STゼンターリ顆粒水和剤
ベニカXネクストスプレー
防虫ネット 1mm
オオタバコガとは
幅広い野菜を食べる芋虫
オオタバコガはさまざまな野菜を食害する蛾の幼虫です。成虫による被害ではなく、他のチョウ目の害虫と同じように主に幼虫による被害が深刻になります。1995年頃から被害が増えてきた害虫といわれていて、さまざまな農薬がオオタバコガで使えるため対処はしやすいです。
今回はオオタバコガの生態と駆除方法などをまとめて紹介しますね。オオタバコガの幼虫による食害は、発生時期などを覚えておくことで対処しやすくなります。
卵について
オオタバコガの卵は、0.4mm程度の大きさで淡い黄色の丸い形状をしています。新芽の先端や新葉の先端やなどに一つずつ産み付けられていることがほとんど。違う種類の蛾は密集して産卵されているため、この部分で区別できます。オオタバコガは一度に数百個も産卵するともいわれているため一つ見つけると他にはないか周囲もよく調べてみましょう。
幼虫について
作物に被害を与えるのが幼虫です。幼虫は野菜の果菜や果実の中に潜り込んで実を食す害虫です。実を食べるためトマトなどでは穴があいてしまいます。幼虫の体長は1~40mm前後、羽化したばかりの若齢幼虫は小さく、蛹になる手前だと大きいです。色は緑だったり褐色だったりと個体差が大きくさまざまな色があります。
果菜だけではなく花弁も食害するため注意しましょう。また、若齢幼虫は葉や茎など果実以外も被害を受けやすいです。
オオタバコガの生態
オオタバコガの発生時期は、春から秋となります。他の昆虫が活動する時期と同じで5月~10月ぐらいまで発生しやすいです。発生サイクルは年に4回ほどとなり、10月以降になると蛹の状態で越冬し翌春に再び発生するという形になります。
オオタバコガ1匹で100個ほど産卵するため爆発的に被害が増えることもあり駆除対策です。孵化まではわずか3日で若齢幼虫となり、幼虫の状態で2~3週間もあれば成虫(蛾)になります。
被害にあう植物
オオタバコガの被害に遭う植物は非常に多いです。オオタバコガはトマトの害虫として知られていますが、トマトだけではなく、同じナス科の植物のナスやピーマンも被害を受けやすくキュウリやオクラさらには、アブラナ科のキャベツやハクサイなども被害を植えけます。
前述したように野菜だけではなくマーガレット、キクなどの花も被害受け家庭菜園だけではなく花畑でも被害を受けることがあり、防虫対策が必須です。
オオタバコガの対策方法
1:防虫ネットで寄せ付けない
防虫ネット 1mm
オオタバコガの成虫(蛾)の体長は15~20mmと幼虫より小さいですが、防虫ネットによる対策が有効的です。植物を目の細かいネットで覆うことで、物理的にオオタバコガが近づけなくなり産卵できなくすることで被害を防ぎます。また、芋虫状の幼虫も大きいため食べ物を求めて他の植物から移動してくるということもなく非常に有効的な対策です。
オオタバコガだけではなく他の蛾、芋虫やナメクジなどさまざまな害虫に有効な方法になります。
目の細かいものがおすすめ
防虫ネットでオオタバコガの対策をする場合、目の細かいネットがおすすめです。目が細かいと芋虫だけではなく、体長が2mm前後のアブラムシも防ぎやすくなります。アブラムシは、茎や蕾に付き汁を吸う害虫でオオタバコガのように、幅広い植物が被害を受けるため家庭菜園でも頻繁に発生しやすいです。
2:被害の確認と捕殺
オオタバコガのように芋虫状の害虫は飛行しないため、捕殺が有効的です。トマトやピーマンなどの果菜に穴があいていないか、表面に食べられたような跡はないか細かく確認しましょう。茎や葉なども注意深く確認して卵があったら葉ごと切り取ります。
実に穴がある場合は実ごと取り除いていきましょう。若齢幼虫は果菜に潜ることがないため見つけ次第捕殺することで被害を抑えれます。
3:農薬を使う
農薬による対処も非常に有効的です。オオタバコガは発生しやすく、広い植物で被害を出すことから使える農薬も多く水で薄めたり、植え付け時に土に使う粒剤などさまざまなタイプがあります。
農薬を使うときは、ラベルをよく読み登録されている作物に使うようにしましょう。実の中に入ってしまった終齢幼虫には、薬剤が効きにくいため前述したように捕殺がおすすめです。食べ物をもとめ葉や茎にいる若齢幼虫などには薬剤が効果的になります。
野菜におすすめ農薬
STゼンターリ顆粒水和剤
オオタバコガに使える農薬の一つでさまざまな野菜に使える農薬です。水和剤は水で薄めて散布するタイプの農薬になります。被害を受けやすいナス科の野菜だけではなくイネ科のトウモロコシやアブラナ科の野菜にも使えて便利です。
花におすすめの農薬
ベニカXネクストスプレー
バラに使えるオオタバコガの登録がある農薬の一つです。花に使いやすい希釈不要のスプレータイプとなり使いやすく、被害が出やすいナスとトマトにも使える便利さが特徴になります。食べ物を求めて移動しているところにスプレーするだけで駆除でき、病気にも効果的です。
4:特殊なライトを使う
大規模な畑では特殊なライトを使うこともあります。駆除ではなく予防方法の一種で黄色いライトを使うことで産卵を抑制する方法です。プロが使う方法となり一般家庭では使うことは少ないですが、無農薬で被害が防げるため人気です。
オオタバコガのまとめ
オオタバコガは初期に対応
オオタバコガは大きさが2cm程度の小さな蛾ですが、大量に産卵し大食漢のため放置すると果菜、花が食べられます。発生初期の大きさが2~3cmの小さなうちなら農薬でも駆除しやすいですが、体長が大きくなる終齢幼虫だと実の中に潜り込まれ農薬が効きにくくなることから発生初期に駆除するといいでしょう。
オオタバコガを寄りつかないように防虫ネットをすることで無農薬でも対処できます。
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