スノーボードは板の形状で特性が変わる
スノーボードは種類が豊富
スノーボードは、雪の上を板(ボード)で滑るウィンタースポーツ、アクティビティです。雪の上を滑るスキー板には種類がありませんが、スノーボードの板にはさまざまな種類があります。板の種類によってエッジのかかり具合が異なり、滑り具合やトリックのしやすさなどの違いが多いです。
また、初心者でも使いやすい種類、上級者に向く種類などもあります。そのためスノーボードは板の種類や構造を覚えて必要に応じた板を選びましょう。
スノーボードは硬さも大切
スノーボードは板の種類や構造だけではなく板そのものの硬さも大切です。スノーボードにはしなり、ねじれの2つの要素があります。2つの要素のバランスが硬さとなり初心者の方は柔らかい板のほうが操作しやすいです。
しかし、スノーボードの硬さは実際に手にとって見ないとわからない部分となるため、初心者の方は店舗で確かめながら購入したほうがいいでしょう。今回紹介するダブルキャンバーのスノーボードにも硬さがきちんとあります。
ダブルキャンバーを紹介
スノーボードは斜面を滑るだけではなくジャンプ台から飛んだり、地面の上で回転したり飛ぶグランドトリック、パイプや段差を利用するジブ(人工物を利用したスノーボードのスタイル)などさまざまな滑り方をします。
ダブルキャンバーはどのスタイルでも滑りやすくなっている非常に使いやすい板です。ゲレンデで滑るだけではなくジャンプやグランドトリックをかっこよく決めたい方、ジブで遊びたい方に向いている板になります。
スノーボードのダブルキャンバーの基本情報
ダブルキャンバーは2つの板の特性を持つ
ダブルキャンバーは、キャンバーとロッカーの2種類のスノーボードの特性を持つ板のためさまざまなスタイルで滑りやすいです。そのためハイブリッドという呼び方もあります。2つのスノーボードの特性もつため滑りやすいですが、きちんとデメリットもあるため注意しましょう。まずは簡単にキャンバーとロッカーについて紹介しますね。
キャンバーとは
オーソドックスなスノーボードの板がキャンバーです。基礎練習がしやすくターン、滑走、しならせてからのジャンプなどがきちんとできます。
キャンバーは板を地面に置いて横から見ると中央部分が反り返っていて地面との間に隙間ができ両端が接地する凸やWのような形状になっている定番の構造で、基礎練習でも使いやすいスノーボードになります。地面に接する面は2箇所となり、荷重のかけ方を間違えると転びやすくなってしまうでしょう。
ロッカーとは
ロッカーはゆりかごやハンモックのように弧を描いているスノーボードです。中央部分以外に接地する場所はなく両端が浮き上がっているためパウダースノーでも沈みにくい構造になっています。
また、接地面が少なく抵抗が少ないためスピンなどがしやすく操作性も高い特徴があります。地面に接する面は1箇所となり不意に転んでしまう逆エッジが起きにくいです。一方で小刻みなターンがしにくいというデメリットもあります。
ダブルキャンバーとは
ダブルキャンバーは中央部分がロッカーのようになっていて両端がキャンバーになっている板です。地面にスノーボードを置いて横から見ると、WWのような形状をし地面に接する面が3点になっています。非常に特徴的な形状をしていてキャンバーの特徴とロッカーの特徴を持つ板です。
ダブルキャンバーは、キャンバーの形状にロッカーの形状が入ることで、パウダースノーでの浮力や滑りやすさに加え、キャンバーのターンのしやすさを持ちます。
ダブルキャンバーの滑走時のメリット3選
1:滑りやすいスノーボード
ダブルキャンバーは初心者でも扱いやすいおすすめのスノーボードです。ロッカーのメリットとして不意に転んでしまう逆エッジが起こりにくいという特性があったように、ダブルキャンバーにもロッカーの特徴(構造)があるためスノーボードの定番となるキャンバーと比べると逆エッジが起きにくくなっています。
ただし、ダブルキャンバーにはキャンバーの特性もあるためロッカーのように転びにくいというわけではないため注意しましょう。
逆エッジとは
滑走中に荷重をかける方向を間違え不意に転ぶことを逆エッジといいます。スノーボードにはつま先側とかかと側にある刃(エッジ)を使い滑走するスポーツです。2箇所にエッジがありますが、進行方向に対し山側のエッジをつかいます。このときにエッジを間違えると逆エッジとなり不意に転ぶため危ないです。
特に背中側から転ぶ逆エッジは頭部や背中を強打しやすく危ないため注意しましょう。
2:荒れた場所・パウダースノーでも安定
ロッカーは接地面が1点のため荒れた雪上では衝撃が加わり不安定です。キャンバーはパウダースノーでは浮遊感が得られにくくなります。ダブルキャンバーは2、種類のスノーボードの特性を持つため荒れた雪上でも比較的安定して滑走ができ、パウダースノーでもキャンバーより浮遊感が得られ滑りやすくいです。
どんな場所でも安定して滑りやいという特徴は、2種類のスノーボードの特性を持つダブルキャンバーならではのメリットになります。
3:ターンもしやすい
ロッカーは転びにくいですが、小刻みなターンがしにくいという注意点があります。ダブルキャンバーはロッカーとキャンバーの特性をもつためロッカーの弱点となるターンもカバーし、ターンが比較的しやすいです。
ロッカーでは難しい小刻みな連続ターンもしやすくさまざまなスタイルで楽しめるところがダブルキャンバーの大きなメリットになります。つまりダブルキャンバーはクイックターンも楽しめ逆エッジによる転倒もカバーできる板です。
ダブルキャンバーのパークでのメリット2選
1:ジブ・パークでも使いやすい
ジブやパークは人工的に用意されたさまざまな要素を飛んだり滑るスタイルです。ロッカーはスピン系がしやすい反面、すでにしなっているゆりかごのような形状をしているため、板をしならせてジャンプするというのは苦手になります。また、エッジがかかりやすいキャンバーは操作性がロッカーと比べると少し悪いいです。
ダブルキャンバーはロッカーの操作性とスノーボードしならせて反発力得ることもできるのでジブで使いやすくなっています。
パウダースノーでもジャンプしやすい
ロッカーはパウダースノーでも滑りやすいですが、板をしならせてジャンプするのが難しいです。キャンバーはジャンプできますが、パウダースノーでは浮遊感(浮力)が得られにくくなっています。
ダブルキャンバーは2つの特性も持つためパウダースノーでもジャンプしやすいメリットがあり、どんな場所でも安定してパフォーマンスが発揮できるバランスのよさが魅力的です。
2:トリックもしやすい
もともとロッカー、キャンバーはトリックもしやすい板となりロッカーとキャンバーの2種類の特徴を合わせ持つダブルキャンバーも、グランドトリック比較的しやすくなっています。
ロッカーには、スピン系のトリックがしやすい特徴もあるためダブルキャンバーはキャンバーよりもスピンしやすいです。ジャンプ台からスピン系のトリックをするときもしやすく、さまざまなスタイルで使いやすいスノーボードになります。
どの種類のトリックもしやすい
ダブルキャンバーは、スピン系のトリックだけではなくパイプの上をスライドするFSテールスライド、片側を浮かして滑るテールマニュアルなどのプレス型と呼ばれるトリックもやりやすいです。さまざまなトリックに挑戦しやすく、逆エッジになる可能性も比較的低いためジブやパークの練習で使いやすくなっています。
ダブルキャンバーのデメリット
1:場合により練習が必要
ダブルキャンバーは、2種類のスノーボードの特徴をもつため慣れるまで扱いにくいと感じやすいです。ロッカーに慣れていてもキャンバーに慣れていないと難しいなるため、ロッカーとキャンバーの性質を理解しておきましょう。また、初めての板がダブルキャンバーという場合は違和感を感じることなく操作できます。
どんなスノーボードを使ってきたかでダブルキャンバーのような2つの特性を持つ板は、扱いやすさが異なるスノーボードです。
2:バランスタイプ
ダブルキャンバーは、前述したようにバランスタイプのためどんなスタイルでもおすすめできるスノーボードですが、バランスが良すぎる点もデメリットになります。ロッカーのように浮力が得られるというわけでもなく、キャンバーのようにターンしやすいものでもありません。
ダブルキャンバーは2つの性質をもつスノーボードため特別滑りやすい、特別ターンがしやすいといなど特定の項目に特化しているわけではない点は注意しましょう。
ターンが早い
ロッカーに慣れている場合は、ターンするタイミングが少し難しいです。ロッカーとキャンバーの特性を持つダブルキャンバーがパフォーマンスを発揮するとロッカーより早くターンができ、予定していたコースよりも小さくターンできる場合もあります。また、操作性も高いためターンしやすくなりすぎる点は注意しましょう。
ダブルキャンバーのレビュー
パウダースノーもトリックも楽しめる
今期のバインはNOWになりました。
— ミスター (@mr_ymgt) December 8, 2021
板はNICHE STORY。@ozawa_store オザワ商店さんにパウダーそこそこ浮いて、地形でちょっと遊べる板とバインを相談して候補の中から選びました。
ダブルキャンバーとスケートテックの組合せは以前のセットと全く違うので楽しみです。 pic.twitter.com/ifuDPzMZ9D
ダブルキャンバーはバランスのいいスノーボードとなり、パウダースノーで浮遊感を楽しみながらさまざまなトリックに挑戦できるスノーボードです。そのためダブルキャンバーは遊びも滑りも楽しみたい方におすすめの板となっています。
口コミでもダブルキャンバーが持つバランスのよさが評価されていて、ジブ(パーク)やゲレンデでの滑走などさまざまなスタイルで楽しめるおすすめのスノーボードになっていて扱いやすいと好評です。
どんなスタイルでも使いやすい
ダブルキャンバーが最強に乗りやすいよマジでオススメ
— まっちゃん (@matchan1212) December 11, 2021
グラトリもラントリも両方行ける
キャンバーやロッカーで使ったことがない方はダブルキャンバーでも使いやすいところが大きな魅力です。口コミでもさまざまなスタイルで使えるおすすめのスノーボードとして評価されています。グランドトリックだけではなくラントリにも使えると好評です。
ラントリとはグランドトリックの進化系の技(滑り方)となり、カービングターンからスムーズにグラウンドトリックにつなぐ滑り方になります。ダブルキャンバーならしやすいと好評です。
スノーボードは板で滑り方やスタイルが変わる
ダブルキャンバーのまとめ
ダブルキャンバーは2つの性質を持つハイブリッドタイプの板です。そのため、幅広いスタイルで使えるスノーボードになりますがバランス型になっていて滑りやトリックに特化しているスノーボードと比べると、注意点もあります。
しかし初心者でも滑りやすく、さまざまなスタイルで使えるところが高く評価されていて使いやすいと好評です。スノーボードは板によって特性が大きく異なるため滑り方に応じた板を選びましょう。
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出典:unsplash.com