冷蔵庫が冷えないのには理由がある
日常生活を送る上で欠かせない存在である冷蔵庫がいきなり冷えない状態になったら、大変ですよね。そのまま放置しておくと、食品が全て無駄になる事態に。冷えないのにはさまざまな理由が考えられるので、問題点を明確にして早めに解決することが重要です。
冷えない原因を明確にしよう
本記事では、使用中の冷蔵庫が突然冷えない状態になった場合の理由や解決方法について解説します。冷えないのには故障以外の原因も考えられるので、きちんと理由を明確にしてから対処するようにしましょう。
また、トラブルが発生したのには日頃の使い方に問題がある可能性も。冷えないトラブルを防ぐための注意点もご紹介するので、気をつけておきたいポイントを意識して冷蔵庫を活用するようにしましょう。
冷えないのは使い方が原因の可能性あり!
使い方に問題があるために、冷えない状態が発生するのは珍しくありません。冷蔵庫の扱い方を振り返り、原因になるような行動をしていなかったか考えてみましょう。なぜ冷えなくなったのか、主な原因についてご紹介します。
物の入れすぎ
まず注意しておきたいポイントとして挙げられるのが、物の入れすぎです。買い溜めをした場合に隙間なくぎゅうぎゅう詰めにすると、スムーズに冷たい空気が出なくなる可能性があります。
温度がどんどん上昇していき、保存している食品の劣化が進む事態が起きる場合があるでしょう。冷蔵庫は効率よく冷気を行き渡らせなくなると、どんどん庫内の温度が上昇していくため、入れすぎには注意が必要です。
冷蔵庫の扉を開けることが多い
扉の扱い方も、冷えない原因になり得ます。扉を開くことで外気が入り込み、冷えた空気が逃げ出してしまうため、気をつけましょう。
必要な時に開くのであれば仕方ありませんが、「冷たい空気に当たりたいから」など不要な理由で扉を開ける回数が増えると、どんどん冷えない状態が悪化する可能性があります。日頃からどのくらい扉を開けているのか振り返り、多すぎるようなら改善をすることが重要です。
長時間の開けっ放しにも気をつけよう
扉を開ける回数が多いだけでなく、長時間開けっ放しにしていることも冷えない原因になることがあります。扉が開いている間はどんどん冷気が逃げ出していき、冷蔵庫の内部環境が悪化します。開けっ放しにするクセがある方は、注意してください。
冷蔵庫の周囲にたくさん物を置いている
物の入れすぎや扉を開く回数の多さが原因ではない場合は、冷蔵庫の近くに置いている物をチェックしましょう。物の置きすぎも、冷えない原因になることがあります。
冷蔵庫は、庫内を冷やすために発生した熱を外に放出する必要がありますが、周囲にたくさん物が置いてあると、効率的に熱を放出できなくなるので要注意。溜まった熱によって、冷蔵庫の内部環境が悪化します。
機能面が原因になる場合も注意が必要
いきなり冷えない状態になった場合は、機能面で問題が起きている可能性が考えられます。長く使用している冷蔵庫ほど不具合が起きることが多くなるため、注意が必要。細かなところまでチェックして、原因を探りましょう。
扉に隙間ができている
長年使用している冷蔵庫は、徐々に扉に取り付けられた密閉ゴムが劣化することがあります。密閉ゴムが劣化することによって、扉を閉めたとしてもわずかな隙間ができてしまう可能性があるため、注意が必要です。
知らない間に隙間から冷気が逃げ出し、冷蔵庫の中が温まってしまう可能性があります。扉を開閉を行う際に、きちんと閉まっているかどうか確認するようにしてください。わずかでも隙間があるなら、老朽化している確率が高いと考えられます。
設定が誤っている
老朽化が起きていない冷蔵庫なのに、庫内の温度が理想通りにならない場合は、設定が誤っている可能性があります。冷蔵庫には温度をセッティングするための機能があるため、確認してみましょう。
温かい環境に冷蔵庫を置いているのにエコモードに設定されている場合は、機能に問題がなくても十分に冷えない事態が発生する場合があります。購入時に同梱されているマニュアルを確認して、冷蔵庫の設定を見直すようにしてみてください。
冷却機能が故障している
きちんと冷気を出すためには、冷却機能が正常に稼働している必要があります。この機能が故障した場合、冷蔵庫を起動させても冷えない状態が続いてしまうので、気をつけてください。
機能が正常に稼働しているか否かは、冷凍室を確認するのがおすすめです。この部分もしっかり冷えていないのであれば、全体の機能が稼働していない可能性があります。故障した状態を放置しておくと食品が無駄になってしまうので注意が必要です。
長期間使用しているほど冷えない故障が起きやすい
長く使用するごとに、冷却のための機能は劣化していきます。一般的に10年以上使用している冷蔵庫は機能が低下しやすくなると言われているので、定期的に故障していないのかチェックするのがおすすめです。寿命が来ていないか確認しましょう。
その他に考えられる原因は?
その他にも、さまざまな理由で冷えない事態が発生する場合があります。上記の原因が当てはまらない場合に考えられる理由について、確認していきましょう。冷蔵庫の細かな部分まで確認することで、冷えない原因を突き止めてください。
冷気が出る部分が汚れで塞がれている
いきなり冷えない状態になると「壊れた」と思いがちですが、実は汚れが原因になる場合があります。冷気が出る部分に汚れが蓄積されていき、スムーズに庫内を冷やせなくなる事態は珍しくないので、注意しましょう。
また、霜を放置しておくのも気を付けておきたいポイントです。汚れだけでなく霜も溜まっていくことで、冷気の循環率が悪くなります。長く使用している冷蔵庫は汚れや霜がたまりやすいので、日頃から気を付けておくことが大切です。
背面の汚れにも注意が必要
内部はもちろんのこと、外部の汚れにも意識的になることが重要です。冷蔵庫の背面にホコリなどの汚れが溜まっていると、発生した熱の放出がうまくできなくなり、庫内が温まる原因になります。
周りにたくさん物を置いていないのに冷蔵庫の本体が熱く感じるようなら、背面の汚れが原因の可能性が高いでしょう。背面はなかなか掃除が難しいと思いますが、モップを使うなどの工夫をしてホコリを取るようにしてみてください。
電源が入っていない
引越しをした時や、新しく冷蔵庫を設置した直後などに発生しやすいトラブルです。プラグが電源に差し込まれておらず、冷蔵庫そのものが稼働していないために冷えない状態が発生している可能性があります。
設定や扉の状態に問題がないのであれば、電源を確認してみてください。差し込んでいたと思っていたプラグが抜けている場合は珍しくないので、しっかりとチェックすることが重要です。電源を入れれま、通常に使えるようになるでしょう。
冷えない場合の解決方法・直し方
原因がわかった後は、なるべく早めに解決に乗り出すことが大切です。冷えない状態を放置していると、食品がどんどん劣化する可能性があります。基本的な直し方についてご紹介するので、冷えない状態を改善したい時に役立ててみてください。
内外の物を整理する
まずは、冷蔵庫の中に入っている物を整理しましょう。物の入れすぎは冷却機能の低下につながるため、適度な余裕を持たせることが重要です。冷蔵庫の奥に、全く食べずに放置している食品はありませんか?不要な食品を捨てるだけでも、かなり冷蔵庫の中が整理できると考えられます。
また、外側の物を整理することも大切なポイントです。周りに置いている台所用品を片付けて、冷蔵庫から熱を放出しやすい状態を作るようにしてください。
劣化した部品を取り替える
整理を行っても冷えない状態が改善しない場合は、扉の密閉ゴムが劣化して隙間から冷気が漏れ出てる可能性が考えられます。そんな時は、部品を交換する直し方がおすすめです。劣化部分をチェックして、交換するようにしてください。
交換用の部品は、メーカーから取り寄せたり、通信販売で購入したりすることで手に入れられます。新しい部品が届くまでは時間がかかることがあるので、それまではガムテープで隙間を埋めるなどして、冷えない状態に対処しましょう。
設定を変える
劣化をしている部分が全くない場合は、設定を確認しましょう。環境に合った設定に変えることで、効率的に冷気が循環しやすくなります。もし、エコモードになっているのであれば1段階引き上げて、しっかりと冷蔵庫が冷えるようにしてください。
全く冷えない状態が続くと「壊れた」と思いがちですが、設定を変えるだけの簡単な直し方で正常に稼働するようになる場合もあるので、諦めずに解決方法を探すようにするのがおすすめです。
自分で対処できない時は業者に依頼
「いろいろな方法を試してみたけど、冷えない状態が全く改善しない」という場合は、専門の業者に依頼するのがおすすめです。プロの目で見てもらうことで、冷えない状態を改善するためのヒントが見つかる可能性があります。
修理か買い替えかは見積もりを見て決めよう
業者に冷蔵庫を見てもらう場合は、修理と買い替えのどちらがよいのか見積もりを出してもらうとよいでしょう。場合によっては、修理をして冷えない状態を改善するよりも、買い換えた方がコストがかからないことがあります。
特に冷却機能などが故障している場合は、修理に大きなコストがかかる可能性が高いので注意が必要。買い替え費用と比較しながら、納得のいく形で冷えなくなった状態に対処することが重要だと考えられます。
冷蔵庫を使用する上での注意点
なるべくトラブルを起こさないためには、日頃から冷蔵庫の使い方に気をつけることが重要です。どのような点に注意して使用すればよいのか、おすすめの方法をご紹介します。冷えない状態を引き起こさないために、意識してみてください。
物の入れすぎをやめる
なるべく冷えない状態を発生させないために気を付けておきたいのが、物の入れすぎです。日頃からたくさん物を詰め込むクセがある方は、なるべく空きスペースを作るようにしましょう。
詰め込みをやめれば、冷えない状態になって困ることはなくなるはず。また、整理整頓を心がけることで内部が見えやすくなり、不要な食品を捨てやすくなります。
扉を開ける時間を減らす
長時間扉を開いていることが多くなると、徐々に冷蔵庫の中の温度が上がって、冷えない状態になる場合があります。冷蔵庫を使う際には、なるべく扉を開く時間を短くしてください。扉が開いている時間が減れば、冷えない状態を回避できるだけでなく、冷却のために使用する電気代の節約にもつながります。
熱い食品を入れない
できたて熱々の食品を冷蔵庫に入れることが多いと、庫内の温度が一気に上がって、冷えない状態が作られやすくなります。調理した食品を保存したい場合は、粗熱を冷ますようにしてください。
また粗熱が冷めていない状態の食品を入れると、他の食品の温度も上がって劣化につながることがあるので、注意が必要です。
直射日光を避ける
常に太陽が当たり続ける場所に置いていると、庫内の温度が上がりやすくなり、冷えない状態に陥る可能性があります。設置する場所を決める際には、直射日光を避けるのがおすすめです。もし設置場所に直射日光が当たるようなら、カーテンで遮るなどの工夫をして、冷えない状態が発生しないようにしましょう。
冷えない原因を知って冷蔵庫を直そう!
頻繁に使用することが多い冷蔵庫だからこそ、冷えないトラブルが起きた時は早めの対処が重要です。冷えない状態になると「壊れた」と思うことが多いですが、実は普段の使い方が原因の場合があります。なぜ冷えないのか原因を確認して、それに合わせた直し方を取り入れることが重要です。
物を詰め込みすぎていないか、汚れは溜まっていないかなど、冷蔵庫の細かな部分まで確認してください。また、冷えない状態を発生させないために普段から冷蔵庫の扱い方にも気を付けましょう。
冷蔵庫が冷えない原因が気になる方はこちらもチェック!
冷蔵庫が冷えない事態を防ぐためには、日頃の使い方が重要なポイントになります。関連記事では冷蔵庫の扱い方や他のトラブルの直し方についてご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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