自由な旅への憧れ
読者のみなさんこんにちは。バックパッカーとして、自由な旅を趣味にしている暮らしに憧れませんか?私は強い憧れがあります。しかし、家族を養う身である私はすぐに飛び出せません。そこで、実際に出逢ったバックパッカーさんにお話しを伺い、ご自身の経験や考えをみなさんと共有したいと考えました。
バックパッカー・キャンパー経験が豊富な人との連載対談1回目として「すのぴくさん」とお話してきました。すのぴくさんご自身のバックパッカー経験をご紹介します!前後編に分かれていますので、前編ではすのぴくさんの人となりや訪れた好きな場所を、後編では実際に遭ったトラブルやこれからバックパッカーを楽しんでみたい人に気をつけてもらいたいことを教えてもらいました。
すのぴくさんはどんな人?
ソウカワ
本日はよろしくお願いします。まずはすのぴくさんのことをお聞きさせてください。
すのぴくさん
初めまして。すのぴくと申します。私の生い立ちから少しお話しますね。
生まれは青森県で幼少期はインドネシアのスマトラ島で育ちです。東北からいきなり赤道直下して面白いでしょ(笑)
現在は神奈川県在住と言いながら勤めていた会社で色々あり放浪中。
ま、野に放たれた野獣みたいなもんです。
ソウカワ
生い立ちから今だけでも移動幅が凄いです(笑)お仕事のことを聞いてもいいですか?
すのぴくさん
やってきた仕事の話をすると、小さなITインフラ企業でぶっちゃけ何でも屋でした!
営業で入ったはずなのですが、ある日、部長に『ペライチでちょっとしたチラシを作って』と頼まれたのです。
パワポで適当に作ると思っていたんでしょうね。
Photoshopとillustratorを駆使して作り上げてきたので驚かれて、それから販促物制作は私が担当みたいな流れになりました。
『えっ?webサイトも作れるの?それじゃあ会社のサイトもリニューアルよろしく!』となって、『そこまでの基礎力があるなら会社のシステム(クラウド)の管理できる?』からいつの間にか客先のクラウドの管理・プロジェクトの管理までするようになってしまい、気付いたら結構何でもできるようになっていました!
うっかりIT系国家資格まで保有しています。小さい会社なのでなんでもやれて力が付いたのは良かったと思っていますし、仕事が私の全てではありませんが、結局仕事中心の話になってしまいました(笑)
なぜバックパッカーになろうと思った?
ソウカワ
お仕事をバリバリとこなしているイメージがある人とバックパッカーは対局の存在に感じていたので、とても新鮮な感覚を味わっています。なぜバックパッカーになろうと思ったのでしょうか?
すのぴくさん
もともと、東南アジア育ちなのでそのあたりの国に友達とわいわい”旅行”するのは好きでした。ただ、1人で行ってみようと思ったのはある1つの失恋かな?二十歳のすのぴくは当時一回り年上のカメラマンに恋をしていました。
彼の話す旅話が好きでスタジオによく遊びに行っていました(笑)良く写真を撮ってくれては『可愛いー』って言われてたので彼の"お気に入り"ではあったかなと思います。
ただ、私は本気で好きだったのである日、思いのたけをぶつけたら見事に玉砕しましたね。
すごく落ち込んだのですが、自分も旅行ではない旅をして視野を広げたらいつか、と思ったのがキッカケですね。その後?ヒミツです(笑)
ソウカワ
失恋がきっかけだったんですね!すのぴくさんらしい(笑)
初めて訪れた国やエピソード
ソウカワ
初めて訪れた国や印象的に残っているエピソードを教えてください。
すのぴくさん
これは完全なるバックパッカーの王道、タイですね。王道過ぎてつまらないかもしれませんが、当時自分の父親がバンコクに駐在していたんです。2、3カ月に一度しか日本に帰れない父親に会うという目的もかねてタイにしました。
出発の2日前に父親から連絡があり、
「で、ホテルとか取ったのか?」
「取っていないよ。」
「……。」
強制的につまらなさそうなビジネスホテルを2泊だけ予約されてしまいました。私はバックパッカーが旅の起点とする”カオサンロード”で自分で歩いて宿を取りたかったのに……
ソウカワ
お父さんはすのぴくさんのことが可愛くて心配だったんでしょうね。
すのぴくさん
そして出発、機内で同世代の女性が隣で仲良くなったのです。彼女はもちろん『カオサンで適当に宿を取るつもり』と言っていて『いいなぁ』と。
そしてバンコクへ到着。父親が空港まで迎えに来ている。
「あれ?お友達も一緒ならお友達の宿にも送るよ」
「ある程度目星は付けていますがカオサンで適当に取ろうかと」
父は驚愕していましたね(笑)。私もそのつもりだったのに。
そして父親の車へ。バンコク駐在ならあるあるなのですが運転手付き、今度は友達が驚愕。
「す、すのぴくちゃんってお嬢様なの?」
とりあえず友達と連絡先を交換、3日後に再会することにしてカオサンまで送り、
私はつまらないビジネスホテルへ。
つまらないビジネスホテルでの2泊を終え、やっと憧れのカオサンへ!と、思っていたらまた父が登場。
渋々カオサンへ送ってくれました。
安宿街に運転手付きの車で乗りつける異色すぎるバックパッカー。
さらに宿の様子を見たいと宿までついてくる父。
カーテンも何もない2段ベッドがただ並んでいるだけの宿に驚ろいていましたが『大丈夫だから』と説得。
父親が安宿まで心配で見に来るという珍事が発生したのが最初の旅の思い出です。
ソウカワ
僕にも娘がいるからお父さんのお気持ちわかります。
1番好きな場所は?
ソウカワ
それでは、1番好きな場所を教えてもらってもいいですか?
すのぴくさん
これすごく絞るのが難しいですね。一番訪れているのはラオスなのですが、ひたすらに癒やされる場所で旅というよりはゆったりとした時間を過ごしたいときに行っています。
私は普段、時間を無駄にするのが嫌いなんですが、ラオスにはひたすら時間の無駄をしに行っています。
ただ、バックパッカーの旅として醍醐味、エキサイティングを味わうならインドと中国の奥地(雲南省や四川省の中でもすごい奥地)ですね。
インドはビックリするくらいカオスで殺気立っている場所と、涙が出るくらい美しい景色に人が穏やかな場所があり一つの国でここまでふり幅のある国はなかなかないのではと思います。
中国の奥地は3年前(2018年)に行った際もトイレに衝立はありませんでしたね(笑)。っね?エキサイティングでしょ?
というのはさておき、友達として認定されると一番仲良くなれるのは中国の方が多かったです。中国の奥地の宿に日本人女性1人、かなり珍しがられ、そして仲良くなり、その日のうちにみんなで温泉にいきました。会って数時間で裸の付き合いです(笑)
次回はバックパッカーを楽しみたい人へのアドバイス
すのぴくさんとは出会った瞬間から親しみやすく、絶対楽しい人と確信。今回はそんなすのぴくさんの人となりやバックパッカーになったきっかけを紹介しました。
お仕事もバリバリとこなしながら、今でもフラッとお出かけになるそうです。余談ですがお会いした次の日には富山県、東京、また関西に戻ってくるようなスケジュールで放浪されていて羨ましくなりました。
また、忘れられない言葉として「日本全部私の庭」です。僕もいつか真似してみたいと思いました。
すのぴくさんのTwitter/noteアカウント
実は、すのぴくさんとはTwitterを介して出会いました。楽しい彼女のお人柄をもっと知りたい人はアカウントをチェックしてみてください!
【バックパッカーの魅力ってなに?】すのぴくさんに聞いてみた②
バックパッカー経験が豊富な「すのぴくさん」とお話しをしてきました。すのぴくさんご自身のバックパッカー経験をお聞きして、バックパッカーとしての...
撮影:すのぴくさん