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小松菜や大根などアブラナ科は注意!害虫・ナガメの発生時期や駆除方法を解説!

ナガメはテントウムシのような鮮やかな見た目ですが、時に小松菜や大根など家庭菜園で育てる野菜の葉を吸汁して大きな被害をもたらします。枯らさないためにはナガメを見つけたらすぐに駆除するのが基本ですが、増える前に対策をしておくことが大切です。
2021年11月9日
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目次

ナガメはカメムシの仲間

家庭菜園で栽培している小松菜や大根の葉に、オレンジと黒の模様の虫が葉に付いていたことはありませんか。それはナガメという害虫です。ナガメはテントウムシのようにカラフルな見た目ですが、カメムシの仲間で大根や小松菜などの葉に付いて被害をもたらす害虫として知られています。

菜の花につくカメムシ

出典:https://www.photo-ac.com/

ナガメはカメムシ目カメムシ科の昆虫で、強い臭いを発するカメムシの仲間です。ナガメの和名は「菜の花につくカメムシ」の意味からきており「菜亀」と書きます。その名前の通り、菜の花などのアブラナ科の植物や野菜などが好物です。

葉についたナガメは葉の汁を吸います。被害が拡大すると葉が枯れてしまうこともあるので、アブラナ科の植物を栽培している方は注意が必要です。

ナガメの生態

成虫の特徴

出典:https://www.photo-ac.com/

成虫の体長は6.5ミリから9.5ミリ程です。背中はオレンジ色や個体によっては赤や黄色っぽいカラーに黒の文様の鮮やかな見た目をしています。北海道から九州まで日本に幅広く分布する昆虫です。

ナガメに似ている種類


ナガメに近い仲間で、ヒメナガメという見た目がナガメにとてもよく似た種類がいます。幼虫はその姿が非常によく似ており、違いを見分けるのは難しいです。成虫の場合はヒメナガメに比べナガメの方が単純な模様なので、背中の模様の違いを見れば見分けるのは比較的容易でしょう。

卵と幼虫

ナガメの卵の直径は1㎜ほどで白と黒の縞模様をしており、きれいに2列に並んで産みつけられているのが特徴的です。幼虫は成虫と同様に背中にオレンジと黒の模様があります。成虫に比べると背中が丸い形をしている印象です。卵から孵化したばかりの幼虫は1㎜ほどですが、脱皮を繰り返して大きくなり、成虫へと成長します。

食べ物はアブラナ科の葉

Photo byallybally4b

ナガメは野菜では主にセイヨウアブラナやキャベツ、大根、小松菜、白菜など、野草ではタネツケバナ、ナズナなどの葉に好んで付きます。これは幼虫も成虫も同じで、好物の食べ物はアブラナ科の植物の葉です。ナガメは葉から汁を吸って食害することで知られています。

強い臭気

カメムシが出す強い臭気は天敵のアリを遠ざけます。また仲間に対する警戒の意味があり、危険が迫ると臭気を強く発生し、このにおいを感じ取った仲間は葉から落ちたり逃げたりして離れていきます。しかし反対の効果もあり、それはフェロモンの役割です。弱い臭気の場合には仲間がそのにおいを元に近寄っていく効果があります。

ナガメの発生時期と被害

発生時期


出典:https://www.photo-ac.com/

ナガメの発生時期は4月から10月にかけてです。主に暖かくなった春頃から7月頃までに多く見られ、年に2回ほど発生します。成虫は冬になると落ち葉や物陰などで冬を越し、夏ごろに産卵して孵化するので、葉の裏や茎などを注意深く観察して卵のうちに発見し駆除することも予防に有効です。

葉への被害

成虫、幼虫ともにナガメは大根の葉や小松菜、キャベツ、白菜などアブラナ科の植物を食害するため、家庭菜園やガーデニングで栽培をしている方は注意が必要です。

ナガメは主に葉の汁を吸い、吸汁された葉は白くまだらに色が変わってしまいます。ナガメが多発して被害が広がると葉がしおれて枯れることもあるため、特に葉を食べるような野菜は被害が大きくなる前に対策が必要です。

ナガメの駆除方法

見つけ次第捕殺

ナガメに対して直接効く農薬は残念ながらありません。そのためナガメを見つけたらすぐに捕殺するのが一番の対策です。ただし強くつかむと特有の強い臭気を発生する場合があるので、粘着テープなどを使って捕獲するのもよいでしょう。

繁殖力が強いので、増えてしまうと1匹ずつの駆除では間に合わないことも。数が多い場合には葉の下に大きめの容器を置いて葉をゆすって落とすと一気に捕獲できます。こまめに葉や茎を観察して、葉に卵を発見したら取り除く、幼虫のうちに捕殺するなど被害が拡大する前に手を打つことも大切です。

ネットや寒冷紗をかける

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野菜の場合にはネットや寒冷紗をかけるのもひとつの手段です。ナガメが葉に付くことや、卵を産みつけるのを物理的に防ぎます。ネットをかけておくとナガメだけでなく他の害虫からも植物を守る効果が期待できるので、植え付け後は早めにかけておくと安心です。


こまめな掃除も欠かさずに

ナガメは成虫のまま落ち葉などの陰で冬を越します。周辺に落ち葉や雑草などを溜めたままにしておくと、ナガメにとって越冬に適した場所を作ることになってしまうので、こまめに掃除をしてナガメが越冬しやすい場所を作らないような対策も大事ですね。

増える前に対策しよう

出典:https://www.photo-ac.com/

ナガメは大量発生することは少ないですが、野菜の葉が多く被害を受けると見た目も悪くなりますし、駆除も大変になるので厄介な害虫です。対応した薬剤がないので増えてしまうと対処が難しくなってしまいます。暖かくなる春頃には特に、ナガメが葉について増えてしまう前にしっかりと対策をして置きたいですね。

害虫が気になる方はこちらもチェック

植物や野菜へ食害する害虫は、ナガメ以外にもさまざまな種類がいます。家庭菜園やガーデニングをする上では避けて通れない害虫対策についての記事も用意しておりますので、こちらの記事もぜひ参考にしてください。