はじめに
今まで聞けなかった住宅用断熱材スタイロフォームへの疑問
DIY(過去には日曜大工などとも呼ばれた)のブームは長いスパンをかけて定期的にやってくるものです。
そのたびに一般の建築とは無縁な暮らしをしてきた人にとっては、今までは聞いたことも意識したこともなかったような新しい言葉を聞くことが増えますね。
スタイロフォームという住宅断熱材についても、それは何ですか?〇〇とはどう違うのだろうと疑問に思いながら買い求めたり使っている方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
グラスウールの詳しい解説とデメリットの対策方法を伝授
これまで疑問に思いながらも聞けなかった断熱材への疑問点を解決していきましょう!グラスウールという建築資材がどのような断熱材なのか。
その作られ方から詳しく解説しつつ、そのメリットをご紹介しつつデメリットとその対策方法までレクチャーいたします!
断熱材のひとつグラスウールの特徴とは?
建築用断熱材と呼ばれるいろいろな資材。それぞれに違った特徴があります。グラスウールはどのような断熱材なのかを、その作られ方から主な用途・特徴と詳しく解説いたしましょう。
グラスウールはガラスが原材料の断熱材のひとつ
グラスウールのグラスとはガラスのことです。この資材の主な材料は取り壊した建築物などから出る破棄されるガラス。これを高温で熱してどろどろにしてひっぱり、糸状にしたものをふんわりと中に空気を入れた綿あめ状にします。
さらに成形して冷ましたものがグラスウールです。破棄されるものが原料なので新たにコストがかからず低価格で作れるのが、この建築用断熱資材の第1の特徴となります。
グラスウールは断熱材として住宅のあちこちに入っている
グラスウールは上記のように廃棄するガラスを原料とするリサイクル素材であるため、コスト面で非常に優れた建築資材として活用されています。
家を建てる時、もちろん断熱材は生活のしやすさに直接関係してくるので省くわけにはいかないですね。そんなできるだけ安く施工したいという方には特に人気が、あり家のあちらこちらに多用されています。
グラスウールは壁や床・天井裏など多くの部分に使われる人気の断熱材
自分の家を建てる時に、お風呂など水回りの整備をきちんとしたい・明るい家にしたいので窓をたくさん取り付けたい・子供部屋を1人1部屋作りたいなどなど、いろいろ希望を叶えようとするとどうしてもお金がかかりますね。
断熱材は種類もたくさんありますが、きちんと施工すればどれも性能は問題ないといわれています。そんな理由もあって、コストの安いグラスウールは人気の断熱材のひとつと数えられるのです。
グラスウールは劣化しづらい特徴がある断熱材
たとえば同じような断熱材にスタイロフォームというものがあります。こちらはグラスウールとは違い経年による劣化がある建築用断熱材といわれています。
これらは断熱材の中に害虫に食われないような防虫剤を注入したりして、劣化を防ぐ対策がされているのです。しかし元々原料がガラスで腐食や虫くい劣化の心配がないのが、グラスウールの3つ目の大きな特徴となります。
グラスウールの断熱材としてのメリット
グラスウールとは何かということを語るには、メリットをご説明するのが一番です。ここではこの建築用断熱資材のよさをご紹介していきます。施工したい場所に合わせて断熱材を選ぶ場合に役に立つでしょう。
グラスウールは防音効果も優秀な断熱材
この素材はガラス繊維が綿のように集まっているという性質上、内部にはたくさんの空気を含んでいます。この空気の部屋がたくさんある形状によって優れた吸音性を発揮。防音効果にも優れています。
住宅につきもののシロアリ被害もグラスウールなら心配なし
防音や耐熱のように直接人の五感で感じ取れるため、わかりやすいグラスウールの性能です。目に見えたり感じにくい利点として、不燃性や対蟻耐性が高くてシロアリ被害が少ないのも、断熱材であるグラスウールには兼ね備えられた性能です。
グラスウールはコストパフォーマンスがよい建材
特徴でも軽く触れましたが、グラスウールという断熱材はガラスが原料ということで腐ることがなく寿命が長く、大変コストパフォーマンスが優れています。
劣化が激しいほかの建築用断熱資材と比較して、極めて長期間の使用を見込むことができる素材です!
廃棄ガラスを利用したリサイクル建材なので地球に優しい
たくさんの人が生活している地球。ごみ問題や資源の無駄遣いなど憂いている方も多いでしょう。そんな方におすすめできるのが、廃ガラスのリメイクで作られるグラスウールという断熱材の存在です。
エコで地球にやさしい行動を目指している方には、罪悪感なく使うことができます。
グラスウールのデメリットと対策方法
グラスウールはその作られ方も断熱材としての性能もよいことがたくさんありました。しかし完璧な建築資材というわけではありません。少しですがデメリットもあるのです。ここではその欠点と施工するときにできる対策を解説します。
断熱材グラスウールのデメリット
デメリット1.グラスウールという耐熱材は水に弱い
よいことばかりと思われがちなグラスウールの一番の弱点は水分です。日本は湿気が高い国といわれていますね。また屋根裏などに断熱材としてこの素材を使用する場合、水分で心配なのが屋根の劣化による雨漏りです。
水に弱いデメリットに対する対策方法
これらの湿気対策としてよく組み合わせて使われるのが、気密シートと呼ばれるものです。紙やビニールのような薄い素材でグラスウールの上や下に敷くだけと、施工はとても簡単なので必ず湿気対策として合わせてご利用ください。
デメリット2.グラスウールは施工にコツが必要
グラスウールに限らず住宅断熱材を設置する場合、隙間があっては意味がありません。ほかの資材と比較して形に柔軟性がある分、隙間を作らないように施工するためにはある程度のスキルが必要となってきます。
施工のデメリットは木枠をしっかり作ることで対策可能
プロの方であれば広い範囲でもスキルや経験で、隙間なくグラスウールを敷き詰めることが可能です。しかし素人がおこなうDIYではグラスウールのみを隙間なく埋めるのは非常に難易度が高く時間がかかる作業となります。
しかしグラスウールを木枠と木枠の間に埋めていく方法であれば、簡単にこの隙間問題は対策できるでしょう。
まとめ
グラスウールは上手に使えば安くて便利な断熱材!
数多くたくさんの種類がある住宅用建築資材である断熱材。今回はその中でグラスウールという種類についてその特徴や豊富なメリットとデメリットの対策方法を解説してまいりました。
グラスウールの特徴や性質を知ることで、DIYでの断熱材選びで迷うこともなくなります。利点の多いグラスウールを正しく施工して、快適な住空間作りにお役立てくださいね!
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今回はグラスウールという住宅建築用断熱材とは何かをお話してきました。建築断熱材はこのほかにもいろいろあります。そのほかの資材についてご興味がある方にはこちらの記事もおすすめです!
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出典:https://photo-ac.com/