けたみょうがの株から収穫する場合は、夏も終わりに近づいた8月後半からが適期となります。それ以前はしっかりと落ち葉などで株元をマルチングして花みょうがの発育を促し株元を夏の乾燥から防ぐことが収穫のポイントです!
みょうがの収穫回数や成長させた方がよい時期目安
みょうがは1年のうちに4ヶ月くらい花が咲く時期があります。この期間1本の株で何度か地下から花芽があがってきますので、一度の回数で収穫が終わるわけではありません。
基本的にひとつの花芽があがってきて収穫してから5日ほどたつと大きいみょうがが目立ってきますので、1回収穫しても時々覗いて見ると収穫個数を増やせます。ただし1年目の株であればみょうがを大きく育てる時期も必要となるでしょう。
夏場には収穫を控えて株を育てる時期と考える
初夏から採れるのが夏みょうが、そのあと大きい秋みょうがも採れるので1年で2度収穫できるのがみょうがという作物の特徴です。2年目以降の大きな株ならば続けて収穫してもよいのですが、まだ小さなうちは夏(8-9月)は収穫を控え花を開花させて地下茎を育てることに注意しましょう。
その方が秋みょうがや翌年以降の収穫量も増えます。植えたばかりで収穫も楽しい時期ですが、そこで少しだけ我慢してたくさんのみょうががなる株にしてくださいね!
栽培に慣れてきたらみょうがだけも収穫しよう
ミョウガの苗がたくさん出てきたので、ミョウガダケにチャレンジしてみることにしました。果たして上手く作れるのか❓🎍#家庭菜園#ミョウガ#ミョウガダケ pic.twitter.com/YxxfiM2KKF
— 珠子💚おいしいものを育てたい (@tamako_saien) June 6, 2021
せっかく家庭菜園でみょうがを育てるならば珍しいみょうがだけも食べてみませんか?栽培に少しだけ手間をかければ簡単に収穫することができます。クセがなくサラダや炒めものなどに使える、季節の香りを楽しめる山菜のような食べ方のできる収穫方法です。
みょうがだけの収穫時期は2年目以降の春から
みょうがだけを収穫するには2年目以降でみょうがだけ用の種(地下茎)を確保します。やり方は株分けと同様で掘り起こして新しく出来ている株の赤ちゃんを別な場所に植え付けてみょうがだけにするのです。
みょうがだけを食用にするには暗所が必要です。もやしやホワイトアスパラガスのような栽培といえば納得される方も多いのではないでしょうか。茎が緑色になると硬くなるため完全に日光から遮断します。
みょうがだけの簡単な暗所の作り方と栽培
ミョウガダケって葉っぱが付く緑のを遮光で育てたやつですw
— ゆうsaien (@yousaien) May 11, 2018
ミョウガの葉っぱが出そうな場所に、光を遮断する用に黒い100円均一のゴミ箱とかずれない様に置いとくと、光が当たらず白っぽいミョウガダケが採れます。小料理屋とかでたまに、味噌と一緒に出て来る酒のつまみですw pic.twitter.com/gI5n8pGnlw
本格的なみょうがだけの栽培は藁で編んだ屋根をかぶせて暗所にしますが、家庭で小規模に自分で食べる分であれば大きめの鉢をみょうがの種にかぶせて成長させる方法が簡単でおすすめです!花みょうがを採る株とみょうがだけ用の種は別に用意しましょう。
種から発芽し1ヶ月くらいで収穫できる
その間一切光が入らないようにすることと、鉢植えだと水やりができないので地植えで栽培すること・地面が乾燥しないよう注意しながら数週間から1ヶ月育てると食べごろです。
動画は落ち葉と暗幕で軟白化させて作ったみようがだけの収穫シーンとなっています。栽培期間と長さの参考になるでしょう。
みょうがだけの食べ方はウドと似ている
同じように春先から採取できる風味を楽しむ若い茎にウドがあります。こちらはスーパーなどでもハウスで暗所栽培されたものが出回っていますのでご存知で召し上がったことがある方も多いでしょう。
みょうがだけの食べ方はこのウドとほぼ同じと思ってよいです。クセが少ないので洗ったものを適度なサイズにカットしてマヨネーズやドレッシングをかけて生で、卵とじや味噌汁の具材にしてもよいでしょう。
まとめ
花みょうがの収穫目安は地上に出てきたら!
今回は一般的にみょうがと呼ばれる花みょうがの収穫タイミングとその目安、珍しいみょうがだけの栽培方法にも触れてきましたがいかがでしたでしょうか?
花みょうがもみょうがだけもどちらも色が付くほど硬く口の中に繊維を感じて食べ時を逃してしまいます。特に花みょうがは白い花が出てきたらもう食べられないというくらいです。
地面に出てきたら小さいものでもすぐに収穫するのがおすすめ!大きくしたいのであれば花芽が出る季節にあらかじめ、土や落ち葉・藁などでマルチングすることで大きいものが収穫できるようになりますよ!
野菜の収穫が気になる方はこちらもチェック
暮らしーのではみょうがの収穫方法のほかにも、家庭菜園に役立つ収穫のコツや立派な作物とするための栽培のコツなども発信しています!家庭菜園の収穫量を改善したいとお考えの方にはこちらの記事もおすすめです。

鷹の爪を収穫するベストタイミングは?調味料としての使い方や、保存のコツもご紹介!
家庭菜園で栽培している人も多い辛味調味料の野菜に鷹の爪があります。難しいと思われているのが鷹の爪の収穫期間やタイミングです。どのような色が鷹...

オクラの収穫適期はいつ?栽培時期や気温管理などの4つの注意点も解説!
家庭菜園の楽しみといえばできあがった作物を収穫することです。育て方を工夫し、野菜をより美味しく収穫するにはタイミングが大切となってきます。オ...
出典:https://photo-ac.com/