ストチュウとは
無農薬農法の一つ
ストチュウやストチュウーを知っていますか?無農薬農法の一つで一般の家庭でも手軽に作れる忌避剤です。天然の成分を活かした農薬となり殺虫剤のように確実に効果が出るというものではないのですが、古くから使われていています。
古くから使われている手作り農薬として害虫の忌避効果は期待できますよ。減農薬したい方や家庭菜園、ガーデニングでペットや子ども心配という方におすすめです。
EMストチュウとは
ストチュウは市販されています。それがEMストチュウです。今回紹介するストチュウとは少し異なりますが、EMストチュウは土壌の状態を植物にとって過ごしやすい状態に改善する光合成細菌、乳酸菌や酵母など善玉菌の集合体とともに唐辛子やニンニクを配合したストチュウです。
ストチュウと同じように病気に対する免疫性を高めたり、害虫への忌避効果期待できますよ。一定の分量を希釈するのもストチュウと同じ使い方になり育成にも効果的です。
酢と酎ハイ
ストチュウとは酢と酎ハイのことです。詳しい作り方や使い方などは後述しますが、酢と酎ハイを混ぜて作ったものをストチュウといいます。混ぜているものを省略しただけの安直な呼び方で覚えやすいですね。
臭いがするものを混ぜることでより忌避剤としての効果が期待できるようになったり、ミネラルを追加することで植物を元気に育てる効果なども期待でき一石二鳥です。刺激臭のあるものを混ぜるため使いたては臭いますが我慢しましょう。
ストチュウの効果とは
前述したように科学的に作られた殺虫剤のような強い効果はありませんが、一定の効果が期待できます。主な効果は害虫が嫌がる忌避剤として役割と、殺菌消毒の3種類があると言われていますよ。
ストチュウ単体でしっかり防虫できるというものではなく、コンパニオンプランツや寒冷紗や虫よけネット、虫を吸着する黄色いテープなどさまざまな害虫対策と共にセットで使うようにすることで、害虫に無農薬で対抗できるようになる「可能性」があります。
忌避効果
ストチュウに含まれている酢の臭いや添加物として加えたものの臭いで、葉などを食べる害虫が臭いを嫌がって寄り付かなるという効果です。ストチュウの作り方によって臭いは変わりやすく、確実に効果が得られるというものではないので注意してくださいね。
そのためアオムシなどの捕獲しやすい遅い虫は、自分で捕まえる捕殺が基本になります。アイドルが農業に取り組むテレビ番組でも手作りの農薬が使われていますが、その農薬も酢と焼酎を使っていますよ。
病気の改善
うどんこ病などの一部の病気改善する効果が期待できます。酢には消毒、殺菌作用があり焼酎はアルコールを含んでいるため消毒殺菌作用があり病気にも有効です。ただし、農薬ではないため確実に効くという効果はありません。
ストチュウだけではなくニンニクなど他の材料と合わせることでより病害虫に効果を発揮する場合もあります。ニンニクを使ったものはニンニクストチュウと呼ばれていますよ。
育成
育成にも効果があると言われていてストチュウを使う方の中には病害虫の予防ではなく、生育促進に使う方も多いです。例えば酢には細胞を強化したり、根を太くする効果がきたいできますよ。作り方によっては黒糖を追加する場合もあり、黒糖にはミネラル分がふくまれているため植物の生育促進効果が期待できます。
前述したように科学的に作られている肥料や生育促進剤ではないので、過度な期待をせずこまめに使うようにするといいでしょう。
ストチュウの作り方
基本の作り方
酢と焼酎を同量混ぜて水で薄めるというのが基本と言われています。他の材料を使っていないシンプルな酢と焼酎ですがこれだけでも病害虫の忌避に効果が期待できますよ。
使う酢は木酢液(木酢酢)や穀物酢を混ぜることが多いです。木酢液や竹酢液をう買う場合はタールなどの不純物が少ないもののほうがいいとされています。合わせてできたのはストチュウ原液となり水で薄めて使いましょう。使い方については後述しますが、水で薄めることからストチュウ水とも呼ばれます。
材料を追加したストチュウ
材料を追加することでより害虫予防効果が期待きるストチュウにする場合もあります。追加する材料はニンニクや唐辛子です。作り方によっては酢と唐辛子の両方を兼ねているタバスコ数滴を入れるという方もいますよ。
唐辛子などの材料を追加した場合の作り方は、唐辛子やニンニクを焼酎に数ヶ月ほど漬け込んでから酢と合わせるといいでしょう。大切なのはニンニクなどの果肉ではなく、成分なので絞ったりすりおろしたり工夫してみるのも大切です。分量の決まりはありません。
辛味成分が抗菌作用に
唐辛子は食べ過ぎたり肌についたりすると皮膚や粘膜がやけどしたようになります。この辛味成分こそが抗菌作用に影響しますよ。成分をしっかり抽出することで病害虫の予防が期待できるのでしっかり抽出しましょう。
ニンニクもニンニク特有の臭いとなる成分が抗菌作用になります。すりおろしたり刻んだり、漬け込んだりすることで抗菌作用や抗カビ作用が期待できますよ。葉が白くなるうどんこ病はカビによる病気です。
牛乳を追加する場合も
ストチュウの作り方には牛乳を混ぜる場合もあります。牛乳はアブラムシに特効作用があることで知られていてアブラムシ駆除だけなら牛乳を使ったスプレーが有名です。牛乳は使用期間などもあり保存などが難しくなりますが、アブラムシが多い場合は混ぜてみるのも一つの手。
希釈して使うのは基本のストチュウと同じです。
病気の予防・生育に
生育効果をメインにしたい場合はストチュウの作り方を少しだけ変えている場合もあります。前述した基本の作り方に砂糖を追加したストチュウは葉に光沢が増すと言われ、黒糖を使うと黒糖に含まれているミネラルにより生育促進が期待できます。砂糖でベタベタにならないように砂糖の分量に注意してくださいね。
酢の半分程度か少し多いぐらいに調整するといいでしょう。このようにストチュウは作り方が多数存在する手作り農薬です。
ストチュウの使い方
水で希釈して使う
ストチュウ原液では植物にも悪影響を与えます。水で500倍程度に薄めて使いましょう。また、使うときは霧吹きやスプレー容器に映してから気になるところに向けてスポットで吹き付けましょう。忌避剤ですが植物全体に振りかけるのはよくないと言われていますよ。
農薬のように強い効力はないので早めに、こまめに使うというのがポイントになります。忌避剤のため既に害虫が大量に発生している場合は効力が薄いので注意してくださいね。
ストチュウの保存方法
ストチュウの保存方法はキャップを閉めすぎないように保管し、冷暗所に置いておきましょう。アルコールや酢、その他材料で作られているためどんどん発酵が進んでいきます。ですが密栓してしまうと発酵によって炭酸ガスが発生し容器が破裂する可能性がありるので注意が必要です。
ストチュウ水の使用期限などはありませんが、早めに使ったほうがいいでしょう。いろいろな野菜に使えて便利ですが、過信しないように注意してくださいね。
ストチュウまとめ
無農薬の農業におすすめ
ストチュウは好きな分量で使いやすく、保存も簡単なため初心者でも扱いやすい手作り農薬です。農薬のような強い効力はありませんが、防虫などの効果が期待できます。他の対策も必要ですが、無農薬で野菜づくりなどを楽しむ場合は試してみたいテクニックですね。
ストチュウには注意点もありますが、希釈する分量などを間違えなければストチュウで枯れることはありません。特に使用期限などはないので使いたいときに使える魅力があります。
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