冷蔵庫の寿命を知りたい!
日常的に使用する冷蔵庫は、いきなり寿命がやってきたら困りますよね。知らないうちに異常をきたすような事態に陥ると、冷蔵庫の中に入れていた食品が全てダメになってしまう可能性があります。そうならないように、製品の基本的な寿命を把握しておくことが重要です。
寿命を把握した上で冷蔵庫を活用しよう
大体の寿命を把握しておけば、どのくらいの期間で買い替えをすればよいか目安がつくようになり、突然冷蔵庫が壊れて困る事態を防げます。毎日使用する電気製品だからこそ、基本的な情報をチェックして役立てていきましょう。
本記事では、冷蔵庫を使用する上で知っておきたい平均的な寿命についてご紹介します。一般的な寿命や、メーカーが定めている寿命など、さまざまな観点から冷蔵庫について解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
把握しておきたい!平均的な寿命と症状
毎日なんとなく使用している冷蔵庫は、どのくらいの期間まで使用できるか知らない場合がほとんど。突然壊れてしまうのを防ぐために、冷蔵庫が問題なく使用できる期間について確認しましょう。寿命が訪れた時の症状についてもご紹介するので、チェックしてみてください。
問題なく冷蔵庫を使用できる期間
何の問題もなく冷蔵庫が使用できる期間を知るためには、メーカーが提供している情報や、一般的な情報を確認することが重要です。使用中の冷蔵庫をいつ購入したのか振り返り、寿命が訪れるまでの期間を計算してみましょう。
一般的なメーカーが定める期間は9年
製造メーカーは、各製品ごとに大体の寿命の目安を明示しています。冷蔵庫に関しても同様に、発売からどのくらいの期間まで問題なく使用できるのか示しているので、メーカーの情報を確認しましょう。
メーカーによって異なる場合がありますが、おおよそ9年ほどが寿命の目安。これは、メーカーが製造している冷蔵庫の修理用の部品を提供できる期間と同様になります。期間が過ぎると部品の製造が終了し、冷蔵庫が故障しても直せないことから、寿命が来たと考えるのが一般的です。
国税庁では6年
続いては、税金を管轄する公的な期間が定めている寿命についてチェックしましょう。冷蔵庫のように長期間にわたって使用するものは、分割して費用計上する会計処理が可能です。冷蔵庫の場合、6年間であれば分割費用計上ができるとされています。
冷蔵庫が問題なく使用できるという指針のもと定められた期間なので、一般的な寿命と捉えられるでしょう。もし、冷蔵庫に関して費用計上を考えているのであれば、事前に税金について確認しておくのがおすすめです。
実質的な平均は11〜12年
メーカーや税法上で定められた期間はいろいろありますが、使用する人が最も気になるのが、冷蔵庫の機能が問題なく使用できる期間ですよね。実質的な平均とされているのは、11〜12年。この期間を過ぎると、冷蔵庫のさまざまな機能に支障が出やすくなると考えられています。
冷蔵庫を購入した時期から現時点まで、どのくらいの期間が経過しているのか定期的に確認しておくと安心です。知らない間に10年以上使用していることも珍しくないので、気をつけましょう。
平均寿命が訪れてもすぐに壊れるわけではない
このように、冷蔵庫に関してはさまざまな寿命の目安があります。寿命が訪れたとしてもすぐに壊れるわけではなく、丁寧に扱えば平均値よりも長持ちする可能性も。
しかし、発売から9年を過ぎても使い続けている場合、冷蔵庫に異常が出ても修理のための部品を手に入れられない場合がほとんどなので注意が必要です。10年過ぎたあたりから、気をつけておくとよいでしょう。頻繁に使用するものだからこそ、定期的な確認が重要です。
寿命が訪れたときのサイン
問題なく使用できる期間を把握するだけでなく、寿命が訪れた時のサインも知っておくと安心です。完全に全ての機能が停止する前に、異常症状を細かく確認しておきましょう。冷蔵庫を使用する際に意識しておきたいポイントをご紹介するので、チェックしてみてください。
内部が冷えなくなる
家庭で使用している冷蔵庫に異常が起きていないか確認するためには、温度をチェックするのがおすすめです。長年使用して機能が低下している冷蔵庫は、内部が冷えづらい状態になることが多いとされています。
普段から使用していると、きちんと内部が冷えているか否か確認するのを忘れてしまうことがあるのではないでしょうか。冷蔵庫を長く使用している場合は、ドアを開いた時にきちんと冷えているか否か確認するようにしておくと、異常に気づきやすくなります。
食品の劣化が早まる
きちんと内部を冷やす機能が低下していると、食品が劣化するスピードが早くなります。「最近、購入した食品がすぐに使えなくなることが多い」と感じている場合は、冷蔵庫事態に異常症状が現れている可能性があるため、注意しましょう。
食品自体の問題ではなく、庫内が冷えていないのが原因である場合が考えられます。早めに庫内の温度を計って、食品を問題なく保存できる状態を維持できているか確認するのがおすすめです。
水が出てくる
家庭で使用する電気系の製品は、稼働時に発生した熱を冷やす機能があります。熱を放出する際に発生した水分は、本来であれば所定の場所に溜めて排出されるのが一般的。しかし、寿命が訪れた製品は水を溜められなくなり、漏れ出てくる場合があります。
使用中の冷蔵庫の周りを確認してみましょう。床に水が出てきているのであれば、寿命が訪れた可能性が高いと考えられます。意外と気付かないポイントなので、家庭で使用している製品を定期的にチェックするようにしてください。
氷を作れない
きちんと機能を維持できていない冷蔵庫は、製氷機能に異常をきたす場合が多いとされています。氷を作るところに水をセットして、きちんと製氷機能が維持できているか確認してみましょう。
数時間経過しても氷を作れないのであれば、寿命が訪れていると考えられます。庫内を冷やす機能が劣化し、氷を作るための温度を維持できなくなっている可能性があるので、注意が必要。普段から氷を作る習慣がない方も、定期的に製氷機能を使って確認するのがおすすめです。
音がうるさい
家庭で使用する製品は、日常生活を問題なく送れるように稼働音を最小限に抑えています。しかし、寿命が訪れると音を制御できなくなり、異常に大きな音を出すことがあるため気を付けましょう。
以前は稼働音が気にならなかったのに突然大きな音を出すようになったのなら、寿命が来ている可能性が高いと考えられます。日常生活に支障が出るくらいの大きな音であれば、急に冷蔵庫が使えなくなる確率が高いので、早めに対処するのがおすすめです。
寿命と間違えがちなポイント
トラブルを避けるためには異常な症状を早めに確認しておくことが大切。しかし、中には寿命と勘違いしてしまうポイントもあります。勘違いを防ぐためにも、冷蔵庫の基本的な機能について詳しくチェックしていきましょう。
表面が熱くなる
表面に触れた時に熱く感じたとしても、特に問題はないとされています。内部を冷やすために発生した熱が表面に出ているだけなので、故障と勘違いしないようにしましょう。冷却機能が問題なく働いているからこそ、熱が発生していると考えられます。
ただし、触れられないほど熱いのであれば、異常が起きている可能性が高いため、早めに対処してください。内部の機器がショートを起こして突然使用できなくなる場合もあります。
密封装置が汚れて冷却機能が落ちている
庫内が冷えないと「寿命が来た」と思うのが一般的ですが、実は掃除不足が原因である場合もあります。ドアなどに取り付けられている密閉装置が汚れていると、きちんとドアを閉めていても冷気が外に漏れ出て、庫内が冷えなくなるため注意が必要です。
ドアの周辺に汚れが溜まっていないか、よく確認してみてください。溜まったゴミや汚れを取り除けば、冷気が復活する可能性があります。定期的に掃除をすることで、寿命を延ばせられるでしょう。
冷たい空気が出る場所が塞がれている
庫内にたくさんの食品を入れていると、冷気を出す部分を塞いでしまう場合があります。知らないうちに冷気を遮断してしまったために庫内が冷えなくなることもあるため、気を付けましょう。
冷蔵庫の中を整理した後に、きちんと冷却機能が働くか否か確認をするようにしてください。掃除の後に庫内が冷えるようになったのであれば、まだ寿命が訪れていないと考えられます。
買い替えと修理どちらがよい?
家庭で使用している製品に寿命が訪れた時に悩みがちなのが、修理と買い替えどちらがよいのか、ということです。寿命が来た時にすぐ決断ができるように、判断基準を確認しておきましょう。基本的なポイントをご紹介します。
修理費用と比較する
まずは、見積もりを出すのがおすすめです。発売から長期間が経過した製品の場合は部品を調達するだけで多額のお金がかかることがあり、修理するよりも新品を購入した方が安くなる可能性があります。
また、短期間しか使用していないのであれば、修理した方がリーズナブルな場合も。費用を比較した上で、納得のいく金額で対処することが重要です。
買い替えでランニングコストが安くなる場合も
家庭で使用する際のランニングコストも意識することが重要です。古い製品は稼働するだけで多額の電気代がかかることがあります。最新の製品ならエコ機能が搭載されていることが多いため、電気代が安くなる場合も。
毎日使用するものだからこそ、日々の電気代も意識して判断する必要があります。現在使用している製品に多くの電気代がかかっているのであれば、寿命が訪れたタイミングで買い替えるのがおすすめです。
冷蔵庫を長持ちさせるポイント
なるべく寿命を延ばすためには、普段から丁寧な使い方を意識することが重要です。ここからは、冷蔵庫を長く愛用するためのポイントについてチェックしましょう。普段の心がけ次第で寿命を延ばせるようになるので、意識してみてください。
周囲に物を置きすぎない
周りにいろいろな物を置き過ぎると、冷却機能が働いた際に発生する熱を放出しづらくなります。内部に熱が溜まることで精密機器がショートを起こし、冷蔵庫が故障してしまう場合があるため、注意が必要です。周りには必要最小限の物を置くようにして、整理整頓しておくことが大切なポイントになります。
食品の入れすぎを防ぐ
たくさんの食品と庫内に入れていると、冷却機能がうまく働かなくなる可能性があります。冷却口を塞ぐことで効率的に庫内を冷やせなくなり、無駄なパワーを消費させることが多くなると、寿命が訪れるも早くなるので気を付けてください。食品をぎゅうぎゅう詰めにしないように意識することが大切です。
ドアを開く回数を減らす
ドアを開くと外に冷気が逃げ、再び庫内を冷やすためのパワーが必要となります。頻繁にドアを開け閉めすることでパワーの消費量が増え、寿命が早く訪れる原因になるので、気を付けましょう。
必要な時だけドアを開くことを意識して使用すれば、庫内を冷却するための電気代も節約できます。また、長時間ドアを開けっぱなしにするのも避けるようにしてください。
熱々の食品を入れない
熱々の食品を冷蔵庫の中に入れると、庫内を冷やすために無駄なパワーを使用することになります。冷却機能を節約するために、熱い食品は冷ましてから冷蔵庫に入れるのがおすすめです。食品の取り扱いに注意して、冷蔵庫を長持ちさせましょう。
冷蔵庫の寿命を知って有効活用しよう
どのくらいで寿命が訪れるのか把握しておけば、買い替え時期などを検討しやすくなります。寿命について全く何も知らないと、突然故障して食品が無駄になる可能性があるので気を付けてください。
異常が出ているか否か確認するためには、庫内の温度をチェックしたり、周りに水が出ていないか見たりするのがおすすめです。また、なるべく寿命を延ばすための取り組みも重要なポイント。普段の扱い方次第で長持ちさせられるようになるので、意識しながら冷蔵庫を有効活用しましょう。
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