トルネードエースDF 250g
ベニカベジフルVスプレー
タバコガはトマトなどによく見られる害虫
ナス科の植物はタバコガの被害に注意が必要!
野菜づくりで心配なのが病害虫ですね。作物の収穫量に影響があるだけでなく、ひどい被害になると収穫前に株が絶えてしまうこともあります。そんな病害虫被害で今回クローズアップするのがタバコガの幼虫による食害です。
タバコガは食べるもので色が変わるイモムシ系の虫なので、いくつかの種類と思われている方も多いですが、単に食べているものの色が出ているだけなので同じ防除策・農薬・駆除方法が使えます。
タバコガの防除・対策方法と駆除の仕方を解説
夏野菜に大きな被害が出るタバコガやオオタバコガ。適切な時期に効果的な防除対策をしていくのが上手な駆除方法となっています。
タバコガの生態や特徴をはじめとして、気をつけたい植物・駆除タイミングや効果的な農薬の種類とタバコガ駆除対策について詳しく解説しましょう。
タバコガについて
それではまずはタバコガやオオタバコガがどのような害虫なのか、その基本情報と特徴・生態・被害があらわれる駆除対象となる野菜(植物)についてからご覧いただきましょう。被害にならないのであまり知られていないことですが、タバコガには意外な食の事実がありました。
タバコガの基本情報
分類 | チョウ(鱗翅)目ヤガ科 |
分布 | 日本をはじめとするアジアやアフリカの熱帯地域 |
体長 | 成虫で10mm程度 |
虫の色 | 成虫は薄い茶色っぽい体色だが幼虫は食べるものによって緑から茶色へと変色していく |
タバコガの特徴と生態
メスの方が先に羽化するのがタバコガやオオタバコガの特徴的な生態です。これに関しては原因や理由は不明でメリットもありません。
1年のうちに4度産卵から孵化して発生する幼虫は幼いうちは植物の新芽といったやわらかい部分を狙って食べるので被害は深刻。秋になるとアブラナ科の野菜にも被害が広がるので対応する植物は注意が必要です。
タバコガ被害と懸念される植物
タバコガは最初は益虫である
生まれたばかりのタバコガやオオタバコガの食料はコナジラミやアブラムシといった害虫です。あとで大量発生して非常にやっかいな害虫ですが、最初はこのように益虫という性質を持っていました。
脱皮を繰り返して大きくなるにつれ葉や茎・作物をかじりだすため発生初期の小さな幼虫のうちに駆除するのがコツです。
トマトなどナス科植物に注意が必要
タバコガやオオタバコガ被害に合うのは主に夏野菜。その中でもトマトなどナス科の植物への被害が確認されています。
トマトもナスも夏に収穫できる人気作物ですね。そのためタバコガ被害は家庭菜園をされている方には非常に深刻な問題となっています。
タバコガの駆除と防除・対策
タバコガやオオタバコガの駆除の前にできる対策として防除があります。どの場合においてもタバコガの発生時期を知り、適した時期におこなうことが重要です。
ここではタバコガ駆除に注意すべき発生時期と初期段階にもできる防除方法・作物の中に入った場合の対応と続けて御覧ください。
駆除には重要なタバコガが発生する時期
1年で4回発生時期があり、1期は5月の中頃から。そのあと7・8・10月と約1-1.5ヶ月ごとに現れます。
世代が進むことによりタバコガやオオタバコガの個体数は爆発的に増えていきますので、第1世代の5月ころにできるだけ数を減らすのが駆除のポイントです!
タバコガの防除方法は
防除ネットで成虫やイモムシ状態の害虫も寄せ付けない
タバコガの第一世代の飛来が懸念される5月くらいから、できれば苗を植え付けたらすぐに防除ネットを張るのが初期段階でできる効果の高い防除方法です。
冬の間蛹で過ごしたものが成虫となって飛んでくるためそれをシャットアウトしてあげます。
タバコガの数を増やさないためにも幼虫のうちに駆除する
作物の中に侵入したタバコガの幼虫は農薬も効果がなくなってしまいます。トマトの中に入った形跡があったらその実はすぐに取り除くのも、タバコガの成虫の数を減らす、ひいては食害をおよぼす幼虫の数を激減させることにつながる防除策です。
タバコガの駆除は月2回の農薬散布が効果的!
第一世代が発生した5月とその翌月である6月には、農薬の散布を必ずすることも効果的なタバコガの防除策です。
無農薬を目指している方はこの時期に集中して手で捕殺する・オーガニック農薬といわれているゼンターリ顆粒水和剤を使うのがおすすめ!農薬がOKな方であれば、春先早いうちに土壌にオルトランをまいておくのもタバコガ駆除の効果的な方法です。
タバコガの駆除におすすめの農薬4選
タバコガやオオタバコガ駆除に人気のあるよく使われている農薬を4つご紹介しましょう。タバコガに効く農薬はたくさんありますが、それぞれ特徴があり使うポイントが変わります。
使用時期や農薬耐性が付くことも考えて、いくつかの農薬をとり換えながら長いタバコガの発生時期に対策していきましょう。
1.アファーム乳剤
タバコガ駆除に多く使われる一般的な農薬
アファーム乳剤
アファーム農薬はタバコガやオオタバコガに効果のある農薬の中で一番効果的という評判が高く人気がある薬剤です。速攻効果がアファーム農薬の特徴で、散布してすぐに目に見えてタバコガを駆除することができます。
害虫の駆除農薬として効果は高いですが同じ農薬ばかり使っていると、耐性の高いタバコガが発生しやすいです。以下の農薬と交換して使っていくことをおすすめします。
2.トルネードエースDF
天敵を利用した駆除と併用できる対タバコガの農薬
トルネードエースDF 250g
イモムシ系の天敵を畑に放って駆除させている方に、天敵に影響がない農薬としておすすめするのがこのトルネードエースDFです。またアファームを使っていて耐性ができるのを防ぐためのローテーション剤としても多く利用されている、こちらも人気の薬剤となっています。
3.ベニカベジフルVスプレー
入手しやすく使いやすいスプレー式のタバコガ農薬
ベニカベジフルVスプレー
ホームセンターなどでも手に入りやすい農薬で、スプレー式で面倒な手間がないのがベニカベジフルスプレーの特徴です。即効性のある農薬であるにも関わらず、1ヶ月ほど効果が持続するのも嬉しい効果となっています。
4.マッチ乳剤
遅効性ではあるが効果が長続きするタバコガの農薬
マッチ乳剤
5月から10月と長期間繰り返し発生するタバコガやオオタバコガには長期的に効果が持続する農薬もおすすめ!遅効性でスタートダッシュは遅いものの、長くもつ農薬が知りたいという方にはこちらが適しているでしょう。
まとめ
タバコガの駆除は数が少ない第一世代におこなうのがポイント!
タバコガやオオタバコガは1年のうち短いスパンで産卵と羽化を繰り返すため、個体数が爆発的に増えやすく被害も大きな病害虫に数えられている虫です。
数が多くなってしまうと農薬駆除に頼らなけけば被害は抑えられませんが、初期段階では捕殺やネットを張るなど無農薬で対応することも可能。
タバコガやオオタバコガの駆除のコツは早めの防除・対処と増えたときに躊躇せずに農薬駆除に切り替えることとなっています!
タバコガなど害虫駆除が気になる方はこちらもチェック
タバコガだけでなくさまざまな病害虫についての記事は暮らしーののガーデニングカテゴリーにおまかせです!野菜や園芸用の花にも発生するハモグリバエの駆除や無農薬の駆除薬ストチュウの作り方などさまざまな視点からの解説記事を発信しています!

食害性害虫、ハモグリバエの駆除方法!農薬&天敵を利用する効果的な対策もご紹介!
野菜や園芸植物に発生する害虫。その中でもハモグリバエはトマトの葉の食害などに被害が多く駆除対象となる害虫です。駆除に効果的なおすすめの農薬と...

病害虫予防に効果的!ストチュウの作り方をご紹介!無農薬の野菜栽培を楽しもう!
家庭菜園、ガーデニングをしていると必ずといっていいほどアブラムシなどの害虫、うどんこ病などの病気と対峙することに。病気や害虫で農薬を使いたく...
出典:https://photo-ac.com/