障子を断熱して和室を暖かく！
障子を断熱したり障子枠を使った二重窓DIYで冬を乗り切る
障子窓がある和室のやわらかな光は、昼でも夜でも洋室にはない、ほんわかとした雰囲気をかもしだしてくれる建具としてはとても貴重です。
しかし和室がどうしても寒いと感じるのは、障子の断熱が足りていないのかもしれません。障子のよさを活かしつつ、断熱する方法に興味がありますか？
障子を加工するDIYで冬のお部屋の冷気を断熱！
障子の断熱方法にはいくつかの種類があります。手軽なものとして隙間テープなども障子など和室の建具の風を防ぐ断熱材といえるでしょう。
また窓の手前に断熱効果の高いカーテンを取り付けるのも、障子窓から来る寒気を防いでくれる方法のひとつです。
今回はもうワンランク上のDIYでできる、障子の断熱加工の方法を解説していきます。見た目の美しさと寒気を防ぐ両方のメリットがあるやり方としておすすめです！
障子の断熱効果は高い？高くない？
障子という建具は寒いというイメージを持たれる方が多いです。たしかに和室は気密性においては、金属製の窓枠などを使った洋室よりも低くて、隙間風が多い部屋というのは間違いではありません。しかし障子そのものの断熱効果には、意外な結果がありました。
障子の木枠は隙間ができやすく風が入ってくる！
木製の建具では建て付けの変化は仕方ない
新品の障子枠であっても、木枠というのは湿度や部屋の乾燥によって、多少の膨らみや縮みがおこる素材です。そのためどうしても障子窓というのは隙間ができて、風が入ってきやすいものとなっています。
これらの風を防ぐアイデア商品として、昔から隙間テープが使われてきましたが、この隙間テープは、見た目が悪くなると悩まれる方も多いですね。
障子紙は実はガラスより断熱効果が高いのか？
紙と木材の組み合わせの障子の熱伝導率！サッシとガラス窓との比較
障子は枠のほかは障子紙という和紙を貼っているため、ガラスよりも通気性があって寒そうという意見も耳にします。
しかし実際にガラスと障子紙の熱伝導率を比べると、紙製の障子の方がガラスよりも外の寒い空気を伝えにくいのです。
木製の窓枠もアルミサッシよりも外の寒さを伝えにくいのはいわずもがな。実は障子はそれだけでも断熱効果の高い建具となっています。
ただし障子紙は破れるので寒気が部屋に入り込みやすいので注意
障子は紙を使っていますので、子供やペットのいたずらや、ちょっとした尖ったものを当ててしまったという不可抗力で、穴が簡単に開いてしまいます。
見た目も悪いですし、そこから風が部屋に入ってくるのは困りものですね。障子紙の張替えメンテナンスは、慣れていないと時間がかかり、何かよい方法はないかと悩む方も多いでしょう。
障の断熱効果を上げる方法3選
意外と断熱効果は高い障子窓。隙間テープを使うのも手軽で簡単な断熱方法ですが、それよりももっとDIYで、高断熱でおしゃれな建具に生まれ変わらせてみてはいかがですか？
簡単な障子断熱の方法から、和室の建具のイメージを破るような、斬新な障子のあたたかリメイク方法を3種類解説していきます！
1.障子紙を断熱障子シートに交換する
障子紙の断熱性をもっとあげる手軽な方法
断熱障子シートという存在をご存知でしょうか。紙であるためちょっとした衝撃で穴ややぶれが起こりやすい寒い障子を、もっと丈夫で破れにくくあたたかいリネン素材に変えたものです。
前述の破れやすくて冷たい風が入ってくるという問題点も、この断熱障子シートでクリアできます。
きれいな模様入りのシートは紫外線も95%カット！
断熱障子紙シートのよさは断熱効果だけではありません。使いやすい白い無地のほかにも桜やリーフ・雲龍といったきれいな模様入りの種類もそろっています。
そのうえ何と外からの紫外線を95%カットしてくれるため、和室によくある畳の変色をおさえる効果も期待大な商品です。
今貼っている障子紙と交換するだけと、コストをかけずに手軽に誰でも断熱できる、おすすめなやり方となっています。
2.障子紙をポリカ板に交換する断熱DIY
障子のリフォームに断熱にプラスおしゃれなポリカーボネート板！
障子の紙部分に穴をあけられてしまって、いつもそこから冷気が入ってきて困るという方には、障子紙をポリカーボネート板に交換するDIYはいかがでしょうか。
こちらは洋室の内窓(二重窓)としても使用可能です。ポリカ板を張り替えるだけであれば、こちらも非常に簡単に短時間でできるDIYのやり方。
動画のように障子の木枠部分も、今風な感じのニス塗装などをして、おしゃれな和室の建具に仕上げるのもよいですね！
障子紙の代わりにポリカーボネートを貼る方法
現在貼ってある障子紙をきれいに剥がして、枠に残ったのりなどもカッターなどを使ってきれいに取り除いていきます。
木枠を塗装する方はここで塗装をして乾燥させてください。そのあと使用するポリカ板は1mmの厚さのもの。枠部分に固定するため、厚いものは窓の引き違いができなくなるためです。
ポリカ板を障子の枠の大きさにカット、小さな細い釘で、丁寧に窓枠に固定して、できあがりとなります。
断熱塗料を塗れば障子木枠の熱伝導率も下げられる！
木はもともとそれほど触れて冷たい・空気を冷やす素材ではありませんが、せっかく塗装するのであれば、断熱塗料を塗ることで、さらに断熱効果をUPさせます。
よりあたたかくしたいとお考えの方は、障子の木枠の断熱塗装にもチャレンジしてみましょう！使い方は一般的な塗料と同じで、刷毛などを使って木枠部分に塗るだけで効果があるアイテムです。
3.障子を簡単にプラダンと二重窓でダブル断熱にする方法
和の雰囲気を残したまましっかりと断熱する方法
二重窓というと内窓を取り付ける場合もありますが、サッシ窓でも2重ガラスという構造があります。枠は1つだけれど間に空気の層があるため、暖かく断熱効果にすぐれた建材です。
障子の和の雰囲気をできるだけ壊さずに、枠1本で二重窓を実現する方法があります！100均やホームセンターで売られている材料や道具でできる、DIYで二重窓障子づくりのやり方を解説しましょう。
障子の二重窓化に使う材料と道具類
障子を二重窓にするにはプラダンを使います。また障子の特徴として必ず引き違い窓となるため、枠よりもはみ出てプラダンを貼ることはできません。
そのために紙に接着用のげたの歯のような土台を貼り付けて、その上にプラダンを固定します。接着剤としてすぐに乾くグルーと、それを利用するためのグルーガンをご用意ください。
障子を二重窓にして断熱する作り方
プラダンはカッターで簡単にカットすることができます。切る大きさは、障子の枠内にちょうど収まるものにしてください。先程もお話に出ました接着用のげたの歯は、プラダンを細くカットして丸めたものを、障子枠の四隅、障子紙部分にグルーで接着しておきます。
グルーを使ったプラダンの上手な貼り方のコツ
あとはプラダンを木枠と、先程のプラダンの土台に、グルーでしっかり貼り付けていきます。グルーの特性として、すぐに温度が冷えて、そのあとはすぐ固まってしまいますので、スピーディーな作業が必要となります。
動画を参考に、右手にグルーガン・左手にプラダンを弓なりにして持ち、プラダンが元に戻る力を利用して、貼り付けていくのが貼り方のコツです。
障子の断熱対策に使える便利アイテム3選
障子という建具のリノベーションや、障子窓と外側の枠部分の隙間対策などに役立つ商品を最後にご覧頂きましょう。断熱のやり方ではご紹介しきれなかった、窓用断熱カーテンも二重窓のような効果があるものなので、部屋の雰囲気に合うという方は、是非お試しください。
1.障子の寒気を防ぐ隙間テープ
隙間テープ
ニトムズ E0031
出典:楽天木製建具は、どうしても使用しているうちに歪みや縮みが出てくるため、隙間が開いてそこから冷たい風が入ってきます。ドアや窓自体の断熱効果があっても、冷たい風が入ってきては意味がありませんね。
色や厚み・毛部分の長さやスポンジでできていて、消音効果のあるものなど、種類もさまざまあります。手軽にホームセンターなどで簡単に手に入るのも嬉しいですね！
2.障子紙を断熱効果の高いものにする断熱シート
遮熱障子紙 カセン和紙工業
遮熱障子紙 カセン和紙工業
出典:楽天DIYのところでもご紹介した、断熱障子紙シートとなります。素材は紙ではなくリネン(繊維)でできているため、断熱効果だけでなく、破れにくさも併せ持っています。
使い方は通常の障子紙と同様なので、張替えも簡単。ペットや小さなお子様が障子を破いてしまって、張り直しが手間であるとお考えの方にもおすすめできる商品です。
3.障子の前に掛ける断熱カーテン
断熱あったかカーテン
あったかキープカーテン掃出窓用
出典:Amazon断熱効果のあるカーテンは、市販品でもいろいろな種類があります。カット自在なものから、掃き出し窓用とサイズが決まっているものなど。
カーテンも、ガラスとの間に空気の層を作ることができます。隙間テープなどでしっかりと風を防いでから、さらに重ねてカーテンを使うとよいでしょう。
まとめ
障子の断熱方法はいろいろ！上手に簡単に和室を断熱しよう
戸建てだけでなく集合住宅においても、いくつか部屋があるような作りでは、リビングの一角に和室スペースがある間取りもありますね。和室側からは和風の障子を、洋間側からは洋風なニュアンスを求められることも多い近年の障子。
障子紙にこだわらず、リネン製の断熱シートやポリカーボネート板をその代わりに使用した、断熱と和洋どちらにも通用するような、建具へのDIYの需要も高まっています。
手軽にできる障子の断熱DIYであたたかくおしゃれに！
障子の断熱DIYは、どれも手軽なものばかりです。材料もそれほどたくさん必要とせず、作業工程も少なめとやりやすいものとなっています。少しのDIYで寒さを防ぎ、おしゃれな障子にリフォームして、冬もあたたかくおしゃれな和室にしていきましょう！
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こちらの記事でご紹介した、二重窓やガラスに貼るタイプの断熱シートなどを解説した記事など、暮らしーののDIYカテゴリには充実しています！もっと障子の断熱方法について知りたいという方は、こちらの記事も合わせて御覧くださいね！
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出典：https://www.pakutaso.com/