検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

新芽や新葉を食べるヤサイゾウムシとは?食害に遭いやすい野菜や対策を徹底解説!

新芽や新葉を食べる、厄介な害虫の1つとして挙げられるのが、ヤサイゾウムシ。ヤサイゾウムシはコガネムシやテントウムシの仲間で、幼虫と成虫が食害を起こします。どんな野菜がヤサイゾウムシの被害にあいやすくて、どのような対策をすればいいか、ご紹介します。
2021年11月19日
monsanpoko
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

目次

この記事で紹介しているアイテム

第一ビニール すっぽり虫よけカバー 大

ヤサイゾウムシってどんな害虫?特徴は?

幼虫や成虫の特徴

出典先:unsplash.com

ヤサイゾウムシはコガネムシやテントウムシの仲間で、年に1度発生します。土の中でさなぎになり、その後成虫になって冬を越すのです。食害を起こす時期は幼虫成虫。土の中でさなぎになるので、見つけるなら幼虫か成虫になります。

幼虫の特徴

足はなく、緑白色もしくは緑色の体で、這って移動して野菜の芯の部分に入りこむ困った存在です。体長はとても小さく、ピンセットでとる以外に方法はありません。春先以降に黄土色の卵からかえり活動することで、被害が出ます。

成虫の特徴

赤褐色(せきかっしょく)で光沢がない体になっています。表にある硬い羽のV字形の白い模様が目印です。飛べないので歩いて移動するのも特徴になります。そして9月以降に植えた野菜に移動してたくさんの食害を起こすのです。

どんな野菜がヤサイゾウムシの被害にあう?

出典先:pixabay.com

ヤサイゾウムシの食害にあう野菜はアブラナ科、ナス科、セリ科、キク科となり、食べる野菜や花の種類がとても多いのが特徴。具体的な野菜を挙げると、小松菜、白菜、大根、ほうれん草、にんじん、たばこなどです。

防除対策はなにをすればいい?


草を抜く

出典先:pixabay.com

1つ目の対策として、雑草などの草を抜くことが大切です。ヤサイゾウムシは夏を越すときに雑草などを利用するので、プランターの中や農地の雑草を抜いておきましょう。また雑草があると野菜に光が当たらない、病気の菌が増えるなど、野菜にとって悪影響なのできちんと抜くのがおすすめです。
 

落ち葉を片付ける

出典先:pixabay.com

成虫は落ち葉の下に隠れています。そのため落ち葉があるとヤサイゾウムシを見つけられなくなる上に、繁殖させるチャンスを作ってしまうので、落ち葉は片付けておきましょう。よく落ち葉は肥料になるといいますが、ものによっては分解されるまで時間がかかるので、あらかじめ片付けるのがベターです。

野菜に防虫ネットをつける

出典先:pixabay.com

野菜の周りに溝をつくって侵入できないようにした上で、防虫ネットをつけることをおすすめします。ヤサイゾウムシは飛ばすに歩くので、防虫ネットがないと簡単に野菜についてしまうのです。防虫ネットは有効かつ必要な防除対策なので、必ず行いましょう。

第一ビニール すっぽり虫よけカバー 大

出典:楽天
出典:Amazon
出典:楽天
出典:楽天
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

ヤサイゾウムシが発生しにくい栽培法や農薬

栽培方法:清耕(せいこう)栽培


出典先:pixabay.com


清耕栽培とは雑草などを生やさない栽培方法のことです。ヤサイゾウムシは雑草などの草を利用して夏を越します。そのため雑草を抜いて野菜を育てる清耕栽培だと、ヤサイゾウムシの食害が減って防除につながるのです。
 

農薬は粒剤を使う

出典先:unsplash.com

農薬には水に溶かして使うものと、そのまま使えるものがあります。粒剤は水に溶かさず使う、顆粒(かりゅう)状の農薬です。中でもオルトラン粒剤は、ヤサイゾウムシが食害する野菜に多く対応しているため防除対策になります。

ヤサイゾウムシに効く殺虫剤

殺虫剤がある野菜は?

出典先:pixabay.com

ヤサイゾウムシはその場で処理するのが1番ですが、発生させないのがいいですよね。発生させないために有効な手段の1つが農薬です。この項目では主に農薬が使える野菜として3種類の野菜と使い方を簡単にご紹介します。

殺虫剤がある野菜:人参

人参に使える農薬はマラソン乳剤といい、薄めてから撒いて使う農薬で、収穫する14日前まで使えます。マラソン乳剤は4回まで使え、10a(アール:1aでだいたい田んぼ1枚分、1000平米)で100~300リットルまでまくことが可能です。

殺虫剤がある野菜:水菜


水菜に使える農薬は、アディオン乳剤というピレスロイド系のもの。ちなみにピレスロイドとは除虫菊という菊の花に含まれている成分のことです。薄めてまく農薬で、収穫する前日までのあいだに3回まで使え、10aで100~300リットルまでまくことが可能です。

殺虫剤がある野菜:たばこ

たばこの農薬はオルトラン水和剤といい、薄めてまく使う農薬です。苗を育てている時期に使うことができます。2回まで使えて、1㎡で1リットルまでまくことが可能です。たばこの場合はほかに比べて使える時期と量がちがうので気をつけましょう。

害虫・ヤサイゾウムシまとめ

出典先:pixabay.com

ヤサイゾウムシは放置すると年々被害が広がっていくので、早めに対処しましょう。防虫ネットやC字溝トラップ、農薬などご紹介した対策を参考に、家庭菜園をお楽しみください。また農薬を使うときは説明書をよく読んでくださいね。

ほかの害虫が気になる方はこちらもチェック!

ヤサイゾウムシ以外にもさまざまな害虫がいます。関連記事ではほかの害虫についてご紹介しているので、ぜひお役立てください。