【連載】ドライブで楽しむおすすめの旅 ～山梨を代表する湖で紅葉の秋を満喫～

山梨の秋の魅力をドライブで堪能

いい旅してますか？今週は秋の山梨県をドライブで観光します。旅の舞台となるのは山梨県山中湖村と富士河口湖町、富士吉田市の3町で、富士五湖に数えられている山中湖と河口湖の周辺をドライブしながら素敵な秋を見つけてみます。

旅のスタートとなるのは東名高速道路「足柄スマートIC」で、静岡県側から山梨県側へと進み山梨県内の観光スポットを巡っていきます。中央高速道路のICのすぐ近くの観光スポットで完結する観光コースのため日帰り旅も十分に可能でしょう。

ドライブ旅の行程をご紹介

出典：ライター撮影

ではここで今週のドライブ旅の行程をご紹介しましょう。最初に県道の途中にある眺望スポットで山中湖と富士山の絶景を眺め、そのまま県道を進んで湖畔にある公園で再び富士山の景色を眺めます。次に湖の対岸に移動して湖畔にある緑地公園を歩きながら紅葉狩りを堪能します。その後は近くの名店でランチを食べて午前の部は終了です。

午後の部は河口湖までマイカーを走らせて、湖の周遊道路で美しいモミジの紅葉を堪能します。続いて近くにある有名な紅葉の名所にアクセスして紅葉狩りや紅葉祭りを満喫します。ドライブ旅の最後は日帰り温泉で疲れを癒します。

山中湖と富士山のコラボレーションが見事

出典：ライター撮影

山中湖パノラマ台

まず最初に立ち寄るのは足柄スマートICから25分ほどドライブした場所にある「山中湖パノラマ台」です。この観光スポットは山中湖周辺のビュースポットの中でも一二を争うほどの人気の場所で、ICから山中湖までアクセスする県道沿いの高台に整備されています。

峠道の沿線には景色を遮るものがなく、ここから眺める山中湖と富士山の景色は息をのむほどの美しさです。天気に恵まれれば富士山を裾野まではっきりと確認することができ、あらためて富士山の雄大さを感じることができます。駐車場もあるのでドライブにぴったりですね。

秋は風に揺れるススキが素敵

春夏秋冬どの季節の景色も素敵ですが、秋になると峠道の周辺に生えるススキが黄金色に色付きます。ススキは山中湖パノラマ台から明神山の山頂にかけて広がっていて、黄金色のススキの野原は山中湖の周りの紅葉よりも一足早く楽しむことが可能です。

黄金色のススキ越しに眺める山中湖と富士山の景色は、写真好きなら一度は撮影してみたい風景に違いありません。明神山の山頂から眺める景色も素晴らしいので、体力が許せばトレッキングをしてみるのもいいですね。パノラマ台の駐車場からは往復1時間半ほどの道のりです。

観光スポットは山梨のココ！

湖畔から富士山を眺めよう！

出典：ライター撮影

長池親水公園

高台から景色を眺めた後は山中湖の湖畔まで下りていきましょう。次に観光するのは山中湖パノラマ台から10分ほどドライブした場所にある「長池親水公園」です。この公園は富士山に近いビュースポットとして非常に有名で、雄大な富士山を湖越しに眺めることができます。

特に晩秋の11月中旬から厳寒期の2月初旬までは、湖に映り込む「逆さ富士」に夕日が沈む「ダブルダイヤモンド富士」の絶景が撮影できるため、山梨県内外から大勢のカメラマンがやってきます。秋の紅葉は公園の駐車場の周りで楽しむことが可能です。

サイクリングもおすすめ！

山中湖は標高1,000メートルほどの場所に位置しているため、紅葉は10月下旬から11月中旬までが見頃の時期となっています。公園の駐車場の周りには紅葉する木々がたくさんあり、見頃の時期には綺麗な紅葉の景色を撮影することが可能です。見頃後半に見ることのできる真っ赤に色付いたドウダンツツジも見どころですね。

公園内は散策が楽しめるようになっていて、自転車が通行できるサイクリングロードも通っています。山中湖の周りにはレンタサイクルを扱うお店が充実しているので、サイクリングをしながら景色を眺めるのもいいでしょう。

観光スポットは山梨のココ！

山中湖を代表する紅葉名所

旭日丘湖畔緑地公園

富士山の素晴らしい眺望を堪能したなら今度は山中湖の対岸に移動しましょう。観光するのは長池親水公園から9分ほどドライブした場所にある「旭日丘湖畔緑地公園」です。山中湖の湖畔に佇む静かな公園で、山中湖の南岸に数キロメートルにわたってたくさんの木々が植えられています。

四季折々に花々が綺麗な公園ですが観光客は意外にも少なめですね。園内には数百本のモミジやケヤキの木々があり、10月中旬になるとそれらの木々が少しずつ色付き始めます。入園料なども必要がなく誰でも自由に紅葉狩りが楽しめるのが魅力です。

紅葉祭りも開催

園内には木々の間を縫うように遊歩道が整備されていて、そこを歩きながら綺麗な紅葉を撮影することができます。多少のアップダウンはあるものの遊歩道は歩きやすく、スニーカーなどでも十分に散策を楽しむことが可能です。富士山と山中湖の景色が眺められる「夕焼けの渚展望台」もぜひ上ってみたいですね。

紅葉が見頃となる10月下旬から11月上旬までは、園内で「夕焼けの渚・紅葉祭り」が開催されます。ご当地グルメが味わえる飲食ブースや山梨土産が購入できるブースなども登場するのでぜひ楽しんでみてください。

観光スポットは山梨のココ！

山梨グルメでランチ

甲州ほうとう 小作 山中湖店

湖畔の公園で紅葉狩りを満喫した後は山梨県のご当地グルメで空いたお腹を満たしましょう。「甲州ほうとう 小作 山中湖店」まではドライブで3分ほどです。山梨グルメといえば真っ先に挙げられるのが「ほうとう」ですね。

武田信玄が戦争の際の食事として食べていたため、甲州の地にこの食べ物が根付いたとされています。極太の麵をカボチャやサトイモ、ニンジンなどの野菜と一緒に味噌仕立てで煮込んだ郷土料理で、栄養バランスがよく寒い時期でも体がよく温まります。小作は9店舗を展開するほうとうの有名店です。

おすすめグルメはコレ！

小作ではいろいろなタイプのほうとうをラインアップしていますが、初めてほうとうを食すならやはり「かぼちゃほうとう」がおすすめですね。山梨県のほうとうはかぼちゃ入りが基本となっていて、カボチャの甘さと味噌のしょっぱさがよくマッチしています。

ほうとうは単品でもオーダーできますが、他の名物グルメも味わえるセットメニューもおすすめです。2,100円のセットでは山梨名物の馬刺しを味わうことができ、ちょっと贅沢な2,600円のセットでは馬刺しに加えアワビを醤油ベースの汁で煮込んだ煮貝も付きます。

観光スポットは山梨のココ！

河口湖で人気の紅葉名所

出典：ライター撮影

もみじトンネル

ご当地グルメでお腹を満たしたなら河口湖へとマイカーを走らせましょう。午後の部の最初は小作から30分ほどドライブした場所にある「もみじトンネル」です。河口湖の周りには湖を周遊できる「湖北ビューライン」と呼ばれる県道が通っていて、もみじトンネルは河口湖北岸の県道沿いにあります。

約150メートルにわたってモミジの木々が並んでいて、その枝が道路に覆いかぶさる風景はまるでトンネルのようです。11月中旬になるとモミジの木々が赤やオレンジに色付くため、紅葉のトンネルの中を走り抜ける体験ができます。

紅葉も富士山も素敵

河口湖からも雄大な富士山が眺められるため、秋の季節は河口湖と富士山、紅葉という三つ巴の絶景を撮影することが可能です。紅葉したモミジの木々の間からのぞく富士山も見どころで、見頃の時期にはこの場所に観光客が殺到します。

もみじトンネルを見学するには近くにある駐車場にマイカーをとめますが、10台ほどのスペースしかないため非常に競争率が高くなっています。紅葉の時期は車の往来も激しくなるため撮影には細心の注意が必要ですね。交通渋滞を招かぬよう注意しながら紅葉狩りを満喫しましょう。

観光スポットは山梨のココ！

河口湖の秋といえばココ！

河口湖もみじ回廊

通り沿いのモミジのトンネルを観光した後は別の紅葉のトンネルを見に行ってみましょう。もみじトンネルから6分ほどドライブした場所にある「河口湖もみじ回廊」です。この紅葉スポットは河口湖につながる梨川の土手で、全部で60本ほどのモミジの木々が1.5キロメートルにわたって並木をつくっています。

このモミジは大正時代に地元住民が洪水防止のために植えたもので、11月中旬の見頃の時期に出現する真っ赤なモミジのトンネルは圧巻です。この絶景を撮影しようと平日にもかかわらずカメラマンが訪れます。

夜のライトアップもお見逃しなく！

河口湖周辺で紅葉の見頃に合わせて開催されるのが「河口湖紅葉まつり」です。こちらの河口湖もみじ回廊が祭りのメイン会場となっていて、周辺では屋台の出店や音楽ステージなど地元住民主体のイベントが行われます。

祭り期間中はサンセットの時間帯になるとライトアップが始まり、幻想的なもみじ回廊の絶景を写真に収めることが可能です。誰でも無料で楽しめるのが何よりの魅力ですね。紅葉のライトアップは夜10時まで見ることができますが、夜は予想以上に冷え込むため防寒対策を万全にして出かけることをおすすめします。

観光スポットは山梨のココ！

温泉で旅の一日を振り返り

ふじやま温泉

ドライブ旅の最後はぜひ温泉でシメてみましょう。日帰り温泉はもみじ回廊から15分ほどドライブした場所にある「ふじやま温泉」で楽しみます。この温泉施設は敷地内に源泉を有していて、その湧出量は毎分193.1リットルと豊富です。

泉温が低いため加温して湯舟に流し込んでいますが、マグネシウムやカルシウムを多く含んだ炭酸水素塩泉の温泉は肌を滑らかにしてくれます。浴場は飛騨高山にある重要文化財「日下部住宅」を題材にしてつくられているため、温泉に浸かるとまるで昔の湯治場を訪れているかのようです。

多彩なお風呂で湯巡り気分を満喫

天然温泉は御影石の内風呂と富士川の支流でとれる天然石を使った露天風呂で堪能することができます。そのほかにも今人気の高濃度炭酸泉のお風呂や、富士山の天然水として有名なバナジウム水のお風呂など数種類のお風呂を体験することが可能です。

温泉のほかにもこちらでは岩盤浴を楽しむことができ、610円というリーズナブルな料金で利用することができます。岩盤浴場は建物の最上階につくられていて、「富士山展望岩盤浴」に寝そべると雄大な富士山を眺めながらの岩盤浴が可能です。ぜひ温泉と一緒に体験しましょう。

観光スポットは山梨のココ！

秋のお出かけは山梨に決定！

出典：ライター撮影

今週は秋の山梨県を巡るドライブ旅をご紹介しましたがいかがでしたか？綺麗な紅葉を堪能したり、富士山の絶景を眺めたり、美味しい名物グルメに舌鼓を打ったりと秋の山梨はお楽しみが盛りだくさんです。今年の秋の旅行はドライブで山梨県に出かけてみてはいかがでしょうか。